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*ジーク&セイバー ◆/k3Q/jYeig 消耗品として生み出され、役目を終えれば廃棄される。 初めから生に意味はなく、終わりは運命付けられていた。 夢は、目覚めた瞬間に霧散した。 幸せな夢を見ていたのだとは思う。 生まれたことを祝福され、誰かに何かを強要されることもなく、心を通じた家族や有人と朗らかに過ごす。 その幸せな時間は、黒い竜によって踏みにじられた。 血を分けた兄弟姉妹たちが牙で噛み砕かれ、危地を救ってくれた親友が爪で切り裂かれ、彼を救ってくれた聖女が炎で焼き尽くされる。 そして、竜は彼を見る。 次は、お前だ。 恐怖に震え、怒りに叫んだ瞬間、夢から醒める。 真っ黒の悪夢はその瞬間霧となり、目の前には剣を構えた人影が佇んでいた。 剣は、まっすぐこちらに向けられている。 悪夢を切り裂いた剣――“セイバー”。 自然と、その人はサーヴァント“セイバー”なのだと認識できた。 「あなたは――」 一瞬、記憶の中の「あの人」を思い起こす。 “黒”のセイバー。竜殺しの英雄。彼を救ってくれた恩人。この心臓の、本来の持ち主。 「君が、私のマスターかね」 ……落ち着いてみれば。 左眼に眼帯をした老人が恩人と似ているのは雰囲気だけで、声も姿も似ても似つかないものだったが。 「君は人間ではないな?」 セイバーとして召喚された老人には、眼前の少年が人間でないとすぐに理解できた。 “眼”を使うまでもない。 彼にはなにか、自分と近しいものを感じるのだ。それも確信に近い強固なものを。 それを問い質すと、 「ああ……俺はホムンクルスだ。でも、普通のホムンクルスとも少し違うのだけど」 なるほど、と腑に落ちる。 自分がセイバーとしてこの少年に喚ばれたのは、起源を同じくするためだろう。 すなわち、“フラスコの中の小人”――人によって生み出された生命、ホムンクルスである。 当然自分とは違う創造主に生み出されたはずだが、魂は似通るものか。 「君はどうしたいのだ。この戦いを勝ち抜いて叶えたい願いはあるのかね?」 「いや、ない。正直、なんで自分がここにいるかもわからない」 「では、戦う気もないか?」 これを肯定するのなら、セイバーは去るつもりだった。 彼は生前、力を尽くして戦い抜き、果てたのだ。 今更聖杯に望むことなどない。二度目の生など得て、あの戦いを陳腐なものにはしたくない。 呼び出された手前、マスターの意向には従おうと思っていたが、戦わないならそれまでだ。 「……これが聖杯戦争だというのなら。命を落とす者は必ず出る。俺のように、訳もわからず巻き込まれた人もいるかもしれない」 少年は頭を振る。 その眼に未だ迷いはあれど、強い輝きも見て取れる。 何色にも染まっていない、まっさらな白。 生まれたての赤子のような無垢な魂。 「なら……俺は、助けたい。あの人が俺を救ってくれたように、あの人がくれた力で……誰かを、助けたい。  願いというなら、これが俺の願いだ。戦いを止めて、死ななくてもいい人を助ける」 「戦いを止めるか。だが、聖杯戦争においてそれは至難だぞ。多くの者は望んでこの戦場にやってくる。  その者たちを前にして、君はどんな言葉を語る?」 「それは、わからない。俺はその人達の願いを知らないし……でも、やる前から諦めることはできない。  だからもし、願いを叶えるために戦うマスターに会ったら、それはそのとき考える」 “あいつ”を笑えないな、と少年は苦笑した。その様子を見てセイバーは思案する。 この少年は非常に危うい。 力こそあれど、それを支える意思、魂があまりにも純粋だ。 しかし、だからこそ――先を見てみたいとも思う。 兄弟たちの誰とも違う。 幼いがゆえに何者にもなれる、可能性の種。 その種子が花開く時、あるいはホムンクルスという作られた生命に新たな答えを見出すのでないか―― 「……いいだろう。幼き同胞よ、君を我がマスターとして認めよう。  君の願い、他者を救い戦いを止める――聖杯を破壊するために、私が君の剣となろう」 聖杯にかける願いなどない。 が、同胞の辿り着く結末を見届けることには意味がある。 ならばこの剣を抜く、この瞳を開く理由としては充分だ。 「いいのか? あなたにだって願いがあるはずなのに」 「構わんよ。君と共に往けば、私も何か得るものがあるだろうからな」 セイバーは眼帯を解き、蛇の印が刻まれた瞳でマスターとなった少年を見る。 「私の真名はキング・ブラッドレイ。よろしくな、ジークくん」 二人の“ホムンクルス”は出会った。 それは、二人の“セイバー”が出会ったということでもある。 