我等の世界に意味などなく
 そこに生きる我等にも 意味などない
 無意味な我等は 世界を想う
 そこに意味は無いと知ることにすら
 意味など無いというのに


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 ――――男は力を欲した。最初は、大切なものを守るために――。




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 そこは結界のようなものだった。膨大な魔力をに注ぎ込まれた陣地作成。
 遺跡のような趣のあるどこかで、

 災いを招く者――ネルガルは笑った。

「お前が私のサーヴァントか……」

 サーヴァントは静かに……ああ、と答えた。

 そのサーヴァントの容姿を的確に比喩するならば、悪魔だった。
 人の温かみを感じさせない白い肌。すらりと伸びた手足、
 その先は黒く闇色の力で鍵爪のように、獣のようになっている。
 その背中からは同じく闇色の翼が生えており、頭から延びる触覚、
 長く、蛇を思わせる尻尾。  

 そして何より、その存在感。
 サーヴァントの身体からあふれ出る魔力が形成する異常。
 ネルガルにまとわりつく魔力が示すのは、闇色の海に飛び込み溺れているような感覚。
 深淵の底にどっぷりとハマり込み、それをさらに覗き込むような濃く重い魔力。

 氷のような目つき。
 言葉としての虚無を体現したような存在。
 ネルガルにはかつての、自身のモルフの最高傑作の姿が、
 その存在に重なって見えた。

 ウルキオラ・シファー。
 ランサーのサーヴァントは、そう名乗った。

 成功だ。
 その瞬間、ネルガルは歓喜した。
 自身の祈り――とも呼べるかもしれない呼びかけに答えたのは、
 自身の想像通りであり、想像以上の存在だった。

 喜びに顔をゆがめるネルガルをよそに、
 ウルキオラは何かを確かめるように拳を握り、そして放した。

 違和感を感じている、とでもいえばいいのだろうか、
 ウルキオラは自身の状態について思うところがあった。 

 今の自分は、ここに呼び出された自分は、
 刀剣解放どころか第二階層まで発現していた。




 ――刀剣解放・第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)。

 十刃の、いや。破面(アランカル)の中で、その刀剣解放(レスレクシオン)の中で、
 ウルキオラ・シファーだけがたどり着いた唯一の境地。
 そのウルキオラの切り札――宝具そのものともいえるこの姿を常時固定すると言う異常事態。
 ただそこに有るだけで莫大な魔力を消費するだろうこの状態を、
 マスターにかかる負担はとてつもなく重いはずのこの状態を、なぜ維持できているのか。

 ウルキオラは視線をネルガルに合わせた。

 いまだ興奮冷めやらぬといった風の、当のネルガルは
 これと言って苦しげな顔は見せていない。むしろ余裕綽々、喜々としている。

 ウルキオラは理解した。

 それはネルガルと言う男の異常なまでの魔力量、
 ひいては魔術師としての技量の高さを表しているのだ。
 それはつまり、この男は、この人間は、人の身でありながら人の身を越えている。
 かつての自分であれば、この考えに行きつくことはなかっただろう。 
 しかし、黒崎一護、井上織姫という人間を見てきたウルキオラには、
 人の身でありながら自身――虚(ホロウ)――に迫る力を持つ者も
 存在しえるということに気付いていた。

 その思考は正解である。
 災いを招く者――ネルガルは力を渇望するあまり、人の理を超え、悠久の時を生き続けている。
 他者から命を奪い、己の命に転換させ、求めうるのは絶大な力ただ一つ。

「なぜ力を求める?」

 ウルキオラの口から言葉が漏れた。
 ネルガルは歪んだ表情を崩さぬまま、言った。 

「何者にも負けぬ力を手に入れる――それ自体が私の目的だ」

 続けて、ネルガルは聖杯すら己の力として取り込む算段であると述べた。
 ウルキオラの表情に、わずかに驚きが現れた。

 この男はなんだ?

 黒崎一護のように、井上織姫のように、
 何かを守るために力を手にしようとしているわけではないのか。
 藍染惣右介のように、神の座に立つために力を求めているわけではないのか。
 力を求めることが目的。その在り方はグリムジョーやノイトラに近い。

 それは獣だ。人ではない。

「心はないのか?」 

 そのセリフが出てきたことに、発した当人自体が驚いた。
 刹那、ネルガルの歪さが消えた。
 目に見える不快感を露わにし、吐き捨てるように言う。

「心だと? そんなものは私には必要ない
 誰かを想うことなど、私には必要ない。
 私に必要なものは力であり、私が必要とするものは、やはり力なのだ」

 ローブを翻し、災いを招く者は叫ぶ。
 ウルキオラは目を細めた。
 そして、やはり自身がこれまでにない感情を抱いていることに気付く。

 この男には心がない。 

 例えその胸を引き裂こうと、その頭蓋を砕こうと、決して見えないだろう。
 その掌には、決して現れることはない。
 この男には、心がない。
 少なくとも、ウルキオラ自身が見つけ出し、たどり着いた心はない。

 それは落胆。それは苛立ち。それは悲しみ――?

