「キャスター、なんで私達はこんな力を手に入れてしまったのだと思う?」
マスターの少女は自分のサーヴァントに問いかけた。
「なぜ私達にこんな力が宿ったのか、なぜ私達でなければならなかったのか。」
力がなく苦しんでいる者達とは正反対の苦悩 自分の心次第で他者を簡単に傷つける力 それを手にして普通の社会で生きていくことは周りを傷つける恐怖とつま先で慎重に道を歩いているような息苦しさを伴う
「聖杯が手に入ればそれがわかる。残骸(レムナント)なんてものに頼らなくても。」
キャスターも自分の力に悩んでいた。 なぜ自分にこんな力があるのかと苦しんだこともある。 しかし、それが何故なのか、突き止めようということは考え付きもしなかった。 キャスターはその発想に少々驚き―――それだけだった。
もう、意味はないのだ 自分になぜこのような力が与えられたのか、なんていう問いは。 たとえその正しい答えを何かが教えてくれたとしても あるのはただ、人々を苦しめ、凍えさせてしまったという事実。 妹を傷つけ、殺してしまったという事実。
「私達にはそれを知る資格がある。聖杯を手に入れて真実を知りましょう。」
歪んだ信念を軸に手を伸ばす少女を見ながらキャスターは不憫に思ったが、一方で羨望も抱いていた。 この子は傷つけてしまったという事実を自分のせいだと認められないのだろう そう思える余地があるということが、キャスターはただただ羨ましかった。 本当なら、ここでその誤りを指摘するべきなのかもしれない。 傷つけられた痛みは、傷つけた者が力を持った理由をいかに正当化しようと、消えることはないのだと。
「………ええ。よろしくね、アワキ。」
力がある理由なんてどうでもいい。 でも、もしも、砂漠の国のお伽噺のランプような、なんでも願いを叶えてくれる宝物があったとしたら それで傷つけてしまった人たちが癒され、死んでしまった妹が助かるというのなら 彼女はただ、その幻想に縋る。
絶望に染まった雪の女王は、マスターの歪みとこれから起こそうとする悲劇に目を逸らしながら、ただ救いを求める。
【クラス】キャスター 【真名】エルサ@アナと雪の女王 【パラメーター】 筋力E 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運D 宝具B 【属性】 中立、中庸 【クラススキル】 陣地作成:B 半径数km圏内の気温を氷点下まで下げることで雪や氷を操る魔術に適した環境を作る。この能力は制御不可。 雪や氷を原料として橋や巨大な城を作れる。
【保有スキル】 低温への耐性:A 極寒の地や吹雪の中でも防寒着なしに普通に行動でき、凍傷などを負わない。
【宝具】 手袋 かつてキャスターの魔法の力を抑えていた手袋。 キャスターの魔法の力はもはやこの手袋で抑えられるレベルでないので特に意味はない。
全て凍らせる魔法の力(Frozen) 指先から放つ魔法の光によって範囲数mにわたって何もないところから雪を生み出したり 物体を凍らせたり多数の氷柱を出現させることができる。主に牽制に使用される。 人に当たるとすぐに凍りはせず、髪がだんだん白くなり体温が低下し、約1日で髪が真っ白になった直後に全身が凍る。
氷の怪物(アイスゴーレム) ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大補足:1~5人 雪の体と氷の爪を持つ全長5mほどのゴーレムを1体生み出す。 ゴーレムは自動的にキャスターの敵と見なした相手を追いかけて攻撃する。 体は斬られても周囲の雪で再生可能。
オラフ ランク:E- 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大補足:1人 夏に憧れる不思議な雪だるま。エルサが王国から逃げる途中、秘密の力を使って作り出したもので、 幼いころアナと一緒に遊んだ幸せな思い出がつまっている。無邪気で人懐こく、ハグが大好き。 雪だるまなのにあたたかい太陽のもとで過ごすことを夢見ている。 雪山のような場所にいないとすぐに溶けてしまう。戦闘力は皆無。 【weapon】 なし 【人物背景】 触れたものを凍らせたり雪や氷を作る魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女。 その力で妹を傷つけてしまった過去により部屋に閉じこもっていたが、両親を海難事故で失い、 成人して女王として戴冠式に出ることになる。しかしその場で魔法の力が抑えられず、 魔法の力が周囲にバレてしまったことで雪山へ逃げ出し氷の城を作り出して独りきりの自由を得る。
彼女の魔法の力で国全体が冬になってしまい、それを止めてもらおうと妹のアナが雪山まで訪ねてきたが 魔法の力はエルサにも制御できずどうしようもなかった。(冬になってしまったこともアナが来るまで知らなかった) そして自分が原因で国が冬になってしまったショックで魔法が暴走し、妹のアナに氷になってしまう魔法がかかってしまう。
