青い空に白い雲、青い海に白い波。これぞまさに南の島!という楽園のような光景が広がっている。
ここは世界的なリゾート地、ジャバウォック島。ウサミというぬいぐるみ?に突然連れてこられて参加者同士絆を深めろという企画……どっきどき修学旅行。
船も飛行機も迎えも連絡手段もなく、生活に必要な物資はあるけど……殆ど娯楽のないこの島で数少ない楽しみといえば

「お、育ちきったね。今回は……ゴリミかぁ」
歩数に応じて成長する電子ペットと
「それじゃあ回してみようか」
育てたペットの種類に応じて手に入るメダルで回せるガチャガチャ、モノモノヤシーンくらい。さて、今回は何が出るか……

「動くこけしかぁ……」
底部のスイッチを押すと震えだすこけし人形。どうやら子供のオモチャのようだが、使い方はよく分からない。……よく分からない。正直言ってはずれである。
どうしようかな、と手の内で弄ぶ。スイッチを入れたり消したり、クルクルと回してみたり放り投げてみたり。無作為な操作を繰り返していると……
「……こけしが、光っ――――?」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「狛枝のアバタ―が消失した?おいどういうことだ説明しろ苗木」
「モノモノヤシーンをやっていたところまではログが残っているけど……どうなったかわかる?アルターエゴ」
「えっと、モノモノヤシーンで引いた端末を操作して偶然どこかにハッキングしちゃったみたい……そんなもの入っているはずないし、ジャバウォック島の外に回線は繋がってないはずなのに……どこに行ったかはわからないや……ごめんねぇ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


召喚されるとすぐに狛枝凪斗は記憶を取り戻した。彼の周囲に超高校級と呼べる才能の持ち主は誰一人としていなかったからだ……幸か不幸か。
そして校舎を散策しつつ、刻まれ始めた令呪を眺め一人ごちる。

「しかしこのデザインはいただけないなぁ」
左手の甲に描かれた666という三画の文字……獣の数字、悪魔の暗示。

「まるでボクの左手が絶望を宿しているみたいじゃないか」
いくらボクが劣等生でも絶望呼ばわりは勘弁してほしいなぁ、などとぼやいていると
「おっと」
躓いてしまった。足元不注意。



転んだ頭上を黒い一撃が通り過ぎる



「ほう、俺の一撃を避けるとは勘の、いや運のいいやつだな」

黒いローブに白い仮面の男、異形のサーヴァントが奇襲を仕掛ける。

「サー…ヴァント?」
「令呪の気配はするが、サーヴァントはいまだに現れていないようだな。早々に片付けさせてもらう。他愛なし。空想電―――――」
「『正義と悪魔の決戦の地(ジェネラル・パラスト・デスマッチ)』!」

飛び込んでくる声。その声とともに世界が浸食され、塗り替えられていった。そして……

「……これは?」
見上げるとそこは満天の星空。かつていた南国の太陽も、今まで見ていた学校の天井でもない。そしてその下には
「なんでプロレスリング?」
青コーナーには先ほど襲撃をしてきた黒衣の男。赤コーナーには白銀の体に角の生えたマスクをした迫力ある大男。そして赤コーナーのセコンドコーナーに事態についていけない少年。

「ハァ!」
短刀をリング上から投げつける黒。しかしそれはセコンドコーナーには届かず、結界に弾かれる。

「なんだと!?」
「ほう、ゴングのなる前から攻撃を、よりにもよってセコンドに仕掛けるとはお前もなかなかの悪行超人だな。だが、このジェネラル・パラストにおいてセコンドへの攻撃は適わん」

余裕綽々と述べる白銀のサーヴァント。
混乱が加速するようにさらに増える登場人物。

「さあ、聖杯戦争はいまだ始まっていませんが、サーヴァントやマスター同士の駆け引きはすでに始まっております。そして今、ついにサーヴァント同士の闘いの火蓋が切って落とされようとしています。実況は私ルーラーのサーヴァント。解説は」
「カレン・オルテンシア」
「で、お送りしたいと思います。それでは試合開始!」

カァン!と高らかにゴングが鳴り響く。
それを合図に白銀が黒に突撃を仕掛ける。一方的な攻撃で黒は避けるのに精いっぱいだが、どうにか応戦しようとする。

「愚かね、アサシン。〈悪魔の涙(ジェネラル・ラクリマ)〉に特異な仕掛けはない。背後に出口もあるというのに、よりにもよってセイバーのクラスと真っ向から打ち合うとは」
やけに露出した修道服の女性……カレン・オルテンシアがぽつりと呟く。

