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井之頭五郎&ライダー」(2014/07/07 (月) 15:30:28) の最新版変更点

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*井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. (まいったなぁ……。なんだろう、ここは……。) 井之頭五郎は座り込んでいた。 五郎の仕事で旅をしたどの国とも違う、奇妙な空を眺め、煙草を口に咥え、紫雲を燻らせ、道に備え付けのベンチに、ただ座り込んでいた。 五郎は輸入雑貨商であった。それが、倉庫の商材の整理をしていたら、いつの間にか知らない場所にいたのである。 (見たところどこかの町みたいだが……) (いかんせん土地勘がない。どこへ向かえばいいんだか) (その上、いつのまにか左手に刺青のようなものができているし。これは困るな) たまたま所持していた、フランスの古物店で購入した木彫りの置物をなんとなく触りながら、 五郎は愚にも付かない、他愛のない思考を巡らせていた。 「何かお困りですか?」 「ああ、大丈夫です」 そこに一人の男が話しかけてきた。 (若いな。スーツ姿だが……営業だろうか) 「いいえ、あなたは困ってるはずですよ。俺だって困っているんですから」 「ですから、大丈夫で……あ、いや、あの……  おかしな話をするのですが……もしかして、あなたも、気が付いたら、いつの間にかここに?」 「察しが良くて助かります」 五郎は心の中で胸を撫で下ろした。 (どうやら、俺だけ、という訳ではないらしいな) (……ん? それっていうのは、つまり、こういうのが他にも居るかもしれない訳で) 「なおさら困るじゃないですか!」 「ええ、そうですね」 「あ、すみません……」 思わず飛び出てしまった大声に、五郎は謝罪した。 「まあ、ひとつ、そこのお店にでも入って落ち着きましょう。あ、私、斑鳩真と申します。  よろしければ、名刺をどうぞ」 「ああ、これはどうもご丁寧に。私は井之頭五郎と申します」 男から名刺を渡され、思わず五郎は上着を探り、名刺を取り出した。 (ん……。 どうやら、財布やカードケースは無事なんだな。 煙草もそのままだったし) (拉致、というには放置がすぎるな。なんなのだろうか) 「へえ、井之頭さんは輸入雑貨商を営んでいらっしゃるんですか!」 「そういう斑鳩さんは……ASE……ASE(エース)ですか!? あの国際的な人材会社の!」 「ええ、まあ。と、言っても既に引退してるんですけどね」 「いや、でもお若いのに素晴らしい。私はこういう商売なもので、ASEのお噂は色んな所から聞こえてくるのですよ」 「お上手ですね、井之頭さんは」 「とんでもない。あなたのお勤めだった会社が、それだけ立派なのですよ」 「否定はできませんね。私も誇りを持って勤めていたのですから。ただ、死んでしまったのですけれどもね」 「死んだからと言って、あなたのお仕事……え、死んだ?」 「そうなんですよ。でも、あなたのサーヴァント、ライダーとしてここに呼ばれてきまして」 (サーヴァント? ライダー? もしかして、関わってはいけない人だったのだろうか) 五郎は怪訝な顔をした。初見の他人がおかしなことを言っているのだ。当然である。 しかし、五郎にはどうしてもこのスーツの青年が、気が触れているようには見えなかった。 「そのような顔をしないでくださいよ、私だって非常に理解しがたい話をしているのは自覚しています」 ともなれば、この、困ったような顔になった青年を追い払おうとするのも気が咎めてくる。 (まあ、腹もペコちゃんだし……たまには知らない人間と飯を食べるのも悪くないか) 「分かりました、そこのお店で食事でもしながらお話をお聞きしましょう」 「ありがとうございます。井之頭さんが話の通じる人で良かった。これが百舌鳥なら……ああ、いや、なんでもありません」 (部下かなにかだろうか? やはり、会社勤めだと、そういうのも大変だろうな) (まあ、俺はこの体一つで十分だしな) (それにしても、この青年と飯を食った後……どうなっちゃうんだろうなあ、俺……) 【クラス】ライダー 【真名】斑鳩 真 【パラメーター】  筋力E 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運C 宝具D 【属性】  中立・善  【クラススキル】  騎乗:A(C) 人造の機械に限り、ありとあらゆる物を乗りこなすことができる。 