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有栖零児&キャスター」(2014/07/21 (月) 19:39:08) の最新版変更点

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「ちぃっ!」 そう言いながら男は横へ大きく回避行動を取る。 男の影を縫い止めんとばかりに何本もの矢が男の体を掠め、黒いアスファルトに突き刺さっていく。 男が回避行動から体勢を立て直し、自身の持つ拳銃で射手へと牽制射撃を行おうとするまさにその時、 今度は弓ではなく二振りの刀が彼を襲う。 ハッ!という剣士の息に合わせて左右の腕からそれぞれ必殺の一撃が繰り出されるが、 男も銃からこれまた自身の装備である刀に武器を持ち替え、一方は刀身、もう一方は銃身でこの攻撃を防ぐ。 ここで、人と人ならざる者の差が生じる。つまり、マスターとサーヴァントの差が。 徐々に男の体が後ろへ傾き出す。鍔迫り合いに押し負け始めているのだ。 今、男の持っている武器が相手の剣士、セイバーに通用しないというわけではない。 勿論普段通りに十全の力を発揮するというわけではないが、その刀=火燐(かりん)にしても拳銃=金(ゴールド)にしても、 陰陽道でいうところの五行説に属する能力を持つため神秘性は付与されている。 この場合重要なのは武器ではなく身体能力。 剣の英霊として現界した相手の筋力が男の筋力を凌駕しているのだ。 ジワジワと膝が折れ始め、肘が下がり、相手を見上げる様に体が沈んでいく。 だが、剣士はそのまま男を押し切ること無く一旦力を抜き、体を捻る。 当然それまで全力で押し返そうと抵抗していた男は、その動きに反応出来ず前方へと体が泳ぐ。 そこへ襲いかかって来るのは剣士の一撃ではなく、遠方の射手による狙撃。 風切り音を背後に置き去りにしたかのような強烈な矢が男目掛けて撃ち込まれる。 男はこれに対して体を崩している勢いを利用し、あえて前方へ飛び込む。 ここで動きを止めて刀で矢を防ぐことも可能ではあるが、その場合は矢を弾いた隙を剣士に突かれ致命的な一撃を食らうのは必定。 射手の予測よりも更に姿勢を低くし、男は矢を躱した後にそのまま射手との距離を縮めようとするものの 背後からの殺気で方向を急変更しつつ体の向きを剣士へ向き直す。 剣士は実際に攻撃を加えるでもなく殺気一つで己がマスターへの攻撃を阻止したのだ。 「悪いな、お前さんが不完全な内に仕留めておきたいのとマスターの魔力負担を減らすためにこんなチマチマした戦術で」 口ではそう言いつつも、剣士が悪びれる様子は全く無い。 当然だ、サーヴァントどころか未だに自分の名前も思い出せないマスターなどがこの聖杯戦争の予選を突破出来る訳がない。 そんな相手にわざわざ宝具を使う必要も無いが、かといって一撃であっという間に仕留めるのも勿体無い。 そこでこの射手と剣士は、この哀れなマスター見習いを互いのコンビネーションを深めるための練習台として使うことを決めたのだ。 結果は重畳。マスターである射手は後方に控え、サーヴァントである剣士が己のコンディションを確認しつつ相手と斬り合う。 そして頃合いを見計らい、わざと隙を見せて誘い込む・あるいは力尽くで相手のバランスを崩す。そこへ射手の一撃を叩き込む。 現状でこのコンビネーションが男へ致命傷は与えていないが、それも時間の問題だろう。 互いの意思疎通も大分図れる様になり、何より男の体力・気力がかなり消耗しているからだ。 更に間の悪い事は続き、男の体に異変が起こる。 男の白髪の部分にある大きな古傷が痛むのか、いきなり頭を手で押さえて顔を歪め、膝を付いたのだ。 これには思わず剣士も哀れみなのか呆れているのかは不明だが、ため息をつく。 「おいおい、アンタどこまでもツイてないな。持病なのか後遺症なのかは知らんが、同情するぜ。 俺らからの選別だ、せめて安らかに死ぬが良いってな!」 そう言って剣士が手向けの言葉を送り、男の首元へ白刃を滑りこませようとしたまさにその時、 周囲に声が響き渡る、その声とは! 「待てぃ!!!」 その声の出所は剣士と男の位置を挟んで射手とは対角線上から轟いた。 思わず剣士がその声の元へと聞き返す。 「誰だテメエは!!」 すると相手もまるでそれが段取りであるかのように返答する。 「おぬしらに名乗る名は無い!! ちゅうか、この聖杯戦争でいきなり真名を名乗るタワケがおるわけなかろうが!」 それよりも、と声の主は続ける。 