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宗像形&アーチャー」(2014/07/20 (日) 15:22:20) の最新版変更点

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*宗像形&アーチャー ◆K5TysXl7Yw  その変化が明確に僕の中で現れたとき、僕はすでに月見原学園から逃げるように飛び出していた。というより実際に逃げ出していた。  すれちがう人たちが目を丸くし、思わず振り返ってしまうような、僕が出せる本気のスピードだった。こんな身軽な状態で走るのはいつ以来だろう。  今、僕の右手に握られているのはシンプルで何の装飾もない、素材本来の色が強調される木刀が一本。教室を出る際に、いつの間にか僕の手に収まっていたものだ。全力で走ることにおいて煩わしい長さを持つそれは、普通ならば捨てるなり何なりするべきなのだが、何故か必要なものであると僕の直感が告げており、手放すことを許してはくれない。あまり意識しない程度の軽さなのがせめてもの救いだった。  それほど僕は一刻も早くあの学園から、否、人のいる場所から離れてしまいたかった。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  最初は小さな歪だった。友人との会話の最中に、ふと僕の頭の片隅に「その言葉」が浮かびあがってきた。  何の変哲もない他愛のない会話のはずなのに。喧嘩していたわけでも会話の中で僕を貶す言葉を使ったわけでもないにも係らず、何の前触れも脈略もなく、 「殺す」 と極めて物騒な言葉が僕の心の中で生まれたのだ。 「どうした宗像?急に黙り込んだりして」 「ん?ああ、いや何でもないよ」 一瞬、何故そんなことを考えてしまったのだろうと自己嫌悪に陥ったが、顔に出てしまったのだろうか、友人に怪訝に思われてしまったので慌てて僕はその場を取り繕った。友人は「ふーん」と返すと、また他愛のない会話は再会された。  疑問は残るが、きっとただの気のせいだと僕はそう楽観的に考え、今日のところは忘れてしまった。 どうしてだろう。きっと認めてしまえば何かが、例えばずっと欲しかったものが壊れてしまうような、そんな気がした。  しかし、僕の予想とは裏腹に歪は日に日に登場する頻度を増やしていった。最初はカメラのフラッシュのように瞬間的に明滅する程度のものだった「殺す」は、最近ではさながら泡のように増殖し、こびり付き中々拭い去ることができない。 主観的に見ても明らかにそれは「異常」だった。  それでも尚、僕は気のせいだと頑なに否定し続けた。  そんな僕をあざ笑うかのように、  今日、僕は人を殺したいと思った。  友人を殺したいと思った。  先生を殺したいと思った。  用務員さんを殺したいと思った。  前の席の子を殺したいと思った。  先生に問題を解くように指名された生徒を殺したいと思った。  落とした消しゴムを拾おうとする男子を殺したいと思った。  休み時間に楽しそうにお喋りしている女子たちを殺したいと思った。  黒板の文字を消す今日の日直を殺したいと思った。  挨拶をしてきた後輩を殺したいと思った。  さっきすれ違った誰かを殺したいと思った。                殺す  美味しそうにお弁当を食べている彼を殺したいと思った。  殺す       殺  髪を染めた生徒を注意する風紀委員を殺したいと思った。殺す  殺す殺す  殺す  たくさんの本を重そうに運ぶ図書委員を殺したいと思った殺す  殺す   殺す  必死に練習をする野球部を殺す  殺す    殺す殺す   殺   殺殺す  トランペットを吹い殺す殺す  殺す     殺す殺     殺す殺殺す殺  殺す     殺す    殺    殺す  走り幅と殺す    殺す  殺    殺す殺す殺す殺す 殺殺殺殺す殺す        殺す   殺す  あの殺す 殺   殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺  h殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す  でも同時に  殺したくないとも思った。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「……………………………………」  それから僕は、人目を忍びながらどこかの森の中へと逃げ込んだ。そこでじっと息を潜め、人を殺したい欲望を落ち着かせようと木刀を抱きかかえ祈るように蹲った。  まるで久しぶりに再会したかのように親しげに駆け寄ってくる殺意を、僕は日常茶飯事だったかの如く抑え続けた。  