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*明日への飛翔 ◆9F9HQyFIxE      01/ 休息の時 「着いたぞ。ここが僕が借りているマンションだ」  そう口にするウェイバーの前には一件の賃貸マンションがあった。それはどこにでもありそうで、そして"月の聖杯戦争"では見られなかった建物かもしれない。  アサシン―――ナラク・ニンジャとの死闘を乗り越え、凛との別れを乗り越えた後……ウェイバー達の案内でここに辿り着いた。  幸いにも、ここに来るまでに他のマスターとサーヴァントに襲撃されたり、また高所を乗り越える自分達の姿が目撃された様子はない。  もしも今の状態で誰かに見つかったら休息どころではなくなる。現在、他のマスター達にとっては格好の餌と呼んでも過言ではない状態だから、騒ぎは極力起こしてはならなかった。   「ふーん……ここがあなたの住み家なのね」  マンションをまじまじと見つめながら呟くのは、エリザだった。  彼女はこういった建物を見るのは初めてだろうか。この世界に訪れてからビルや公園など様々な場所に赴いたが、そのどれもが彼女にとって初めてだったはず。  アーチャーの襲撃を始めとした出来事があったので聞けなかったが、カルチャーショックを感じているのだろうか? 「そうだって言ってるだろ? なんだよ、何か不満でもあるのか?」 「別に……ただ、今の平民がどんな家に住んでいるのかが気になっただけよ。華はないけど、まあまあね」 「悪かったな、そんな所にしか住めなくて」  フン、とウェイバーは不機嫌そうに鼻を鳴らす。エリザはそれを気にしないまま、マンションを見つめていた。  ウェイバーには同情してしまう。エリザも悪気はないのだろうが、あんな風に言われていい気分になる訳がない。大体、今の発言は大半のサラリーマン兼家主を敵に回しているようなものだ。 &color(black,yellow){「チョイ待ち、そいつは聞き捨てならねえなぁ」}  そんな中、バーサーカー・デッドプールが割り込んでくる。  ……まさか、彼がウェイバーのフォローをしてくれるのか? &color(black,yellow){「あのね、このご時勢は厳しいんだよ。物価は高いわ、家賃も高いわ、税金や保険料だって馬鹿にならないわ……本当にしんどいのよ! 俺ちゃんの魔力にも言えるけどね!} &color(black,yellow){ おまけにウェイバーちゃんの稼ぎだって褒められたものじゃない! 贅沢を言っちゃダメでしょーが!」}  …………前言撤回。やはり彼もデリカシーのかけらもない発言をしてきた。悪意は感じられない分、余計にたちが悪い。  ピキリ、という音がウェイバーから聞こえてきそうな気がする。実際はそんな音なんてしないのだが、彼の表情はどんどん歪んでいく。 「……悪かったな、安月給で。ああそうだよ! どーせ僕は才能もなければ貧乏で、何もできないダメマスターだよ!」 &color(black,yellow){「ウェイバーちゃん、そんなこと言うもんじゃないでしょ? 俺ちゃんは知ってるぜ~! ウェイバーちゃんがみんなから慕われるグレートティーチャーだってことをよ!} &color(black,yellow){ いよ、G・T・W! グレート・ティーチャー・ウェイバー!」} 「うるさい! それと、僕は教師じゃなくてただの講師だ! あと、お前は僕が働いている所を見たことがないだろ!?」 &color(black,yellow){「チッチッチ! 例え目で見えなくても、ウェイバーちゃんと心が通じ合ってる俺ちゃんにはわかるの!} &color(black,yellow){ 例えばそう……ウェイバーちゃんのほくろの数や下着の(ry」} 「気色悪いことを言うなっ!」  おどけるバーサーカーにウェイバーは怒鳴った。  ……彼も彼なりにウェイバーの名誉を守ろうとしているのかもしれないが、逆効果だ。彼といいエリザといい、見事なほど火に油を注ぎ続けている。  このままではまずい。こんな時間に騒いだりなんかしたらNPCの耳に届いて、そのまま通報されてしまう。そうなっては、二重の意味で岸波白野は終わりを告げる恐れがあった。  だから今はウェイバー達を宥める。今は、揉めてるよりも休息が最優先であることを。 「そうよ! 子ブタの言うとおり! 私達は休まなきゃいけないことを、忘れてるんじゃないの?  それに私だって早くシャワーを浴びたいんだからね!」  ……エリザ。君だけはそれを言える立場ではない。  君が余計なことを言わなければ、ウェイバーは怒らなかったんだよ。  だが、当のウェイバーはうんざりしたような溜息を吐きながら、自分達に背中を向ける。 「……わかってるよ。僕だってこれ以上、無駄な消耗なんてしたくない」 &color(black,yellow){「そうそう! 