ライダーのクラスの恩恵により生物に対する騎乗も可能だが、本人が乗り気でないためランクは落ちる。  対魔力:E 騎兵のクラスに付与される対魔力。英霊自身に魔術的なものと遭遇した経験がないため、最低限のものになっている。 無効化はできないが、ダメージをいくらか低減できる。 【保有スキル】  心眼(真):A   修行・鍛錬によって培った洞察力。   窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す判断能力。  ナビゲーション:C   一度通った道の構造、状況を完全に把握し、記憶できる。   ただし、自身の経験に無く、専門知識を必要とするトラップは看破できず、   破壊や劣化等の変化が有った場合は把握しなおす必要がある。  精神耐性:C   様々な局面を潜り抜け培った、相手の威圧を跳ね除け、自分のペースを保つ能力。    ライダーは殺害される間際にも揺るぐことはなかった。   【宝具】 『万機の操術士』(スーパーマルチドライバー)  ランク:D 種別:対物宝具 レンジ:-- 最大補足:1   ありとあらゆる機械仕掛けの乗り物を乗りこなし、ありとあらゆる任務をこなした逸話の具現。   操縦するありとあらゆる物をDランク相当の宝具として扱える。   また、自身の敏捷、幸運も1ランクアップし、仕切り直しのスキルを得る。 【weapon】  無し。ASEエージェントとしてあらゆる乗り物を使用したのが仇となり、象徴となる武器が現れなかった。 【人物背景】  皆川亮二作品「D-LIVE」の主人公、斑鳩 悟の父。  国際的人材派遣会社「ACE」に所属する、ありとあらゆる乗り物を扱うエージェント、スーパーマルチドライバーだったが、  「東洋の破壊王(アジアンクラッシャー)」の異名を持つ元傭兵、火浦 剛斉との戦いの際、仲間を庇い負傷し、  仲間と分断され負傷の影響により殺害された。なお、火浦は後に負傷が無ければ殺せなかったと回想している。  非常に冷静で、分析能力と機転に富むが、言動にもそれが反映されているため、頭でっかちで説教じみているともとれる。  元傭兵の同僚を、登山で引きずり回せる程の体力を持つが、何かの乗り物が無ければ戦闘技術を持たない。   【サーヴァントとしての願い】  無念はあるが、それ以上に生前の同僚を信頼しているため、願いは無い。  あえて言うならば、ASEエージェントとして五郎の依頼を完遂したい。 【基本戦術、方針、運用法】  とにかく機械系統の乗り物に騎乗したい。  それができなければ、すこしサバイバル能力に長けるだけのおじさんである。  ぶっちゃけサーヴァントとしての本分を果たすことすら難しいだろう。  逆に、騎乗スキルさえ発揮できれば、戦闘能力を得、さらには逃走など生存には類を見ない能力を発揮するだろう。 【マスター】  井之頭 五郎(いのがしら ごろう) 【参加方法】  ムーンセルによる召還。  個人経営の雑貨輸入商である五郎の商材の中にゴフェルの木片が加工されたものが混ざっていた。 【マスターとしての願い】  無し。(というかまず状況を理解していない) 【weapon】  無し。 【能力・技能】  海外の輸入品を取り扱うため、ある程度の審美眼がある。  商談の交渉から経営、経理、倉庫の管理まで個人で執り行っている模様。  また、嗜む程度に肉体を鍛えており、一般人ならば容易く制する程度には古武術が扱える。 【人物背景】  漫画、「孤独のグルメ」の主人公。  個人経営の輸入雑貨商を営むいつもスーツ姿のハードボイルドな中年。  商売は上手くいっているようで、結構良い車に乗り、しかも度々乗り換えており、昼間から焼き肉食ったり、  夜食にコンビニで2000円近く買い物していたり、経済状況からその手腕がうかがえる。  基本的に物腰は柔らかく、周囲に合わせようとする良識人だが、半端に決断力があるのか結構思い切った行動にもでる。  そして大体ほろ苦い思いをする。  作中は基本一人のためボッチに見えるが、友人にお弁当のアドバイスを貰ったり、  商談の相手に甘味所を紹介してもらったり、女優と付き合ったことがあったり、別に人間関係が苦手ということは無いと思われる。 【方針】  食事をする。その後なんとか帰りたい。 ----
