一条薫&セイバー ◆Vj6e1anjAc


 今でも何度も夢に見る。
 あの雪の日のことを、何度も何度も思い返す。

 今から13年前のあの日、俺は彼を追いかけた。
 吹雪の向こうへと遠ざかる、あの黒く刺々しい背中を、見送ることができなかった。
 彼が己を抑えきれなくなった時、俺が彼を殺すのだと、そう約束したからだ。
 いいや本当はそれ以上に、見ていられなかったからかもしれない。
 望まぬ暴力に手を伸ばし、自分を失う恐怖の中で、独り戦う彼の姿を、黙って見ていることができなかったからかもしれない。

 俺はその背中を追って、長野の山をひたすらに進んだ。
 悪路に足を取られながら、吹雪に体を煽られながら、それでも必死に前へ進んだ。
 豪雪と暴風の唸りの向こうから、彼の悲鳴が聞こえてきそうで、いてもたってもいられなかった。

 そして夢の最後の瞬間、俺はそこへと辿り着く。
 開けた場所の真ん中で、まるで彼岸花のように染まった、赤い雪原をその目に映す。
 そこに横ったわていたのは、いつも2つの人影だ。
 数多の人々の笑顔を奪い、炎で血と涙を炙った、怪人の姿はそこにはなく。
 人々の笑顔を守るために、自ら血と涙を流した、戦士の姿もそこにはなく。
 白と黒の衣服を纏った、たった2人の人間が、赤い花畑の上に倒れている。
 俺には遠くからでも分かった。
 吹雪に視界を遮られながらも、そこに横たわる者の片方が、何者なのかを理解していた。

