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早乙女正美&バーサーカー


「これは、本来ならばあり得ない、潰えるしかない可能性――」

……アンジェリカケージ、ジャイロサイブレータ、あるいは何処でもない領域の、その狭間に少女が漂っている。

どこまでも穏やかで、自然で、透き通っていて――。
そして、四月に降る雪のように、積もることなく溶けていくしかない“儚さ”が、少女にはあった。

「けれど、どんなにささやかで、限りなく叶う事のないような夢であっても、いつの日か“突破”できると信じている――」

「錆びた屑でも本物になる――想像力〈イマジネーション〉さえあれば」

「彼は――あのやり方で“突破”する事ができるのかしら、ね……」


     1.

月海原学園一年D組の早乙女正美が“それ”に気が付いたのは、放課後の掃除が終わって教室から出た、丁度その時の事である。
(む……)
それは“あざ”なのだった。
胸の辺りにいつの間にか存在していたそのあざは、痛みこそもたらさなかったが、その代わりに言葉では表現できない奇妙な感覚を正美に与えた。

「どうしたの?」
廊下でぼうっとしていた正美に話しかけてきたのは、二年D組の百合原美奈子だった。
「いや……なんでもないよ」
正美は百合原に目線を合わせた。
「それより、君の方こそどうしたんだ。今日は予定の日じゃあないはずだぜ」
「予定がなきゃ、会いにきちゃいけないのかしら?」
いたずらっぽい調子でそんな事を言いながら百合原は微笑む。
正美が見慣れたはずの、なんの歪みも濁りもない優しい微笑みは、どうしてか、本来のものとは全く違うように思えた。

(ぐっ……!)
その瞬間“あざ”の感触が、より強くなった。まるで――何かが“浮かぶ”ような感触。
「……ねえ、本当に何でもないの?」
百合原が心配するように正美を見つめた。
正美は極力表情を読まれないようにしながら、口を開いた。
「ああ……すまない。心配をかけたくなかったんだが、少し調子が悪いみたいだ。でも、君が近くにいれば平気さ」
「もう!」
ちょっと怒ったような表情を作ってから、百合原はくすくすと笑う。
「でも残念、今日はそういう訳にはいかないのよね。ほら、もうすぐ学園祭でしょう? その準備があるの。それを伝えに来たのよ」
「ああ、そりゃ本当に残念だ」
「早乙女君にも手伝って貰おうと思ってたんだけど――無理しない方がいいわよね。茶道部の部室で■■さんが待ってたんだけど」
「じゃあ、帰る前に謝りに行ってくるよ」
「そう――それじゃ、気をつけてね」

それで会話は終わってしまって、百合原は去っていった。
(こっちも、行くとするか――)
こんな事は放っておいてもいいのだが、少しでも疑われるような行動は避けるべきだろう――そう正美は判断した。

(……なに?)
そして――自己がそう判断を下した事、それ自体に正美は大きな戸惑いを感じた。
疑われる? 一体、誰から? 精々が陰口を叩かれる程度の事じゃあないのか?

「う、うう……」
まるで、自分が自分でないような違和感――それを無視して、その場から逃げ出すように正美は部室へと向かって歩いていった。
“あざ”から浮かび上がる何かは、ますます強くなっていく……。

     2.

この廊下はこんなに長かったろうか――。
そんな事を、正美は考えている。
もちろん物理的な距離が変わるわけがなく、自分がそう感じているにすぎないのだが、今度は何故そんな風になったのかという疑問が出てくる。

「うう……」
そもそも、百合原美奈子と自分は一体どんな関係だったのだろうか。
ただ成績がやたらにいい女――覚えているのはそれだけである。
“予定”というのは一体なんだったのか? 二人で“何か”をする手はずだったのか?
それをする筈だった“彼女”は――本当に百合原美奈子本人だったか?

それに――部室で待っている人物というのが、どうしても正美には分からない。
草津秋子、野口佐知子、鈴宮孝子、木下京子――そんな、殆ど接点がない、どうでもいい名前だけが浮かぶ。
だが、違う。
そもそも、もっと先に出るべき名前がある筈なのだ。
虚しくて、中途半端なクラスメート。
意思のある、力強い目をした委員長。
かつて自分が告白した相手であり、今や“敵”となった炎の魔女……。

「敵、だと……」
学校という場、学生という立場に相応しくないその単語は、何故か強い説得力を持つような感じがした。

(ま、まさか……これは“攻撃”を受けているのか……!?)
有り得ない話ではない――“彼女”はある機構から追われている。
やつらは“彼女”と同じように普通人にはない特殊な能力を持っていて、その中には精神に干渉する物もあると――。