「あの、カレン、さん?」
「なにかしら、駄け……セイバーのセコンド」
暴言を吐きそうになり、訂正する監督役。それでもマスターでなくセコンドと呼ぶのは空気を読んでいるのか、単なる性分か。

「なぜアナタたちはここに?というかここがどこか、教えてもらってもいいですか?」
「ポルカミゼーリア。自身のサーヴァントの能力も把握していないのですか、この駄犬」
突然の夜空、剣を振るわず拳を振るうセイバー。全く事態が把握しきれず、問いを投げるセイバーのセコンドもといマスターとなる少年、狛枝凪斗。
対して一切の解説をしてくれない解説席の少女、カレン。

「まあまあ、そう手厳しいことは言わずに。ここはセイバーの固有結界の中。彼の固有結界は対戦相手を引き込み、さらにレフェリー、実況、解説のいずれかには私たちを呼び寄せることができるのです。同意があれば、ですが。今回は多数のNPCに危害を加えているアサシンにペナルティを加えるために応じたのですが……その必要はありませんでしたかね」

優しくフォローを入れるルーラーだが

「おおーっと、話している間にも試合は大きく進んでいたーっ!セイバーがアサシンを捕え、振り回している!何というパワーでしょう!さすが最優のクラスは伊達じゃない!」
実況に戻るとテンションが妙に上がっている。調停者とはこんなキャラなのか?狛枝の脳内に[コトダマ]が駆け巡る。

[エイプリルフール企画]
[語尾にワン]
[キャラ崩壊]
[ゆでだから仕方ない]

推理は繋がっ……たのだろうか。
狛枝の疑問と煩悶をよそに状況は動いていく。

「アサシンを上空に投げ上げ、自らもそれを追うセイバー!これは、出るか!?セイバーの伝家の宝刀が!?」

逆さになって落下してくるアサシンの首元めがけ、足を振り下ろすセイバー。そして彼のセイバーたる所以、その刃が抜き放たれる―――――!

「『地獄の断頭台』―っ!!」
「ギャアーッ!」

カンカンカンカンカァーン!!
試合開始の時と同じように響き渡るゴングの音。それとともに少しずつ崩壊を始める固有結界。

「決着ゥゥー!!アサシンVSセイバー、〈悪魔の涙(ジェネラル・ラクリマ)〉にて行われた試合は大方の予想通りセイバーの勝利で―――――」
「もういいでしょう、ルーラー。業務を終え、退散しますよ」
「お、オホン、アサシン。多数のNPC及びマスター候補への攻撃は本来ペナルティの対象です。ですが今回の試合で負ったあなたのダメージは甚大なものであり、これ以上の罰則は不要と判断。今回は警告だけにとどめます。ただし今後も不正行為を続けるようでしたら容赦はしません。そしてセイバー。開戦前のサーヴァント同士の戦闘行為は禁じられていますが、リング上の試合であった点、アサシンを殺害していない点、マスターを襲撃された正当防衛であるなどの事情を考慮し、今回は不問とします」

では、と連絡を終え、一礼する二人。固有結界が解けてみるとそこにはセイバーとそのマスターしか残っていなかった。

「ふん、アサシンめ。逃げたか。硬度5のアパタイトボディでは加減が過ぎたか」
まあいい、とセイバー。すでにアサシン如きは眼中になく、見据えるのは己がマスター。

「すでにルーラーに聞いていたようだが、お前のサーヴァント、セイバーだ。アサシンに殺される寸前でこの私を召喚するとは悪運の強い奴よ。魔力も潤沢、優れたウィザードであるようだな。名を聞こうか、マスターよ」
「よろしく、ボクは狛枝凪斗だよ。幸運には自信があるけど、それ以外は誇るようなものは何もないゴミクズだよ?ウィザードなんて……ところでキミは英霊としてどんな才能を持っているの?」

超高校級をも超えうる伝説の英霊。マスターとしての眼力で垣間見えるスキル、そして宝具、才覚に胸躍らせる狛枝凪斗。一方、マスターの自虐を謙遜ととらえたか、問いに答えるセイバー。
「手の内は先ほどの戦闘で見せた。リングとそのうえで闘う技こそが全てだ。素性を言うなら超人、お前たち人間とは異なる種族……そのなかでも悪魔超人と呼ばれる一派の首領が私だ。名をゴールドマン、もしくは悪魔将軍」
「超…人?人を超えた存在……悪魔……いうなれば超人級の絶望か……」

