※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

立花響&キャスター ◆Vj6e1anjAc


「くッ……!」
 月海原学園の校舎裏を、1人の少女が疾駆する。
 山吹色の制服を揺らし、建物を陰を縫いながら。
 しきりに後ろを気にしながら、それでも一滴の汗も流さず、少女――立花響は走っていた。
「ッ!」
 どぉん、と横合いから轟音。
 どうっと押し寄せる粉塵を、思わず両手で防ごうとする。
 クロスした袖の合間から、響は音の主を見た。
 灰色の壁に穴を開け、もうもうと煙をたなびかせるのは、身の丈2メートルにも迫る巨体だ。
 筋骨隆々とした肉体から、禍々しい気配を漂わせ、響を睨む巨漢の姿だ。
「ちょこまかと逃げやがって! やれ、バーサーカー!」
 その男の更に向こうから、苛立った少年の声が聞こえる。
 その声が男の足を動かし、塵を払わせ前進させる。
 きっかけはほんの些細なことだった。
 職員室に呼び出され、たまたま帰りが遅れた響は、教室でそれを見てしまったのだ。
 クラスメイトの少年が、怪しげな巨漢と一緒にいる姿を、偶然見かけてしまったのだ。
 ほんのそれだけがきっかけだった。
 それだけで少年は血相を変え、自分の命を奪おうとしてきたのだ。
「ウォオオオーッ!」
 男が腕を振り上げる。血塗れの拳を下ろそうとする。
 その名の通りに叫び狂いながら、響目掛けて襲いかかる。
 逃げ回る中、部活上がりの生徒達を、何人か殺してきた相手だ。このまま無抵抗でいれば、自分も確実に死ぬだろう。
 かといって、逃走する余裕はない。ならここは賭けに出るしかない。
 それだけの思考を一瞬の間に、自然と張り巡らせている自分がいた。
「ふッ!」
 そんなことにも疑問を抱かず、響は両足に力を入れた。
 どんっ――と大地を震わせる衝撃。
 ひっくり返る砂利の中、しかしそれをすり抜ける影。
 バーサーカーなる者の拳を、最小限のステップでかわし。
 着地の勢いで大地を蹴って、そのまま相手の間合いへ飛び込み。
「とおりゃあぁぁッ!」
 スカートがめくれるのも気にせず、空中回し蹴りを叩き込む。
 いくら護身術を身につけていたとはいえ、一介の高校生ごときでは、絶対に選択し得ない行動。
 それを響は実現し、反撃で狂戦士の顔面を捉えた。
 無謀とも言えるカウンターを、直感と冷静な判断をもって、過たず実行してみせたのだ。
「ッ!?」
 しかし、その顔は驚愕に染まる。
 全力のキックを顔に受けながら、それでもなお微動だにしない、その敵の姿に驚かされたのだ。
「………」
 あり得ない。
 何だそれは。
 脳震盪必至の一撃だった。昏倒は避けられなかったはずだ。
 それが無傷とはどういうことだ。
 気絶して倒れ込むどころか、身じろぎすらしないとは何の冗談だ。
「馬ぁ鹿! バーサーカーにそんなのが効くか!」
 勝ち誇ったクラスメイトが、壁の向こうで嘲笑する。
 そうだ。確かにその通りだ。
 霊体たるサーヴァントの体には、神秘性や霊格を持った者でしか、有効なダメージを与えられない。
(……サーヴァント……?)
 そう考えて、ようやく気付いた。
 知っているはずのない単語を、ナチュラルに連想したことで、ようやく響は違和感を覚えた。
 何だそれは。そんなこと、私は知らなかったはずだ。
 そもそも今の飛び蹴りも、そこから立ち直った動作も、ただの高校生にしてはいやにこなれていた。
 確かにやたら強い隣人から、護身術を習ってはいる。それでもここまでの動きをするには、それなりの実戦経験が必要なはずだ。
「あぐッ……!?」
 瞬間、痛みが頭を襲った。
 頭痛に一瞬よろめきながら、それでもなお呆けることなく、響は姿勢を持ち直す。
 鋭く刺すような痛みと共に、湧き上がってくるのは記憶だ。
 経験していないはずの苦しい過去。
 見覚えのないはずの怪しい敵。
 纏ったこともないはずの戦闘装束。
 そしてそれらの情報が、まるで昔から知っていたかのように、しっくりと意識に馴染んでいく。
「今だ、やっちまえ!」
 敵はその隙を見逃してくれない。
 少年はバーサーカーに指示を出し、今度こそとどめを刺さんとする。
 低い唸りを上げながら、巨漢が再度構えを取る。
 あれに対向する手段――神秘性を伴った攻撃は、確かに自分にもできなくはない。
 力が足りるかどうかはともかく、この状況に立ち向かう手段を、立花響は「知っている」。
(それでも……)
 しかしそれは諸刃の剣だ。
 「アレ」を発動してしまえば、自分も無事では済まないかもしれない。
 元からぼんやりとしか覚えていないが、今や自分のあの力は、己が命すら削りかねない、危険なものへと変わってしまった。
 前回は一命を取り留めたが、それでも今回も同様に、生きて帰れるとは思えない。
「……だとしてもだッ!」
 だが仮にそうだったとしても、引けない戦いというものがあった。
 僅かな可能性に賭けてでも、確実な死に挑まねばならない――響にはそれだけの理由があった。
 守らねばならない世界がある。
 共にいたい大切な人達がいる。
 「この世界」の壁を打ち砕き、死んでも生還せねばならない場所がある。
 だから後退は許されなかった。
 不可能な選択肢を迷わずに切り捨て、右の拳を振りかざし、響は正面きって特攻を仕掛けた。
「Balwisyall Nescell gungnir――……ッ!」
 唱えるべき言葉は知っていた。
 歌うべき歌はこの胸にあった。
 心臓に宿ったその力を、唸りを上げる拳に載せて、旋律と共に解とうとした瞬間――