「ぬしよ、いつまで呆けておるつもりじゃ? わしのこの艶姿を見てもまだ思い出せんのか? なんじゃったらコスプレでもしてみるか? それとも今回はサーヴァントとしておるのじゃから、 ご主人さま~♪とか呼べば思い出すかのう? まさにサーヴァントがサービスじゃ! いやあの娘ほどわしにボリュームがあるわけではないが……って何言わすんじゃい!」 あまりにも気の抜けた発言に思わず剣士も射手も呆気に取られ、男から目を離してしまう。 するといつの間にか頭痛も治まったのか、その隙を見て男が声の主の方へと素早く移動する。 恐らくこの場に召喚される前からの顔なじみなのだろう、男が砕けた様子で声の主へ話しかける。 「すまん、今回は手間を掛けさせたようだな……小牟(シャオムゥ)」 そのシャオムゥと声をかけられた声の主は、満面の笑みを浮かべ、こちらも気さくに答える。 「なぁに、たまにはわしがぬしのピンチに駆けつけるのもマンネリ解消にはいいらしいぞ。 倦怠期にはそういった刺激も必要じゃとネットで見掛けてのぅ……いや冗談じゃ、小粋な聖杯ジョーク というやつじゃから尻を叩こうとするでない!」 「ともあれ、これで条件はクリア。やられたらやりかえさんとな、倍返しじゃ!」 「のう、零児!」 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「これぞ!師弟の絆コンビネーションじゃな!」 「その辺にしておけシャオムゥ」 先程のマスターとセイバーとの戦いを終えた男=有栖零児と声の主=シャオムゥ。 1対2ではなく2対2ならば、ここムーンセルに召喚される以前からコンビを組んでいた この二人のコンビネーションに軍配が上がるのは当然であった。 「さて零児よ、ぬしの記憶もそろそろ落ち着いてきたのう? 何故この場にいるか思い出せるか?」 「ああ、もう大丈夫だ。元々森羅に依頼があってな、最近また様々な世界でゆらぎが観測されているらしい。 そこでそのゆらぎの原因として名前が上がったのがゴフェルの木片だったという訳だ。 その木片を確保・保護し、分析に回す……それが今回の任務だった。 そもそもこの任務は俺達二人で取り掛かるはずだったのだが、お前が腰が痛いだのなんだのゴネたから 俺が単独で向かったその結果がコレなのだがな」 そう言ってシャオムゥに冷ややかな目を向ける零児。 だが、珍しいことにシャオムゥは動じることなく逆にニヤニヤと笑みを浮かべながら零児に返答する。 「ふっふーん。ぬしよ、何を取り繕うとしておるのじゃ?  まぁ確かにそんな「些細な事」はあったがな、ならば何故わしがここにおる? なんだかんだ言っても、ぬしもわしに側にいて欲しいからこうしてわしがキャスターとして召喚されたのじゃろうて。 愛い奴じゃのう、もっともーっとわしを愛でても良いんじゃぞ、労ってもいいんじゃぞ?」 「……令呪を使って尻の感度を3000倍にしてから百叩きにしてやろうか」 そんないつもの他愛も無い対話を重ねた内に、シャオムゥが(普段よりは)真面目な表情で零児に語りかける。 「ところで零児よ、ぬしはこの聖杯戦争においてどう立ちまわるつもりじゃ?」 このシャオムゥからの問いに零児は即答する。 「どうもこうもない、ゆらぎが関わっている以上は聖杯戦争の仕組みを解決しなければならん。 聖杯そのものに原因があると断定出来たのなら、聖杯自体を破壊するのも考慮しなければな」 「なるほど、もっともじゃ。それにコレはわしの勘じゃがな、 この場に喚ばれてた中にはおそらく見知った顔が何名かいる気がするんじゃ」 「確かにこれだけ大きな祭りなら、有り得そうな話ではあるが……仮にそうなったら、協力を頼むのも手か」 こうして二人は行動を開始する。 今まで彼らが解決してきた異変のように、今回も結果は重畳といくのだろうか? キャスター 【真名】 小牟(シャオムゥ)@PROJECT X ZONE 【パラメーター】 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運C+ 宝具D+ 【属性】 混沌・善  【クラススキル】 陣地作成:D プロレスリングを召喚できる。プロレスLOVEだから当然。 対魔力C: 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法など大がかりな魔術は防げない。 【保有スキル】 戦闘続行:C  瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。 騎乗:E 吹き飛んでいる敵マスター、サーヴァントに飛び乗り、そのまま激突させることが出来る。 シャオムゥインフェルノ。天翔乱姫ではない。 【宝具】 交差する新世界(クロスオーバー) ランク:D~A+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1 彼らの原作・参加作品が全てクロスオーバー作品であることから発生した宝具。 