何時間こうしていたのだろう?顔を上げ、見渡すとすでに辺りは闇に覆われていた。折り重なる葉の僅かな隙間から月の光が洩れている。  「ふぅ」と小さく一息つくと、ようやく僕は立ち上がった。  ダムが決壊するかのように押し寄せた殺意は、未だに心の奥底で残り火のように燻っているが問題ない。  だっていつものことだから。  僕は全て思い出した。  箱庭学園。指名手配。殺人鬼。フラスコ計画。十三組の十三人(サーティーンパーティ)。枯れた樹海(ラストカーペット)。  そして殺人衝動。  何て皮肉な話だろう。記憶が戻る切欠が、よりにもよって僕の人生の中で最も僕と共にあり、最も僕が疎ましいと感じていたこの異常性(アブノーマル)だったなんて。 「…ッ!」  不意に右手に鋭い痛みが走った。目を向けると僕の右手の甲に薄らと光が帯びている。光が痛みと共に消えると僕の甲には血のように赤い色で描かれた紋様が浮かび上がっていた。 「あなたが私のマスターですね?」  透き通るような声だった。僕は咄嗟に木刀を構え、声のした方を睨み付ける。  そこにいたのは小柄な少女だった。 「こんばんは、宗像形さん。私の名前は青木れいか。アーチャーのサーヴァントです」  声の主は青を基調とする制服を着ていた。  年齢は恐らく僕の妹と同じくらいだろう。  日本人形を連想させるかのような髪形をした彼女は可愛いというよりも綺麗と形容したほうが相応しい顔立ちで僕に微笑みかけていた。  殺したいと思った。  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「聖杯戦争か…」  万能の願望機を手に入れるための殺し合い。  正直に言って眉唾物だが、いつの間にかこの方舟とやらに拉致されて来たこと。僕の殺人衝動を一時的にだが忘れさせ、何の疑問も無く知らない学園で学生生活をおくらされたことから、その存在に対する信憑性も増してくる。  ちなみに僕が後生大事に持っていた木刀はゴフェルの木片というノアの方舟に使われたもので作られているらしく、聖杯戦争における入場券のようなものだそうだ。 暗器の一つとして懐にしまっておいたこの木刀が僕を方舟へと導いたのだ。 「それで…」 「うん?」 「宗像さんはどうなさるおつもりですか?」  比較的きれいな場所に腰を下ろし、お互い状況の整理を済ませた僕ら。元凶である木刀を見つめていた僕に青木れいかさんことアーチャーはそう問いかけてきた。その瞳は真っ直ぐと僕の顔をとらえて、年下であろうにも係らずどこか大人びた印象を受けた。  どうする、とはこの殺し合いにおける今後の僕たちの方針についてだろう。  僕は想像してみた。もしも聖杯が本物でどんな願いでも叶えることができるのならば、僕の殺人衝動も消してくれるのではないか。  そして今日までの月見原学園での記憶を思い出す。偽の学園生活だったとは言え、それは紛れもなく僕がずっと欲しかった仲の良い友達のいる殺意とは無縁の生活だった。  聖杯を手に入れるには、何十人ものマスター達を手にかけなくてはならないが、殺人衝動がなくなることでまたあの生活をおくることができるのなら僕のやるべきことは決まっている。 「僕は殺し合いには乗らないよ」  だって人は殺したら死んでしまうじゃないか。  聖杯が魅力に感じないと言えば嘘になるが、それでも僕は人を殺したくない。今までずっと殺人衝動を押し殺して生きてきたんだ。それを今更変えるつもりは毛頭ない。  だから僕は「今まで通り、元に戻るだけの話さ」 と続けた。 「そうですか…」  僕の言葉にアーチャーはどこか安心したようだが同時に少し悲しそうでもあった。一体どうしたのだろう。僕の言葉にどこか不満でもあったのだろうか? 「それよりも、アーチャーはどうなんだい?僕が殺し合いに乗らないってことはアーチャーの願いも叶わないってことになるけど」 「私も願いなんてありません。むしろ私も個人の願いのために誰かと争うなんて間違っていると思います!」  アーチャーはサーヴァントであるにも関わらず、聖杯戦争そのものに否定的なようだ。それはともかく、僕とアーチャーとで意見の対立による諍いが起きないようで安心した。 「つまり僕たちの最終的な目標はこの殺し合いからの脱出、ということになるのだろうけど…。でも困ったな」 「どうかされました?」 「これから僕たちは行動を共にしなければならない。でも君も知っての通り、僕は人を見ると殺したくなる衝動に駆られるんだ。もしかしたら僕は途中でキミのことを殺そうとすると思う」  他のマスターが聞いたら抱腹絶倒だろう。それは間接的な自殺以外の何者でもないと。だが事実、僕は彼女を手持ちの木刀で殴り殺したい衝動をずっと押さえ続けている。  マスターが常にサーヴァントの命を狙っている。