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*クォート&セイバー ◆ZTnr6IpaKg ―――よく食べるなぁ。 セイバーのマスター、クォート。 一見するとただの人間に見えるが、そうではない。 ある島に送り込まれ、任務に従事していた武装探索ロボットである。 ―――しかたないでしょ。 さすがに食べないとやってられないわ。 でも私、スキルになるほど食い意地はってたかな…? 彼は今、街の牛丼屋に来ていた。 別にロボットである彼が食事をしに来たわけではない。 食事を欲したのは、彼のサーヴァントであるセイバー――真名をヒマリという――である。 サーヴァントには不要とされる食事をわざわざ摂りに来たのだ。 ―――自覚はないのかもね。 でも、必要だからといっても6杯目はすごいね。 僕は食べなくてもいいからよくわからないけど。 …普段はどんなもの食べていたの? サーヴァントは第二・第三要素である魂と精神を喰らうことで魔力を補給できるが、 では通常の食事は無意味かというとそうでもない。多少の魔力は補える。 それでも『無いよりはマシ』程度でしかないはずなのだが、このセイバーはそうではなかった。 彼女はその生涯で様々なものを食べ、力を付けて戦った故の業を持っていた。 これにより、食事による魔力の回復量が増加しているのだ。 ―――何でもよ。『大陸』は食べ物が少なかったから、それが普通だったの。 『島』に戻ってからもね。 仲間はネズミが大好きだったけど、私は特に好みは無いわね。 サルでもサソリでもリンゴでもカニでもねばねばでもつぶつぶでも、本当に何でもね。 ……ああ、そのくらいの食生活を送れば、英霊の能力扱いになるのね。 しかし、それでも十分な魔力の供給ができていればさして役には立たないスキルである。 それを、マスターとサーヴァントとしての正体を晒す危険を冒してまで活用しているのは、 当然ながら魔力が不足しているということであり、マスター側の責任であった。 ―――まあこちらとしてはそれで助かったけどね。 僕に魔力供給をしろというのもさすがに無理だ。 魔術回路なんて無いし、魂喰いは、まあ君がするっていうなら、まあ…。 でも僕は聖杯なんていらないしなー。カーリーのところへ帰りたいだけだし。 クォートは純然たるロボットである。 当然ながら魔力など一かけらも持っていない。 マスターとしての適性は魔術回路を持たない一般人を更に下回ってゼロである。 そんな彼がなぜマスターになれたのが、そもそも遺すべき『人間』を選定する『方舟』に、 人間ではない、どころか人間としてのルーツすら一切無い彼がなぜ来られたのか、その辺も謎である。 そもそも彼は聖杯で叶える願いすら持っていない。己が任務は既に全て果たしていたからだ。 ―――流石に人喰いはちょっとね…。 NPCは人とは言えないかもしれないけど、 それでも進んではしたくはないね。 そもそもこんなの参加なんてしたくはなかったし。 そしてセイバー……『ヒマリ』としても願いなど持っていない。 彼女は既にその生涯で己が物語を綴りきったからだ。 『イシ』を背負い、『主人公』として『英雄』を演じ、『物語』を終章に導いた。 それはもちろん満足のいく自分の物語であったが、そのために本物の『英雄』と認められてしまい、 死後にこんな殺し合いに参加させられてしまうとは。 ―――ああ、そうか。聖杯がどうでもいい者同士で組まされたのか。 ―――なるほど、似た者に召喚されるってそういうことね。 まるっきりやる気のない主従。。 聖杯の縁召喚機能が、ある意味最低の形で発揮された結果がこれである。 ―――勝たなきゃ帰れないのかな? 来れたんだから、普通に出ていけない? ―――……さあ?どうなんだろうね? 考えても仕方がない、と考え食事を続けるセイバー。 わからないならしょうがない、と黙るクォート。 とりあえず、なんにせよ魔力が無くてはどうしようもない。 「おかわり」 7度目の注文である。 セイバーはこの店で注文以外の言葉を話さずに、黙々と牛丼を頬張っている。 クォートは注文すらせず、セイバーと並んで黙って座っている。 一応情報が漏れないようにと、ラインを通じた念話で話しているのだ。 マスターとサーヴァントとしてはその心構えは結構なのだが、 NPC以外の者が傍から見ればシュールな光景だと思うだろう。 ―――どうしようか、これから。 ―――……さあ?どうしようか。 何の方針も定まっていない二人。 牛丼を食べる音だけが彼らの間に響いていた。 **【サーヴァントステータス】 **【出典】  魔王物語物語 **【CLASS】  セイバー **【マスター】  クォート **【真名】  ヒマリ **【性別】  女 **【属性】  中立・中庸 **【ステータス】  筋力C 耐久C 敏捷B(C) 魔力D 幸運A 宝具A   **【クラス別スキル】 対魔力:E  魔術に対する守り。  無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。   騎乗:D  騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。   **【固有スキル】 戦闘続行:B  瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。   魔力放出(炎):D+  横切り技は炎属性。アホくさ。  ……一応、セイバーが本物の英霊と成ったことで本当に炎を出せる様になった。  武器に魔力を帯びさせ、炎として放出することによって威力を向上させる。  対魔力の影響を受ける。また、空想の力が強く働く場では強化される。   悪食:C  大概のものは食べる。  食事による魔力の回復量が増加する。 **【宝具】 **『空想と現実の剣(ロングソード)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人  空想と現実の境界に存在した剣。英雄セラの愛剣である。  銘も無いありふれた直剣であるが、セラはこのロングソード一本で竜やクジラなど多くの敵を打倒している。  何かしらの魔法がかかっているとも言われているが定かではない。  元々は英雄アレスの剣であり、経緯は不明だが空想の力が渦巻く地底に置かれることで  『セラの剣』という宝具として昇華された。  常時発動型の宝具で、装備することで敏捷のランクが一つ上昇し、  さらに怪物としての属性を持つ者に対して攻撃時に追加ダメージを与える。   **『完全無欠の主人公(ザ・ヒーロー)』 ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人  主人公特権。主人公であるということそのものが宝具である。  常時発動型宝具であり、セイバーの状態によって効果が変動する。  セイバーは『設定』や『フラグ』を理解して任意で潰すことが可能であり、  セイバーに対して不利となる運命干渉や未来予測・予知などのスキル・宝具を無効化する。  戦闘が苦戦の段階に入ると幸運に+補正がかかり、幸運判定による攻撃の回避が可能となり、  クリティカル率が上昇する。この効果は戦闘に参加する味方にも適用される。  さらに追い詰められると全てのステータスのランクが一つ上昇し、クリティカル率が大幅に上昇する。 **『予定調和の最終決戦(ラストチャプター)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-  あるべき者が揃ってこその最終決戦。  セイバーが『魔王物語』に結末をもたらした逸話が宝具になったもの。  『敵が魔王かそれに類するもの、あるいはストーリー上のラスボスである』  『その敵に対し、セイバーが他二体のサーヴァントと共闘する』  この二つの条件を満たした時に発動可能。  固有結界に近い『空想の力』で満ちた異界を形成し、全ての戦闘参加者を取り込んで隔離し、  異界に取り込まれた自分と戦闘に参加している味方の体力・魔力・バッドステータスを全快させる。  さらに、異界内では味方の能力に何らかの制限が掛かっている場合、それが全て解除される。  この『制限』はサーヴァントのマスターの能力によるステータスの劣化や、クラスによるステータス・スキル・宝具への制限、  これまでの戦闘による武装の破損・損失、狂化スキルによる理性の消失なども含まれる。  つまり、生前の全盛期そのものの『英雄』としての全力を発揮することができる。  形成された異界は、戦いに何らかの決着が続くまで持続する。  この宝具はセイバーが現界している限り一度しか使用できない。   **【Weapon】 『本』  セイバーの物語が綴られている本。 **【人物背景】  魔王物語の結末を探し求めて『大陸』から『島』に来た女性。  アレスの黄色いイシを背負っている。元々は『島』の出身らしい。  女性ではあるが随分と漢らしい性格をしており、また好奇心旺盛で時には無鉄砲とも思える行動をする。  物語という舞台において、色々な意味で『主人公補正』を駆使する。  ステータスで主人公やフラグなどの用語を使っているのは  メタなネタとしてだけではなく、実際に『主人公だから』である。   **【サーヴァントの願い】  特に無い。 **【基本戦術、方針、運用法】  ステータスは極々平均的。  宝具が常時発動型だけなので、瞬発的な火力が無い。  しかし厄介な運命干渉系宝具や予知・直感の類は無効化でき、大抵の人外混じりにも強い。  相性によっては結構有利な戦いができる。  短期戦は向かず、中長期戦に持ち込んで『完全無欠の主人公』で逆転するのが勝ち筋。  極まれば、相手の攻撃はなぜか悉く運良く外れて、こちらの攻撃はクリティカル連発という素敵な状態に。  窮地からの逆転は主人公の華である。  ………要はスパルタクスと似た戦闘スタイル。  しかし彼と違い、運悪く強力なのを一撃もらうと死ぬ。  それなりの火力があるサーヴァントに先制して宝具を撃たれると普通に殺される可能性が大。  なので敵の能力を把握し、ある程度戦闘を続けられるように立ち回りを考える必要がある。  あるいはその辺を補える味方と組むか。  油断したり対策が出来なかったりすると一発で沈むのは原作から何も変わっていない。  魔王物語物語は甘くないのである。  目下最大の問題は、中長期戦する必要があるのにマスターの魔力関係で継戦能力が貧弱であること。  ゆえにひたすら飯を食べて魔力を稼ぐ必要がある。  もしくはマスター殺しをマスターに頼り、その援護をした方がいいかもしれない。 **【マスターステータス】 **【出典】  洞窟物語 **【名前】  クォート **【性別】  男性型 **【参加方法】  ムーンセルによる召還。  経緯は不明。 **【マスターとしての願い】  カーリーのところへ帰りたい。   **【能力・技能】  多くの武器を装備し、使いこなす。  ぶっちゃけ火力はセイバーよりも遥かに高い。  神秘は宿らないのでサーヴァントには通じないが、並のマスターを倒すには過ぎた攻撃力。    しかし攻撃力が優れる反面、魔力がゼロ。魔術回路もゼロ。  一切の魔力を供給できないばかりか、魔力が扱えないということは  令呪を使えないということでもある。  そういう意味では最低のマスターである。   **【Weapon】  様々な重火器を所持する。 『シュプール』凄い強い銃。レーザー。 『スーパーミサイル』連射可能な爽快系ミサイル。超兵器。 『ファイアボール』バウンドする火の玉。 『バブリン』泡。周囲に浮かべてバリアにできる。 『ブレード』キングの魂が宿る剣。投擲すると命中した相手とその周囲を滅多切りにする。       霊的なサムシングによる攻撃なので、一応サーヴァントにも効かないこともない。 『ブースター』飛べる。 **【人物背景】  地上の国から、空飛ぶ島へ派遣された武装探索ロボット。  島に存在する『悪魔の王冠』という力を破壊するのが任務であったが、  相棒のカーリーブレイス共々その力を持つ者に敗れる。  次に目覚めたときは記憶を失っていたが、『洞窟』を彷徨ううちに  カーリーと再会し、『王冠』を手にした『ドクター』と  『王冠』を造り上げた元凶である『ボロス』を倒し、全ての任務を果たした。 **【方針】  明確には決まっていない。  とりあえず帰る方法を探したい。  どうしても無理なら戦う……かも。  一応、戦闘になったらためらわない。  ロボットだしその辺は割り切って戦える。 **【その他】 ○二人とも無口系主人公なのであまり喋らない。かもしれない。 ○『天恵の強運』『運命の打破』は宝具として『完全無欠の主人公』に吸収。  全て主人公補正だから纏めればいいや。 ○『つぶつぶ』が一体何なのかわからずとりあえず使ってみたそこの貴方。  貴方のヒマリさんは悪食の第一歩を踏み出しました。  私です。

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