【――いけない】

「……ッ!?」
 唐突に響いたその声に、両の目が大きく見開かれた。
 頭の中に浮かんだ言葉に、聖なる歌声は遮られた。
 割り込む声に驚愕しながらも、しかしその勢いは死なず、拳は巨漢の腹筋を打つ。
 握った右手のその甲に、瞬間光と痛みが走った。
 淡い光を放ちながら、僅かに血液を滲ませながら、現れたのは赤い痣だ。
 まるでタトゥーか何かのような、三角の紋様から構成される、異様な痣が浮かび上がった。
「――!」
 どんっ、と音が響き渡る。
 気付けば自分のその拳と、並ぶように伸びた拳がある。
 狂戦士の肉体に触れたのは、黒光りする漆黒の拳だ。
 金属の光沢をまばゆく放つ、鋼鉄のグローブを嵌めた右拳だ。
 瞬間、風が吹き荒れた。
 ぎゅん――と空気を切り裂くように、鋭い音が鼓膜を揺らした。
 黒いグローブが唸っている。
 その腕に備え付けられた、2つの白銀の歯車が、風を纏いながら轟転している。
「グァアアアッ!」
 瞬間、巨体が宙を舞った。
 身の丈2メートルもの体躯が、たった一撃の右ストレートで、為す術もなくふっ飛ばされた。
 ややあって、どん、と音が鳴る。
 肉弾と化したバーサーカーが、壁を貫く音がする。
「この気配……陣地、作成……!? キャスターのサーヴァントかっ!?」
 狼狽するクラスメイトの声に、ようやく響は我に返った。
 そして思い出したように、自分の右側へ視線を向けた。
 そこには、新たな人影がある。
 日陰にあっても眩く光る、白と青色が立っている。
 衝撃にばたばたとはためくのは、特徴的な戦装束だ。
 上着は短く、腰布は長い――アンバランスな丈の衣装は、記憶の中の自分とも違う。
 明るい色合いの目立つ中で、右手と両足の鋼鉄だけが、鈍色の異彩を放っていた。
「低ステータスのバーサーカー……霊格で劣る英霊を、狂化でパワーアップさせようとしたみたいだね。
 でもまぁ、このくらいだったら、即席の陣地でも何とかなるかな」
「ひょっとして、貴方が……?」
 心当たりがあった気がした。
 傍らに立ったその姿を、知っているような気がした。
 もちろん、初対面の相手だ。しかし知っているのはその人ではなく、その人に与えられた身分だった。
 聖杯戦争――願いを叶える聖杯を、複数の参加者で奪い合う戦い。
 そこに足を踏み入れた者には、戦争を戦い抜くための、意思を持つ兵器が与えられる。
 古今東西の英雄を模し、仮初の霊体と共に現世に降ろした、サーヴァントという下僕がいる。