「……五代―――っ!!」

 その名を叫んだその瞬間、夢は決まって終わりを告げて、俺は現実へと引き戻されていた。


「俺が高校の教師とはな……」
 警視庁勤務の刑事・一条薫は、誰もいなくなった夜の路地で、1人ぽつりと呟いていた。
 手にした鞄に詰まっていたのは、社会科の授業の教材だ。
 穂群原学園に勤務する教師――それがムーンセルによって、彼に与えられた役割だった。
(すまない)
 かつてここに存在していた、名も知らぬ少年に対して、詫びる。
 一条が方舟の役割を逸脱し、マスターとしての記憶を得たのは、1人の少年の死がきっかけだった。
 たまたま角を曲がった時、ここには少年が倒れていて、自分に助けを求めていたのだ。
 すぐさま一条は駆け寄ったが、手を伸ばすのも間に合わず、少年は忽然と姿を消した。
 そしてその消滅に呼応し、伸ばした手の甲に令呪が現れ、彼は記憶を取り戻した。
 一条薫が何者だったのかも。
 この場で覚醒した自分が、一体何を求められているのかも。
 そしてこの場に至るまでに、自分が辿ってきた道筋も。
「――貴方が、私のマスターですね」
 不意に、背後から声が聞こえた。
 夜風に凛と響き渡る、澄んだ女の声だった。
 振り返った先にいたのは、サイドポニーを揺らした少女だ。
 平均より背は高めだが、自分が受け持っていた高校生達と、ほぼ遜色ない年齢だろう。
「ということは、君が俺の、サーヴァントとやらのようだな」
「風鳴翼……『セイバー』のクラスを得て現界しております」
 それが見せかけの幼さでしかないことも、一条薫は知っていた。
 年齢に似合わぬ厳然とした顔で、恭しく礼をする少女は、英霊の写身・サーヴァントだ。
 数多の歴史や世界のどこかで、英雄として戦ったもののふの魂――それが目の前の少女なのだという。
「マスターはこの聖杯戦争のルールについては、既にご存知で?」
「ああ、そうなっている。奇妙な感覚ではあるがな」
 確かに信じがたい話ではあった。
 しかしその佇まいを見せられては、納得せざるを得なかった。
 翼なる少女の纏った空気は、確かにそこらの女子高生とは、一線を隠したものだった。
 剣士(セイバー)のクラスに見合った装備はない。
 それでも、下手に仕掛けようものなら、見えざる剣が姿を現し、己が喉笛を捉えるだろう――そう思わせるだけの凄みがあった。
「確かに願いが叶うというのは、魅力的な特典ではある……
 だが、そのために他人を殺すということは、俺はとても賛同できない」
 その上で、一条はそう言った。
 臨戦態勢のサーヴァントを前に、戦いたくないと言ったのだった。
 一条は刑事だ。人を守るのが仕事だ。
 己の身勝手を叶えるために、人を殺すという愚行を、決して認めるわけにはいかないのだ。
 それでは自分が戦っている、あの忌まわしい怪物達――未確認生命体・グロンギと同じになってしまう。
 マスター同士の戦いに敗北し、消滅したのであろうあの少年のような犠牲を、自ら出すわけにはいかない。
「しかしマスター、それでも貴方は、聖杯に少なからず惹かれている。
 貴方には聖杯を手に入れて、成し遂げたい思う願いがある……それでもなおマスターは、ムーンセルに異を唱えると?」
 射抜くような視線だった。
 一条の言葉に対して、翼はそう問い返してきた。
 お見通し、ということか。やはり英霊サーヴァント、ただの女子高生ではないようだ。
 確かに聖杯に対して、少なからず魅力を感じてはいる。
 あの未確認達を残らず封印し、二度と平和が乱されることがないよう、願いたいと思っている自分がいる。
 他力本願というのも、情けない話ではあったが、それでも誘惑には逆らい切れない。
「だとしてもだ。人の命が必要であるなら、諦めて元の世界へ帰るしかない。
 他に方法があるのなら……そちらの道を探すことにする」
 それが最低限の条件だ。
 聖杯に惹かれていることは否定しないが、人殺しだけは絶対にしない。
 一条は翼の目を真っ直ぐ見据えて、淀みない声色でそう宣言した。
「……それを聞いて安心しました」
 一拍の間を置いて後。
 一瞬沈黙が広がった後、翼は安堵したような表情で、そんな言葉を口にしていた。
「私も人を守る防人……この身は悪しきをこそ断ち切り、弱きを庇うための剣。
 私欲を満たさんがために、他者を手に掛けることなど、認められるかと思っていました」
 言葉の意味は少し分かりにくかったが、どうやら目の前の少女も、自分と同類だったようだ。
 恐らく彼女は元いた世界で、悪党の脅威から市民を守るため、剣を振るって戦っていたのだろう。
 それは現代の警察官と同じだ。話の通じるサーヴァントと出会えたのは、一条にとって幸運と言えた。
「俺もそう言ってもらえると助かる」
「では、我々は戦には乗らず、それを止めるために戦う……そういう方針でよろしいですね?」
「この方舟から脱出し、聖杯戦争そのものを中断させる、というのもあるな。
 目先にばかり囚われていては、状況は変わらない。皆を解放するためには、方舟を壊す必要があるだろう」
 ひとまず、今後の方針は固まった。
 最優先目標は、聖杯戦争の中断だ。そのためにはここから脱出し、この戦いを仕向けた者のもとへ、辿り着かなければならない。
 それをなさんとする中で、弱い者が不当に虐げられる現場に直面すれば、それを保護するために戦う。
 それがマスター・一条薫と、サーヴァント・風鳴翼の間に取り決められた、方舟の中での鉄則だった。
「そのためには、この場を突破する手を探らなければなりません。まずは情報の収集を心がけましょう」
 事件解決のためには、手がかりを探すのが第一だ。