希望を信じる彼に悪魔なる存在は受け入れがたいものだったか。いや……

「すばらしいよ!!」
感嘆の声を上げる希望厨。死んだ異教徒はいい異教徒らしい。

「ボクは希望を信じている。最後には希望が勝つ!そう確信しているんだ!現にキミが今こうして英霊としているということは、超人級の絶望と言えど希望に敗れたってことでしょ?」
「確かに私は正義超人に破れている。しかし敗れようと屈しないのが超人というものだ」
「へーえ、察するところ聖杯には復活を願うのかな?」
「聖杯などに頼るつもりはない。手にすれば願いがかなう願望器……そんな物の存在は生きとし生けるものの繁栄において邪魔でしかない。自らを高めることを怠る存在に未来はない。怠惰、それを誘発する聖杯、偽りの希望などこの手で破壊するのみ」
「つまり、他の参加者と協力してルーラーに反抗すると?」
「協力者など不要。あくまで聖杯を手にし、そのうえで破壊するつもりだ」

技能、願い、方針、サーヴァントのそれらを聞き届けたマスターは……

「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!
超人級の英雄が力を合わせて悪魔という絶望に立ち向かう!ああ、なんて素晴らしくて美しいんだろうね!」」

高らかに笑う。その目に宿るは狂喜、狂気、正気、瘴気。己がサーヴァントの信念に触れ、その絶望的な希望に歓喜する。

「キミはとても優れたサーヴァントだね。最優のクラス、セイバーであるのに加えて自らの有利なフィールドに敵を無理やり引きずりこむことが出来る。魔力消費もボクのような劣悪なマスターでも十分なくらい扱いやすい。英雄としての誇りもある。そんなキミが聖杯の前に立ちはだかるなんて本当に絶望的だよね……。だからこそ、希望の象徴と言える超人級の英雄が聖杯をとるための踏み台に相応しいとも言える」

己が敗北の可能性を語られようと白銀の悪魔は余裕を崩さない。むしろ目の前の男を試すように語りかける。

「踏み台、か。お前自身は聖杯を求めないと?それだけ希望を求めるというのに。ましてや正統なる英雄が悪魔に敗れるのも、私が敗れお前が消えても構わないというのか?」
「それなら仕方ないよ。なにせボクは決定的に最低で最悪で愚かで劣悪な何をやってもダメな人間なんだ。敗退するのは仕方ないし、所詮、ボクらという踏み台を乗り越えられない程度でしかない英霊なんて希望足り得なかったということなんじゃあないかな?ボクらが手にできるということは、キミの言う通り聖杯は偽りの希望でしかないんだろうね。そんなものに興味はない。破壊されたところでなんということはないね」

自己犠牲はおろか他者の命すらなんということはないと語る。希望のためならいかな生贄でも捧げるといわんばかりだ。

「正義の味方の活躍には悪役が欠かせない、そして勝者こそが正義、というわけか。その歪み、なかなかの悪魔の才覚だ。運が良かったな、マスター。この時点で揉めていれば私はお前を殺していたぞ?」
「言ったでしょ?幸運には自信があるんだ。なにせボクは超高校級の幸運だからね」

彼がこの地を訪れたのは幸運なのか、不運なのか。それはきっと幸運の女神のみぞ知る……

【クラス】セイバー
【真名】ゴールドマン(悪魔将軍)@キン肉マン
【パラメータ】筋力A 耐久E+++ 敏捷B 魔力D 幸運C+ 宝具EX
【属性】混沌・悪
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。悪魔サタンや完璧超人始祖と深いつながりを持ち、自身も悪魔霊術という特異な呪術の使い手であるため、魔なる者には強い耐性を持つ。
ただし悪性のものであり、また神の加護を捨てているため本来のものより低くなっている。

騎乗:C+
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。ただし悪魔に類する魔獣ならば乗りこなせることもある。

【保有スキル】
恐怖の将:B+
対峙するものに恐怖を抱かせ、敏捷をワンランク低下させる。またファンブル率を上昇させる精神干渉スキル。
属性:悪のものには同ランクのカリスマを、中庸および善のものには同ランクの反骨の相を発揮する特殊スキル。

超人レスリング;A+++
超人として生まれ持った才覚に加え、たゆまぬ鍛練と実践経験を重ねたリング上で闘う格闘技能。Aランクでようやく一人前と言えるスキルでありA+++ランクともなれば宇宙でも指折りの達人の域。
リングの上では全ステータスがワンランク向上し、スキル:戦闘続行を得る。