*井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. (まいったなぁ……。なんだろう、ここは……。) 井之頭五郎は座り込んでいた。 五郎の仕事で旅をしたどの国とも違う、奇妙な空を眺め、煙草を口に咥え、紫雲を燻らせ、道に備え付けのベンチに、ただ座り込んでいた。 五郎は輸入雑貨商であった。それが、倉庫の商材の整理をしていたら、いつの間にか知らない場所にいたのである。 (見たところどこかの町みたいだが……) (いかんせん土地勘がない。どこへ向かえばいいんだか) (その上、いつのまにか左手に刺青のようなものができているし。これは困るな) たまたま所持していた、フランスの古物店で購入した木彫りの置物をなんとなく触りながら、 五郎は愚にも付かない、他愛のない思考を巡らせていた。 「何かお困りですか?」 「ああ、大丈夫です」 そこに一人の男が話しかけてきた。 (若いな。スーツ姿だが……営業だろうか) 「いいえ、あなたは困ってるはずですよ。俺だって困っているんですから」 「ですから、大丈夫で……あ、いや、あの……  おかしな話をするのですが……もしかして、あなたも、気が付いたら、いつの間にかここに?」 「察しが良くて助かります」 五郎は心の中で胸を撫で下ろした。 (どうやら、俺だけ、という訳ではないらしいな) (……ん? それっていうのは、つまり、こういうのが他にも居るかもしれない訳で) 「なおさら困るじゃないですか!」 「ええ、そうですね」 「あ、すみません……」 思わず飛び出てしまった大声に、五郎は謝罪した。 「まあ、ひとつ、そこのお店にでも入って落ち着きましょう。あ、私、斑鳩真と申します。  よろしければ、名刺をどうぞ」 「ああ、これはどうもご丁寧に。私は井之頭五郎と申します」 男から名刺を渡され、思わず五郎は上着を探り、名刺を取り出した。 (ん……。 どうやら、財布やカードケースは無事なんだな。 煙草もそのままだったし) (拉致、というには放置がすぎるな。なんなのだろうか) 「へえ、井之頭さんは輸入雑貨商を営んでいらっしゃるんですか!」 「そういう斑鳩さんは……ASE……ASE(エース)ですか!? あの国際的な人材会社の!」 「ええ、まあ。と、言っても既に引退してるんですけどね」 「いや、でもお若いのに素晴らしい。私はこういう商売なもので、ASEのお噂は色んな所から聞こえてくるのですよ」 「お上手ですね、井之頭さんは」 「とんでもない。あなたのお勤めだった会社が、それだけ立派なのですよ」 「否定はできませんね。私も誇りを持って勤めていたのですから。ただ、死んでしまったのですけれどもね」 「死んだからと言って、あなたのお仕事……え、死んだ?」 「そうなんですよ。でも、あなたのサーヴァント、ライダーとしてここに呼ばれてきまして」 (サーヴァント? ライダー? もしかして、関わってはいけない人だったのだろうか) 五郎は怪訝な顔をした。初見の他人がおかしなことを言っているのだ。当然である。 しかし、五郎にはどうしてもこのスーツの青年が、気が触れているようには見えなかった。 「そのような顔をしないでくださいよ、私だって非常に理解しがたい話をしているのは自覚しています」 ともなれば、この、困ったような顔になった青年を追い払おうとするのも気が咎めてくる。 (まあ、腹もペコちゃんだし……たまには知らない人間と飯を食べるのも悪くないか) 「分かりました、そこのお店で食事でもしながらお話をお聞きしましょう」 「ありがとうございます。井之頭さんが話の通じる人で良かった。これが百舌鳥なら……ああ、いや、なんでもありません」 (部下かなにかだろうか? やはり、会社勤めだと、そういうのも大変だろうな) (まあ、俺はこの体一つで十分だしな) (それにしても、この青年と飯を食った後……どうなっちゃうんだろうなあ、俺……) 【クラス】ライダー 【真名】斑鳩 真 【パラメーター】  筋力E 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運C 宝具D 【属性】  中立・善  【クラススキル】  騎乗:A(C)   人造の機械に限り、ありとあらゆる物を乗りこなすことができる。   