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白月光(栗山未来&セイバー)」(2014/07/21 (月) 19:10:01) の最新版変更点

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――――手を、出してください。 ――――撫でてください、撫でて、ほしいんです。 ――――ふひっ、えへへ……へへ…… ――――ありがとうって、言ってください。 ――――心がこもってません。 ――――ふふっ……うれしいな。うれしいな。 ――――うれしい、なぁ…… ――――私、先輩に出会えて本当によかったです。 ――――本当に先輩のこと、好きになってよかったです。 ――――本当に、ありがとうございました。 ▽ ▽ ▽ 驚くほどに綺麗で、それでいて鋭利な三日月。森の中で目覚めた栗山未来が最初に目にしたのはそれだった。 辛うじて把握できたのはまだ夜中だということ。いつものように先ほどまでのまどろみに帰ろうとして、一瞬で引き返した。 上体を起こし、全身をくまなく触れてみる。間違いなく、この体は存在する。砕け散ったはずの足も、忌み嫌われた血の鼓動も……何より、先輩が好きだったメガネも。 「私、生きてる……?」 とにかく事態を飲み込んだ未来は再び仰向けに寝転んで、ほうと息をつく。 目を閉じて思い出すのは覚えている限り最後の記憶。確か自分は最強の妖夢、境界の彼方と神原秋人先輩をめぐる戦いの末に消滅したはず。 そもそも、最後の最後で別れを告げて消えることができただけでも本来有り得る筈のない奇跡なのだ。本当なら境界の彼方を血の力で切り離した時、栗山未来は死んだのだから。 それが果たして何の因果か、どことも分からぬ森の中でまた生を受けている。 「まさか、まだ境界の彼方の中……いえ、あの時確かに境界の彼方は先輩の中に戻りましたし……」 考えをいくら巡らしても答えは出てこない。そもそも妖夢や異界士のことは常識で推し量れることではないのだ、今は「そういうことが起きた」と納得するしかない。 目を開いてまた空を睨むと、未来は何か違和感を覚えた。メガネを外して肉眼でもう一度見てみるが、やはり同じだった。 「月が、消えた……?」 「目覚めたか、小娘。」 「なっ!?」 突然現れた男の声に振り向けば、木々の闇の中に白く光る何かが見えた。 ゆらりゆらりと一歩ずつ近づくにつれ、その白い光を放っているものが、今しがた空から消え去ったあの鋭い三日月だと気づいた。 「我が名はジャークムーン。此度の聖杯戦争にはセイバーのサーヴァントとして参上した。」 ジャークムーンと名乗った男は、一目見て人外の者だと分かる姿をしていた。 仮面に覆われた貌、太く鍛えられた鈍色の体、月光に照らされながら、それに負けない煌きを孕んだ長刀。このような異形の存在は、未来の知る限りただ一種しかなかった。 「……妖夢!?」 「ふん、その妖夢とやらが何かは知らぬが、人の身でないということならばその通り。私は大魔王様より生み出された魔物だ。」 未来はその男、セイバーをきっと見据える。 妖夢だろうと魔物だろうと、人に仇為すならばそれを狩り始末するのが異界士の役目だからである。 セイバーのほうも未来の様子を察知しむ、腰に携えた月光剣に手をかけるが―――― ぐぅぅ~~~ぅぅぅぅぐぅ~~~~ぐぐっ。 あまりにも場違いな音が、木々の間を駆け抜けた。 音が鳴ったのに、より静寂に包まれるとはこれいかに。二人の間になんともいえない気まずい沈黙が流れた。 ただ一つ変わったことといえば、栗山未来の顔色が青くなったり赤くなったりと目まぐるしく変わっていることだった。 「……食うといい。」 沈黙に耐えかね、先に動いたのはセイバーの方だった。 懐から彼が取り出したのは、ゆで卵の切り身をケチャップでくっつけた何の変哲もないコロッケ。 