子供達が学校へと行く声。
通学路に響くその元気な声で竜堂ルナは目を覚ました。
こんなに大勢の声が聞こえるなら早くしないと遅刻する、などと考えながら眠い目をこすって洗面所に行く。

「あれ‥‥ここは‥‥」

そこでようやく自分が見覚えのない部屋にいることに気づく。粗末な六畳一間。ろくに家具もないそこは、どこか懐かしくもあるが頭にもやがかかった頭ではうまく考えられない。
ただ、なんとなく大事なこと忘れている気がしてひっかかる。

「‥‥顔洗おう‥‥」

何を忘れたのかは思いだせない。
とても大切で、とても辛いことを忘れている気がする。

だから、思いだそうと思えない。思いだしてはいけない。思いだしたら幸せが逃げてしまう気がして。

「!なに、これ‥‥!」

暗い洗面所の鏡にたしかに写った、自分のうなじにある異物を見つけた。その正体を探ろうと――本当はもう思いだしかけていたけど――手を伸ばす。
それはチョーカーだった。銀のメダルがうなじの部分にくるように着けられたチョーカー。そしてその下に僅かな盛り上がりと共に違和感がある。
ルナは恐る恐るチョーカーを外した。これを外せばもう忘れていられることはできない。そうなぜかわかったが、でも外さないと欲しかったものに手が届かない気がした。


えいっ!と覚悟を決めてチョーカーを外して。

ギョロ。

うなじにできた目と目があった。


うなじの目を見たからか、それとも別の理由からか、いろいろなことを思いだしていく。星の子学園のこと、第三の目のこと。妖界ナビゲーターのことに解かれた封印のこと。すねりのこともっけのこと、もう会えないと思っていた都和子先生のこと、生き別れていた弟のタイくんのこと。

みんな死んだこと。

「みんな待っててね。」

思いだした、なぜ自分がここにいるのかを。
思いだした、自分がここでなにをすべきかを。

兎歩をしながらルナは願う。自らの願いを叶える闘いのその仲間を。

「天蓬」

サーヴァント。伝説の英雄を求める。

「天内」

この闘いを勝ち抜いて聖杯に手を伸ばすための仲間。

「天衝」

どんな願いでも叶える聖杯、その力で――

「天舗」

すねりを、

「天禽」

もっけを、

「天心」

都和子先生を、

「天柱」

タイくんを、

「天任」

――その左掌に熱を感じつつ願う――

「天英」

――生き返らせる。

「導いて。」

円を描くように歩いた畳から光が発し、それは局所的な逆光のなか一人の人影を現す。
肩に背負った大鎌。異形の左手。
光がやんだそこに立っていたのはティーンエイジャーらしき少女だった。光の加減で漆黒にも見える茶髪に茶色の目、そして人間ではないことを現す尖った耳。

「問おう。」

ゆっくりと目をあけたその少女が口を開く。その声はしっかりとしていて――彼女がバーサーカーのクラスと表示されているのはなにかの間違いではないかとも思える。

「お前が私のマスターか?」

その目に見られて、ルナは体が炎に包まれたような感覚を覚えた。だがそれは実際に焼かれたわけではないこともその目からわかった。

バーサーカーから感じるのは怒り。燃え立つような強い憎悪の炎。それが何に対して向けられたかはわからない。だが、その目をした人をルナは知っている。

その人は人間を憎んでいた。身勝手な人間に怒っていた。その人は、ルナの初恋の人で、その人は――


ふらり、と目眩を感じ自分が予想以上に妖力を消耗していることに気づくと、ルナは最後の力で首にチョーカーを巻いて意識を手放した。



「チッ‥‥」

眼前で倒れたマスターらしき少女にバーサーカー、ヒロは舌打ちする。一応魔力のパスは感じるのだが気絶してから一般人レベルの魔力しか供給されないのだ。自分を召喚したときはサーヴァントクラスの魔力を感じ実際に供給も万全だったのだが。

「召喚で魔力を使い果たしたか‥‥それにしては勢いよく魔力を寄越したな。」

あるいは、首にチョーカーを巻いたのが原因か。
あれを着ける前は髪は金にも見える銀髪で目も赤くともすればサーヴァントにも見えたが、今は髪は茶髪になりただの少女にしか見えない。

(やっぱり、ただの人間じゃないな‥‥魔族か?)

マスターの顔を覗きこみながらバーサーカーは考える。が、起きてから聞けばいいと思い直して周囲の警戒に移った。

バーサーカーにとって必要なのは聖杯を手に入れること。それ以外は全て道具にすぎない。



【マスター】
竜堂ルナ@妖界ナビ・ルナ

【参加方法】
夜鳴島での戦闘終了後、みんなを生き返らせようとしていたらゴフェルの木片でできた木箱とルナの妖界への道を開く力が合わさり参戦。

【マスターとしての願い】
元の世界に帰ってみんなを生き返らせる(家族が欲しい)。

【weapon】
ペンダント
Dランク相当の宝具。
ルナはこれを用いて妖界への道を開き、人間の世界に来た妖怪を妖界へと帰す妖界ナビゲーターである。
破妖剣
Cランク相当の宝具。
この時点のルナは出しかたを知らない(ペンダントから出す)が能力的には出せる。
ルナは剣を使ったことがないのでこれと対になる護神剣と打ち合ったさいあっさりと折られた。
呪符
シングルアクション程度の魔術ならなんとか対抗できる。

【能力・技能】
第三の目
『予言の子』の印で妖怪にとっての聖杯である『悠久の玉』をコントロールするのに必要。うなじにあり、チョーカーを巻いていないと『うず目』が発動してしまう。
うずめ
持ち主に超動体視力と超運動能力をもたらす魔眼。妖力が使える証でもある。黒目の部分が赤くなり、うずのような紋様が浮かぶ。
同時にBランク相当の心眼(偽)を得られるが動物に警戒されてしまう。
九字
陰陽術。にわかじこみだが本人の妖力の多さでカバーしている。
また、自らの命を分け与えることで死者蘇生も可能であるが現在のルナでは使えない。