魔術:-
悪魔霊術という特異な呪術様式。将軍復活、地獄のキャンバス、ブラックウィザードなど様々な呪いを習得していたが、セイバークラスで現界しているためこのスキルは失われている。

神性:-
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。超人の神に最初に同朋として選ばれ、その力の一部を分け与えられたゴールドマンは高位の神性を持つのだが、彼自身が神を嫌い、悪魔に身を落としたためこのスキルは失われている。

【宝具】
『金剛よりも固きもの、金剛よりも砕けぬもの(ダイアモンドオアスネークボディ)』 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
肉体の超人硬度を0~10まで自在に変える。超人硬度10のダイアモンドボディならサファイアの鎧も容易く切り裂き、あらゆる打撃をはじく。硬度0のスネークボディなら頭さえ通るならどんな隙間も抜ける軟体となり、どんなサブミッションも効かない。
またスネークボディになり体の組成を組み替えることで物理的なダメージはリセットすることも出来る。
この宝具によりステータスの耐久値を自在に変換でき、耐久を低下させることで魔力消費を大きく抑えることが出来る。

『地獄の断頭台』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
ゴールドマンがセイバーとして呼びだされた所以であり、悪魔超人界最強にして最恐の刃と言える彼のフェイバリット。
スピン・ダブルアームで相手が垂直になったところ上空に投げ飛ばし、逆さになった相手の首にダイアモンドボディとなった自分の膝を落とし、そのままリングに叩き付ける技。この技を止めるにはダイアモンドボディとなったゴールドマンを上回る神秘に加え、彼とわたり合える格闘技能が必要となる。
この技を受けたものはスキル:恐怖の将による影響をより強く受け、ファンブル率が大きく上昇する。

『正義と悪魔の決戦の地(ジェネラル・パラスト・デスマッチ』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:0~10 最大捕捉:15人、NPCのみ上限なし
生前に施工したリング、ジェネラル・パラストを固有結界として再現する。リング上の赤コーナーにゴールドマン、青コーナーに敵サーヴァントを置き、各々のマスターはセコンドコーナーに配置される。セコンドコーナーにはリング上からの攻撃は結界により基本的に通らず、例外としてリングコーナーの鉄柱を投げつけるなどリング上の設備を利用した攻撃のみが可能である。ただし外部からリング上への攻撃および乱入に制限はない。
最大で3対3の変則タッグマッチまでが可能である。この場合リング外にいるサーヴァントもセコンドコーナーには攻撃できない。
闘う者以外にレフェリーと実況、解説を1人ずつ固有結界内に取り込むことも可能。このポジションは捕捉範囲内のマスターやサーヴァントはもちろん、会場内のNPCをランダムに連れ込んだり本人の同意があればルーラーや監督役を呼び込んだりすることも可能。またパラストによっては観客席が存在するものがありNPCをそこに大量に連れてくることも可能。レフェリーや観客を守る結界などはないが、リング上では精神干渉の効果があり何となく攻撃しちゃいけない雰囲気になる。この精神干渉に抵抗するには精神系スキルではなくルールを無視できる悪辣さが必要になる。
なお各ジェネラル・パラストは出入り口が存在し、属性:悪の者ならば固有結界への侵入も脱出も自由。ただしパラストの鍵を使えば誰でも通行可能になる。現実世界での出入り口はゴールドマンが結界を発動したところにどこでもドアのように扉だけポツンとある。
なお逃亡したものはスキル:恐怖の将の影響を今後強く受け、ファンブル率が大きく上昇する。
決着のゴングが鳴り響いた場合サーヴァントの生死を問わず固有結界は解除される。
固有結界の外にモニターのようなものを表示し、中での闘いを外に知らしめることも可能。
再現できるパラストは以下の通り。

〈悪魔の涙(ジェネラル・ラクリマ)〉
満天の星空の下にリングがある。特に仕掛けはない。出入り口は青コーナー後方。

〈悪魔の尊顔(ジェネラル・フェイス)〉
海上の孤島に存在するリング。リングの外で水上戦、水中戦が可能。泳いで島から離れる事ことで脱出可能だが、ある程度進むとゲートバリアーにより先述の条件を満たす者以外通れない。