ジャマンガの使役する遣い魔を模したそれは、あけぼの町商店街『肉のいのまた』が名物、魔物コロッケであった。 数秒の逡巡の後、未来はすっくと立ち上がってセイバーの手から魔物コロッケを奪う。 無心でがつがつと食べ進め、それらすべてを胃の中に押し込んだ後、 「……ふ、」 「ふ?」 全身全霊をこめ、セイバーに向けて叫んだ。 「 不 愉 っ っ っ 快 で す っ ! ! ! ! ! 」 ▽ ▽ ▽ 「つまり、聖杯っていうものをかけた戦いに、私は巻き込まれたと。」 「そうだ。本当に何も聞いていないのか? 呑気なマスターを引いたものだな。」 「うるさいです、不愉快です。」 しばらくした後、そこには魔物コロッケをもりもりと食べ続ける未来の姿があった。 セイバー自身は『腹が減っては勝てるものも勝てない』と適当に食料を持ってきたのだが、本来魔物である彼のエネルギー源は人の負の感情が生み出すマイナスエネルギーであるため、特に迷うことなくマスターである未来に与えてしまった。 未来も未来で日々の食事に苦労するほど常日頃から飢えているため、たとえ電子世界の虚構であっても力の限り食べずにはいられなかった。 セイバーの話は正直に言って荒唐無稽だったが、現にこうしてセイバーと、彼を使役するための令呪が存在するのだから、とりあえずは納得せざるを得なかった。 「しかし、どうして私なんですかね……」 「フン。聖杯に招かれるものは聖杯に託す望みがある者のみ。大方貴様が無意識で感じた後悔かなにかが観測されたのだろうよ。」 「そんな……後悔なんて、あるわけないじゃないですか!」 思わず語気が荒くなるがそれも無理はない。 愛する人を、この身体と引き換えにして二度も救うことができたのだ。後悔など何ひとつありうるはずがない。 「では未練といったほうが分かりやすいか。」 「未練?」 「そうだ。貴様ら人間は死の瞬間、強いマイナスエネルギーを出す。命を落とすことへの恐怖の感情か……まだ死にたくないという、未練のマイナスエネルギーをな。  どうだ小娘。貴様は自分の行いに何の悔いもないと、何の未練もないと果たして言えるのか。」 セイバーの言葉に思わず黙り込んでしまう。 何のために自分を犠牲にしてまで彼を助けようとしたか。それはもちろん、彼が未来にとってかけがえのない大切な人だからである。 だからこそ。 なればこそ。 命を捨てる覚悟を決めるのは、とてもとても苦しかった。彼と共に、また同じ時間を過ごすことができないかと散々泣き腫らした。 彼と共に歩む未来の可能性は、たとえ彼自身の命がかかっていたとしても尚のこと捨てがたいものだった。 「未練なんて……あるに決まっているじゃないですか。私はっ、神原先輩と一緒にまた笑いあいたかった。  変態でも、このメガネをもっと褒めてほしかった。また、頭を撫でてほしかった……」 そう、最後の一瞬は、誰にも邪魔されない二人だけの記憶だった。 今でも頭が撫でてくれる手の感触を覚えている。未だも耳が『ありがとう』の言葉を覚えているのだ。 「未練ありまくりですよ……私だってまた、先輩に会いたいです……っ!!」 口に出した途端、メガネの奥の瞳からぷっくりと大粒の涙が零れた。 人目を気にしないでいい状況だからか、わんわん声を上げて子供のように泣く未来を見て、セイバーは微弱なマイナスエネルギーの高まりを感じた。悲しみが身体にマイナスエネルギーという形で吸収されたのだ。 しかしあまりに微々たる物。マイナスエネルギーとは質がよりも量、これでは魔力の足しにすらなりはしない。 「えっ?」 「万物の願望機である月の大聖杯を手に入れれば、元の時空に戻ることは容易く叶うはずだ。」 確かに、願いが叶うというその聖杯は喉から手が出るほど欲しかった。 かつての未来なら『永遠に食べられつづける食べ物』だの、『溜まっている家賃の集金から逃げる方法』などといったしょうもないような物を頼んでいたかもしれない。 