俺ちゃんだって休まないとヤバそうなのよ!}  &color(black,yellow){ いや、本音を言うともっと暴れてみたいけどさ、それは無理だわ! ウェイバーちゃんもだけど、無敵で最強の俺ちゃんだってヘトヘトなのよね!} &color(black,yellow){ バーサーカーとヒーロー! どっちも頑張りすぎたせいで魔力だってヤバイぐらい無くなってる! ゲートオブバビロン並に無尽蔵だったはずなのに、使いすぎてもうすっからかん寸前!} &color(black,yellow){ 『かけもちはほどほどに』って格言があるけど、マジでその通りだわー!} &color(black,yellow){ あ、これは偶カツじゃなくて本家のア○イ○カツ! だからね! アイ○ドルカツ○ドウ! だぜ! ん、伏字になってない? こまけえことは気にするな!」} 「こいつの言うことは無視してくれ、真面目に聞いてたら時間がいくらあっても足りないからな」  心底うんざりしたような声で呟きながら、ウェイバーはマンションの中に足を踏み入れた。  どうやら彼はこのバーサーカーに相当振り回されているようだ。成程、こんな訳のわからない話を聞かされては、まともな人間だったらテンションが削られてしまう。  どれだけ戦闘が強くとも、まともに日常生活が遅れるとは限らない。バーサーカーがどこかに行って、何か余計なことをするかもしれない……自分だったらそんな不安でいっぱいになってしまう。  ウェイバーには悪いが、エリザがいてくれてよかった。エリザは歌と料理が壊滅的なだけで、日常生活を過ごすことはできる。  ……少なくとも、昔よりはまともになったはずだ。  それからウェイバーの案内で、彼が借りている部屋にようやくたどり着く。  そこは平穏な部屋だった。かつて"月の聖杯戦争"を乗り越えた岸波白野が『』と共に、何度も帰ってきたマイルームにどことなく似ている。  ふう、とウェイバーは息を吐く。バーサーカーが言うように疲労が溜まっているのだろう。 「おい、ランサー……風呂場だったら向こうだからな」 「わかったわ、ありがとう。言っておくけど、もしも覗こうとしたら……」 「誰が覗くか!」  ウェイバーは怒鳴るが、エリザはそれに構うことなく風呂場のドアに手をかけた。  うん。ウェイバーの判断は正しい。まだ若いのに道を踏み外したりなんかしたら、例えこの聖杯戦争を勝ち残ったとしても…………その後の人生はどん底一直線だ。  君は隣にいる変態のようになってはいけないよ…… &color(black,yellow){「ウェイバーちゃん……」} 「何だよ、バーサーカー」 &color(black,yellow){「そんな事言ってるけど本当は性欲を持て余してるんじゃないの?」}  …………一方で、バーサーカーはそんな事を呟いた。  ウェイバーはますます表情を顰めてしまう。だが、バーサーカーがそれを気遣っているとは思えない。 &color(black,yellow){「ウェイバーちゃんは草食系な上に、どうて…………もとい純情ボーイだろうけど、やっぱり浮いた話の一つや二つはあってもいいんじゃない?」} 「……お前、僕を何だと思ってるんだ? つか、今なんて言おうとした!?」 &color(black,yellow){「さあね? でもね、ウェイバーちゃんは幸運は高いけど女運はまだまだ低そうなんだよな~} &color(black,yellow){ 胸の中に宿る欲望を爆発させたってバチは当たらねーよ? あと、ラブコメにありがちなラッキースケベだって起こしてもいいと思うぜ?} &color(black,yellow){ つーわけで、レッツゴー!」} 「そんなことできるか!」  シャワーから水が流れる音が聞こえると同時に、そんなやり取りが繰り広げられた。 「あんた達、覗いたりしたらこの尻尾で潰してやるからね!」 「覗かないって言ってるだろ!」  そして浴室から発せられたエリザの叫びに、ウェイバーはそう返答した。  この流れに見覚えがある……そうだ。月の旧校舎で見たレオとガウェインだ。あれは確か、殺生院キアラが間桐桜と共に保健室に入った時のことだ。  あの時、岸波白野が保健室に突入……もとい、様子を確認するべきか悩んでいた時に、レオとガウェインは騒いでいたのを覚えている。  ……尤も、レオと違ってウェイバーは本気で自分のサーヴァントを疎ましく思っていそうだが。  ふと、時計を眺める。時刻は未明のままで、空に光が差し込むまで遠く感じられた。  こうして考えると、この聖杯戦争が始まってからまだ一日しか経過していない。体感的にはもっと長いように思えたが、それはマスターとサーヴァントだけ。  無情に/淡々と……世界の時間は流れていた。  かつて敵同士だったエリザと再び契約した。  アーチャーに襲撃され、記憶に違和感を覚える。  凛やランサーと共に力を合わせ……そして別れた。  