アーチャーは自分を殺そうと、言ってしまえば裏切ろうと考える僕に一体何を思うのだろうか。 アーチャーは少しだけ驚いた顔をしていたが、笑みを浮かべると「大丈夫ですよ」と答えた。 「私はあなたを助けたいと願いこの聖杯戦争に出ることを決意したのです。それは私が選んだ、進みたいと思った道。例えどんなに宗像さんが私に殺意を抱いても、それで私は道を誤ったと後悔することは絶対にありません」  アーチャーの言葉からは人とあまり接したことの無い僕でも強い決意を読み取ることができた。先ほどの問いかけの時よりもずっとずっと強い眼差しだ。 「それに先ほど宗像さんは仰いましたね?また元に戻るだけだと」 「…?ああ、そうだけど」 「魔術について素人同然の私たちだけでこの方舟から脱出するのはきっと困難なものとなるでしょう。ですからこの殺し合いに乗っていない、魔術に精通した人たちの協力を仰ぐべきだと思います。もし彼らと共に方舟からの脱出を目指せるなら、その過程で宗像さんはその人たちと仲間(友達)になっているのではないでしょうか?」 「………」 「宗像さんが誰かを殺めたいと思ったなら私はあなたを全力で止めます。宗像さんが私を殺めたいと思ったのなら私は全霊で抗います。ですから宗像さん、あなたが進みたいと願った道を諦めないでください。私も必ずあなたの力になりますから」 「……キミは良い人だね」  殺したがりの僕の身をそこまで案じてくれる彼女は、それこそ殺してしまいたいくらい良い人だった。  彼女とはついさっき会ったばかりだけど、まあ、人間関係が希薄な僕だからこそ試しに彼女の言葉に騙されてみるのも悪くない。  僕はアーチャーと仲間を集め聖杯戦争から脱出する。  だから殺す。  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 【マスター】 宗像形@めだかボックス 【参加方法】 暗器にゴフェルの木片で作られた木刀が混ざっていた。 【マスターとしての願い】  聖杯戦争からの脱出。 【weapon】 ゴフェルの木片でできた木刀。 標準的な長さをしている。 【能力・技能】 殺人衝動  人を見ると殺したくなる『異常』。殺す技術に長けている。しかし逆に殺さない、殺されない技術にも秀でている。後述の理由により、宗像は攻撃が急所に当たりそうになると手元が乱れてしまう。 収納術  明らかに許容範囲を超えているであろう量の暗器を服の中に収納し、いつでも取り出すことができる技術。宗像は様々な武器を使用することはできるが、扱い自体は素人である。  聖杯戦争より以前に持っていた暗器は、木刀を除いて全て没収されている。 【人物背景】  箱庭学園に在籍する三年十三組の生徒。また十三組の十三人のメンバーの一人である。  他人を見れば殺すことしか考えられず、ありふれた全ての現象が殺人に通じるという思考の持ち主。5歳の時に両親を殺害したことを皮切りに、それ以降殺人鬼として国際指名手配を受け、現在は「枯れた樹海」としてフラスコ計画への参加を条件に学園に匿われている。  しかし、この国際指名手配は詐称ある。無意識に起こる殺人衝動こそ本物だが、あえて殺人者を名乗って殺意を表明し、出会い頭に凶器をひけらかし他人を遠ざけるという努力の結果、実際に殺人を犯したことは一度もない。  胸中ではそんな孤独な生き方を嫌い、異常者同士なら共感しあえるのではないかと考えフラスコ計画に参加するほどの寂しがり屋である。  後に、あることが切欠で殺人衝動は消滅することになるが、この聖杯戦争には十三組の十三人編で生徒会役員と戦う以前からの参戦である。  暗器に使おうとした木刀がたまたまゴフェルの木片を素材として作られたものだったため、巻き込まれる形で参加することになった。 ちなみに彼の実家は代々、魔と戦う仕事をしているらしい。 【方針】  仲間を集める。殺し合いはしたくない。 【クラス】 アーチャー 【真名】 青木れいか@スマイルプリキュア! 【パラメーター】 筋力E(C) 耐久E(D) 敏捷E(C) 魔力E(C) 幸運C 宝具A ※()内は変身後のパラメーター。 【属性】  秩序・善  【クラススキル】 対魔力:E  魔術に対する守り。無効化はできず、ダメージを多少削減するのみ。 【保有スキル】 変化:C  スマイルパクトを使い”キュアビューティ”に変身できる。変身前と変身後でパラメーターは異なる。 凍結:D  触れたものを凍らせる能力。氷の剣はこの能力により生み出される。 女神道(プリキュア道):C  アーチャーが過去の戦いを通じて学んだプリキュアとしての正しい道とそれを貫き通す強い意志。威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化し、精神汚染もある程度耐性がある。 