敵サーヴァントの原作がSEGA・バンダイナムコグループ・CAPCOMであった場合、 対魔力:A以下の場合は真名を看破される可能性が非常に高くなる。 それ以外の場合、対魔力:D以下のサーヴァントも真名を看破される可能性がある。 護業抜刀法奥義・真羅万象・極(五行相生) ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 マスターである有栖零児とのコンビネーション。故にシャオムゥ一人では発動出来ない。 後述の装備の影響で、相手に陰陽五行に属する弱点があった場合、その威力は倍増する。 仙狐攻殺法奥義・狐主封霊(コスプレ) ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 通常服・ブルマ・メイド服・裸エプロン・セーラー服・バスローブ・ウェディングドレスなど 様々な衣装に扮しながら相手に斬撃を繰り出す。 この技の真の威力は物理的ダメージではなく、相手に毒や気絶・麻痺などの状態異常を引き起こすことにある。 その判定は一切の例外なく、耐久や対魔力ではなく幸運値で判断される。 【weapon】 「水憐(すいれん)」 陰陽五行の一つである水の力を宿した仕込み錫杖。 「銀(シルバー)」 魔の力を持つ拳銃。 「白金(プラチナ)」 ブレード付の拳銃。 時と場合によってはキャスターのサーヴァントも武器を使うこともあるわい。 【人物背景】 日本政府の特務機関「森羅」のエージェントで、仙狐と呼ばれる中国の狐の妖怪であり、 外見とは違い齢は765(ナムコ)歳を越える。 しかし仙狐は1000歳から成体として扱われるため、仙狐として見ればまだ若者。 漫画やゲーム、インターネットなどが趣味で、大のプロレスファンでもあり、 コミックやゲーム作品、プロレスラーの台詞などを引用した発言が多い。 かつては有栖零児の父である正護と組んでいた。油揚げが好物。 というより、本来こうしたお祭りゲーのオリジナルキャラは各ゲーム間の橋渡し的役割であったり、 また個性豊かなメンバーを纏めるべく真面目な常識人になるのが普通なのだが 小牟はその役を相方の零児に押し付けて自分は好き放題に暴れ回り、 ナムコとカプコンのクロスオーバー企画のヒロインのクセに台詞の殆どが他社の別作品のパロディという お祭りゲーオリキャラにあるまじき暴走でプレイヤーの度肝を抜いた。 そのやり過ぎと思われる発言の数々はニコニコ大百科などで確認されたし。 【サーヴァントとしての願い】 零児と共にこの聖杯戦争を解決する。 【基本戦術、方針、運用法】 原作が二人一組で戦うゲームなので、零児とのコンビネーションが全てを握る。 故に個別に攻略されそうになると厳しい物があるので、距離感を大事にしよう。 1+1は2じゃないぞ、わしらは1+1で200だ。10倍だぞ10倍! 有栖零児@PROJECT X ZONE 【参加方法】 森羅の任務の一環で、ゴフェルの木片を確保した際に召喚された。 【マスターとしての願い】 この異変の解決。 【weapon】 火の力を宿した日本刀・「 火燐(かりん) 」 雷の力を宿した脇差・「 地禮(ちらい) 」 木の力を宿したショットガン・「 柊樹(ハリウッド) 」 水の力を宿した脇差「霜燐(そうりん)」 から成る父の形見である武器セット「護業(ごぎょう)」と 懐にある金の力を宿した拳銃「 金(ゴールド) 」 【能力・技能】 前述の武器と要所で有栖流の陰陽道を組み合わせて戦うスタイル。 【人物背景】 超常現象に対応する日本政府の特務機関「森羅」のエージェント。 相棒の小牟(シャオムゥ)と共に「ゆらぎ」と呼ばれる次元の歪曲現象の解明・解決を任務としている。 性格は冷静で寡黙な常識人だが、男の浪漫を解する面も持っている。 何事にも取り乱したりせず冷静な態度を崩さずにツッコミを入れることができ、 「NAMCO x CAPCOM」や続編の「無限のフロンティア・EXCEED」に登場する極端な性格のキャラクターたちが見事にクロスオーバーし、 物語として曲がりなりにも成立し得たのは彼の存在によるところが非常に大きい。 小牟の奔放な言動にはツッコミを入れることが多いが、彼女にやや甘い所もある。 口癖のように「重畳」と言う言葉を用いる。敵対存在に対しては「滅ぼす」(活用形も使用)と言う。 シャオムゥは元々彼のエージェントとしての師匠である。 【方針】 その出典から、他作品からの参加者との面識があるので、まずは周囲の探索。

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