「そうだよ。待たせてごめんね――マスター!」

 与えられたクラスは魔術師(キャスター)。
 割り振られたマスターは立花響。
 太陽のような笑顔を浮かべ、響の問いに呼応する、歳上の女性の姿があった。


 現界したキャスターのサーヴァントの力は、文字通り圧倒的だった。
 拳と脚を次々と繰り出し、敵を攻め立てるその姿は、自分のファイティングスタイルともダブって見えた。
 それでも、その習熟度は段違いだ。
 戦場の最前線において、幾度となく戦ってきたかのような、そういった強さと淀みなさがあった。
 これがサーヴァントというものか。
 伝承に謳われた英霊とは、これほどの力を持っているのか。
 そう考えているうちに、相対したバーサーカーのサーヴァントは、呆気なくトドメを食らって消滅した。
 いよいよ狼狽えたクラスメイトは、情けない声を上げながら、一目散に逃げ出していった。

 そうして事を済ませた後、響とそのサーヴァントとは、自己紹介と状況確認を行った。
 響が巻き込まれることになった、聖杯戦争という戦いのこと。
 その舞台として用意された、この偽りの方舟のこと。
 そして今後聖杯戦争を、どのようにして戦うかということ。


「――どうしても、駄目ですか」
 無駄と分かっていながらも、響は聞かずにはいられなかった。
「うん。戦いはあたしに任せてほしい。今の響の状態じゃ、戦うのはちょっと危険すぎるからね」
 キャスターから返ってきた返事は、予想の範囲内だった。
「でも、誰かにばっかり戦わせて、自分は後ろで見てばかりだなんて――」
「ホントは響の方がよく分かってるんでしょ? 次にそのギアを纏ったら、その場で死んじゃうかもしれないって」
 立花響は病気だった。
 槍型聖遺物・ガングニール――体に融合したそれの、強すぎる力に苦しめられていた。
 適度に運用していたのであれば、人々を助けるために使える、頼もしく心強い力だった。
 しかし神々の遺産は、人の身に余る力を発揮して、響を蝕んでしまっていた。
 このままでは力関係が逆転し、自分が槍の一部として、物言わぬ石塊となってしまうかもしれない。
 先ほどの戦いにおいてもキャスターは、それを危ぶんで制止したのだ。
 戦いは自分だけでするから、響はシンフォギアの力を使わず、後ろで見守っていてほしいと、今この時もそう言ったのだった。
「………」
 それはとても耐えられないことだ。
 誰かが傷ついている姿を、黙って見ていることなどできない。
 自分が何もしないせいで、誰かが傷つくことになるなど、到底受け入れられたことではない。
「……まぁ、気持ちは分かるよ」
 そう思い悩む響の心を気遣ったのも、また同じキャスターだった。
「あたしもさ、黙って見てるってのは性分じゃないから。
 助けられたかもしれない人が、目の前で傷つくのは耐えられないって……あたしもそう思うから」
「キャスター……」
「だけど響には、帰りを待ってる人がいる。命を懸けるべき場所は他にある。そうでしょ?」
 言いながら、キャスターの右手が響に伸びる。
 ぽんと頭の上に置かれ、髪の毛を優しい手つきで撫でる。
「その人のことを思うなら、この場の戦いはあたしに任せて。あたしがその人達のためにも、必ず響を守るから」
 まるで母や祖母のように――否、年齢的には姉のように、か。
 兄弟姉妹はいなかったが、もしいたらこんな感じなのだろうか。
 にっこりと笑うキャスターを見ながら、響はそう思っていた。
「……どうして、キャスターは……」
 それでも、分からないことがある。