しかし今ならば一も二もなく『生きて帰りたい』と願うだろう。だが…… 「でも、人を殺してまで叶える願いなんて、ありません。」 「それも定めと受け入れるか、殊勝なことだ。所詮その程度の望みというわけか。」 「そんなわけないです!!」 また、知らず知らず声が大きくなる。 未来だって出来る事なら帰りたい。もう一度先輩に会えるなら、そのためならどんなことだってやってみせるつもりだ。 だけど。 人を殺すことだけは。 「そんなわけっ、ない、です……けど!」 脳裏に過ぎるのは、昔の苦い記憶。 『空ろな影』に囚われたかけがえのない親友をこの手にかけた忌まわしい血の記憶だ。 一度でも人を手にかけた人間は大きく二つに分けられる。快楽にしろ決意にしろ、それを糧にもう一度人を殺せるか、あるいは恐怖と後悔に囚われ殺せないかである。 誤解のないようにいっておくが栗山未来は強い。曲がりなりにも妖夢と戦い続けた経験は彼女を年齢以上に成長させていた。 だが……それを鑑みたとしても、彼女は一介の女子高生なのだ。人を何度も殺せるはずがない。 「聖杯にかけるほどの強い未練を持ちながら、人を殺すのは嫌か……どうやらこのジャークムーン、今度の生は失敗だったようだ。」 そういった彼は、未来に興味をなくしたのか立ち上がり、背を向けて歩き始めてしまう。 「ちょっ……どこ行くんですか!」 「貴様が役に立たない以上、私は自力で聖杯を手に入れるしかあるまい。貴様と違って、私は望みを叶えるためなら躊躇はしない。」 「あなたの望みって?」 「知れたこと、私は大魔王グレンゴースト様に忠誠を誓った身。となればあの聖杯には大魔王様復活の礎となってもらおう。」 「大魔王って、何なんですかそれは!? そんなのが復活なんてしたら……」 答えはなかった。帰ってきたのは三日月の仮面が歪むほどの邪悪な笑みだった。 起き抜けの身体に鞭を打ち、未来は彼の前に立って精一杯腕を広げる。彼が回り込もうとすればさらに腕を伸ばして通せんぼをする。 「どけ小娘。」 「どきません!」 「牙を持たないものを甚振る趣味はない……もう一度だけいう、どけ。」 「どきません!!」 「どうしても止めたければ令呪を使ってみるがいい。尤も、三画使ったところで止められるかな?」 ぎり、と未来は唇を噛む。 しかしここまできた以上もう後には引けない。唇をより一層強く噛んだ未来は、そこから流れる血を一掬い手に取った。 本来なら力を抑える指輪を外さねばならないが、今彼女を縛る枷はない。不本意とはいえ彼の元に預けてきてしまったのだから。 手に取った血が渦巻き、逆立ち、鮮血色の刃として限界する。その切っ先はもちろん、今から人に仇為そうとする悪鬼へ向けてだ。 「令呪は使いません。ここで、私があなたを止めます!」 「ほう、小娘と思ったが……いいだろう、同じ剣を振るうもの同士。相手をしてやる。」 繰り返して言うが、栗山未来は強い。 彼女はどん臭くて、金に汚くて、不器用で、胸も貧しいが――――それでも彼女は、プロの異界士なのだ。 人を殺して、その上大魔王なんてものを蘇らせようと目論む今のセイバーは、彼女が倒してきた妖夢も同然であった。そんな存在を見過ごしておけるはずがない。 令呪などで無理やり従えるのではなく、自分の力で言うことを聞かせる。それが未来の出した結論だった。 「だああああっ!!」 「ふんっ!」 血の刀をセイバーは事も無げに腰の月食剣で受け止める。 だが触れ合った刀身は不自然な煙を上げた。呪われた血と蔑まれた未来の血は、触れるものを皆等しく融かしてしまうのだ。 「面白い芸当だ……だが!」 次の瞬間、未来は腹部に強い衝撃を受けて弾き飛ばされた。 蹴りを食らったと理解したのは、叩きつけられた木肌の感触を理解するのととほぼ同時であった。すぐさま立ち上がり地を蹴って刀を振り下ろすが、その先にセイバーはいない。 