ルーラーと相対し、キャスターやアサシン達と戦い、そしてウェイバー達と共にいる……  これだけの出来事が、たった一日の中で起こった。それが余りにも不思議に思えてしまう。  きっとこれから自分達には様々な試練が襲いかかるはずだ。まだ見ぬマスターやサーヴァントと戦い、そこでまた他の誰かを失うかもしれない。この命だって、いつ奪われてもおかしくなかった。  だが、それでも……諦めきれない。それは、これまで自分が踏み台にしてきた数多のものに対する冒涜だ。  何よりも、凛とランサーはどうなるのか? 彼女達と交わした誓いも、自分に託してくれた想いも、そして彼女達と過ごした証は…………全てが無になってしまう。  ここにいるウェイバーやバーサーカーともいつかは敵対するだろう。だけど、今は共に戦う仲間だから……彼らの想いを無下にしたりなどしない。  バーサーカーの場合、そういった心掛けがあるかは怪しいが…………信用できる相手であることは確かだ。  今の自分がやるべきことは、二人を説得することだろう。  特に言い聞かせなければならないのはバーサーカーだ。大声で反論するウェイバーも非はあるかもしれないが、その大本の原因はバーサーカーだ。  これ以上、彼を騒がせたりなんかしたらウェイバーはもっと怒る。それを聞いたエリザも怒りを爆発させるかもしれないし、何よりもこんな時間に喧嘩したら近所迷惑だ。  だからバーサーカーに、今日はもう休もうと進言する。 &color(black,yellow){「わかってるわかってる! ウェイバーちゃんに青春の一ページを刻ませてあげたかったけど、それはまた別の機会でいいよな!} &color(black,yellow){ 本当なら『たまには休もう』って格言通りにハピサマ☆バケーションしたいけど……流石にそいつは贅沢ってもんだ!} &color(black,yellow){ 行けるならはくのんやウェイバーちゃんを連れて池○とかに連れて行きたいんだけどね~ ○袋とか!」} 「わかってるなら黙っててくれ……」  上機嫌なバーサーカーとは対照的に、ウェイバーは心底疲れていそうだった。  こんなにも疲労困憊した状態で一日の終わりを迎えたのはいつ以来だろうか。とにかく、今日は本当に色々なことがありすぎた。  だからこそ、今は休まなければならない。この一日で得た情報をまとめたかったが、こんな状態ではまともな思考が働かないだろう。  二日目以降の方針も、バーサーカーが戦ったアサシンの対策も、そして自分達が戦ったあのアサシンのことも……考えるべきことは山ほどある。  だけど、それらを考えるのは明日にしたい。ウェイバーだって同じなはずだ。  窓から降り注ぐ月の光は美しい。  しかしその美しさは人に安堵を与えるような類ではない。むしろ、人を堕落させる……あるいは絶望へと引き摺りこむような危うさを孕んでいるようにも見えた。  何故ならこの街は平穏など存在しない、数多のマスターとサーヴァント達が繰り広げる戦場なのだから…… 【B-5/賃貸マンション ウェイバーの自室/二日目・未明】 【岸波白野@Fate/EXTRA CCC】 [状態]:ダメージ(微小/軽い打ち身、左手に噛み傷、火傷)、疲労(中)、魔力消費(大) [令呪]:残り三画 [装備]:アゾット剣、魔術刻印、破戒の警策、アトラスの悪魔 [道具]:携帯端末機、各種礼装 [所持金] 普通の学生程度 [思考・状況] 基本行動方針1:「 」(CCC本編での自分のサーヴァント)の記憶を取り戻したい。 基本行動方針2:遠坂凛との約束を果たすため、聖杯戦争に勝ち残る。 0.凛………………ありがとう。 1.今はウェイバーの自宅で休息する。 2.今日一日は休息と情報収集に当て、戦闘はなるべく避ける。 3.ウェイバー陣営と一時的に協力。 4.『NPCを操るアサシン』を探すかどうか……? 5.狙撃とライダー(鏡子)、『NPCを操るアサシン』を警戒。 6.アサシン(ニンジャスレイヤー)はまだ生きていて、そしてまた戦うことになりそうな気がする。 7.聖杯戦争を見極める。 8.自分は、あのアーチャーを知っている───? [備考] ※“月の聖杯戦争”で入手した礼装を、データとして所有しています。 ただし、礼装は同時に二つまでしか装備できず、また強力なコードキャストは発動に時間を要します。 しかし、一部の礼装(想念礼装他)はデータが破損しており、使用できません(データが修復される可能性はあります)。 礼装一覧>h ttp://www49.atwiki.jp/fateextraccc/pages/17.html ※遠坂凛の魂を取り込み、魔術刻印を継承しました。 それにより、コードキャスト《call_gandor(32); 》が使用可能になりました。 《call_gandor(32); 》は一工程(シングルアクション)=(8); と同程度の速度で発動可能です。 ※遠坂凛の記憶の一部と同調しました。遠坂凛の魂を取り込んだことで、さらに深く同調する可能性があります。 ※エリザベートとある程度まで、遠坂凛と最後までいたしました。その事に罪悪感に似た感情を懐いています。 ※ルーラー(ジャンヌ)、バーサーカー(デッドプール)、アサシン(ニンジャスレイヤー)のパラメーターを確認済み。 ※アーチャー(エミヤ)の遠距離狙撃による攻撃を受けましたが、姿は確認できませんでした。 ※アーチャー(エミヤ)が行った「剣を矢として放つ攻撃」、およびランサーから聞いたアーチャーの特徴に、どこか既視感を感じています。 しかしこれにより「 」がアーチャー(無銘)だと決まったわけではありません。 ※『NPCを扇動し、暴徒化させる能力を持ったアサシン』(ベルク・カッツェ)についての情報を聞きました。 【ランサー(エリザベート・バートリー)@Fate/EXTRA CCC】 [状態]:ダメージ(大)、魔力消費(大)、疲労(中) [装備]:監獄城チェイテ [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:岸波白野に協力し、少しでも贖罪を。 1.とりあえず、今はウェイバーの自宅で休む。 2.岸波白野とともに休息をとる。 3.アサシン(ニンジャスレイヤー/ナラク・ニンジャ)は許さない。 [備考] ※アーチャー(エミヤ)の遠距離狙撃による襲撃を受けましたが、姿は確認できませんでした。 ※カフェテラスのサンドイッチを食したことにより、インスピレーションが湧きました。彼女の手料理に何か変化がある……かもしれません。 【ウェイバー・ベルベット@Fate/zero】 [状態]:魔力消費(極大)、疲労(小)、心労(大)、自分でも理解できない感情 [令呪]:残り二画 [装備]:デッドプール手作りバット [道具]:仕事道具 [所持金]:通勤に困らない程度 [思考・状況] 基本行動方針:現状把握を優先したい 0.僕は…………。 1.今は家で休息する。 2.バーサーカーの対応を最優先でどうにかするが、これ以上令呪を使用するのは……。 3.バーサーカーはやっぱり理解できない。 4.岸波白野に負けた気がする。 [備考] ※勤務先の英会話教室は月海原学園の近くにあります。 ※シャア・アズナブルの名前はTVか新聞のどちらかで知っていたようです。 ※バーサーカー(デッドプール)の情報により、シャアがマスターだと聞かされましたが半信半疑です。 ※一日目の授業を欠勤しました。他のNPCが代わりに授業を行いました。 ※ランサー(エリザベート)、アサシン(ニンジャスレイヤー)の能力の一部(パラメータ、一部のスキル)について把握しています。 ※アサシン(ベルク・カッツェ)の外見と能力をニンジャスレイヤーから聞きました。 ※バーサーカーから『モンスターを倒せば魔力が回復する』と聞きましたが半信半疑です。 ※放送を聞き逃しました。 【バーサーカー(デッドプール)@X-MEN】 [状態]:魔力消費(大) [装備]:日本刀×2、銃火器数点、ライフゲージとスパコンゲージ、その他いろいろ [道具]:??? [思考・状況] 基本行動方針: 一応優勝狙いなんだけどウェイバーたんがなぁー。 0.たやん真正面から倒すとか、はくのんやるなぁ。俺ちゃんも負けてらんねー! 1.一通り暴れられてとりあえず満足。次もっと派手に暴れるために、今は一応回復に努めるつもり。 2.アサシン(甲賀弦之介)のことは、スキル的に何となく秘密にしておく。 3.あれ? そういやなんか忘れてる気がするけどなんだっけ? [備考] ※真玉橋孝一組、シャア・アズナブル組、野原しんのすけ組を把握しました。 ※『機動戦士ガンダム』のファンらしいですが、真相は不明です。嘘の可能性も。 ※作中特定の人物を示唆するような発言をしましたが実際に知っているかどうかは不明です。 ※放送を聞き逃しました。 ※情報末梢スキルにより、アサシン(甲賀弦之介)に関する情報が消失したことになりました。 これにより、バーサーカーはアサシンに関する記憶を覚えていません………たぶん。 ---- |BACK||NEXT| |143:[[天国にそっくりな星]]|[[投下順>本編SS目次・投下順]]|145:[[カイロスの前髪は掴むべきか?]]| |142-d:[[Heaven's Fall Blank moon]]|[[時系列順>本編SS目次・時系列順]]|146-a:[[Festival]]| |BACK|登場キャラ:[[追跡表]]|NEXT| |142-d:[[Heaven's Fall Blank moon]]|[[岸波白野]]&ランサー([[エリザベート・バートリー]])|| |~|[[ウェイバー・ベルベット]]&バーサーカー([[デッドプール]])|~| &link_up(▲上へ)