 どうして初対面である自分のことを、そこまで思ってくれているのだろうか。
 それが気になって、我知らず、そんなことを呟いていた。
「君がマスターとして目覚めた時、君のことがちょっとだけ見えた」
 キャスターはその問いかけに、そう返していた。
「似てると思ったんだ。あたしと君とは」
 多くの人間が犠牲になった。その屍の上に立ち、結果生き残った命だった。
 片方は自分に備わった暴力で、他人を傷つけることを恐れた。
 片方は生き残ったことを責められ、犠牲の重さに押し潰された。
 そしてそれぞれが立ち直り、誰かを守るための力を欲した。
 その手を窮地の最中へと伸ばし、救いを求める者を救うためだ。
 二度と犠牲を増やすことなく、全てを救うための道を、真っ直ぐに一直線に切り拓くためだ。
 そして2人はそのために、茨の道を歩み続け、幾度となく傷つき続けてきた。
「だから、ほっとけないと思った。響を助けて、この戦いを生き残って……元の世界に帰してあげたいと思った」
 だからこそ召喚に応じて、ここへやって来たのだと、言った。
「それに、あたしには弟がいるんだ。血が繋がってないから、弟分、みたいな感じだけど」
 ちょうど目の前の響と、同い歳くらいになる弟だと。
 その弟と響の姿が、ダブって見えたのかもしれないと。
 キャスターは最後に、そう付け加えた。
「……正直、私はまだ迷ってます」
 一拍の間を置いて、響が答える。
「何でも願いを叶えてくれる……その聖杯が欲しくないと言えば、嘘になります。
 その力があれば、胸のガングニールを、元に戻すこともできるかもしれない……」
 シンフォギアの融合を抑えられれば、また昔のように戦うことができる。
 そうすれば皆の力となって、守るべき人々を守ることができる。
 あらゆる願いを叶える願望器なら、それを実現できる可能性がある。
「だけど、そのために他の人達と戦うことが、本当に正しいことなのか……」
「他の人を傷つけてまで、自分の願いを押し通すのが、本当に許されることなのか」
 言葉を続けたキャスターに、響は無言で頷いた。
「……そのことも、私の体のことも含めて、今後どうするかはまだ分かりません。
 どうしても必要だと思った時には、私も胸のギアを纏って、戦いに出ることがあるかもしれない」
 それでも。
 本当の窮地が訪れない限りは。
 同時に万能の器を、この手に掴みたいと決めた時には。
「それでも、私の中で納得ができて、力を借りたいと思った時には……
 キャスター、いえ、スバルさん。私は貴方を頼ります。貴方の力と心を信じます。
 どうかその時には、私に力を貸してください」
 それだけは迷うことなき本心だった。
 毅然とした瞳で、己がサーヴァントを真っ直ぐに見据え、右手を目の前に差し出した。
 この人ならば信じられる。
 同じ想いを胸に抱いた、この人と共になら戦える。
 響はそう確信し、心を繋ぐための手を、キャスターに向かって差し出した。
「……オーケー、マスター。君の願いはあたしが叶える。君の道はあたしが拓く」
 最速で最短で一直線に。
 その先にある希望を信じて。
「だけど、貫くものは君の意志。あたしはそれを尊重する」
 キャスターのサーヴァント、スバル・ナカジマ。
 呪われた体を持って生まれ、その力で人を救えると信じ、そのために戦い続けた女性。
 陸の守護者と謳われて、命の最前線に立ち、多くの人々を救ってきた、生まれながらのレスキューフォース。
「だから、一緒に頑張ろう」
 その暖かな右手が、力強く、響の手を握り返した。