結界掌握:A  誰かが展開した結界または固有結界の内部にいる際、その結界を掌握、支配することができるスキル。結界を破壊することも可能である。また、後述の宝具の発動に繋げることができる。 【宝具】 『蒼き女神の息吹(プリキュア・ビューティブリザード)』 ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:10人  アーチャーがスマイルパクトに力を込めることにより発動する宝具。今まで数多くのアカンベェを倒してきたアーチャーの代名詞とも呼ぶべき青い吹雪である。足元に放てば相手を拘束し、空中に放てば雪を降らすことができるなど汎用性が広い。  氷の弓矢を生み出し、貫通力の高い一撃で相手を射る【蒼き女神の穿撃(プリキュア・ビューティブリザード・アロー)】の使用も可能。この場合最大補足は1人となる。 『無限の氷剣(クインオブアレンデル)』 ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:???? 最大補足:????  宿敵バッドエンド王国の幹部、ジョーカーとの一騎討ちの戦いが宝具となったもの。  スキル「結界掌握」により、結界を掌握したときのみに発動できる。展開されている結界を掌握、その魔力を利用し、氷の剣で覆われた世界へと作り変える。  この世界においてアーチャーは魔力のパラメーターが1ランク上昇し、氷の剣や盾などの武器を無限に生成することができる。また、その凍り付くような寒さから自分以外のサーヴァントの俊敏を1ランク下げる。 【weapon】 スマイルパクト  キュアビューティの変身に欠かせないコンパクト。中央にリボン型のデコルを装着することで変身する。宝具【蒼き女神の息吹】はこれに力を込め、発動が可能となる。 キュアデコル  アーチャーのいた世界における「幸せの力の源」で、様々なデコレーションパーツの形をしている。数十種類のデコルが存在するが、アーチャーが使用できるのは以下の3つである。  ・リボン…キュアビューティに変身。  ・ちょうちょ…飛翔能力の付加。  ・イルカ…水中での呼吸を可能にし、高速で泳げるようになる。 氷の剣(アイスソード)  アーチャーが自身の能力で生み出す氷で出来た剣。通常この武器は二つまでしか作ることができない。二本の剣の柄をくっつけることで弓に変化させ、【蒼き女神の穿撃】を使用する。 【人物背景】  かつて地球をバッドエンド王国の侵略から救った5人の伝説の戦士、プリキュアの一人。七色ヶ丘中学校に通う少女。頭脳明晰、容姿端麗で、入学から現在まで学年トップの成績を維持し続けていた優等生であり、絵に描いたような才色兼備の大和撫子。その反面、自分の思っていることを他の人にどのように伝えたらいいのか分からないという欠点があったが、それは後に克服した。生まれが古風な家庭環境育のため浮世離れした一面もあり、時折突拍子もない行動に出ては周囲を驚かせる天然ボケな面もある。  五人の戦士の中では参謀役の立場にある。他の4人の戦士が見抜けなかったことや対応しきれないことを冷静に観察して見破ったりあっさり適応したりするなど、適応力と洞察力にも長けており、チームには必要不可欠な存在である。仮にれいかがチームに存在しなかった場合、全滅もありえた戦いが幾度かあった。また、バッドエンド王国幹部のジョーカーからもその能力を危険視されており、5人がかりで倒せなかったジョーカーを一人で退けるなど、戦闘力の高さも伺えられる。  「正しき道を行く」という言葉に大きなアイデンティティーを持っており、しばしば「道」という単語を文字や言葉に表している。  本来参加の意思が無く召喚されないはずの英霊だが、己の殺人衝動に苦しみながらも人を傷つけまいと孤独の道を歩む宗像に感動し、そんな彼を助けたいと参戦に応じる。 【サーヴァントの願い】  宗像さんの手助けをしたい。 【基本戦術、方針、運用法】  武器を打ち合いながらも知略をめぐらせて戦うのが基本スタイル。いかにデコルと宝具を相手の戦い方に合わせて使うかが鍵となってくる。アニメには登場しなかったビューティブリザードの応用を試みても良い。  精神攻撃を仕掛けてくるサーヴァント、固有結界を切り札とするサーヴァントにはとても相性が良い。例えば固有結界を発動し、勝利を確信している相手にスキル結界掌握で意表を突くことができる。逆にアサシンなど不意打ちする相手には弱く、プリキュアに変身する前に攻撃されると致命傷になりかねない。  マスターである宗像形の殺人衝動によって相手サーヴァントに殺気を感じ取られ、警戒を強めてしまう可能性がある。また何らかの情報媒体によって、宗像の殺人鬼としての経歴が知れ渡ってしまった場合、他のマスターとの共闘は困難となる。