〈悪魔の脚部(ジェネラル・フット)〉
多数の階段を上った先に存在するリング。リング外との高低差を利用した闘いが可能。また魔界の嘘発見器「鬼だしの窯」が設置されており、対戦者以外の何者かが侵入してきた場合使用可能となる。階段の一番下が出入り口になっている。

〈悪魔の五角形(ジェネラル・フィンガー)〉
岩盤でできたリングであり、リング上の人数に応じて大きさの違うリングが使用できる。多人数戦ならばこのリングがいいだろう。また観客席の存在するパラストである。リングから離れることで結界からの脱出可能。ただしゲートバリアーは存在する。

〈悪魔の肋骨(ジェネラル・リブ)〉
リング上に肋骨を模した岩のオブジェが存在する。また観客席が存在する。出入り口は青コーナー後方にあるが、船を漕がなければ出られないためある意味最も脱出困難なパラスト。

〈悪魔の胎内(デーモン・ウゥーム)〉
ゴールドマンが殺害してきた超人に加え、これまでに命を落としたNPCおよび参加者が文字通り人柱となった脊柱の上に設置されたリング。脊柱による高低差を利用することも出来るが、脊柱内に囚われた死者たちの断末魔こそがこのリングの真骨頂。ひょっとしたら死した者たちの協力を得ることも出来るかもしれないが……。脊柱を降りて進んだところに出入り口がある。

【weapon】
なし。鍛え上げた自らの肉体のみが超人の武器である。ただしリングの鉄柱やパイプ椅子の使用は超人レスリングではよくあること。
地獄のメリー・ゴーラウンド?あれは技だ。ウォーズマンのベアークローやロビンマスクのアノアロの杖よりは能力っぽいだろう。

【人物背景】
生まれついて卓越した力を持つ種族、超人であり、その中でも悪魔超人と呼ばれる一派の首領にして最強のファイター、悪魔将軍。
その正体は太古の時代、神による超人の大粛清の際に、かつて神だった超人によって救われた十人の「完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)」の一人「完璧・壱式(パーフェクト・ファースト)」である超人、ゴールドマン。しかし完璧超人らは自分たちこそが特別であるという妄想の下で増長し、本来あるべき進化を止めたと考え、決裂。弟のシルバーマンと共に地上に降り立ち、大魔王サタンと手を組み悪魔将軍となった。
正義超人と幾度も争っており、一時的に地球の支配に成功したこともあった。この際に処刑と娯楽を兼ね備えた様々なデスマッチリングを遺跡として残している。
何度目かの争い、正義超人キン肉マンらアイドル超人との闘いに敗れ命を落とすも、キン肉マンをもってしても彼の必殺技は破れず、強烈なトラウマを刻んだ。部下の離反や黄金のマスクの改心などがなければキン肉マンでも勝利は難しかったと考えられる、作中最強の悪行超人候補。
幾度も生と死を繰り返す亡霊超人であるため、一応死んでおり英霊として召喚された。自力で再生はできるため聖杯に復活を願うつもりは微塵もなく、むしろ「願いをかなえてやる」などという傲慢さに完璧超人たちと同じものを感じ、反発している。

【サーヴァントとしての願い、方針】
まやかしの希望など不要。聖杯は破壊する。
ただし正義超人やそれに類する者どもと手を組むつもりは一切ない。気に入ったものは部下にしてやってもよいし、協力も考えるが基本聖杯戦争を勝ち抜くつもりで行く。

【基本戦術、運用法】
出会ったサーヴァントに片っ端から『正義と悪魔の決戦の地(ジェネラル・パラスト・デスマッチ』で超人レスリングを挑む。本来固有結界は世界の修正力を受けるためかなりの消耗があるのだが、『原典世界の力(ゆで時空)』がすさまじいため、あまり魔力を消耗しない。そのため結界内で問題なく闘うことが出来る。
リング上ならアサシンやキャスターはまず完封できるだろう。他のクラスは個人差があるだろうが、ステータスでは負けないだろうし、超人レスリングの達人としてうまく観客を味方につけよう。武器を持ってるやつに「空気読めー」と空き缶を投げたり、パラストから逃げようとしてる敵に「空気読め-」とごみを投げたりする原作さながらのマナ悪な観客がいれば精神的に優位に試合を運べるかもしれない。
モニターやパラストのカギは誰かを誘い込んだり決闘を挑むのに使えるだろうが、戦略的にはあまり賢くない。でもこの主従なら使う機会はあるんじゃないかと思う。
並のサーヴァント相手なら何連戦でもできるかもしれないが、三騎士をはじめ一流のサーヴァント相手の連戦はいくらゴールドマンでも厳しいだろう。引き際、休み処が肝心になる。
ほか二つの宝具、というか技はほぼ魔力消費もなく使えるので普通に戦って普通に使おう。
マスターが幸運にも優秀なウィザードだとムーンセルに勘違いされたので戦闘において魔力不足に陥ることは考えにくい。燃費は良く、実力も十分。あとは相手をどれだけゆで時空に取り込むことができるかが勝敗のカギになるだろう。