「ううう……!」
得体のしれない記憶が蘇っていく。
一刻も早くこの場から離れようと思う正美の意思とは裏腹に、足は部室の方へと向かっている。
行かなくてはならない……この先にあるものを、確かめねばならない。

いつのまにか辺りはしんと静まり返っていて、物音ひとつしない。
部室の前まで辿り着いた正美は、ごくん、と唾を飲んだ。
ゆっくりと扉を開く。

「あ、早乙女くん――」

何という事はない。
中にいたのは、名も知らぬ、ただの女子生徒でしかなかった。
しかし正美は安堵する事はなかった。

『ねえ狭間さん――人間は自分が何を求めているのか、それを事前に知る事は決してできないんだよ。
 運命というのは目の前に現れてからでないと、それが運命であると悟れないんだ。
 そして現れてしまったら――もう二度と元に戻ることはできないのさ』

(ああ、そうか――)
数日前、あるクラスメートに語った事を思い出しながら――正美は、自分がここにいる理由と、これから起こる事を理解した。
そんな正美に向けて何事かを言おうとした女子生徒の顔が、

――ひゅっ、

という音と共に消失した。

     3.

「ぐ……ぐ、ぐぐ、ぐ……」
座り込み、呻き声を漏らしながら、データの残骸を消費しているサーヴァント――バーサーカーを、正美は冷たい目で見つめていた。
普通人ならば目を覆うようなその光景を見ても、思うところは何もない。ただ一つあるとすれば、
(彼女だったら、もっとうまくやる――)
という、ただそれだけの事だった。
バーサーカーのやり方からは“彼女”の口吻のような美しさが、全く感じられなかった。

「ぐ、ぐ――は、あ」
“食事”を終えたらしいバーサーカーは、先程まで全身から伸ばしていた触手をずるずると引っ込めた。
「――あー、お腹いっぱい。ごめんねえマスター、ビックリしたでしょ?」
へらへらと笑うそいつは、正美と同じくらいの年齢の、少女の姿をしていた。
正美のすぐ近くにまで足を進めたバーサーカーは、口を開いた。

「んー、あのさ、いつもっつうか、生きてる頃はこんな無差別殺人みたいなマネはあんまりしてないのよ、いやマジに。命令にはきちっと従ってました!
 反省しております。NPCさんの犠牲は忘れない! 例えここが仮想現実だろうと、NPCだって生きてるんだもんネ!
 ほら、命の価値って平等でしょ? だから聖杯戦争で勝つ為にマスターは殺してもいいけど、NPCは殺しちゃダメってのは一種の差別ではなかろうか!
 うむ、ハムちゃん今日も絶好調! まあ言い訳なんですけどね! えーと……黙ってられると落ち着かないんだけど。もしかしてニセモノの生活の中で、大切な人なんかだったりした?」
息つく暇もなく喋り続けていたバーサーカーが、少し――本当にほんの少しだけ、表情を曇らせる。
正美はそれを無視して、
「あれには何の役割もない――名前すら設定されていない。だからどうでもいい。そんな事より」
黒く変色し、既に消去が始まっている残骸を指差した。
「――残さず喰え。せっかく殺したものを無駄にするんじゃない」

ひょう、と口笛を鳴らし、バーサーカーが背から触手を伸ばす。
そうして正美の方を向いたまま、残骸を喰らい尽くした。
「いやあ、話が早くて助かるわ。よっ、極悪人!」
「何とでも言え。僕は絶対に負ける訳にはいかない。勝ち残る為なら何だってやるさ」
「ふーん……ま、そうじゃなきゃわざわざこんな事に参加しないわよね」
どうでも良さそうな態度でバーサーカーが言った。
「んじゃ、とっととこんなとこからはおさらばといきましょっか。この学校ってとこ、なんか嫌いなのよね」
「待て」
「何よ。あ、言っとくけど霊体化はちゃんとするから! それくらいのジョーシキは持ってるわよあたし。
 さっきのはほんとに事故っていうか、すっごいお腹減ってたから仕方なかったの! 今も油断するとやっちゃいそうだけど」
「そんな事じゃない――」

今まで自分が接してきた相手とはあまりのも異なるバーサーカーにいらいらとしながら、正美は部室を見渡す。
「この部屋には“痕跡”が残っている――君が殺した奴の血なんかは勝手に消去されてくれるが、そうはいかないものもあるからな」
「はー。どうでもよくない? もうそろそろバトル開始って時に、いちいちそんな事気にしなくていいじゃん。ハゲるわよ?」
「いいから静かにしろ。それに、君がいるだけで僕はどんどん消耗するんだ。もう引っ込んでいろ」
へいへい、などと呟きながら、バーサーカーはその場から姿を消した。
それでも気配だけは感じられている。
これが“繋がった”という事なのだろう。

(本格的に“普通”ではなくなったか――)
そう考えながら、正美はこの部屋で起こった事を消却してしまう為の作業を始めていった。

     4.