*宗像形&アーチャー ◆K5TysXl7Yw  その変化が明確に僕の中で現れたとき、僕はすでに月見原学園から逃げるように飛び出していた。というより実際に逃げ出していた。  すれちがう人たちが目を丸くし、思わず振り返ってしまうような、僕が出せる本気のスピードだった。こんな身軽な状態で走るのはいつ以来だろう。  今、僕の右手に握られているのはシンプルで何の装飾もない、素材本来の色が強調される木刀が一本。教室を出る際に、いつの間にか僕の手に収まっていたものだ。全力で走ることにおいて煩わしい長さを持つそれは、普通ならば捨てるなり何なりするべきなのだが、何故か必要なものであると僕の直感が告げており、手放すことを許してはくれない。あまり意識しない程度の軽さなのがせめてもの救いだった。  それほど僕は一刻も早くあの学園から、否、人のいる場所から離れてしまいたかった。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  最初は小さな歪だった。友人との会話の最中に、ふと僕の頭の片隅に「その言葉」が浮かびあがってきた。  何の変哲もない他愛のない会話のはずなのに。喧嘩していたわけでも会話の中で僕を貶す言葉を使ったわけでもないにも係らず、何の前触れも脈略もなく、 「殺す」 と極めて物騒な言葉が僕の心の中で生まれたのだ。 「どうした宗像?急に黙り込んだりして」 「ん?ああ、いや何でもないよ」 一瞬、何故そんなことを考えてしまったのだろうと自己嫌悪に陥ったが、顔に出てしまったのだろうか、友人に怪訝に思われてしまったので慌てて僕はその場を取り繕った。友人は「ふーん」と返すと、また他愛のない会話は再会された。  疑問は残るが、きっとただの気のせいだと僕はそう楽観的に考え、今日のところは忘れてしまった。 どうしてだろう。きっと認めてしまえば何かが、例えばずっと欲しかったものが壊れてしまうような、そんな気がした。  しかし、僕の予想とは裏腹に歪は日に日に登場する頻度を増やしていった。最初はカメラのフラッシュのように瞬間的に明滅する程度のものだった「殺す」は、最近ではさながら泡のように増殖し、こびり付き中々拭い去ることができない。 主観的に見ても明らかにそれは「異常」だった。  それでも尚、僕は気のせいだと頑なに否定し続けた。  そんな僕をあざ笑うかのように、  今日、僕は人を殺したいと思った。  友人を殺したいと思った。  先生を殺したいと思った。  用務員さんを殺したいと思った。  前の席の子を殺したいと思った。  先生に問題を解くように指名された生徒を殺したいと思った。  落とした消しゴムを拾おうとする男子を殺したいと思った。  休み時間に楽しそうにお喋りしている女子たちを殺したいと思った。  黒板の文字を消す今日の日直を殺したいと思った。  挨拶をしてきた後輩を殺したいと思った。  さっきすれ違った誰かを殺したいと思った。                殺す  美味しそうにお弁当を食べている彼を殺したいと思った。  殺す       殺  髪を染めた生徒を注意する風紀委員を殺したいと思った。殺す  殺す殺す  殺す  たくさんの本を重そうに運ぶ図書委員を殺したいと思った殺す  殺す   殺す  必死に練習をする野球部を殺す  殺す    殺す殺す   殺   殺殺す  トランペットを吹い殺す殺す  殺す     殺す殺     殺す殺殺す殺  殺す     殺す    殺    殺す  走り幅と殺す    殺す  殺    殺す殺す殺す殺す 殺殺殺殺す殺す        殺す   殺す  あの殺す 殺   殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺  h殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す  でも同時に  殺したくないとも思った。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「……………………………………」  それから僕は、人目を忍びながらどこかの森の中へと逃げ込んだ。そこでじっと息を潜め、人を殺したい欲望を落ち着かせようと木刀を抱きかかえ祈るように蹲った。  まるで久しぶりに再会したかのように親しげに駆け寄ってくる殺意を、僕は日常茶飯事だったかの如く抑え続けた。  何時間こうしていたのだろう?顔を上げ、見渡すとすでに辺りは闇に覆われていた。折り重なる葉の僅かな隙間から月の光が洩れている。  「ふぅ」と小さく一息つくと、ようやく僕は立ち上がった。  ダムが決壊するかのように押し寄せた殺意は、未だに心の奥底で残り火のように燻っているが問題ない。  だっていつものことだから。  