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*ベレアス&ライダー ◆PWDlpZDIGY 「何か、何か方法はないのか!?ディンを救う方法は…!」 必死に文献を読みあさり、どうしようもない現状の解決策を模索している時、 彼は城の隠し部屋にあった本の一つに目をつけた。 「この本に もしかしたら…――――!?」 まるで木からそのままくりぬいてきたような無骨な外装の本を手にとった瞬間、彼の視界は暗転した。 程なくして彼は目を覚まし、なんとか予選を突破し記憶を取り戻した。 と同時に聖杯戦争、まさに現状を解決してくれるかもしれない戦いの知識が流れ込んできた。確かに自分の片方の手には忌まわしき血の盟約の印が、そしてもう片方の手には令呪が宿っていた。 「聖杯戦争…。これなら、血の盟約もなかったことにできるかもしれない…!だけど…」 自分には明確な願いがある。聖杯の力で血の盟約をなかったことにし、今度こそディンの復興を成す。しかし、そのためには自分以外の者を殺し、聖杯戦争を勝ち抜かなければならない。 先の戦いでベグニオン王国率いるクリミア軍に敗れてしまい、以後敗戦国としてクリミアに統治を任されたベグニオンの圧政に苦しまされてきたディン国民。 なんとかしたいと考えていたその時、突然自分が先代国王アシュナードの息子であると知らされ、祭り上げられ、ディン軍の掲げる希望の旗としてディン開放戦争を指揮していた。 しかし彼は本来は温厚な性格で自身は戦争など向いていないと自覚していた。 戦争の指揮といっても軍略は参謀のイズカに任せっきりだったし、実際に戦ってくれたのも暁の巫女ミカヤを始めとした軍のみんなだった。 先のディン開放では自分は希望の旗というお飾りだった。 そんな自分が他者の願いを踏みにじり勝ち残ることなど本当にできるのだろうか?と、これからの覚悟を後一歩決めることができないでいた。 『だけど、なんだというのだ。そのような中途半端な覚悟ではこの先まず生き残れぬぞ?愚かな人間よ。』 ――――その時だった。背後から威厳を感じさせる『声』が聞こえてきたのは。 「君が、僕のサーヴァントか。」 「…」 男は、問いかけに答えず全くの無言。目までかかる前髪に遮られた瞳でこちらを見据えている。 『この男は我との契約により声を失った。喋っておるのはこの男の宝具たる我だ。我のことは…レッドドラゴンとでも呼ぶがいい。』 まるで頭に直接聞こえてくるような『声』がそう言うと同時、男の背後に大きな赤い竜が現れた。 ステータスを見ると彼のクラスはライダー、ドラゴンナイトということか。 『普段は負荷にならぬよう、姿を消しておる。戦闘となれば出てこよう…して、 お主はこの度し難い殺し合いでどう動くのか、覚悟は決まったのか?』 「…」彼が思い出すのはディン軍のみんなの事。 血の盟約に縛られてからのディン軍のみんなには大儀なき戦いを何度も強いてきた。 彼らに戦いを、殺しを強いておきながら自分はできない、では示しがつかない。 意を決し目の前の男と『声』の主に自分の思いを告げた。 「…言われるまでもない。僕は自分の…ディンという国が好きだ。そのためならどんなことでもやってみせる。 それが、僕のために戦ってくれたみんなへの報いだ。正直怖いけど、僕ひとりが犠牲になって、罪を背負って、それでみんなが助かるなら、願ってもないことだ…! これからの、ディンの夜明けのための戦いに力をかしてくれないだろうか? ライダー、レッドドラゴン」 男は顔にかかった髪を首をふり、振り払った。遮る物のなくなった目で睨むようにこちらを見つめてくる。 『人というのはどこまでも愚かな生き物だ…。しかし、我もそんな愚かな人に感化され、馬鹿者になってしまったようだ。それにこやつもお主に対して思うところがあるらしい。 よいだろう、お主の行く末を見たくなった。ひとまずはお主のため力を貸そう、か弱き王よ。