ライダーのクラスの恩恵により生物に対する騎乗も可能だが、本人が乗り気でないためランクは落ちる。  対魔力:E   騎兵のクラスに付与される対魔力。英霊自身に魔術的なものと遭遇した経験がないため、最低限のものになっている。   無効化はできないが、ダメージをいくらか低減できる。 【保有スキル】  心眼(真):A   修行・鍛錬によって培った洞察力。   窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す判断能力。  ナビゲーション:C   一度通った道の構造、状況を完全に把握し、記憶できる。   ただし、自身の経験に無く、専門知識を必要とするトラップは看破できず、   破壊や劣化等の変化が有った場合は把握しなおす必要がある。  精神耐性:C   様々な局面を潜り抜け培った、相手の威圧を跳ね除け、自分のペースを保つ能力。    ライダーは殺害される間際にも揺るぐことはなかった。   【宝具】 『万機の操術士』(スーパーマルチドライバー)  ランク:D 種別:対物宝具 レンジ:-- 最大補足:1   ありとあらゆる機械仕掛けの乗り物を乗りこなし、ありとあらゆる任務をこなした逸話の具現。   操縦するありとあらゆる物をDランク相当の宝具として扱える。   また、自身の敏捷、幸運も1ランクアップし、仕切り直しのスキルを得る。 【weapon】  無し。ASEエージェントとしてあらゆる乗り物を使用したのが仇となり、象徴となる武器が現れなかった。 【人物背景】  皆川亮二作品「D-LIVE」の主人公、斑鳩 悟の父。  国際的人材派遣会社「ACE」に所属する、ありとあらゆる乗り物を扱うエージェント、スーパーマルチドライバーだったが、  「東洋の破壊王(アジアンクラッシャー)」の異名を持つ元傭兵、火浦 剛斉との戦いの際、仲間を庇い負傷し、  仲間と分断され負傷の影響により殺害された。なお、火浦は後に負傷が無ければ殺せなかったと回想している。  非常に冷静で、分析能力と機転に富むが、言動にもそれが反映されているため、頭でっかちで説教じみているともとれる。  元傭兵の同僚を、登山で引きずり回せる程の体力を持つが、何かの乗り物が無ければ戦闘技術を持たない。   【サーヴァントとしての願い】  無念はあるが、それ以上に生前の同僚を信頼しているため、願いは無い。  あえて言うならば、ASEエージェントとして五郎の依頼を完遂したい。 【基本戦術、方針、運用法】  とにかく機械系統の乗り物に騎乗したい。  それができなければ、すこしサバイバル能力に長けるだけのおじさんである。  ぶっちゃけサーヴァントとしての本分を果たすことすら難しいだろう。  逆に、騎乗スキルさえ発揮できれば、戦闘能力を得、さらには逃走など生存には類を見ない能力を発揮するだろう。 【マスター】  井之頭 五郎(いのがしら ごろう) 【参加方法】  ムーンセルによる召還。  個人経営の雑貨輸入商である五郎の商材の中にゴフェルの木片が加工されたものが混ざっていた。 【マスターとしての願い】  無し。(というかまず状況を理解していない) 【weapon】  無し。 【能力・技能】  海外の輸入品を取り扱うため、ある程度の審美眼がある。  商談の交渉から経営、経理、倉庫の管理まで個人で執り行っている模様。  また、嗜む程度に肉体を鍛えており、一般人ならば容易く制する程度には古武術が扱える。 【人物背景】  漫画、「孤独のグルメ」の主人公。  個人経営の輸入雑貨商を営むいつもスーツ姿のハードボイルドな中年。  商売は上手くいっているようで、結構良い車に乗り、しかも度々乗り換えており、昼間から焼き肉食ったり、  夜食にコンビニで2000円近く買い物していたり、経済状況からその手腕がうかがえる。  基本的に物腰は柔らかく、周囲に合わせようとする良識人だが、半端に決断力があるのか結構思い切った行動にもでる。  そして大体ほろ苦い思いをする。  作中は基本一人のためボッチに見えるが、友人にお弁当のアドバイスを貰ったり、  商談の相手に甘味所を紹介してもらったり、女優と付き合ったことがあったり、別に人間関係が苦手ということは無いと思われる。 【方針】  食事をする。その後なんとか帰りたい。 ----

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