*明日への飛翔 ◆9F9HQyFIxE      01/ 休息の時 「着いたぞ。ここが僕が借りているマンションだ」  そう口にするウェイバーの前には一件の賃貸マンションがあった。それはどこにでもありそうで、そして"月の聖杯戦争"では見られなかった建物かもしれない。  アサシン―――ナラク・ニンジャとの死闘を乗り越え、凛との別れを乗り越えた後……ウェイバー達の案内でここに辿り着いた。  幸いにも、ここに来るまでに他のマスターとサーヴァントに襲撃されたり、また高所を乗り越える自分達の姿が目撃された様子はない。  もしも今の状態で誰かに見つかったら休息どころではなくなる。現在、他のマスター達にとっては格好の餌と呼んでも過言ではない状態だから、騒ぎは極力起こしてはならなかった。   「ふーん……ここがあなたの住み家なのね」  マンションをまじまじと見つめながら呟くのは、エリザだった。  彼女はこういった建物を見るのは初めてだろうか。この世界に訪れてからビルや公園など様々な場所に赴いたが、そのどれもが彼女にとって初めてだったはず。  アーチャーの襲撃を始めとした出来事があったので聞けなかったが、カルチャーショックを感じているのだろうか? 「そうだって言ってるだろ? なんだよ、何か不満でもあるのか?」 「別に……ただ、今の平民がどんな家に住んでいるのかが気になっただけよ。華はないけど、まあまあね」 「悪かったな、そんな所にしか住めなくて」  フン、とウェイバーは不機嫌そうに鼻を鳴らす。エリザはそれを気にしないまま、マンションを見つめていた。  ウェイバーには同情してしまう。エリザも悪気はないのだろうが、あんな風に言われていい気分になる訳がない。大体、今の発言は大半のサラリーマン兼家主を敵に回しているようなものだ。 &color(black,yellow){「チョイ待ち、そいつは聞き捨てならねえなぁ」}  そんな中、バーサーカー・デッドプールが割り込んでくる。  ……まさか、彼がウェイバーのフォローをしてくれるのか? &color(black,yellow){「あのね、このご時勢は厳しいんだよ。物価は高いわ、家賃も高いわ、税金や保険料だって馬鹿にならないわ……本当にしんどいのよ! 俺ちゃんの魔力にも言えるけどね!} &color(black,yellow){ おまけにウェイバーちゃんの稼ぎだって褒められたものじゃない! 贅沢を言っちゃダメでしょーが!」}  …………前言撤回。やはり彼もデリカシーのかけらもない発言をしてきた。悪意は感じられない分、余計にたちが悪い。  ピキリ、という音がウェイバーから聞こえてきそうな気がする。実際はそんな音なんてしないのだが、彼の表情はどんどん歪んでいく。 「……悪かったな、安月給で。ああそうだよ! どーせ僕は才能もなければ貧乏で、何もできないダメマスターだよ!」 &color(black,yellow){「ウェイバーちゃん、そんなこと言うもんじゃないでしょ? 俺ちゃんは知ってるぜ~! ウェイバーちゃんがみんなから慕われるグレートティーチャーだってことをよ!} &color(black,yellow){ いよ、G・T・W! グレート・ティーチャー・ウェイバー!」} 「うるさい! それと、僕は教師じゃなくてただの講師だ! あと、お前は僕が働いている所を見たことがないだろ!?」 &color(black,yellow){「チッチッチ! 例え目で見えなくても、ウェイバーちゃんと心が通じ合ってる俺ちゃんにはわかるの!} &color(black,yellow){ 例えばそう……ウェイバーちゃんのほくろの数や下着の(ry」} 「気色悪いことを言うなっ!」  おどけるバーサーカーにウェイバーは怒鳴った。  ……彼も彼なりにウェイバーの名誉を守ろうとしているのかもしれないが、逆効果だ。彼といいエリザといい、見事なほど火に油を注ぎ続けている。  このままではまずい。こんな時間に騒いだりなんかしたらNPCの耳に届いて、そのまま通報されてしまう。そうなっては、二重の意味で岸波白野は終わりを告げる恐れがあった。  だから今はウェイバー達を宥める。今は、揉めてるよりも休息が最優先であることを。 「そうよ! 子ブタの言うとおり! 私達は休まなきゃいけないことを、忘れてるんじゃないの?  それに私だって早くシャワーを浴びたいんだからね!」  ……エリザ。君だけはそれを言える立場ではない。  君が余計なことを言わなければ、ウェイバーは怒らなかったんだよ。  だが、当のウェイバーはうんざりしたような溜息を吐きながら、自分達に背中を向ける。 「……わかってるよ。僕だってこれ以上、無駄な消耗なんてしたくない」 &color(black,yellow){「そうそう! 俺ちゃんだって休まないとヤバそうなのよ!