僕は全て思い出した。  箱庭学園。指名手配。殺人鬼。フラスコ計画。十三組の十三人(サーティーンパーティ)。枯れた樹海(ラストカーペット)。  そして殺人衝動。  何て皮肉な話だろう。記憶が戻る切欠が、よりにもよって僕の人生の中で最も僕と共にあり、最も僕が疎ましいと感じていたこの異常性(アブノーマル)だったなんて。 「…ッ!」  不意に右手に鋭い痛みが走った。目を向けると僕の右手の甲に薄らと光が帯びている。光が痛みと共に消えると僕の甲には血のように赤い色で描かれた紋様が浮かび上がっていた。 「あなたが私のマスターですね?」  透き通るような声だった。僕は咄嗟に木刀を構え、声のした方を睨み付ける。  そこにいたのは小柄な少女だった。 「こんばんは、宗像形さん。私の名前は青木れいか。アーチャーのサーヴァントです」  声の主は青を基調とする制服を着ていた。  年齢は恐らく僕の妹と同じくらいだろう。  日本人形を連想させるかのような髪形をした彼女は可愛いというよりも綺麗と形容したほうが相応しい顔立ちで僕に微笑みかけていた。  殺したいと思った。  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「聖杯戦争か…」  万能の願望機を手に入れるための殺し合い。  正直に言って眉唾物だが、いつの間にかこの方舟とやらに拉致されて来たこと。僕の殺人衝動を一時的にだが忘れさせ、何の疑問も無く知らない学園で学生生活をおくらされたことから、その存在に対する信憑性も増してくる。  ちなみに僕が後生大事に持っていた木刀はゴフェルの木片というノアの方舟に使われたもので作られているらしく、聖杯戦争における入場券のようなものだそうだ。 暗器の一つとして懐にしまっておいたこの木刀が僕を方舟へと導いたのだ。 「それで…」 「うん?」 「宗像さんはどうなさるおつもりですか?」  比較的きれいな場所に腰を下ろし、お互い状況の整理を済ませた僕ら。元凶である木刀を見つめていた僕に青木れいかさんことアーチャーはそう問いかけてきた。その瞳は真っ直ぐと僕の顔をとらえて、年下であろうにも係らずどこか大人びた印象を受けた。  どうする、とはこの殺し合いにおける今後の僕たちの方針についてだろう。  僕は想像してみた。もしも聖杯が本物でどんな願いでも叶えることができるのならば、僕の殺人衝動も消してくれるのではないか。  そして今日までの月見原学園での記憶を思い出す。偽の学園生活だったとは言え、それは紛れもなく僕がずっと欲しかった仲の良い友達のいる殺意とは無縁の生活だった。  聖杯を手に入れるには、何十人ものマスター達を手にかけなくてはならないが、殺人衝動がなくなることでまたあの生活をおくることができるのなら僕のやるべきことは決まっている。 「僕は殺し合いには乗らないよ」  だって人は殺したら死んでしまうじゃないか。  聖杯が魅力に感じないと言えば嘘になるが、それでも僕は人を殺したくない。今までずっと殺人衝動を押し殺して生きてきたんだ。それを今更変えるつもりは毛頭ない。  だから僕は「今まで通り、元に戻るだけの話さ」 と続けた。 「そうですか…」  僕の言葉にアーチャーはどこか安心したようだが同時に少し悲しそうでもあった。一体どうしたのだろう。僕の言葉にどこか不満でもあったのだろうか? 「それよりも、アーチャーはどうなんだい?僕が殺し合いに乗らないってことはアーチャーの願いも叶わないってことになるけど」 「私も願いなんてありません。むしろ私も個人の願いのために誰かと争うなんて間違っていると思います!」  アーチャーはサーヴァントであるにも関わらず、聖杯戦争そのものに否定的なようだ。それはともかく、僕とアーチャーとで意見の対立による諍いが起きないようで安心した。 「つまり僕たちの最終的な目標はこの殺し合いからの脱出、ということになるのだろうけど…。でも困ったな」 「どうかされました?」 「これから僕たちは行動を共にしなければならない。でも君も知っての通り、僕は人を見ると殺したくなる衝動に駆られるんだ。もしかしたら僕は途中でキミのことを殺そうとすると思う」  他のマスターが聞いたら抱腹絶倒だろう。それは間接的な自殺以外の何者でもないと。だが事実、僕は彼女を手持ちの木刀で殴り殺したい衝動をずっと押さえ続けている。  マスターが常にサーヴァントの命を狙っている。アーチャーは自分を殺そうと、言ってしまえば裏切ろうと考える僕に一体何を思うのだろうか。 アーチャーは少しだけ驚いた顔をしていたが、笑みを浮かべると「大丈夫ですよ」と答えた。 「私はあなたを助けたいと願いこの聖杯戦争に出ることを決意したのです。それは私が選んだ、進みたいと思った道。