【マスターステータス】
【名前】狛枝凪斗@スーパーダンガンロンパ2

【参加方法】
モノモノヤシーンからゴフェルの木片が出てきて、そのうえ偶然ハッキングに成功、ウィザードとして参戦してしまった。

【マスターとしての願い】
聖杯戦争の過程でより強く輝く希望を見る。聖杯にはあまり興味がない。

【能力・技能】
幸運EX
超高校級の幸運。不運の引き換えに幸運が、幸運の引き換えに不運が訪れるプラマイゼロの幸運。不運が大きいほど幸運も大きなものが訪れる。逆もまたしかり。幸運だが、幸福とは限らない。いつか必ず訪れる揺り戻しは良くも悪くも幸運EX

スキル:信仰の加護A+++
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。彼の場合希望への絶対的信仰と、絶望への病的なまでの嫌悪。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。……高すぎると、人格に異変をきたす。

自身を幸運以外誇るところのないゴミクズと自虐するが、推理力・洞察力は優れている。

【weapon】
なし。しいて言うならゴミクズのような自身の唯一の才能、幸運。
一応モノモノヤシーンから出てきたゴフェルの木片製らしい動くこけしはあるけど……

【人物背景】
超高校級の才能の持ち主のみが入学を許可される希望ヶ峰学園に抽選枠である「超高校級の幸運」として招待された少年。これは他の候補生と違い才能が買われたためでなく、完全にランダムの枠に幸運にも選ばれたものである。
性格はのんきでマイペース。驚異的なポジティブシンキングで、どんな状況でも「絶対的な希望」を信じ、自身の持つ「超高校級の幸運」に関しては絶対の自信を持つ。その反面、自身のことは優れた才能を持つ者と比べると「所詮ただの幸運」とネガティブに低く評価し、極めて自虐的で卑屈な態度をとる。
しかしその幸運はバカにできたものではなく、生まれついてすさまじい強運をもつ。
不運にも飛行機テロに合った。しかし幸運にも隕石が落ちてきてテロリストは死んだ。しかし不運にも隕石のせいで飛行機は墜落し、両親含む乗客は自分以外全滅した。しかし幸運にも両親の遺産が一生食うには困らないだけ転がり込んだ。しかし不運にも遺産目当ての誘拐にあった。幸運にも逃げ出せたが、不運にも逃げついた先はゴミ箱の中。そのゴミ箱の中で握りしめていたゴミが幸運にも当たりの宝くじであり、さらに金銭面には困らなくなった。制御の難しい自らの才能に翻弄され続ける人生を過ごしていたため、「絶対的な希望」に対して異様な執着を見せるなどその価値観には少なからぬ歪みがある。どんな不運も乗り越えれば幸運が必ず待っている=絶望を乗り越えた先にはより強い希望があると信じ、また生まれ持った才覚である幸運を乗り越えられるのは同じく生まれ持った才覚のみであると信仰するようになっており、いわゆる才能至上主義者、本人風にいうなら「超高校級の超高校級マニア」である。
そのため才能を持ち合わせない者には冷たく当たり、才能ある者に対しては極めて自虐的に接する。そしてより強い希望を見るためなら一切の犠牲を考慮しない。自身の命はもちろん他者の命の犠牲にすることもいとわない狂信者。
彼が召喚されたのは希望ヶ峰の卒業生が企画したどっきどき修学旅行の最中。ゴフェルの木片を引き当て、聖杯戦争に参加し、ゴールドマンという超高校級ならぬ超人と出会ったのは幸運かはたまた不運か。

【方針】
希望の踏み台になるためなら手段は択ばない。暗殺、襲撃、謀略なんでもやる。
戦闘は完全にサーヴァントに任せ、希望の踏み台になってもらう。優勝してしまったなら自身とそのサーヴァントで偽りの希望、聖杯を破壊する。
なお、より強い希望を感じるものがあるなら他のサーヴァントに乗り換えることも当然いとわない。