【マスター】立花響
【出典】戦姫絶唱シンフォギアG
【性別】女性

【参加方法】
『ゴフェルの木片』による召喚。未来との外出中、町の中で木片が混入したものに触れてしまった

【マスターとしての願い】
ガングニールの過剰融合を抑えたい

【weapon】
ガングニール
 北欧の軍神オーディンの槍から生み出されたシンフォギア。
 本人の潜在意識により、アームドギアは具現化せず、四肢のパワージャッキを活かした格闘戦を行う。
 通常のシンフォギアと異なり、響の肉体と融合している。

【能力・技能】
融合症例第一号
 シンフォギアと人体が融合した状態を指す。
 起動や運用方法については、通常のシンフォギアと変わらないが、
 聖遺物のエネルギーが直接人体に行き渡っていることもあり、通常以上の出力や回復力を発揮している。
 しかし現在はその融合が、必要以上に進行してしまい、
 変身することで逆にシンフォギアに取り込まれてしまう危険性を孕んでいる。

シンフォギア適合者
 神話の遺産・聖遺物から生み出された、FG式回天特機装束・シンフォギアを扱う技術である。
 本人には元より適合する資質があったのだが、現在はシンフォギアと融合しているため、あまり重要なスキルではない。

格闘術
 師匠・風鳴弦十郎の下で磨き上げた格闘術。
 元々弦十郎の格闘術自体が、映画のアクションシーンを模倣・再現したものなので、特定の流派に依るものではない。
 ボクシング、ジークンドー、果ては中国拳法の八極拳まで、様々な拳法のスタイルがごちゃ混ぜになっている。

【人物背景】
「私は立花響、16歳ッ!
 誕生日は9月の13日で、血液型はO型ッ! 身長はこの間の測定では157cmッ!
 体重は、もう少し仲良くなったら教えてあげるッ! 趣味は人助けで、好きなものはごはん&ごはんッ!
 後は……彼氏いない歴は年齢と同じッ!」

特異災害対策機動部二課に協力する、第3号聖遺物・ガングニールのシンフォギア装者。
2年前のツヴァイウィングのライブに際し、胸に聖遺物の破片を受け、融合症例第一号となる。
その後は誤解から迫害を受け、心にも深い傷を負ったが、
友人・小日向未来の献身もあり、反対に「人のぬくもり」の尊さを知ることになった。

かつてのトラウマは乗り越えており、底抜けに明るく元気な性格。
困っている人を放っておけず、率先して誰かの助けになろうとするタイプ。
しかしその性質は、ライブ会場で他の犠牲者の代わりに生き残ってしまったという認識に端を発しており、
戦いから遠ざけられた時には、反動で強い無力感に囚われてしまう。

【方針】
聖杯に魅力は感じるが、そのために聖杯戦争に乗るのが正しいのかどうかは悩み中



【クラス】キャスター
【真名】スバル・ナカジマ
【出典】魔法少女リリカルなのはForce
【性別】女性
【属性】中立・善

【パラメーター】
筋力:B 耐久:C+ 敏捷:B 魔力:A 幸運:C 宝具:C

【クラススキル】
陣地作成:C
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 小規模な”工房”の形成が可能。

道具作成:C
 魔力カートリッジなど、魔術的な道具を作成する技能。

【保有スキル】
勇猛:A
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

戦闘続行:B
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

振動破砕:C
 戦闘機人・タイプゼロセカンドのIS(インヒューレント・スキル)。
 四肢を超速振動させ、破壊力を向上させることができる。
 発動時には打撃攻撃力に補正が生じ、特に無機物に対しては、その補正値が2倍となる。