「暗黒月光剣、三日月の太刀!」 声は真横から聞こえてきた。とっさに身をよじり回避行動をとるが、襲い掛かる斬撃すべては避けられなかった。 制服の脇腹は焼け焦げたように落ち、その下からうっすらと赤い血が滲み出す。手で触ってまだ戦えることを確認し、傷口を強く抑える。 「まだっ……まだです!」 傷口から引き抜くようにもう一振り作り出し、セイバーへむけて射出する。虚を突かれた形ではあったが、月食剣は難なくこれを切り捨てた。 セイバーは月食剣を月へ向けて掲げたかと思うと、円を描くように回した瞬間闇が溢れ出して辺りの景色を変える。ジャークムーンの作り出す魔法空間だ。 しかし未来は動じずに、再度血の刀を生成し今度は二振りで切りかかった。対するセイバーも月食剣で二つ同時に受け止める。 「小娘にしては力があるな。小娘にしては、な。」 「小娘小娘って、さっき、からっ、不愉……快ですっっ!」 力比べでは適わないと悟り、今度は逆にセイバーの身体を蹴って跳躍する未来。 飛び跳ねる寸前懇親の力で蹴ったにも拘らず平然としているセイバーに歯噛みしながら、未来は血の刀を一本にまとめて握りなおした。 「半月の太刀!」 放たれる無数の斬撃を落としながらその小柄な体躯を相手の懐に潜り込ませる。ここならば確実に届く間合いだ。 しかし、彼女の剣は振り上げられなかった。 「なん、で」 「やはりな!」 月食剣の柄が、未来の顔面を襲う。 衝撃で赤いメガネを弾き飛ばしながら、セイバーの太い腕が未来の襟首を掴み、魔法空間の巨大な月に翳す様に持ち上げた。 「貴様の獲物は貴様の血そのもの。使えば使うほど消耗し、やがて自滅するのは必然だ。」 「くっ……」 「私はまた英霊の座に戻るのみだが……仮初とはいえ主従関係を結んだ仲だ、せめて苦しまずに死なせてやろう。」 未来の目の前に月食剣の切っ先が突きつけられる。 牙を持たないものはどうとか言っていたが、一度その牙を見せてしまった今ではもう関係ないことだろう。 緑色に怪しく光る刃を見て、眼前に迫る死を見つめて未来の頭は場違いなくらいに冷え切っていた。血を流しすぎた影響だろうか。 ぐるぐると頭の中に様々な考えが浮かんでは消える。 これからこいつのせいでいろんな人が死ぬのかなとか、 せっかく拾った命なのに無駄にしちゃったなとか、 そもそも大魔王とかって漫画みたいな話で実は嘘じゃないのかなとか、 先輩が好きだって言ってくれたメガネが、貫かれずに済んでよかったなとか―――― 「――――――――先輩っっ!」 閉じかけた意識が急速に覚醒する。 その瞬間未来の口から液体が飛び出し、刃を突き刺そうとしたセイバーの視界が奪われた。 「貴様、この私に唾を吐きかけるとは、剣士にあるまじき愚行だ!!」 「私は剣士じゃありません……異界士、れす!」 激怒したセイバーは思わず未来を地に叩きつける。 脳天から切り裂こうと月食剣を振りかぶる――――が、その剣は振り下ろされなかない。それより先に、喉元に未来の刀が突きつけられていたからだ。 自信満々な視線に似合わない舌足らずな口調と、口元から溢れる赤い血。セイバーは、未来が自分の口を噛み切って刃を生み出したのだと悟った。 「……フフ、フハハハハハハ!!」 「なっ、何がおかしいんれすか! 不愉快……あいたた……」 「手荒なことをしたな、小娘。」 セイバーは未来の身体に手を翳し、自らの魔力を送り込む。 その魔力により、今はデータと化している未来の身体がみるみるうちに回復していく。さすがに失った血液までは補填できなかったが。 「よくぞ私に刃を下ろさせた。いいだろう小娘、貴様を主と認め、ここは引いてやる。」 「偉そうですね……って、私は小娘でもマスターでもありません! 栗山未来って名前があるんですから!」 「クリヤマ、か。ならばよく聞け。」 つい今しがたまで殺しあっていた相手ながら、その声には相手に有無を言わせない凄みがある。