 翼の言葉に無言で頷くと、一条はその場から歩き出した。
 どこに行けばいいのかは分からない。それでもじっとしているよりはマシなはずだ。
 今にも命を奪われようとしている者を、それで救うこともできるかもしれない。
「……なぁ、風鳴君」
 それでも、そんな義務感の裏側で、どうしても思ってしまうことがある。
 聖杯の存在を知った時から、己の心の片隅に、どうしても抱いてしまう思いがある。
「何でしょうか?」
「全てをなかったことにして、もう一度ゼロからやり直したい……そう考えることを、愚かだと思うか?」
 偽らざる本音だった。
 どれほど理屈で取り繕っても、それでも顔を出してしまう、一条薫の本音だった。
「俺は自分が不甲斐ないばかりに、1人の男を傷つけてしまった……
 俺達が背負うべき戦いに、彼を巻き込んでしまい、取り返しのつかない悲しみを味わわせてしまった」
 思い返すのは13年前、己の傍らにあった笑顔だ。
 夢を追う男、五代雄介。
 未確認生命体を倒すため生まれた、戦士クウガの後継者として、偶然選ばれてしまった青年。
 誰よりも笑顔の似合う男だった。
 誰よりも暴力や争いを嫌い、誰かの涙を拭うために、全力を尽くせる男だった。
 たとえ己を傷つけたとしても、みんなの笑顔を守るために、命懸けの戦いに身を投じる――彼はそんな男だった。
 それ故に悲劇は起こってしまった。
 彼の心身は極限まで傷つき、その痕を押し隠すかのように、五代は姿を消してしまった。
 あの雪の中で絶叫した日、次の瞬間には彼の姿は、忽然とそこから消えていたのだ。
 弱音を吐かなかった五代が、弱みを見せられなかった五代が、自分の前から逃げ出した。
 あの男にあるまじきその行動が、どれほど深刻な意味を持っているのか――それを想像できない一条ではなかった。
「そして今も、俺達は、また彼を戦いに巻き込もうとしている」
 俺達の力が足りないばかりに、再び現れた未確認達と、五代が戦おうとしていると。
「そうならないようにするために……
 いや、これまで彼が負ってきた傷も、残らずなかったことにしたいと、そう思うのは間違っているだろうか?」
 俺も老いたか、と思いながら、弱気な表情で呟いていた。
 聖杯の力を使い、歴史からグロンギとクウガを消し去る。
 古代の戦いをなかったことにし、現代に続いた戦いも、残らず起こらないように歴史を変える。
 それは途方も無い願いであり、愚かな願いだ。
 一条さんに会えてよかった――そう言ってくれた五代雄介は、きっとその願いを咎めるだろう。
 歴史を変えるというは、悲しみを消し去ると同時に、喜びも消し去るということだ。
 そこに生きてきた人々の思いは、残らず押し流されることになる。
 接点を失った自分と五代は、恐らくは二度と会えなくなるだろう。
 それでも、構わないと思える自分もいた。
 彼と離れ離れになったとしても、彼の思いを踏みにじったとしても、それでも救いたいと思った。
 自分が咎を背負うことで、彼が寄り道をすることなく、冒険だけをして生きられるなら、それでも構わないと思えた。
 考えてはいけないと思いながらも、弱い考えだと思いながらも、どうしても考えざるを得ないのだ。
「……私にも、お気持ちは理解できます」
 意外にも、翼の返事はそれだった。
 これまで厳しい顔をして、冷静にこちらを見据えてきた少女は、微かに笑みを浮かべてそう言ったのだ。
「救えなかった命も、庇えなかった仲間も……私は傍で見てきました。
 何もできなかった自分を恥じ、それこそ、全てを無にすることができればと、そう考えたこともありました」
 サーヴァントとマスターの間には、魂の繋がりが存在する。
 お互いに相手の足跡を、それまで辿ってきた人生を、ふとしたきっかけで垣間見ることもある。
 そうして一条の心を見て、自分はこの地へ降りたのだと。
 かつての自分と同じ後悔を、13年も背負い続けた一条だからこそ、力になりたいと思ったのだと。
「なればこそ、この聖杯戦争へ招かれた時に、私は貴方を選んだのです」
 何の気休めにもならないかもしれないが、と。
 最後にそう付け足して、風鳴翼はそう言った。
「……すまないな、情けないマスターで」
 一生の不覚だ。
 見た目だけの年齢とはいえ、よもや歳下の少女に慰められるだなんて。
 己の情けなさを痛感しながら、一条は翼に謝罪した。
「構いません。望まぬ欲望のために戦わされるよりは、遥かに充実していると断言できます」
 返す翼の言葉に、無言で応じた。
 この聖杯戦争の果てに、自分が何を願うかは分からない。ひょっとしたら願う機会など、訪れないのかもしれない。
 それでも万能の器を使うに当たって、一体どうするのが最善なのか。
 自分の浅ましい願いは、それほどの力を使うに足るものなのか。
 弱い願いだと自覚しているそれを、抑えきることができるのか。
 考えなければいけないと思った。
 今の自分の状況を、まだ情けないと思えるのなら、それが自分の義務なのだと、一条薫は感じていた。
「……‥もう1つ、付け足しておきます」
 その時だ。
 不意に翼が前に出て、一条に向き直ったのは。
 後ろについてきたサーヴァントが、ふわりとした動作で主を抜いて、その目の前に立ったのは。
「私と共に戦った仲間は、己の身に起きた不幸を乗り越え、再び笑顔を取り戻しました……
 マスターのご友人も同じように、立ち上がれる強さがあるのだと、私は信じたいと思います」
 心からの言葉だった。
 そう一目で確信できた。
 この日一番穏やかな微笑を浮かべ、セイバーのサーヴァント・風鳴翼は、祈りの言葉を口にしていた。



