「食って、寝って、あっそっべー♪ 食って、寝って、あそんじゃお^^ー♪」
「食って、寝って、あっそっべー♪ 食って、寝って、ふふんふふー」
「食って、寝って、……って、どこだここー!?」

男は歌っていた。もちろん、特に意味はない。
強いて言うなら気分が良かったからだ。
特に何も考えず、いつも通り彼は仕事をしていた。
それが、逆に彼に気付かせた。

「おーい、律子ォー。 小鳥さん!? ちっちゃん? ぴよぴよも? 誰もいない、あれ、ここどこだ?」

いつも通り出勤して、いつも通り仕事をしていたはずなのに誰もいない。
書類が無いとか、事務所の内装がいつもと違うとか、そもそも仕事などしていないとかは些細なことである。
とにかく誰もいないのだ。

「いや、待て。考えるんだ、俺。ここはいつもの事務所じゃない。ということは……。
 そうだ、みうらさんだ! きっとみうらさんとどこかに跳んでしまったに違いない!
 なんだ、そっかー! じゃ、みうらさん探さないとな! おーい、みうらさーん!」

男は自分の考える常識の範囲内で思考を巡らせる。導き出される結論はこうだ。
『職場のペットと一緒にどこかに瞬間移動した』
なぜこんな所で気づかず仕事をしていたのか、という疑問が無ければ(男にとっては)完璧な解答である。

「みうらさーん? どこかなー、でできてくれー」

そして、ついに男は見知らぬ建物を家探しし始めた。
カーテンと窓を開け、棚を片っ端から開き、机を移動し、ソファをひっくり返し、
姿見に向かい、上着を脱ぎ、上半身裸になり、サイドトライセップスを決めた。
もちろんほどなくしてやってきたNPCに通報され、パトカーに乗せられた。

「なんでこんなことに……」
「むしろ私が聞きたいんですが」

そして、留置所で緑のカーディガンを着た大きな三つ編みの女性と出会った。

「なんで私が来るまでおとなしくしてられなかったんですか!」
「いや、初対面の方にそんなこと言われましても……」

面会室に連れてこられた男は、大きく肩を落としていた。
パトカーの中から外を見ていたが、全く見知らぬ街だった。
おまけにスマホもなぜか電波が入っていない。

(この先、どうやってみうらさんを探せばいいのだろうか。
 どうやって身元引き受け人を呼べばいいのだろうか。そしてこの人誰だ?)

様々な不安要素が男の頭を苛ませる。
いつもはピンとそびえ立つ首から上の「P」の文字も、すっかりしなだれ「ρ」といった感じだ。しかし。

「とにかく、早くここから出ましょう、プロデューサーさん」

救世主はそこにいた。

「え、天使……? いや、女神! 女神だあなたは!」
「違います、私はここであなたのサーヴァント、キャスターとしてアシスタントを務めさせていただく千川ちひろです」
「優しいちひろさん……ありがとうございます……!」
「いいから行きますよ! もう!」

【クラス】キャスター

【真名】千川 ちひろ (せんかわ ちひろ)

【パラメーター】
 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A 幸運A 宝具EX

【属性】
 秩序・善 

【クラススキル】
 陣地作成:EX
  魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。
  このキャスターの「工房」はマスターを中心に常時形成されている。
  ただし、通常の魔術師の「工房」と呼べるものではなく、稼働には対価を要する。 

 道具作成:C++
  魔力を帯びた器具を作成可能。
  このキャスターの作成物は「ドリンク」と「ガチャチケット」に限定される。
  キャスター自身ではなく、マスターが対価を払うことで瞬時に、いくらでも作り出すことができる。

【保有スキル】
 サービス:C
  マスターに対して、水着やコスプレなどのサービスをためらわない。
  条件さえ満たせばドリンク、チケットなどのサービスも行う。

 自己保存:A
  自身はまるで戦闘力がない代わりに、一切の危機に晒されない。

単独行動:EX
  マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる。
  マスターが不在でも行動できるが、宝具を使うには対価を支払うマスターを必要とする。

 教唆:C
  対話により精神抵抗の低い人間の認識を改変する。
  ただしキャスター自身にそのつもりは全く無い。  

 遵守:A
  アシスタントとして、マスターが存命している限り決して裏切りや敵対行動を起こさない。 

【宝具】
『無課金よ、死に随え』(ユア ソウル イズ プリンス)
 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 マスターの魂をコインへと変える。
 本来、魂を加工する技術は魔法レベルの奇跡であるが、ムーンセルの運営を(勝手に)仲介することで成立している。
 この魂のコイン(モバコイン)を利用して下記の宝具を利用できる。

『勝利すべき課金の券』(ガチャチケット)
 ランク:EX 種別:対聖杯宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 モバコインを使うことでキャスターが生み出すチケット。
 使用することで、聖杯から直接サーヴァントを呼び出す。
 何が来るかはランダムだが、霊格の低い英霊ほど呼ばれやすい。
 チケットを仮のマスターとし、封じられた魂を対価に活動するため、強力な英霊ほど現界時間は短い。
 (呼び出される英霊は、第二次二次キャラ聖杯戦争の登場候補の中から選ばれる) 

『約束された勝利の券』(プラチナガチャチケット)
 ランク:EX 種別:対聖杯宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 『勝利すべき券』で呼び出したサーヴァントの魂の欠片をキャスターがくすn集めることで生成される特殊なチケット。
 聖杯から直接サーヴァントを呼び出す。こちらもランダムだが、霊格の低い英霊は一切呼ばれない。
 また、『勝利すべき券』より長く現界が維持される。

『無限の労働』(アンリミテッドブラックワークス)
 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 モバコインを使用し2種の栄養剤(ドリンク)を作成する。
 一つはマスターの疲労を一切消し去るスタミナドリンク。
 もう一つはチケットにより呼び出された英霊の活動時間を延長するエナジードリンクである。 

【weapon】
 なし。

【人物背景】
 まるで天使のように清らかで、女神のように慈愛に溢れたおねえさん。

【サーヴァントとしての願い】
 マスターの力になる。

【基本戦術、方針、運用法】
 マスターは己の人生など省みず『無課金よ、死に随え』をガンガンつかってレアサーヴァントを当てよう。


【マスター】
 間島 P(まじま ぷろでゅーさー)

【参加方法】
 ムーンセルによる召還。
 いつもの無人島でイベントの準備をしてたらゴフェルの木片を見つけてしまった。

【マスターとしての願い】
 帰ってアイドルたちと遊ぶ。もとい仕事をする。

【weapon】
 無し。

【能力・技能】
 いい体をしている。

【人物背景】
 漫画及びアニメ作品「ぷちます」の765プロのプロデューサー。
 体はマッシヴで仕事もやればできる素晴らしい才能の持ち主だが、性格と運勢に難がある。
 突拍子の無い企画を催したり、いきなりボディビルのポーズをとったり、警察に誤認逮捕されるのが彼の主な業務。
 なんだかんだアイドルや仕事先からからはそこそこ信頼を得ているようではある。
 「P」の形をした頭がオシャレ。

【方針】
 765プロに帰る。

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最終更新:2014年07月11日 20:37