}  &color(black,yellow){ いや、本音を言うともっと暴れてみたいけどさ、それは無理だわ! ウェイバーちゃんもだけど、無敵で最強の俺ちゃんだってヘトヘトなのよね!} &color(black,yellow){ バーサーカーとヒーロー! どっちも頑張りすぎたせいで魔力だってヤバイぐらい無くなってる! ゲートオブバビロン並に無尽蔵だったはずなのに、使いすぎてもうすっからかん寸前!} &color(black,yellow){ 『かけもちはほどほどに』って格言があるけど、マジでその通りだわー!} &color(black,yellow){ あ、これは偶カツじゃなくて本家のア○イ○カツ! だからね! アイ○ドルカツ○ドウ! だぜ! ん、伏字になってない? こまけえことは気にするな!」} 「こいつの言うことは無視してくれ、真面目に聞いてたら時間がいくらあっても足りないからな」  心底うんざりしたような声で呟きながら、ウェイバーはマンションの中に足を踏み入れた。  どうやら彼はこのバーサーカーに相当振り回されているようだ。成程、こんな訳のわからない話を聞かされては、まともな人間だったらテンションが削られてしまう。  どれだけ戦闘が強くとも、まともに日常生活が遅れるとは限らない。バーサーカーがどこかに行って、何か余計なことをするかもしれない……自分だったらそんな不安でいっぱいになってしまう。  ウェイバーには悪いが、エリザがいてくれてよかった。エリザは歌と料理が壊滅的なだけで、日常生活を過ごすことはできる。  ……少なくとも、昔よりはまともになったはずだ。  それからウェイバーの案内で、彼が借りている部屋にようやくたどり着く。  そこは平穏な部屋だった。かつて"月の聖杯戦争"を乗り越えた岸波白野が『』と共に、何度も帰ってきたマイルームにどことなく似ている。  ふう、とウェイバーは息を吐く。バーサーカーが言うように疲労が溜まっているのだろう。 「おい、ランサー……風呂場だったら向こうだからな」 「わかったわ、ありがとう。言っておくけど、もしも覗こうとしたら……」 「誰が覗くか!」  ウェイバーは怒鳴るが、エリザはそれに構うことなく風呂場のドアに手をかけた。  うん。ウェイバーの判断は正しい。まだ若いのに道を踏み外したりなんかしたら、例えこの聖杯戦争を勝ち残ったとしても…………その後の人生はどん底一直線だ。  君は隣にいる変態のようになってはいけないよ…… &color(black,yellow){「ウェイバーちゃん……」} 「何だよ、バーサーカー」 &color(black,yellow){「そんな事言ってるけど本当は性欲を持て余してるんじゃないの?」}  …………一方で、バーサーカーはそんな事を呟いた。  ウェイバーはますます表情を顰めてしまう。だが、バーサーカーがそれを気遣っているとは思えない。 &color(black,yellow){「ウェイバーちゃんは草食系な上に、どうて…………もとい純情ボーイだろうけど、やっぱり浮いた話の一つや二つはあってもいいんじゃない?」} 「……お前、僕を何だと思ってるんだ? つか、今なんて言おうとした!?」 &color(black,yellow){「さあね? でもね、ウェイバーちゃんは幸運は高いけど女運はまだまだ低そうなんだよな~} &color(black,yellow){ 胸の中に宿る欲望を爆発させたってバチは当たらねーよ? あと、ラブコメにありがちなラッキースケベだって起こしてもいいと思うぜ?} &color(black,yellow){ つーわけで、レッツゴー!」} 「そんなことできるか!」  シャワーから水が流れる音が聞こえると同時に、そんなやり取りが繰り広げられた。 「あんた達、覗いたりしたらこの尻尾で潰してやるからね!」 「覗かないって言ってるだろ!」  そして浴室から発せられたエリザの叫びに、ウェイバーはそう返答した。  この流れに見覚えがある……そうだ。月の旧校舎で見たレオとガウェインだ。あれは確か、殺生院キアラが間桐桜と共に保健室に入った時のことだ。  あの時、岸波白野が保健室に突入……もとい、様子を確認するべきか悩んでいた時に、レオとガウェインは騒いでいたのを覚えている。  ……尤も、レオと違ってウェイバーは本気で自分のサーヴァントを疎ましく思っていそうだが。  ふと、時計を眺める。時刻は未明のままで、空に光が差し込むまで遠く感じられた。  こうして考えると、この聖杯戦争が始まってからまだ一日しか経過していない。体感的にはもっと長いように思えたが、それはマスターとサーヴァントだけ。  無情に/淡々と……世界の時間は流れていた。  かつて敵同士だったエリザと再び契約した。  アーチャーに襲撃され、記憶に違和感を覚える。  凛やランサーと共に力を合わせ……そして別れた。  ルーラーと相対し、キャスターやアサシン達と戦い、そしてウェイバー達と共にいる……  これだけの出来事が、たった一日の中で起こった。