【人物背景】
四年二組。通称ルナ。
茶髪ロングの少女で普段は運動神経が悪くケンカすらしたことがないが、うず目になることで妖怪としての力を取り戻す。そのとき髪は銀髪(金色の燐光をまとう)になり超動体視力と超運動能力を使えるようになる。
父が陰陽師、母が妖怪の半妖で、妖界への道を開くことができたりビルの屋上からトランプばらまいて1からキングまで順に空中で移動してキャッチしたりそのスペックはサーヴァントに匹敵する(ただしうず目を使用中は妖力の消耗が大きいので一戦闘しかこなせない)。
その力を使い人間の世界の妖怪を妖界へ送り帰す妖界ナビゲーターを、妖怪のすねり、もっけとともにやっていた。
参加する直前に、養護施設で自分に優しくしてくれた都和子先生と謎の少年であるタイが自分の血縁者ということを知るも目の前で彼女の仲間ともども死んでいったため、精神的にかなり不安定。

【方針】
みんなを生き返らせるために聖杯を手にいれる。
そのためには誰かを殺す――?




【クラス】
バーサーカー

【真名】
ヒロ@スペクトラルフォースシリーズ

【パラメーター】
筋力D+ 耐久C+ 敏捷D+ 魔力B++ 幸運D 宝具B+

【属性】
中立・狂

【クラススキル】
狂化:E+
通常時は狂化の恩恵を受けない。その代わり、正常な思考力を保つ。
バーサーカーが"人間と魔族は相容れない"と思うたびに、または人間への憎悪を覚えるたびに幸運判定を行い、失敗すると幸運を除くステータスが 上昇し、暴走する。
バーサーカーは心の底で人間を信じているため簡単には暴走しないが、自らの大切な人が傷つけられたときはその限りではない。

【保有スキル】
半人半魔:A
人間と魔族、双方の血が混じりし者。
Cランク相当の神性と対神性を兼ねるスキル。
元は軍神であり大魔王である父と高位の魔術師であった母を持つため最高クラスである。
カリスマ:D-(-)
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
統率力はあるものの、理解ある魔族の将を得られない。
カリスマは稀有な才能であり、一軍のリーダーとしては破格の人望であるが、魔王として君臨するには足りない。
軍略:D
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
破壊工作:A-(A+)
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
対軍宝具クラスの魔法を打ち込む。
ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。
戦の作法:A
バーサーカーの世界での戦闘方法であり神が定めた理。
全ての対軍宝具と同ランクまでの宝具の効果を受けない。
ただし対人宝具には効果が及ばない。
また野戦で敗走するとき無事に逃げ延びやすくもなる。

【宝具】
『爆炎の申し子』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
大魔王の後継者というバーサーカーの存在が宝具として昇華された。
『魔召・煉獄』『烈火死霊斬』『魔界粧・轟炎』などの魔法により破壊工作のスキルを、また魔王の後継者であることから戦の作法のスキルを手にいれている。
『冥界へ送る死神の大鎌(ゲート・オブ・ヘブン)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:3
ヒロの姉、死神プラーナから託された大鎌。
真名解放により相手に負わせた傷を冥界へと送る死神の鎌としての真価を発揮する。

【Weapon】
『冥界へ送る死神の大鎌(ゲート・オブ・ヘブン)』
ヒロの宝具でもある。

【人物背景】
ネバーランドを治める大魔王ジャネスと人間であるマリアとの間に生まれたハーフ。
父である大魔王ジャネスが聖神コリーアの差し向けた勇者シフォンによって暗殺されたことで新たな魔王を宣言、魔王なき世を治めんと群雄割拠するネバーランド大戦に参戦する。
父を人間の勇者に殺されたこともあり人間を憎んでいるが、本心では共存を考えている。しかし人間と魔族の間にある憎悪からそれが不可能であるとも感じている。
また半分人間であるため魔族からの反感も強く、本人の高い能力と人間の傭兵によってかろうじて優勢を保っていた。
今回、元は大魔王の配下だったゴブリン族を支配に置き、人間側の騎士団ローザを壊滅させるも、自らの兄を名乗るジャドウとその配下の魔王軍の攻撃を受けて下野。人間はおろか魔族への憎悪も覚えて参戦。
あと異形の左手を持つ。子供の頃に人間に切り落とされたとき気合いで生やした。

【聖杯への願い】
ネバーランド大戦に勝利し、新たな魔王としてネバーランドを治める(人間と魔族の共存?)

【基本戦術、方針、運用法】
マスターのルナは通常時は一般人だが大きな妖力を持つため、またヒロはバーサーカーにしては燃費が比較的軽いため運用できる。
ルナ本人もうず目になればサーヴァントとも戦えるようになるが、燃費が悪い。しかもバーサーカーが狂化した時はうず目にならないと供給が追いつかなくなるため二重に妖力を使ってしまう。魂喰いは両者NG。
そのため基本的には短期決戦を挑みたいがどちらも直接的な攻め手に欠ける(超スピードしか使い物にならないルナと破壊工作が持ち味のヒロ)。
スキルを生かして団体戦を行ったり乱戦での漁夫の利を狙っていくという魔王らしくない戦い方が堅実か。
追い詰められることが多い二人のため絶体絶命の状況でもなんとか逃げ延び素早く再起を果たすが、だからといって死ににくいだけ。
スキルの戦の作法も対軍宝具は無効化しそれ以外の宝具も大体無効化するが対人宝具には手も足も出ない。