【宝具】
『進化せし鋼鉄の走者(マッハキャリバーAX)』
ランク:C 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:1人
 スバルが魔術を行使する際に触媒とする、ローラーブレード型のインテリジェント・デバイス。
 並外れたスタミナを持つスバルの体質に合わせてチューンされており、
 燃費を食う分高い出力と強度を実現している。
 スバルとマッハキャリバーのAIとの絆は深く、グリップ制御や足場形成のタイミングなど、
 一部の判断をAIに委ねており、状況に応じた高い対応力を発揮している。
 更にフルドライブ「ギア・エクセリオン」時には、瞬間突撃システム「A.C.S」を展開。
 更なる加速力を得ると同時に、魔力・戦闘機人エネルギーの同時発動も可能となる。
 魔力の使用効率を向上させるための宝具であり、これ自体が特別な性質を持っているわけではない。
 彼女が使用できる魔法は、以下の通り。
  ・リボルバーキャノン
   右拳に魔力を纏い、威力をアップさせる。
  ・リボルバーシュート
   リボルバーキャノンの魔力を弾丸とし、右拳から発射する。
  ・ウイングロード
   魔力で空中に道を形成し、限定空戦を可能とする。
  ・プロテクション
   魔力バリアを展開する防御魔法。
  ・バリアブレイク
   敵の防御術式に介入し、破壊することに特化した魔法。
  ・ディバインバスター
   右拳から魔力の奔流を発する砲撃魔法。
   スバルには適性がなかったため、10メートルほどの射程しかなく、主にゼロ距離発射する形で用いられる。

【weapon】
リボルバーナックル
 スバルの右前腕に装着される、グローブ型のアームドデバイス。「進化せし鋼鉄の具足(マッハキャリバーAX)」発動時に、同時展開される。
 スバルの攻撃の要であり、同時に魔力カートリッジの運用を受け持っている。AIは搭載されていない。
 魔力や衝撃波を発する補助装置として、「ナックルスピナー」と呼ばれるタービンが搭載されている。

ソードブレイカー
 スバルの左前腕に装着される、長手袋型の装備。「進化せし鋼鉄の具足(マッハキャリバーAX)」発動時に、同時展開される。
 「格闘戦技使用者向けの防衛装備」とされており、装備者のエネルギーを体内循環させることで、防御力を効率的に高めることができる。
 更には、スバルの振動破砕をチューニングすることによって、敵の武器を破壊し、武器攻撃に対する迎撃効率を高めることが可能。

【人物背景】
時空管理局員で、ミッドチルダの港湾警備隊防災課特別救助隊セカンドチームに所属する防災士長。21歳。
コールサインはソードフィッシュ1。
ソードフィッシュ隊の分隊長を務めているが、これは単独行動をしやすくするための措置であり、事実上のワンマンアーミーである。
優れた身体能力と魔力は、「人命救助のために生まれ育った」とすら称されている。
純粋な人間ではなく、生まれつき機械改造を施された「戦闘機人」であり、要するにサイボーグである。

明るく社交的な性格で、誰とでも打ち解けることができる。
10代の頃にはやんちゃな側面もあったが、現在はやや落ち着いており、面倒見のいいお姉さんといった様子になっている。
一方、元々は気弱で臆病な性格だったこともあり、精神的な打たれ弱さは、未だに尾を引いている部分がある。
そのため、レスキューの現場で助けられなかった人間に対する後悔の念は強く、犠牲が出る度に無力感を覚えている。
おまけにそうした苦しみを、あまり人には見せず1人で抱え込もうとするため、かえって周囲を心配させてしまうことも。
人が傷つくくらいなら、自分が代わりに傷つくことで、その人を守ることを選ぶタイプ。
表向きには切り替えは早い方であり、後悔をバネに更なる研鑽を積み、1人でも多くの人を助けられるよう努めている。

格闘技法「シューティングアーツ」を駆使した、近接戦闘型の魔導師で、特に打撃のパワーに優れる。
魔力により肉体を強化し、一気呵成に攻め立てるスタイルを取っている。

【サーヴァントとしての願い】
響を支えたい。聖杯を自分で使うのではなく、響に使わせてあげたい

【基本戦術、方針、運用法】
距離を取って魔法をぶつけるのではなく、魔力を込めた肉体で殴りかかる、近接戦闘型の魔術師。
反面、遠距離戦闘には弱く、キャスターでありながらセイバーのような運用法が求められる、一風変わったサーヴァントである。
自身・マスター共に魔力量は多いので、陣地内であれば、スタミナの続くままに暴れ回ることができる。
特に「進化せし鋼鉄の走者(マッハキャリバーAX)」の性質上、入り組んだ地形でも最大限のポテンシャルを発揮できるので、
敵が動きにくいような場所を狙って陣地を形成するようにしよう。