それが余りにも不思議に思えてしまう。  きっとこれから自分達には様々な試練が襲いかかるはずだ。まだ見ぬマスターやサーヴァントと戦い、そこでまた他の誰かを失うかもしれない。この命だって、いつ奪われてもおかしくなかった。  だが、それでも……諦めきれない。それは、これまで自分が踏み台にしてきた数多のものに対する冒涜だ。  何よりも、凛とランサーはどうなるのか? 彼女達と交わした誓いも、自分に託してくれた想いも、そして彼女達と過ごした証は…………全てが無になってしまう。  ここにいるウェイバーやバーサーカーともいつかは敵対するだろう。だけど、今は共に戦う仲間だから……彼らの想いを無下にしたりなどしない。  バーサーカーの場合、そういった心掛けがあるかは怪しいが…………信用できる相手であることは確かだ。  今の自分がやるべきことは、二人を説得することだろう。  特に言い聞かせなければならないのはバーサーカーだ。大声で反論するウェイバーも非はあるかもしれないが、その大本の原因はバーサーカーだ。  これ以上、彼を騒がせたりなんかしたらウェイバーはもっと怒る。それを聞いたエリザも怒りを爆発させるかもしれないし、何よりもこんな時間に喧嘩したら近所迷惑だ。  だからバーサーカーに、今日はもう休もうと進言する。 &color(black,yellow){「わかってるわかってる! ウェイバーちゃんに青春の一ページを刻ませてあげたかったけど、それはまた別の機会でいいよな!} &color(black,yellow){ 本当なら『たまには休もう』って格言通りにハピサマ☆バケーションしたいけど……流石にそいつは贅沢ってもんだ!} &color(black,yellow){ 行けるならはくのんやウェイバーちゃんを連れて池○とかに連れて行きたいんだけどね~ ○袋とか!」} 「わかってるなら黙っててくれ……」  上機嫌なバーサーカーとは対照的に、ウェイバーは心底疲れていそうだった。  こんなにも疲労困憊した状態で一日の終わりを迎えたのはいつ以来だろうか。とにかく、今日は本当に色々なことがありすぎた。  だからこそ、今は休まなければならない。この一日で得た情報をまとめたかったが、こんな状態ではまともな思考が働かないだろう。  二日目以降の方針も、バーサーカーが戦ったアサシンの対策も、そして自分達が戦ったあのアサシンのことも……考えるべきことは山ほどある。  だけど、それらを考えるのは明日にしたい。ウェイバーだって同じなはずだ。  窓から降り注ぐ月の光は美しい。  しかしその美しさは人に安堵を与えるような類ではない。むしろ、人を堕落させる……あるいは絶望へと引き摺りこむような危うさを孕んでいるようにも見えた。  何故ならこの街は平穏など存在しない、数多のマスターとサーヴァント達が繰り広げる戦場なのだから…… 【B-5/賃貸マンション ウェイバーの自室/二日目・未明】 【岸波白野@Fate/EXTRA CCC】 [状態]:ダメージ(微小/軽い打ち身、左手に噛み傷、火傷)、疲労(中)、魔力消費(大) [令呪]:残り三画 [装備]:アゾット剣、魔術刻印、破戒の警策、アトラスの悪魔 [道具]:携帯端末機、各種礼装 [所持金] 普通の学生程度 [思考・状況] 基本行動方針1:「 」(CCC本編での自分のサーヴァント)の記憶を取り戻したい。 基本行動方針2:遠坂凛との約束を果たすため、聖杯戦争に勝ち残る。 0.凛………………ありがとう。 1.今はウェイバーの自宅で休息する。 2.今日一日は休息と情報収集に当て、戦闘はなるべく避ける。 3.ウェイバー陣営と一時的に協力。 4.『NPCを操るアサシン』を探すかどうか……? 5.狙撃とライダー(鏡子)、『NPCを操るアサシン』を警戒。 6.アサシン(ニンジャスレイヤー)はまだ生きていて、そしてまた戦うことになりそうな気がする。 7.聖杯戦争を見極める。 8.自分は、あのアーチャーを知っている───? [備考] ※“月の聖杯戦争”で入手した礼装を、データとして所有しています。 ただし、礼装は同時に二つまでしか装備できず、また強力なコードキャストは発動に時間を要します。 しかし、一部の礼装(想念礼装他)はデータが破損しており、使用できません(データが修復される可能性はあります)。 礼装一覧>h ttp://www49.atwiki.jp/fateextraccc/pages/17.html ※遠坂凛の魂を取り込み、魔術刻印を継承しました。 それにより、コードキャスト《call_gandor(32); 》が使用可能になりました。 《call_gandor(32); 》は一工程(シングルアクション)=(8); と同程度の速度で発動可能です。 ※遠坂凛の記憶の一部と同調しました。遠坂凛の魂を取り込んだことで、さらに深く同調する可能性があります。 ※エリザベートとある程度まで、遠坂凛と最後までいたしました。その事に罪悪感に似た感情を懐いています。 ※ルーラー(ジャンヌ)、バーサーカー(デッドプール)、アサシン(ニンジャスレイヤー)のパラメーターを確認済み。 ※アーチャー(エミヤ)の遠距離狙撃による攻撃を受けましたが、姿は確認できませんでした。 ※アーチャー(エミヤ)が行った「剣を矢として放つ攻撃」、およびランサーから聞いたアーチャーの特徴に、どこか既視感を感じています。 しかしこれにより「 」がアーチャー(無銘)だと決まったわけではありません。 ※『NPCを扇動し、暴徒化させる能力を持ったアサシン』(ベルク・カッツェ)についての情報を聞きました。 【ランサー(エリザベート・バートリー)@Fate/EXTRA CCC】 [状態]:ダメージ(大)、魔力消費(大)、疲労(中) [装備]:監獄城チェイテ [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:岸波白野に協力し、少しでも贖罪を。 1.とりあえず、今はウェイバーの自宅で休む。 2.岸波白野とともに休息をとる。 3.アサシン(ニンジャスレイヤー/ナラク・ニンジャ)は許さない。 [備考] ※アーチャー(エミヤ)の遠距離狙撃による襲撃を受けましたが、姿は確認できませんでした。 ※カフェテラスのサンドイッチを食したことにより、インスピレーションが湧きました。彼女の手料理に何か変化がある……かもしれません。 【ウェイバー・ベルベット@Fate/zero】 [状態]:魔力消費(極大)、疲労(小)、心労(大)、自分でも理解できない感情 [令呪]:残り二画 [装備]:デッドプール手作りバット [道具]:仕事道具 [所持金]:通勤に困らない程度 [思考・状況] 基本行動方針:現状把握を優先したい 0.僕は…………。 1.今は家で休息する。 2.バーサーカーの対応を最優先でどうにかするが、これ以上令呪を使用するのは……。 3.バーサーカーはやっぱり理解できない。 4.岸波白野に負けた気がする。 [備考] ※勤務先の英会話教室は月海原学園の近くにあります。 ※シャア・アズナブルの名前はTVか新聞のどちらかで知っていたようです。 ※バーサーカー(デッドプール)の情報により、シャアがマスターだと聞かされましたが半信半疑です。 ※一日目の授業を欠勤しました。他のNPCが代わりに授業を行いました。 ※ランサー(エリザベート)、アサシン(ニンジャスレイヤー)の能力の一部(パラメータ、一部のスキル)について把握しています。 ※アサシン(ベルク・カッツェ)の外見と能力をニンジャスレイヤーから聞きました。 ※バーサーカーから『モンスターを倒せば魔力が回復する』と聞きましたが半信半疑です。 ※放送を聞き逃しました。 【バーサーカー(デッドプール)@X-MEN】 [状態]:魔力消費(大) [装備]:日本刀×2、銃火器数点、ライフゲージとスパコンゲージ、その他いろいろ [道具]:??? [思考・状況] 基本行動方針: 一応優勝狙いなんだけどウェイバーたんがなぁー。 0.たやん真正面から倒すとか、はくのんやるなぁ。俺ちゃんも負けてらんねー! 1.一通り暴れられてとりあえず満足。次もっと派手に暴れるために、今は一応回復に努めるつもり。 2.アサシン(甲賀弦之介)のことは、スキル的に何となく秘密にしておく。 3.あれ? そういやなんか忘れてる気がするけどなんだっけ? [備考] ※真玉橋孝一組、シャア・アズナブル組、野原しんのすけ組を把握しました。 ※『機動戦士ガンダム』のファンらしいですが、真相は不明です。嘘の可能性も。 ※作中特定の人物を示唆するような発言をしましたが実際に知っているかどうかは不明です。 ※放送を聞き逃しました。 ※情報末梢スキルにより、アサシン(甲賀弦之介)に関する情報が消失したことになりました。 これにより、バーサーカーはアサシンに関する記憶を覚えていません………たぶん。 ---- |BACK||NEXT| |143:[[天国にそっくりな星]]|[[投下順>本編SS目次・投下順]]|145:[[カイロスの前髪は掴むべきか?]]| |142-d:[[Heaven's Fall Blank moon]]|[[時系列順>本編SS目次・時系列順]]|146-a:[[Festival]]| |BACK|登場キャラ:[[追跡表]]|NEXT| |142-d:[[Heaven's Fall Blank moon]]|[[岸波白野]]&ランサー([[エリザベート・バートリー]])|158:[[EX:tella]]| |~|[[ウェイバー・ベルベット]]&バーサーカー([[デッドプール]])|~| &link_up(▲上へ)

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