【マスター】一条薫
【出典】仮面ライダークウガ
【性別】男性

【参加方法】
『ゴフェルの木片』による召喚。
西武ドームの建材にゴフェルの木材が使われており、瓦礫に埋もれた時に触れた。

【マスターとしての願い】
五代が戦わないで済むよう、全てのグロンギを封印したい
(グロンギとクウガの存在を歴史から消し去り、「五代が戦いに巻き込まれたこと」をなかったことにしたい?)

【能力・技能】
射撃技術
 警視庁屈指の射撃技術。
 対未確認用に特殊改造されたコルト・パイソンを難なく操り、更には狙撃銃をも使いこなすほど。

戦闘続行
 異常にタフ。
 未確認の腕力で首を締められようが、攻撃を受けて吹っ飛ばされようが、車の下敷きになろうが死なない。
 敵の攻撃で肋骨を折られても、その程度では病院に引きこもらず、無理やり戦線に復帰する。
 天井の崩落に巻き込まれ、気を失うほどの事態に陥っても、次の日には平然と退院し捜査に戻る。
 もちろん特殊な能力ではなく、根性と痩せ我慢の産物であるため、傷を全く負わないわけではない。

【weapon】
なし

【人物背景】
「小説 仮面ライダークウガ」より登場。39歳。
かつて戦士クウガと共に、未確認生命体・グロンギと戦った実績を持つ。現在は捜査一課特殊犯捜査第四係に所属。
再び姿を現した未確認の殺人ゲームを食い止めるべく、当時の仲間・杉田守道らと共に、事件解決に当たっている。

生真面目かつ不器用で、正義感に厚い性格は、13年を経た現在になっても変わっていない。
それ故にクウガこと五代雄介を戦いに巻き込み、その心身を傷つけてしまったことには、強い負い目を感じている。
アラフォーだが若い頃の整った容姿を保っており、
時折堅物さが妙な方向に作用したリアクションを取っては、「可愛い」と言われてしまうことも。
また、機械の扱いには疎く、13年前の戦いにおいては、携帯のマナーモードすら使いこなせなかった。

なお、新たな事件が起こるまでの13年の間には、他に怪物騒ぎは起きておらず、至って平和だったとされている。
このため本作の世界観は、クウガ原作の一部設定を引き継いだ、「仮面ライダーアギト」とは繋がらないものと思われる。

【方針】
聖杯には惹かれるが、他人を殺すつもりはない。他に手に入れる方法があれば、探りたいとは思う



【クラス】セイバー
【真名】風鳴翼
【出典】戦姫絶唱シンフォギアG
【性別】女性
【属性】秩序・善

【パラメーター】
筋力:E+ 耐久:E 敏捷:E+ 魔力:E 幸運:C 宝具:B

【クラススキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。
 特に生前得意としていた、バイクの運転に明るい。

【保有スキル】
心眼(真):B
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

防人の歌:A
 シンフォギアを用いた戦闘技術を、極限まで極めた者にのみ備わるスキル。
 シンフォギアによるステータス上昇が、通常よりも若干高くなっている。
 また、シンフォギアの維持が困難となった際には、
 平時以上のリミッターを人為的に課すことによって、省エネルギー化を実現することすら可能とする。

絶唱:A
 シンフォギア装者の持つ最大の攻撃手段。
 増幅したエネルギーを一気に放出し、対象にクリティカルダメージを与える反面、
 そのバックファイアのダメージもかなり大きく、諸刃の剣といえる奥の手である。