「――んでさあ、マスターってばどんな願いを持ってるワケ?」
作業が粗方終わり、人がいない事を確認してから、慎重に学園から夜の街へと出て行った正美に、そんな質問が投げかけられた。
「別にどうしても聞きたい訳じゃないんだけど、お約束って事で。
 あ、でも、みんなのため的なのはどうかと思うなー。こういうのは利己的で、セルフィッシュなものじゃないと!」
姿を消したままのバーサーカーの調子は、友人にでも話しかけるようである。
はっきり言ってしまえば、鬱陶しい。
正美が求めるのは“スレイブ”であって“サーヴァント”ではないのだ。
それでも出来る限り協力せねば……いや、その力を利用しなければならない事が分かっている正美は、そんな事をおくびにも出さずに答えた。

「……裏から世界を支配する機構がある。そこで作られた合成人間の中に、脱走した者がいた。
 僕は、彼女と出会って――そして、好きになった。だが、機構の連中は脱走した彼女をずっと付け狙っている……。
 だから、彼女が……いや、僕と彼女が二人で生きていけるように、世界を変えてしまいたい。それが僕の望みだ」

そう――この戦いに参加する前から、正美はずっとその為の活動を行ってきたのだ。
正美の言う、彼女――人喰いの怪物マンティコアと共に。
彼らの夢は、自分達を中心として人間社会そのものを作りかえてしまう事であった。
それでも、二人の間に芽生えた感情は本物だった。
しかし――。

『――我が身を“情報”に変えて、今、御許に“報告”を送る!』

正美はマンティコアのオリジナルになった存在だという“天から降りてきた男”が発した光からマンティコアをかばい、そして――。

(まさか、彼女が施設から持ちだした“木片”とやらが本物だったとはな――)

そして気が付いた時には、この“箱舟”の内部にいた。
あの“エコーズ”と“箱舟”に何の関連があるのかは謎だ――全く関係ない可能性も高いだろう。
だが、これで状況を掴んだ、と正美は感じた。
草津秋子の、紙木城直子の始末が一歩早かった幸運のように、またしてもチャンスが巡ってきたのだ。

(だが――もう、次はない。これに負けてしまえば、本当に後はない……!)

だからこそ、今まで以上に慎重に、大胆に動く必要がある。
何より、これは“戦い”なのだ。
いずれは機構とも戦うつもりだったとはいえ、自分たちと同じような力を持った者との戦いは正美にとっては未知の経験だ。
サーヴァントの力は絶対に必要になる。
故に、嘘は一切つかず、それでいて“英雄”であるというサーヴァントに好まれそうな返答をしたのだった。

しかしバーサーカーは、
「――ん、ああ、そう」
と、どうにも気のない返答をした。

(……なんだ?)
それに小さな違和感を感じながらも、正美は再度口を開いた。
「お気に召さなかったか? 理解されようとは思っていないけどね」
「そうじゃねーわよ。なーんかヤな気分になったのよね、今の話。あ、マスターの事嫌いとか思ってる訳じゃないから。純粋にあたしの問題」
「ふん――まあ、ある意味では、僕達のために他人を犠牲にしようと思っている訳だからな。君はどうなんだ?」
「へ? 私の方? んー、言われてみると別にないかなあ。私ってむしろ願望機を守ってる側だったし。
 やりたい事もあんまりないし、やり直したって何もかもうまく行く気なんてしないし。あ、考えてみたら生きてる事からそんなんだったわ私。アハハハハ!」
軽い調子でそんな事を言う。

「……聖杯の力を信じていないのか、君は? 僕だって今でも半信半疑だけどな」
「あー、神さまって実は重い岩を持ちあげられないくらい力が無いとか、そんな話? でもムーンセルの能力は本物よ。
 あたしが知ってる願望機――反エントロピーとか空想具現化とは違うみたいだけど。そこに関しては心配無し」
「要するに、君が空っぽってだけの話なんだな」
「そういう事。あ、仲間とかはちゃんといたからね! その辺勘違いしないでほしいんだなあ」

「もういい――」
溜息をついて、正美は話を打ち切った。
とてもついていけない。文字通り、住む世界が違うという奴なのだろう。
先程の“食事”によって魔力が大きく補充された事で、多少は正気を取り戻したという事らしいが――これならば黙っていられた方がずっといい。