緊張の糸が切れた未来に、その声に抗うすべはなかった。 「貴様は聖杯戦争にかける望みを持ちながら、その願いを叶えようとしない。それは貴様の中に人を殺すことにも、殺さないことにも迷いがあるからだ。  いずれその迷いは巡り巡って……今度こそ貴様の命を奪うぞ。」 「でっ、でも!」 「殺して帰るか、殺さずに死ぬか……今はまだ迷ってても構わん。だが何れ必ず決断の時が来る、それを忘れないことだ。」 セイバーはそういい残し、襤褸切れのマントを翻して消えてしまう。残された未来は、かろうじて動く手でメガネを拾い上げて倒れこんだ。 「……不愉快です。」 呟いた先の夜空には、相変わらず月が浮かんでいた。 ▽ ▽ ▽ 誰にも見えない暗闇の中、セイバー、ジャークムーンは一人考えていた。 未来にはああいったものの、実際のことを言うと彼もこの聖杯戦争での立ち位置を考えていた。 (私の望みは……) 無論、先ほど語った大魔王復活というのは口から出任せである。忠誠は誓ったものの、一度滅びた弱者を蘇らせるほどの義理は持ち合わせていなかった。 かといってジャマンガ再興も考えていなかった。滅びるものは滅びる定め、それがジャークムーンの持論であった。 傍らの月食剣に目をやる。未来の血で溶かされたところは修復されもはや一点の輝きもなかった。 (ふん、考えるだけ無駄か。) 月食剣を仕舞い、仮面の下から月を睨みつける。 この場に召還されたサーヴァントは自分だけではない。強者との、肉を削ぎ血を沸騰させるような闘争にこそ自分の居場所があるのだ。 ただその先に、願わくば終生のライバルとの再戦を――――それだけを望み、黒き月の剣士は闇の中に溶けていった。 【サーヴァントステータス】 【CLASS】セイバー 【マスター】栗山未来 【真名】月蝕仮面ジャークムーン@魔弾戦記リュウケンドー 【性別】男性 【属性】中立・悪 【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具B 【クラススキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術・儀令呪法など大がかりな魔術は防げない。 元より魔の生まれであるジャークムーンに半端な呪いは通用しない。 騎乗:- 騎乗の才能。生前乗り物に関する逸話を残さなかったため騎乗スキルを持たない。 【保有スキル】 陣地作成:C 自分に有利な魔法空間を作り相手を引きずりこむ。 気配遮断:D サーヴァントとして気配を断つ。 虚空に月が浮かびあがることでどこからともなく出現する。 徒手空拳:A メカニムーン時に習得したスキル。 元々の戦闘能力との相乗効果で大抵のサーヴァントなら素手で退けられる。 狂化:E 剣士としての彼の他に、魔物の本性として卑怯でで残忍な行いを良しとするジャークムーンが存在する。 これは別人格ではなく、一人の精神に剣士と魔物二つの側面があるということである。 ジャークムーンは葛藤の末魔物の面を押さえ込み、剣士として生涯を貫いたが……? ちなみに魔物の心が復活した場合、肉体が心に耐え切れずやがて死に至る。 【宝具】 『暗黒月光剣』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1~10人 ジャークムーンが月蝕剣から放つ技の総称。 ・エネルギー球を繋いで斬撃を打ち出す『半月の太刀』 ・連続して斬撃を飛ばす『三日月の太刀』 ・円月殺法の構えから斬撃を放つ『満月の太刀』 ・黒いエネルギー球を斬撃に乗せて放つ『新月の太刀』 の四種を使いこなす。 【weapon】 月蝕剣 ・ジャークムーンの愛刀。ゲキリュウケンと幾度もぶつかり合った。 一度折られるがジャークムーンの復活に呼応して再生した。 魔水晶 ・人間を吸い込み人質とする魔道具。 水晶が破壊されれば中の人間も死ぬ。 まものコロッケ ・あけぼの町名物。