我らが全てを燃やし尽くしお主の夜明けを暁色に照らしてくれようぞ!』 生前の彼、カイムは復讐の憎悪に身を焼き、殺戮を楽しむ所はあったが自分の味方の兵士だろうと誰彼構わず殺していたわけではない。 今は殺戮を楽しむ建前になってしまったが始めの頃は確かに国や妹を思う気持ちがあった。そこに思うところがあるのかもしれない。 「ありがとう。よろしく頼むよ。ライダー。レッドドラゴン。」 …僕は戦って見せるよ。ミカヤ…。ディンの夜明けのために…! 彼は胸の中で密かに憧れを抱いていた暁の巫女へ覚悟を告げた。 「そういえば、君たちには聖杯への願いはないのかい?」 『この男は殺人を好いておる度し難い馬鹿者よ。そして我はこの男についてゆくのみ。』 「…それは、頼もしい限りだね。」 ベレアスは何とも言えない表情でそう答えた。本来は温厚な、戦いには向いていない性格なのだろう。 ああは言ったものの未だに迷いが抜けきっていないようだ。彼には『声』を聞こえないようにし、レッドドラゴンはカイムへと語りかけた。 『カイムよ…どのような場所であれ…お主とこうやって再び戦えること、我は嬉しく思うぞ…』 かつての彼らはお互いに絆を感じ始めて以降は、様々な世界の事情により『声』を飛ばし会話こそできるものの一緒に戦うことができない状態だった。 また、自分を封印に利用し、さらには騙した人間たちに恨みこそ残るもののその最期はそう悪いものではなかったとも思っている。 なのでレッドドラゴンとしては全盛期の彼を背に乗せ再び共に戦えるというだけでこの戦いは満足だった。 わざわざベレアスにこのことを告げなかったのは竜族としての誇り高さゆえだろう。 「…」 初めは復讐という目的のためだった殺人がいつしか殺人のための形骸化した目的へとなっていた。 敵の飛ぶ血を、裂ける肉を、哀れな断末魔の悲鳴を、彼は楽しんだ。 そんな自分に度し難いと言いつつ最後までついて来てくれたアンヘルに彼はいつしか心を許していた。 アンヘルが封印に利用されてからはアンヘルの開放という確かな目的を持って殺戮を楽しんだ。 「…」 カイムはレッドドラゴン、アンヘルの首を優しく撫でた。 殺戮に魅せられた王子がこの時見せた笑顔は、戦場で見せる残忍なものでなくとても穏やかなものだった…。 ベレアスは相棒であろうレッドドラゴンに殺人を好んでいる とまで言わせた男のこれまでの鉄のように冷え切った表情からは想像できない穏やかな表情を、ただ見守ることしかできなかった。 この男にかすかに残る優しさ、そして彼らの間にある確かな絆を感じ取ったのかもしれない。 この戦いがディンの夜明けとなるのかはまだ、わからない…。 【クラス】 ライダー 【真名】 カイム@ドラックオンドラグーン 【パラメーター】 筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具B+ 【属性】 混沌・悪 【クラス別スキル】 対魔力:D…一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗:A…竜種を含む、あらゆる幻獣・神獣・霊獣を乗りこなすことができる。 カイムが乗りこなし心を通わせるレッドドラゴンの在り方は幻想種に近い。 【保有スキル】 契約者:B+ 人間と人間以上の力を持つドラゴン・精霊などのモンスターが互いの心臓を交換することで成立する。 契約が成立すれば運命共同体となり、片方が傷ついたり死んだりすれば契約相手も傷つき命を落とすこととなる。 また、契約者は「声」と呼ばれる一種のテレパシーを使えるようになる。 契約した人間は自分にとって最も大切な身体機能を一つ失い、その場所に契約紋章が浮かぶ。 そして契約相手の力を手に入れ、通常よりも遥かに強靭な肉体や、武器に秘められた魔法の発動などといった超常の力を手に入れることができる。 カイムは契約により肉声を失っているので、「声」か、レッドドラゴンに代弁してもらっている。 