「――これからの方針を伝えるぞ、バーサーカー。まずは、当然の事だが拠点を捜す。
 ずっと歩き回る訳にはいかないし、野宿なんて襲って下さいと言ってるようなものだからな。
 その後は――君の“食事”を捜す事になる」
「ほほーう。そりゃ積極的にマスターを捜してぶっ殺す……って事じゃあ、当然ないわよね」
「ああ……その手もあったか。別に、マスターやサーヴァントの魂だって喰えない事はないんだからな――」

二人はあくまでも淡々と、当然のように、他者を喰らう事を前提として動いていた。
身体的には普通人でしかなく、魔術と電脳、その双方の知識を持っていない正美は、定期的にバーサーカーに“食事”を取らせねばならないのだ。

「……でも、上手く事が運ぶとは限らないわよね。自分が弱いなんて思っちゃいないけど、今のままじゃ私だって全力を出せないし。
 NPCにしても、やりすぎたら警告受ける事になるだろうし。どうすんの?」
「やりすぎなければいい」
「うっわ、凄いカンタンに言うなあ」
「明確に禁じられているのは、無差別な大量殺人だ。それに加えて――監督役はもちろんだが、何らかの役割を持ったNPCもいるだろう。
 そいつらには手を出す事ができない。つまりは、現実と同じように、明らかに騒ぎになるような事はできないという事だ。
 逆に言えば――そうでない、ただの街の住人というだけの連中を狙う事は、ルールには抵触しない。
 もちろんNPC同士で交流を持っていたり、マスターと接触している奴もいるかもしれない……そうなったらニュースにはならずとも、こちらの情報が漏れる可能性がある。
 孤独な、いなくなっても困らないようなNPC――そんな奴を捜す事になるな。僕はマスターである事を隠したまま、学校に通うつもりだ。状況にもよるが、基本的にはそこで見繕う」

つまりは“今まで”と変わらないという事だな――と、心の中で正美は思った。

「へえ? 随分手馴れてるって感じね、別にいいけど。で、相手の方から襲ってくるまではそうやってひたすらチャージって事でいいの?」
「いや、それだけでは駄目だ」
正美は頭を振る。
「僕らのようなリスクを犯す事がなく、それでいて陣地に籠って効率的に魔力を貯める事が出来るサーヴァント――キャスターの存在が問題になる。
 長期戦になればこちらが絶対的に不利だ。こちらの強化とキャスターを撃破する事、その二つを並行して進める必要があるな。
 その為には他のマスターとも協力する事になるかもしれないし、だからこそ疑われる訳にはいかない」
「了解。と言っても私、バーサーカーだしなー。面倒くさいのはマスターに全部任せちゃうんで、そこんとこヨロシク!」

そうして、バーサーカーの気配は消えていった。勿論完全に消えた訳ではなく、休んでいるだけなのだろう。
無駄な会話など必要ないと思っている正美としてはありがたい事である。

「――ごふっ……!」

そして、唐突に――正美は吐血した。
如何に少女の姿をしていようとも、バーサーカーは強大な力を持ったサーヴァントである。
正美に相応の負担がかけられるのは当然と言えば当然の道理だった。
しかし、正美の瞳には絶望や苦しみの色は、全くなかった。

“生きること”というものに対しての根深い憎悪――それによって世界の敵となった一人の少年は、再び“人喰い”と出会った。
それがどんな結果を招くのか、この時点での当事者達は、何も気が付いていなかった。

【クラス】バーサーカー
【真名】ハームレス
【出典】パワプロクンポケット14
【属性】中立・狂

【パラメーター】
筋力:A 耐久:D 敏捷:B 魔力:D 幸運:E 宝具:C

【クラススキル】
狂化:C-
筋力と敏捷が上昇するが言語機能が単純化し、複雑な思考を長時間続けることが困難になる。
このバーサーカーの場合、多量の魔力を補充する事によって、短期間かつ非戦闘時に限り、一時的に思考能力を取り戻す事が可能となる。
それでもマスターにかかる負担は相当なものであり、定期的な魂喰いを迫られる。

【保有スキル】
自己改造:E
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。 このランクが上がれば上がる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
直接捕食を行う事で、効率的に魔力の補充が可能となる。

戦闘続行:A
生還能力。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

被暗示:C
生前のバーサーカーにかけられた暗示。
存在しない筈の記憶が『蘇る』という、科学的には説明不可能な現象に苦しめられたバーサーカーは、定期的に精神治療を行っていた。
何らかのカタチで記憶が蘇った場合、『狂化』のランクが変動する可能性がある。

