間桐慎二が聖杯戦争に参加するのはこれが二度目になる。
一度目、冬木市の聖杯戦争では義妹の桜が召喚したライダーを借り受けて参加していた。
ある夜、ライダーを従えて家を出ようとしたところで、ふと目に止まった木片に触れてからの記憶がない。
そして目を覚ました今、隣にいたのはライダーではなく。


「お、お前が僕のサーヴァントか?」
「言葉を慎みたまえ。君はラピュタ王の前にいるのだ」


冴えない眼鏡のオッサンだった。


「ふん、まあいい。今の私はアーチャーという身分であることだしな。少年、君が私のマスターだな。
 ……どうも君とは気が合いそうな気がする。なに、すべて私に任せておきたまえ。
 ラピュタ王であるこの私の力を以ってすれば、聖杯戦争など既に勝ったも同然だ」
「ぼ……僕がお前のマスター……? そうか、そうだ、僕は……やったんだ!
 ははは、見てろ衛宮! これならお前のセイバーになんか負けない!」


慎二をマスターと呼んだアーチャーは尊大に笑う。
彼は義妹の桜を通してではなく、まぎれもなく慎二が召喚した本物のサーヴァントだ。
このアーチャー、基礎ステータスは低いが宝具の使い方次第では充分に戦える。
ついに自分もサーヴァントを従える本物の魔術師になったのだと叫びだしそうになる。
この時点で慎二の脳内では、衛宮士郎を下し、彼のセイバーを組み敷いている自分の姿が展開されていた。


「よし、行くぞアーチャー! 」
「事を急ぐと元も子もなくすよ、マスター。落ち着いていこうじゃないか」


勇む慎二をアーチャーが窘める。
その瞳には親愛の情が欠片も浮かんでいなかった。






【マスター】
 間桐慎二
【参加方法】
 間桐臓硯が用意した木片の余りをこっそりと盗み参加
【マスターとしての願い】
 今度こそ聖杯戦争に優勝し、魔術師として優れていると証明する
【weapon】
 なし
【能力・技能】
 なし
【人物背景】
 衛宮士郎の友人であり、間桐桜の義兄。
 魔術の名家間桐家に生まれながら魔術的素養はなく、逆に恵まれた資質を持つ桜に劣等感を抱くことになる。
 桜が契約したライダーの仮マスターとなり、聖杯戦争に参加する。
 プライドが高いが男気があるわけではなく、偶然手に入れた力に酔って調子に乗る、良くも悪くも一般人の範疇を抜け出せない人物。
【方針】
 優勝する

【クラス】
 アーチャー
【真名】
 ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ
【パラメーター】
 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具C
【属性】
 秩序・悪 
【クラススキル】
 単独行動:E…マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。Eランクはマスターに内密で勝手に行動するに留まる。
 対魔力:E…魔術に対する抵抗力。無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。
【保有スキル】
 暗号解読:B…暗号化された通信を読み解き、敵の情報を取得する。
          相手に気づかれておらず、またアーチャー自身も戦闘態勢でなければ他のマスターとサーヴァントの念話を傍受することができる。
【宝具】
「空中戦艦ゴリアテ」
ランク:E 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:100
 上空で待機している空中戦艦に通信を送り、指定した地点を爆撃させる。
 雑な破壊だけでなく、信管を抜いて純粋な質量弾とさせた砲弾は数メートル単位の精密な射撃を可能とする。
 ゴリアテは雲の中に潜み、常にゆっくりと位置を変えているので通常は視認できない。
 しかし実体を消せる訳ではないので、飛行できるサーヴァントもしくは対軍宝具などを空へ向けて撃たれれば容易に撃墜される危険がある。
「見ろ、人がゴミのようだ」
ランク:B 種別:対城宝具 レンジ:1~50 最大補足:500
 空に浮かぶ城「ラピュタ」の下部に設置されている対地攻撃兵装を開放する。
 ムスカはこれを「旧約聖書のソドムとゴモラを焼き払ったという天の火」、もしくは「ラーマヤーナのインドラの矢」と称している。
 ラピュタの正当なる主であれば、この他にもラピュタを守護する機械兵団や天空城ラピュタそのものを召喚できるが、簒奪した飛行石を用いてラピュタにアクセスするムスカにその権限はない。
 よって、彼が使用を許可されたのは実際に使用し政府軍を薙ぎ払ったラピュタの雷のみである。
 この宝具を開放するには膨大な魔力を必要だが、魔力に乏しいムスカでは単独では使用できない。
 マスターからのバックアップと、事前の準備を整えて初めて使用が可能となる。
【weapon】
「エンフィールド・リボルバー」
 38口径中折れ式回転式拳銃。一応サーヴァントには通じるものの、一般的な拳銃が最低限の神秘を備えたに過ぎない。
【人物背景】
 遥か過去に滅びたラピュタ王家の末裔。現在は政府の特務部隊に所属し、ラピュタを調査していた。
 一見理性的な人物に見えるが、その実自分の意に沿わない者は容赦なく排除する冷酷無比な性格。
 天空に浮かぶラピュタ城を掌握した後は、強大な兵器を操ってそれまで所属していた軍を躊躇うことなく攻撃し、ラピュタから追い出した。
 最期は滅びの言葉によって崩壊していくラピュタを運命を共にし、海中に没する。
【サーヴァントとしての願い】
 生き返って今度こそラピュタの王になる
【基本戦術、方針、運用法】
 サーヴァントとはいえ本人に戦闘力は皆無。単独では戦闘に特化したマスターにも遅れを取る。
 アーチャーの視力を活かして先に敵を発見し、空中戦艦ゴリアテの支援を待つ。
 マスター・サーヴァント共に魂喰いを躊躇しないので、まずは地盤を固めるところから始めると吉。