モンスターは脆弱な人間の力など得ても何も変わらないが、自らの「負の心」を契約相手の人間に吸収させ、自分の生命体としての格を上げることができる。 そのため契約した人間は膨れ上がった「負の心」に耐え切れず、心が壊れてしまう場合もある。 しかし、そういった打算抜きでも、モンスターは人間が持つ本能やエゴ、コンプレックスといった強い「負の心」に理屈抜きで惹かれる性質がある。 カイムのステータスはこのスキルによってブーストされたものであり、契約を破棄するとすべての能力が1ランク下がる。 気配感知:C 気配を感じ取ることで、効果範囲内の状況・環境を認識する。 生前のカイムはおおよそ半径5mの敵の位置を感知できた。 回復:C 敵を連続で切り続けることで体力、魔力を回復できる。特殊な呪いなどで受けた傷を癒す効果はない。 武器錬成:B カイムが生前使った様々な武器を錬成できる。武器には様々な逸話がありそれが神性や武器の威力を高めている。 一度の戦闘で同時に錬成できる武器は八個まで。 また、カイムは生前尋常でない量の赤目やモンスターを殺してきたためすべての武器に対邪神、対魔:B相応の力が宿る。 【宝具】 『赤竜・天使(ángel)』 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:99 一万年以上生きた竜の末裔。聡明で誇り高い自信家。瀕死の状態でカイムと出会い、その強い生存欲求に惹かれて契約を交わした。戦いの中でカイムとの間に確かな感情が生まれ、その繋がりは世界を救う鍵となった。 燃費も悪くなくその羽で空を飛び強力な火の息(ブレス)で全てを焼き焦がすがこの息は対魔法の影響を受けてしまう。 ブレスにはいくつかのパターンがありホーミングするが威力の低いもの、ホーミング性能が落ちるが威力が非常に高いもの、ホーミング弾を大量に発射し威力に期待できるが魔力を消費するものの3つがある。 長い尾による直接攻撃や速度を上げての高速突進攻撃なども使用する。 竜が死ねば契約者であるカイムも死ぬが、契約を破棄すればその限りではない 。基本的に人間を見下しているがカイムには心を開いている。 レッドドラゴンはこの世界におけるドラゴンの中でも高位の存在だが、さらに上位の存在にエンシェントドラゴンという種類も存在する。 【weapon】代表的な物 「カイムの剣」「鉄塊」 カイムの剣は普通のロングソード。鉄塊はベルセルクの鉄塊そのまま。 どちらも尋常ではない量の赤目やモンスターの血を吸っているので対邪神、対魔:B相応のスキルが付いている。 カイムの剣には火炎弾を飛ばす魔法、鉄塊には振りかざし自分の周囲に爆発を起こす魔法が封じられている。 魔法は魔力の消費が大きくなればなるほど強力になる。 【人物背景】 元はカールレオンという小国の王子であったが、18歳のときに両親を目の前で帝国軍のドラゴンに喰い殺され、両親と国を同時に失う。 以来、封印の女神であるフリアエを守るために、一方で復讐のために連合軍にて剣を振るい続ける。 幼いころから文武に秀でており、短剣、両手剣、槍、杖、斧などあらゆる武器を使いこなす。 契約者になって以降は、いわく付きの魔剣の数々と、それに宿る魔法によって帝国軍を薙ぎ払っていく。 趣味は殲滅戦といわれるほど帝国軍への憎悪はすさまじく、ダニ呼ばわりしたかと思えば容赦なく切りかかり、すでにこと切れた兵士でさえも何度も刺突するなど、残虐な行為の数々を繰り返す。純粋に殺戮を楽しんでいる節がある。 あるとき城に迫ってきた帝国軍を迎え撃つカイムであったが、敵の圧倒的な物量と力の前に劣勢を強いられ致命傷を負ってしまう。城の旗に帝国兵が火をつけるところを目撃したカイムは、傷つきながらも城内へ向かう。 帝国兵をなぎ倒し、城内へ入ることに成功したカイムは、城の中庭で倒れているレッドドラゴンを見つける。 かつて自分の両親と国を奪った復讐すべき相手。