【クラス】  セイバー 【真名】  キング・ブラッドレイ@鋼の錬金術師(原作版) 【パラメーター】  筋力B 耐久C 敏捷B+ 魔力D 幸運B 宝具D 【属性】  秩序・悪 【クラススキル】  対魔力:C 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。  騎乗:E セイバーのクラスが本来備えるスキルではあるが、大総統に登り詰めた後は自分で乗り物を運転することはなくなったため劣化している。       車やバイクなど生前の知識の範疇にあるものは操縦できるが、飛行機や生物などは不可。 【保有スキル】  カリスマ:D 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。        自ら先陣を切って敵中に突入する勇猛さが、後に続く部下の士気を沸き立たせる。  心眼(真):A 修行・鍛錬によって培った洞察力。         窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 【宝具】 「最強の眼(ウロボロス・アイ)」 ランク:D 種別:自己強化宝具 レンジ:1~30 最大補足:10人  ブラッドレイの眼帯の下の左眼は実は失われておらず、ホムンクルスの印が刻まれた特別製の眼が隠されている。  この眼は「最強の眼」と呼ばれる魔眼の一種であり、開放すれば飛び交う銃弾すら視認・対応するほどの超絶的な動体視力を与える。  直接的な破壊を行うものではないため、セイバーの宝具としては魔力消費は極めて少ない。また、英霊となったことで魔術的な隠蔽も看破できるようになった。  攻撃力を持たない宝具だが、増幅された動体視力をブラッドレイ自身の剣技と掛け合わせることにより真価を発揮する。  接近戦を行う際、1ターンごとに高確率で先手を取れる。故に前衛職であるセイバー、ランサー、バーサーカーとは非常に相性がいい。  また、狙われているとわかっているなら飛び道具も高確率で回避できるが、不意打ちには効果を発揮しない。 【weapon】 軍刀(片刃のサーベル)  アメストリス軍が正式採用している片刃の長剣。  特別な効果や由来を持たないが、量産品のため破壊されても何度でも魔力で復元が可能。  ブラッドレイはこのサーベルを二刀流で使う戦闘スタイルを好んでいる。 【人物背景】  軍事国家アメストリスの指導者である大総統の地位に就く壮年の男性。  コネや金ではなく、戦場で武功を立ててのし上がった生粋の軍人。左眼は戦闘で失い、眼帯を掛けている。  その正体は人間ではなく、人間が持つ七つの大罪とされる感情“憤怒(ラース)”の名を冠したホムンクルス。  ブラッドレイはホムンクルスではあれど、人間として成長する体を有している。それは老いによって能力が低下するリスクを負うが、同時に技術や経験を蓄積できるということでもある。  彼は銃弾・錬金術の飛び交う戦場を剣を頼りに駆け抜け、屍を積み上げ、ひたすらに戦闘技術を磨きあげた結果、彼は生身で戦車に挑み瞬く間に圧倒するという驚異的な強さを得る。  自らを生み出した創造主たる“最初のホムンクルス”の命に従い、アメストリス軍を意のままに操り人間と敵対した。 【サーヴァントとしての願い】  人間たちに敗北し、ホムンクルスの使命から解放された彼はもはや何も望むことはない。  幼い同胞の行く末を見守るのみ。 【基本戦術、方針、運用法】  対人戦闘に特化しているため、同じ接近戦を身上とするセイバー、ランサー、バーサーカーとは戦いやすい。  しかし威力のある攻撃的宝具を持たないため、乱戦になると実力は発揮できない。  また、アーチャーやキャスターなどに遠距離から攻撃されると反撃の術がない。  如何にして一対一の横槍が入らない状況に持っていくかが鍵となる。 【マスター】  ジーク@Fate/Apocrypha 【参加方法】  ユグドミレニア一族はホムンクルスを製造する際、培養設備の一部にゴフェルの木を使用した。  よってユグドミレニア製のホムンクルスは体内にゴフェルの木の成分を保有している。 【マスターとしての願い】  死ななくてもいい者、理不尽に殺される者を救う。 【weapon】  なし(“黒”のライダー・アストルフォから借り受けた剣を使っていたが、彼本来の所持品ではないため持ち込めなかった)。 【能力・技能】 「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」  “黒”のセイバーの心臓を得たことにより、令呪を一画使用することで三分間だけ「英雄ジークフリート」へと変身する。  見た目だけでなく身体能力、戦闘経験、宝具などあらゆる点でジークフリートと全く同一の力を行使できる。  しかしこの令呪はジークの生命そのものと言えるため、変身することイコール彼の命を削っているとも言える。  