ハンス王子に捕らえられて牢に閉じ込められるが、王国を魔法で滅ぼしていけないと牢から脱出し逃げ出そうとする。 しかしアナが自分の魔法のせいで死んでしまったと王子に言われ(本当は生きてる)、ショックを受ける。この時点から現界。
【サーヴァントとしての願い】 叶うなら自分の魔法の力を消したい。死んでしまった(と思ってる)妹を生き返らせたい。 だが自分の力でまた誰かを傷つけることに対しては抵抗がある。 似た境遇の結標淡希に多少の同情。
【基本戦術、方針、運用法】 極寒の地にした陣地で籠城。
【マスター】結標淡希
【参加方法】武器として使用しているコルク抜きの一本に、グリップがゴフェルの木片で作られたものが混ざっていた。
【マスターとしての願い】 聖杯を使い「何故自分にこんな力があるのか」 「何故自分である必要性が」 という疑問の答えを得る。
【weapon】 軍用の懐中電灯 自由度の高すぎる能力に基準をつけるため、使用する際に警棒兼用の軍用懐中電灯を軽く振るう。 (ライトはつけない)
拳銃 隠し持っている拳銃。 「自分が人を傷つけるのは能力のせい」と考えている結標がこんなものを持っていること自体が彼女の甘えの現れと言える。
複数のコルク抜き 座標移動で対象の肉体に転移させてダメージを与えるのに用いる。
【能力・技能】 座標移動(ムーブポイント) 結標淡希の持つレベル4の空間移動系能力。 物体を三次元の制約を無視して移動させることができる能力。 移動した物体は元あったものを押しのけて出現するので、物体の強度に関係なく切断・破壊される。 一度に飛ばせる距離は800m以上、重量は最大で4520kgだが、1000kg以上は身体に負担が大きい。 ちなみに大量の物質を転送する際には出現に先行して空間が歪むらしく、完全な「瞬間移動」ではない。
他の空間移動能力と異なり始点・終点が固定されていない。 そのため白井黒子のような接触すら必要なく能力を発動でき、 テレポートやアポートはもちろん、自身から離れた2地点間を直接移動させることすらできる。 ただし移動前座標も計算しなければならないため、 白井黒子の空間移動以上に演算負荷が大きい。また、高速で動き回る相手を移動させることもできない模様。 また、同じ空間移動系能力者を移動させることもできない。
位置を把握しなければならない関係上、実用的な効果範囲は有視界内に限られるが、 転移先の状況を考えないなら、一応目視しない場所へも転送可能。
レベル5判定を受けてもおかしくない超強力な能力だが、 過去に自分自身を飛ばした際に床にめり込んだ足を抜こうとして大怪我を負ったことがトラウマとなった経験から、 自分自身を飛ばすことは苦手としており、それ故レベル4に甘んじている。 そのトラウマは、自己転移を避けるあまり、攻撃に対し自身を転移して避けるのではなく、 周りの物体を引き寄せて防御するという回りくどい方法を取る程。 使えないわけではないが、使用後は強烈な吐き気などの症状を起こす。
【人物背景】 学園都市にある高校の一つ霧ヶ丘女学院二年生の少女。 その望むままに人を傷付けることすらできる強大な能力から、過去には力に怯えていたこともある。 それでも自分が力を得る必要性が何かあったのだろうと我慢していたが、 クローンで生み出された人工的な能力者「妹達」たちの結果を知って、 人以外にも能力が宿る可能性がありうることを知り、 「何故自分にこんな力があるのか」 「何故自分である必要性が」 という疑問を共に抱いた仲間の能力者達と共に、 学園都市のスーパーコンピューターの破片(残骸(レムナント))を再構築して 「人間以外が能力を持つことが可能かどうか」の演算を行うことを計画し、 学園都市外部の組織と接触していた。
白井黒子との戦いの中で、 『自分が人を傷つけてしまうのは能力のせい』という自分の根幹を 『己の不幸を能力のせいにして安心しているだけ』と否定される。 最後には黒子を能力ではなく銃で止めを刺したことから 『今まで人を傷つけてきたのは能力ではなく自分自身』だということを悟り 自分で否定してしまったことで精神が不安定になり能力が暴走。 もはや本来の目的を失い、外部組織にコンピューターの残骸を渡すことだけを目的とし自我を保っていたが 外部組織も警備員に壊滅され、 路頭に迷っているところを騒ぎに乱入して来た一方通行に倒される。
参戦時期は原作で初登場して白井黒子をボコボコにしたあたりから。
【方針】 優勝狙い。 自分の神秘のない攻撃はサーヴァントに効かないのでマスターを狩っていく。 あと寒いので何か羽織るものが欲しい(特に腹まわり)
【備考】 令呪を使うと学園都市製の能力者である結標は魔力が暴走し体中の血管が破れます。 つまりケイネスさん状態になる。おそらく2回も使ったら死ぬ。 このことを結標は知らない。
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