影縫い:D
 敵の影に小太刀を打ち込み、その身動きを封じる忍法。
 サーヴァント相手に使うには心許ないが、魔力を消費することはない。

汚部屋:E
 片付け下手がバットステータススキルとなったもの。
 ひとところに留まり続けると、散らかした物の中に、大事なアイテムを埋もれさせてしまうことがある。

【宝具】
『絶刀・天羽々斬(アメノハバキリ)』
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:1人
筋力:C+ 耐久:D+ 敏捷:B+ 魔力:B+ 幸運:C+(スキル「防人の歌」補正値込みの数値)
 神話の遺産・聖遺物から生み出された、FG式回天特機装束。
 この天羽々斬は、日本の神・須佐之男命が、八岐の大蛇を斬った刀から生まれたシンフォギアである。
 特徴的なシステムとして、装束自体が音楽を奏でる機能を有しており、
 装者がこれに合わせて歌を歌うことにより、そのポテンシャルを発揮することができる。
 天羽々斬は刀剣型アームドギアによる、近距離戦・高速戦闘に特化したシンフォギア。
 脚部に搭載されたスラスターは、ホバリング移動のみならず、
 瞬間的な飛行補助や水上移動に用いることもでき、戦う場所を選ばない。

【weapon】
アームドギア
 シンフォギア装者の主武装。
 可変・可動のギミックを内蔵し、行使する技や使用方法に応じて、特性や形態を変化させる。
 天羽々斬のアームドギアは日本刀。この他にも小太刀や西洋剣を内蔵している。
 アームドギアにはシンフォギアの力を効率良く発揮し、必殺技として放つ機能もある。
 その必殺技は以下の通りで、下にいくほど魔力消費量が高くなる。
  逆羅刹:逆立ちと同時に、独楽のように横回転。
      カポエイラの要領で、展開した脚部のブレードで周囲を切り裂く。
      シンフォギアのパーツを用いた通常斬撃であるため、魔力消費はほとんどない。
  騎刃ノ一閃:バイクを運転している時のみ使用可能。
        脚部のブレードを車体に沿わせるように展開し、突撃の補助とする。やはり魔力消費はほとんどない。
  蒼ノ一閃:アームドギアを身の丈を凌ぐ大剣へと変形させ、、巨大な青いエネルギー刃を放つ。
  千ノ落涙:空間から大量の剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する。
       コミカライズで一点集中させた描写を見るに、ある程度射角を調整することもできる模様。
  風輪火斬:二振りの西洋剣を連結させ、両の刃から炎を放つ。
       それを纏ったまま回転させ、敵に向かって斬りかかる技。
  天ノ逆鱗:空中で投擲したアームドギアを、自身の数倍ほどのサイズに巨大化。
       そこに自らの脚を添え、飛び蹴りの要領で叩き込む技。敵の攻撃を凌ぐ障壁としても使える。
  炎鳥極翔斬:両手に構えたアームドギアから火炎を放出、自身を青い火の鳥と化して突進する。

【人物背景】
特異災害対策機動部二課に所属する、第1号聖遺物・天羽々斬のシンフォギア装者。
代々国防に関わってきた、風鳴家の血を引く「防人」として、幼少の頃より己を鍛えてきた戦士である。
表向きには歌手としても活動しており、かつては亡き戦友・天羽奏と共に、ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」を組んでいた。

任務に対しては非常に真面目で、その厳格な態度は、一見冷たい人物のようにも見える。
しかしその実は、優しく面倒見のいい性格であり、そして寂しがり屋でもある。
自己管理は徹底しているが、何故か部屋を片付けることだけはできず、
放っておくと「強盗か何かと争った跡」に誤解される程の汚部屋となってしまう。

奏に対する愛情と依存度は非常に深く、それ故彼女のシンフォギアを継いだ立花響のことも、当初は受け入れられずにいた。
しかし孤独な戦いを続ける中で、独りでいることの限界に気付き、また響の意志の固さを知ったことによって、仲間として認めるようになった。
以降は彼女や雪音クリスなど、共に戦う者達の「先輩」として、その責務を全うすべく邁進している。

【サーヴァントとしての願い】
特にない。無辜の民を虐げるつもりはない。

【基本戦術、方針、運用法】
今回の聖杯戦争においては、決して高いステータスを持っている方ではないが、卓越した戦闘技量により、数値以上の能力を発揮することができる。
真っ向からの力押しよりも、機動力を活かした撹乱戦闘によって、敵を圧倒することを心がけよう。
マスターの一条は魔術師としての適性に乏しいが、射撃能力を活かせるアイテムを手に入れれば、
互いの死角を補い合えるベストパートナーとなり得る可能性を秘めている。
もっとも、最終目的は優勝ではないため、まずは情報収集や、同じく聖杯戦争に乗り気でない者との同盟締結がメインとなるだろう。