変身するたびに黒い竜の悪夢を見るようになり、負の感情に支配されやすくなるなど精神に変調をきたしていくようになる。 「理導/開通(シュトラセ/ゲーエン)」  アインツベルンの技術を用いて生み出されたホムンクルスのため、優れた資質の魔術回路を持つ。  これは手で触れた物質の組成を解析・魔力を変質、同調・破壊を行う攻撃魔術。 【人物背景】  ユグドミレニア一族がアインツベルンの技術を流用して生み出し、偶発的に自我に目覚めたホムンクルス。  本来彼らはサーヴァントへの魔力供給をマスターから肩代わりする消耗品として設計された。  自我に目覚めた彼は、“黒”のライダー・アストルフォの助力を得てユグドミレニアの居城から脱走するが、追ってきた魔術師ゴルド・ムジーク・ユグドミレニアの手にかかり、重傷を負う。  しかし居合わせたアストルフォに糾弾された“黒”のセイバー・ジークフリートが、自らの心臓を彼へ分け与えたことにより蘇生する。  この時から恩人であるジークフリートの名を借り、「ジーク」と名乗るようになる。  サーヴァントの心臓を持つホムンクルスという、歴史上類を見ない存在。  同胞を救うために飛び込んだ戦いの中で、自らを“黒”のセイバー・ジークフリートへと変身させる特殊な令呪「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を発現した。  その後は自らの意志で聖杯戦争を司る監督役たるルーラー、命の恩人であり無二の友でもあるアストルフォとともに聖杯大戦に参加する。  今回は“黒”のアサシンと遭遇する以前の時間から参加。  ※通常の令呪は右手、竜告令呪は左手に現れている。 【方針】  戦いを止める。  ルーラーやアストルフォを探したい。“黒”のアサシンがいるなら倒す。  ※記憶を取り戻す過程でルーラーと遭遇していません。 以下、「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を使用した際の「ジークフリート」としての能力。一回の使用につき三分間限定の変身。 【パラメーター】  筋力B+ 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具A 【保有スキル】  対魔力:-…「悪竜の血鎧」を所持しているためか、対魔力スキルはない。  騎乗:B…騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。  黄金律:C-…人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。          ニーベルンゲンの財宝により金銭には困らないが、代わりに幸運値がランクダウンしている。 【宝具】 「幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)」 ランク:A+ 種別:対軍宝具  レンジ:1~50  最大捕捉:500人  竜殺しを為した、呪いの聖剣。原典である魔剣『グラム』としての属性も持ち、手にした者によって聖剣にも魔剣にも成り得る。  柄に青い宝玉が埋め込まれており、ここに神代の魔力(真エーテル)が貯蔵・保管されていて、真名を解放することで大剣を中心とて半円状に拡散する黄昏の剣気を放つ。  またグラムと同じく、竜種の血を引く者に対しては追加ダメージを与える。 「悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)」 ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:- 防御対象:1人  悪竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。  Bランク以下の物理攻撃と魔術による攻撃をを完全に無効化し、更にAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させ、Bランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。  また正当な英雄による宝具の攻撃の場合はB+相当の防御数値を得る。その防御力は赤のランサーの槍撃を受けても微傷程度で済む頑強さを誇る。  但し、伝承の通り背中にある、葉の様な形の跡が残っている部分のみその効力は発揮せず、その個所を隠すことも出来ない。背中に防具を纏っていないのもそれが理由である。 【weapon】  「幻想大剣・天魔失墜」 ----

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