 今のウルキオラにはまだそこまでは理解できない。

 災いを招く者――ネルガルが笑う。
 ウルキオラは目を閉じた。深い眠りに落ちるように。





 心在るが故に妬み
 心在るが故に喰らい
 心在るが故に奪い
 心在るが故に傲り
 心在るが故に惰り
 心在るが故に怒り

 心在るが故に

 お前のすべてを欲する





【クラス】
ランサー
【真名】
ウルキオラ・シファー@BLEACH
【パラメーター】
筋力A 耐久B 敏捷A++ 魔力B 幸運E 宝具A
【属性】
混沌・悪
【保有スキル】
対魔力:B
ある程度の工程を必要とする魔術を弾く。

【固有スキル】

深査神経(ペスキス):B
一種の気配察知。霊圧(魔力)を察する。

鋼皮(イエロ):B
霊圧によって体を覆っている。
物理攻撃に対して強靭な耐性を誇る。

響転(ソニード):A
破面特有の高速移動術。

超速再生:B
脳と臓器以外のものは損失しても
瞬く間に再生する。

共眼界(ソリタ・ヴィスタ):D
超速再生できる眼球を取り出し砕く事で、
その眼で見た映像を周囲の者に見せることが出来る。
本人は「全てを見通す目」だと言っている。

虚閃(セロ):C
霊圧(魔力)のエネルギーをビーム状に放つ。

虚弾(バラ):D
威力がない代わりに
虚閃の20倍の速度で放てる上連射できる。

黒虚閃(セロ・オスキュラス):B
上記の虚閃の強化版。

王虚の閃光(グラン・レイ・セロ):A
十刃にのみ許された空間が歪むほどの虚閃。


【宝具】
『黒翼大魔(ムルシエラゴ)』:
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
破面の力(真の姿)を刀の形に収めているもので、
本来「鎖せ(とざせ)」の解号と共に本来の姿になる。
しかし今回召喚されたウルキオラはランサー固定のためか
常時この解放をしている状態であり、
そのためそこに存在するだけで膨大な魔力を消費する。

『雷霆の槍(ランサ・デル・レランパーゴ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:50 最大捕捉:20~30人
両手に霊圧(魔力)を集中して作り上げた槍。
投げることで標的に命中すると巨大な爆発を引き起こす。
ウルキオラをランサー足らしめている宝具であり
第二階層でないと使えない。

【weapon】
光の槍「フルゴール」
霊圧で形成した光の槍。主武器。

【人物背景】
第4十刃(クアトロ・エスパーダ)。「虚無」の死の形を司る破面。
藍染惣右介が組織した破面、十刃の一人。
自身が司る死の形同様、非常に虚無的な性格。
感情の起伏が少なく表情もない。
十刃の中で唯一第二階層の変化を遂げることができる。

主人公たちの言動を見ているうちに、
人間の心と言うものに対し羨望のような感情を抱き、
最期に心というものを感じ取って消滅した。

【サーヴァントとしての願い】
今のところ無い。

【基本戦術、方針、運用法】
どう戦っても強いので深査神経を用いて敵を探し潰す。
いずれにせよ存在しているだけで膨大な魔力を消費するため
現界のタイミングは考える。



【マスター】
ネルガル@ファイアーエムブレム烈火の剣
【参加方法】
黒い牙を用いて木片を入手。
【マスターとしての願い】
力を得る。最終的には聖杯すら己が力に還元する。
【weapon】
『エレシュキガル』
闇の魔道書。

【能力・技能】
  • 災いを招く者
闇魔道師として卓越した結果、人の理を越えてしまったネルガルの通称。

  • エーギルの搾取。
人の命のエネルギー『エーギル』を抜き取る。
エーギルを抜き取られたものはしばらくしたのち必ず死に至る。

またネルガルはこのエーギルを自身の体にも適応させており、
エーギルを得ることで力を増し、人の身を越えたとされる。

  • モルフ作成。
『エーギル』を用いて行う。モルフと言う人形を生み出し使役する力。
このモルフはエーギルの限りある限りいくらでも生み出せる。
またエーギルによってエーギルの持ち主に似せて作ることもできる。
モルフは基本的に人形のように白い肌、金色に光る眼をしている。

生み出せるモルフは強い力を持った賢者(所詮魔道師)や
その魔道師らが一切力をつかえなくなる力場を発生させる「キシュナ」と呼ばれる
通称「魔封じの者」など、多種多様に及ぶ。
モルフには基本的に人間的な心はないのだが……。

  • 『全てを闇に帰す災い(エレシュキガル)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:2人
全てを闇に帰す力の波動。
一応最強の闇魔法。神将器顔負けの力を誇る。


【人物背景】
エレブ大陸の遥かな古代、まだ人と竜がともにあった時代に生まれる。
闇魔道師であったネルガルは竜の妻エイナールを取り戻すために
力を求めた。
しかし力を求めるあまり目的を見失い、
自身の意識と記憶を闇に奪われ
最終的に力のみを求めることを目的としてしまった。

エーギルを用いて人の理を越え。そのエーギルを得る方法として、
モルフを生み出し黒い牙を掌握しエレブ大陸全土に及ぶ大乱を引き起こそうと考える。

【方針】
最終的には聖杯を己が力とする。
相対したものからエーギルを奪い取る。
そうして得たエーギルからモルフを作成し
軍団を組織する。