その同族であるが、自らの命を永らえさせるため、そして帝国への復讐を果たすためにはこのドラゴンと契約するしかない。 カイムはドラゴンに契約か死かの二択を迫り、初めはカイムを見下していたドラゴンもカイムの持つ深い負の感情と、強い生への執着に惹かれて契約を承諾する。 かくして契約を果たしたカイムとドラゴンは致命傷から回復し、カイムは力を手に入れ、さらなる戦渦へ身を投じていくこととなる。 最終的に神に操られた帝国軍を操る「天使の教会」の司教、マナを打ち倒したが既に最終封印である女神フリアエの命は尽きており、世界は崩壊の危機を迎えることとなる。 再び世界の封印が必要だと嘆く神官 ヴェルドレの前に、人間を見下していたはずのレッドドラゴンは、世界ではなくただカイムのために自ら封印になることを申し出る。 儀式の最中、涙を流すカイムを見てレッドドラゴンは初めて「アンヘル」という自らの名を名乗り、空へと消えた。 その後カイムはただレッドドラゴンのため、封印からレッドドラゴンを解放するために奔走、最終的に封印を管理する神官 ウェルドレによって封印の不可に耐えられなくなりレッドドラゴンが暴走。 暴走を沈めさせ、ようやく我を取り戻したアンヘルを前に、最後の言葉を交わすとアンヘルと共に炎に包まれ、安堵の表情を見せながら崩れ去った。 憎悪に満ち、復讐に囚われた心を持つカイムであるが、根の部分のやさしさを失ったわけではなく、自分よりさらに強大な敵におびえるドラゴンを勇気付けたり、フリアエ亡き後封印を一身に引き受けたレッドドラゴンとの別れの際に涙を見せたりしたこともあった。 喋れないため冷徹な人物に思われがちだが熱いものを秘めた一面も見られる。 【サーヴァントとしての願い】 王子の行く末を見る。殺戮も楽しむ。再びレッドドラゴンと戦えることを内心嬉しく思っている。 【基本戦術、方針、運用法】 対魔力、遠距離攻撃のない相手ならばレッドドラゴンによる灼熱のブレスで消し炭にできるだろう。 魔法が効きにくい、あるいは建物の中などの狭い場所での戦いなどでは豊富な武器と契約者のブーストのかかった肉体での白兵戦となるだろう。 【マスター】 べレアス@ファイアーエムブレム 暁の女神 【参加方法】 血の盟約の解除方法を探していたところに木片を触る 【マスターとしての願い】 血の盟約をなかったことにし今度こそディンをどの国にも支配されない国へ再興する。 【weapon】 闇魔法、雷魔法を使える。 魔道書を必要とする。 成長すれば杖も使えるようになる。 【能力・技能】 上記の魔法。 英霊には効果は見込めないが一般人に対しての威力は十分。 スキル:祈り 幸運により判定を行い致命傷を無効化する。 【人物背景】 デイン先王アシュナードの遺児であるとされる。デイン王家唯一の王位継承者であるが、後に参謀となるイズカに見出されるまで自分が王子であることを知らずに庶民として育った。 狂王アシュナードの息子であるとは思えないほど性格は温厚で、多少なりとも弱く見られる部分もある。 しかし、祖国に対する愛情は強く、暁の巫女ミカヤのカリスマに支えられながら祖国を一度はベグニオンの支配から解き放った。 その後第14代デイン国王に即位するが、直後にベグニオン帝国元老院の陰謀により血の誓約を結ばれてしまう。(ディン国民全員を人質に取られたようなもの) 本来ならば彼はこのあと自分の命を差し出せば血の盟約が破棄されると信じ、死を選んでしまう。 諦めや逃避もあったのかもしれないが、このことからも彼の祖国ディンへの愛情と優しさが伺える。 実はアシュナードの息子ではないただの平民で、ベグニオンの手先であったイズカによってちょうどいい(特徴が似ている)替え玉として利用されていただけであった。彼はこの事実を今のところ知らない。 【方針】 ディンのために聖杯狙い。 本来は温厚な優しい性格であるが…?

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