例えどんなに宗像さんが私に殺意を抱いても、それで私は道を誤ったと後悔することは絶対にありません」  アーチャーの言葉からは人とあまり接したことの無い僕でも強い決意を読み取ることができた。先ほどの問いかけの時よりもずっとずっと強い眼差しだ。 「それに先ほど宗像さんは仰いましたね?また元に戻るだけだと」 「…?ああ、そうだけど」 「魔術について素人同然の私たちだけでこの方舟から脱出するのはきっと困難なものとなるでしょう。ですからこの殺し合いに乗っていない、魔術に精通した人たちの協力を仰ぐべきだと思います。もし彼らと共に方舟からの脱出を目指せるなら、その過程で宗像さんはその人たちと仲間(友達)になっているのではないでしょうか?」 「………」 「宗像さんが誰かを殺めたいと思ったなら私はあなたを全力で止めます。宗像さんが私を殺めたいと思ったのなら私は全霊で抗います。ですから宗像さん、あなたが進みたいと願った道を諦めないでください。私も必ずあなたの力になりますから」 「……キミは良い人だね」  殺したがりの僕の身をそこまで案じてくれる彼女は、それこそ殺してしまいたいくらい良い人だった。  彼女とはついさっき会ったばかりだけど、まあ、人間関係が希薄な僕だからこそ試しに彼女の言葉に騙されてみるのも悪くない。  僕はアーチャーと仲間を集め聖杯戦争から脱出する。  だから殺す。  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 【マスター】 宗像形@めだかボックス 【参加方法】 暗器にゴフェルの木片で作られた木刀が混ざっていた。 【マスターとしての願い】  聖杯戦争からの脱出。 【weapon】 ゴフェルの木片でできた木刀。 標準的な長さをしている。 【能力・技能】 殺人衝動  人を見ると殺したくなる『異常』。殺す技術に長けている。しかし逆に殺さない、殺されない技術にも秀でている。後述の理由により、宗像は攻撃が急所に当たりそうになると手元が乱れてしまう。 収納術  明らかに許容範囲を超えているであろう量の暗器を服の中に収納し、いつでも取り出すことができる技術。宗像は様々な武器を使用することはできるが、扱い自体は素人である。  聖杯戦争より以前に持っていた暗器は、木刀を除いて全て没収されている。 【人物背景】  箱庭学園に在籍する三年十三組の生徒。また十三組の十三人のメンバーの一人である。  他人を見れば殺すことしか考えられず、ありふれた全ての現象が殺人に通じるという思考の持ち主。5歳の時に両親を殺害したことを皮切りに、それ以降殺人鬼として国際指名手配を受け、現在は「枯れた樹海」としてフラスコ計画への参加を条件に学園に匿われている。  しかし、この国際指名手配は詐称ある。無意識に起こる殺人衝動こそ本物だが、あえて殺人者を名乗って殺意を表明し、出会い頭に凶器をひけらかし他人を遠ざけるという努力の結果、実際に殺人を犯したことは一度もない。  胸中ではそんな孤独な生き方を嫌い、異常者同士なら共感しあえるのではないかと考えフラスコ計画に参加するほどの寂しがり屋である。  後に、あることが切欠で殺人衝動は消滅することになるが、この聖杯戦争には十三組の十三人編で生徒会役員と戦う以前からの参戦である。  暗器に使おうとした木刀がたまたまゴフェルの木片を素材として作られたものだったため、巻き込まれる形で参加することになった。 ちなみに彼の実家は代々、魔と戦う仕事をしているらしい。 【方針】  仲間を集める。殺し合いはしたくない。 【クラス】 アーチャー 【真名】 青木れいか@スマイルプリキュア! 【パラメーター】 筋力E(C) 耐久E(D) 敏捷E(C) 魔力E(C) 幸運C 宝具A ※()内は変身後のパラメーター。 【属性】  秩序・善  【クラススキル】 対魔力:E  魔術に対する守り。無効化はできず、ダメージを多少削減するのみ。 単独行動:D  マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。  ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。 【保有スキル】 変化:C  スマイルパクトを使い”キュアビューティ”に変身できる。変身前と変身後でパラメーターは異なる。 凍結:D  触れたものを凍らせる能力。氷の剣はこの能力により生み出される。 女神道(プリキュア道):C  アーチャーが過去の戦いを通じて学んだプリキュアとしての正しい道とそれを貫き通す強い意志。威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化し、精神汚染もある程度耐性がある。 結界掌握:A  誰かが展開した結界または固有結界の内部にいる際、その結界を掌握、支配することができるスキル。