おいしい。 【人物背景】 魔人軍団ジャマンガ最古参幹部の一人。誇り高い剣士としての一面と、狡猾な魔物の一面を併せ持つ。 力こそすべてと信じており組織の首領にさえも復活した際かつて程の力がなければ切り捨てると豪語するほどである。 リュウケンドーとはライバル関係にあったが、サンダーキーを用いてリュウケンドーを陥れたり大魔王を出し抜いて力を手に入れようと卑劣な行動をとるようになる。 しかしそれはジャマンガ城の瘴気に当てられ急速に成長した「魔物の心」が体を乗っ取ったが故のの行動であり、相反する二つの心に耐え切れずその命は尽きようとしていた。 その最中皆既日食の影響で一時的力を取り戻しし、最後にリュウケンドーと切り結び散っていった……が、その遺体は別の幹部にサイボーグ改造を施され使役されることに。 その幹部含め首領が倒され組織が崩壊した後、クリスマスの夜の奇跡で一度限りのリュウケンドーと再戦を行い、すべての宿命から解き放たれたことを悟り倒されたのであった。 その後三途の川らしき場所でかつての幹部とすごろくとかやってた。 月から魔力を得て剣を振るう魔物であり、皆既日食やクリスマスなど特別な月の光からはより強い力が得られる。 今のところ強き剣士との闘争。聖杯にかける望みはない。 強いて言うなら一層強くなっているであろうリュウケンドーと再び…… 【基本戦術、方針、運用法】 正面から正々堂々と試合するのみ。邪魔するものには容赦しない。 戦うことそのものが目的のため逃げの一手は存在しない。 【マスター】栗山未来@境界の彼方 【参加方法】アニメ版12話で消滅後、生きたいという未練をムーンセルが観測した。木片は詳細不明。 【マスターとしての願い】元の世界に帰りたい。でも誰かを殺すのは…… 【weapon】 本来は血の力を抑える指輪を持つが、現在は失っている。 【能力・技能】 自らの血を刀に変えて戦う異能を持つ。材料が自らの血であるため応用力がある。 多少の神性を持つためサーヴァント相手にも通用するが、血を消費して戦うため慢性的に貧血になりやすく、作中ではレバニラをよく食べていた。 【人物背景】 『境界の彼方』ヒロイン。自分の血液を武器に変えて、妖夢と呼ばれる怪物と戦う異能の一族唯一の生き残り。 その出生と引き取り先が次々不幸に見舞われたことから、『呪われた血』と忌み嫌われながら育ってきた。 現在は一人暮らしをしながらフリーの異界士として活動している。だが本編開始時までまともに妖夢退治をしたことがなかったためその生活は常に貧窮しておりお金が絡むと途端に意志が弱くなる。 半妖である神原秋人に接触しこれを狩ろうとするが不死身の呪いに阻まれて断念する。その後彼も自身と同じく周囲に恐れられながら生きていたことを知り、一緒の時間を過ごすうちに段々と惹かれていく。 そんな中神原秋人に潜んでいるのが最強最大の妖夢・『境界の彼方』であることが発覚すると、自身の血の力を解放し自らの存在と引き換えに彼の命を救う。 だが秋人から分離した『境界の彼方』の異界にて一人孤独な戦いを続けていた彼女は、今度は逆に乗り込んできた秋人に救われることとなる。 二人で協力し『境界の彼方』が再度秋人と同化したのを見届けた後、最後の最後に秋人へ『好きになってよかった』と想いを伝えて砕けるように消滅した。 「不愉快です!」が口癖。ただし言葉とは裏腹に不愉快じゃない不愉快ですもある。 胸にコンプレックスを抱いている他、動揺するとメガネを拭きまくる癖がある。ブログも書いているが思ったことをそのまま書くためしょっちゅう炎上するとか。 以前『虚ろな影』という妖夢に取り付かれた親友をその手にかけており、その事は彼女の心に暗い影を落とし続けている。 【方針】 すっごく疲れました。不愉快です。

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