【宝具】
『無害な怪物(ハートレス・ハームレス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:10人
戦闘用に造られた、バーサーカーの肉体そのもの。
自由に姿形を変える事ができ、脳も心臓も凄まじいスピードで再生可能。自らの心臓を圧縮し、超硬度に高めての投擲を行うなど、その再生能力は攻撃にも転用できる。
更には素早いスピードで触手を伸ばす事での切断攻撃、捕食などを可能とする。
『再生しなくなるまで殺す』という、困難ながら単純な戦法が有効である事が弱点。凍結などによる足止めにも弱い。
――が、自らの身体に作用する攻撃に関してはその殆どを無効化できる。
例えそれが『機械だろうが霊体だろうが、存在しているものならばあらゆるものを殺せる』という呪いであっても、攻撃を受けた瞬間にその部分だけを切り離す事で、バーサーカーはその影響を受けない。
故に無害〈ハームレス〉。バーサーカーにその名が与えられた所以である。

【weapon】
触手:身体から伸ばす、武装したサイボーグ程度なら一瞬で殺害、捕食が可能な触手。射程は5メートル程度。

【人物背景】
世界を裏から支配する企業・ジャジメントに所属する生物兵器。
その名はあらゆる攻撃を『無害』とする事に由来する。
女子高生くらいの外見に違わず、精神年齢もやや低め。それでも自らが怪物である事は充分承知しており、組織の命令には忠実に動く。
今回はマスターの性質によって『人喰い』としての側面が強く出たバーサーカーとして召喚されているが、
本来のクラスであるアーチャーとして召喚された場合、変形能力を失った代わりにビームを撃ちまくる天使型文明埋葬兵器として現れるとか。
なお、ハームレスはある生物兵器の更にクローンである。
ハームレスのオリジナルである生物兵器はとある事件が起こるまでは一般家庭で普通に暮らしており、野球部に所属する兄を持っていた。
『妹キャラ』『兄が野球部』『~レスという名前』と、何処かの悪魔憑きの妹を彷彿とさせるプロフィールの持ち主。

【サーヴァントとしての願い】
特になし。マスターに従って楽しく殺し合い。
魂喰いに躊躇はない。トッテモ、オイシイヨ!

【基本戦術、方針、運用法】
スペックは高いものの、過信できるほどではない。
強力な再生能力に任せて多少の無理は可能だが、それも魔力が確保できればの話。
基本的にはマスターの方針に沿って動くことになるだろう。
防衛戦が得意なので、なるべくならこちらから動かず拠点で相手を迎撃したい。

【マスター】早乙女正美
【出典】ブギーポップは笑わない

【参加方法】
マンティコアが統和機構から逃亡する際に持ち出した『ゴフェルの木片』を持っていた。
エコーズの光に巻き込まれた直後に召喚される。

【マスターとしての願い】
マンティコアと共に生きられる世界を作る。つまり、世界征服。

【weapon】
ごく一般的なボールペンとナイフを所持。

【能力・技能】
身体的には完全な普通人……の、はず。
世界の敵なので死神が突然出てくるかもしれない。

【人物背景】
深陽学園に通う男子生徒。頭が良く優秀だが、普段はそれを隠すように目立たぬように生きている。
本人も気付いていないが“生きること”というものに対しての憎悪を抱えており、それは自分も例外ではなく「圧倒的な存在に殺されたい」という性癖を持つ。
それでもそのまま普通に生きていけるかもしれなかったが、人喰いの怪物マンティコアと出会った事で自分の事をはっきりと知ってしまい“世界の敵”となる。
出会った当初はマンティコアに殺されかけたが、自ら協力を申し出て、そのまま恋愛関係に至る。
マンティコアはそれが生存条件だったから人を殺していたが、早乙女は理由らしい理由もなくただただ殺し続けた。
そして、生きていれば“とりかえしのつかないもの”を探し出して、世界を破壊してしまうとして死神――ブギーポップに狙われる事になる。
しかし、自動的な存在であるブギーポップですら監視しなければ見つける事ができず、普通人を遥かに上回る能力を持つ合成人間をあっさり返り討ちにしてしまう霧間凪の不意をついて致命傷を与える事に成功している。
何の能力も持たない普通人でありながら、意思の力だけで途轍もない戦果を発揮した恐るべき人物。

(……単に長く続いてるシリーズにありがちな、初期作品の納得いかない描写ってだけじゃないの?)
(まあいいじゃん)

【方針】
優勝し、願いを叶える。
その為に疑われないように行動しつつ、魂喰いによってバーサーカーの強化を行う。