結界を破壊することも可能である。また、後述の宝具の発動に繋げることができる。 【宝具】 『蒼き女神の息吹(プリキュア・ビューティブリザード)』 ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:10人  アーチャーがスマイルパクトに力を込めることにより発動する宝具。今まで数多くのアカンベェを倒してきたアーチャーの代名詞とも呼ぶべき青い吹雪である。足元に放てば相手を拘束し、空中に放てば雪を降らすことができるなど汎用性が広い。  氷の弓矢を生み出し、貫通力の高い一撃で相手を射る【蒼き女神の射武器(プリキュア・ビューティブリザード・アロー)】の使用も可能。この場合最大補足は1人となる。 『無限の氷剣(クインオブアレンデル)』 ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:???? 最大補足:????  宿敵バッドエンド王国の幹部、ジョーカーとの一騎討ちの戦いが宝具となったもの。  スキル「結界掌握」により、結界を掌握したときのみに発動できる。展開されている結界を掌握、その魔力を利用し、氷の剣で覆われた世界へと作り変える。  この世界においてアーチャーは魔力のパラメーターが1ランク上昇し、氷の剣や盾などの武器を無限に生成することができる。また、その凍り付くような寒さから自分以外のサーヴァントの俊敏を1ランク下げる。 【weapon】 スマイルパクト  キュアビューティの変身に欠かせないコンパクト。中央にリボン型のデコルを装着することで変身する。宝具【蒼き女神の息吹】はこれに力を込め、発動が可能となる。 キュアデコル  アーチャーのいた世界における「幸せの力の源」で、様々なデコレーションパーツの形をしている。数十種類のデコルが存在するが、アーチャーが使用できるのは以下の3つである。  ・リボン…キュアビューティに変身。  ・ちょうちょ…飛翔能力の付加。  ・イルカ…水中での呼吸を可能にし、高速で泳げるようになる。 氷の剣(アイスソード)  アーチャーが自身の能力で生み出す氷で出来た剣。通常この武器は二つまでしか作ることができない。二本の氷の剣のから弓に変化させ、【蒼き女神の射武器】を使用する。 【人物背景】  かつて地球をバッドエンド王国の侵略から救った5人の伝説の戦士、プリキュアの一人。七色ヶ丘中学校に通う少女。頭脳明晰、容姿端麗で、入学から現在まで学年トップの成績を維持し続けていた優等生であり、絵に描いたような才色兼備の大和撫子。その反面、自分の思っていることを他の人にどのように伝えたらいいのか分からないという欠点があったが、それは後に克服した。生まれが古風な家庭環境育のため浮世離れした一面もあり、時折突拍子もない行動に出ては周囲を驚かせる天然ボケな面もある。  五人の戦士の中では参謀役の立場にある。他の4人の戦士が見抜けなかったことや対応しきれないことを冷静に観察して見破ったりあっさり適応したりするなど、適応力と洞察力にも長けており、チームには必要不可欠な存在である。仮にれいかがチームに存在しなかった場合、全滅もありえた戦いが幾度かあった。また、バッドエンド王国幹部のジョーカーからもその能力を危険視されており、5人がかりで倒せなかったジョーカーを一人で退けるなど、戦闘力の高さも伺えられる。  「正しき道を行く」という言葉に大きなアイデンティティーを持っており、しばしば「道」という単語を文字や言葉に表している。  本来参加の意思が無く召喚されないはずの英霊だが、己の殺人衝動に苦しみながらも人を傷つけまいと孤独の道を歩む宗像に感動し、そんな彼を助けたいと参戦に応じる。 【サーヴァントの願い】  宗像さんの手助けをしたい。 【基本戦術、方針、運用法】  武器を打ち合いながらも知略をめぐらせて戦うのが基本スタイル。いかにデコルと宝具を相手の戦い方に合わせて使うかが鍵となってくる。アニメには登場しなかったビューティブリザードの応用を試みても良い。  精神攻撃を仕掛けてくるサーヴァント、固有結界を切り札とするサーヴァントにはとても相性が良い。例えば固有結界を発動し、勝利を確信している相手にスキル結界掌握で意表を突くことができる。逆にアサシンなど不意打ちする相手には弱く、プリキュアに変身する前に攻撃されると致命傷になりかねない。  マスターである宗像形の殺人衝動によって相手サーヴァントに殺気を感じ取られ、警戒を強めてしまう可能性がある。また何らかの情報媒体によって、宗像の殺人鬼としての経歴が知れ渡ってしまった場合、他のマスターとの共闘は困難となる。

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