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*美遊・エーデルフェルト&バーサーカー(2) ◆DpgFZhamPE ガラガラと、音をたてて現れる。 よく鍛えられた体。長い足。高い背。鈍く光る槍。 ───これが、サーヴァント・ランサー。 「まさか・・・斬撃”シュナイデン”も効かないなんて」 絶望───美遊・エーデルフェルトの心を包んでいるのは、ソレだった。 カレイドの魔法少女。 無限の魔力供給により戦う、その存在。 本来、普通の人間の体では成し遂げることは不可能であろう黒化英霊を倒すことも可能にした、魔術礼装。 ───それなのに。 目の前の存在”サーヴァント”には、あらゆる攻撃が通じない。 「ほう・・・良いセンスをしているが、まだまだだな。  出来れば成長した姿でまた手合わせ願いたかったが───仕方あるまい。  ・・・すまないな。君には恨みはないのだが」 「ッ!収束放射”フォイア”ッ!!」 魔力の塊を収束して、敵の胴体を貫かんと放つ。 ───しかし、槍の英霊は軽く身を逸らすだけでその攻撃をいとも簡単に避けてしまう。 『美遊様!お逃げください、彼は黒化英霊とは比べものになりません!  まさか、英霊に意識があるだけで、こんなにも差があるとは・・・!』 「わかった、サファイア!  散弾で、隙を───」 「させると思うか?」 ザンッ、と音がする。 槍が目の前の空気を裂いた音だった。 僅かに切り取られた前髪が、はらはらと宙に舞う。 こちらが行動を取る前に、全ての行動が読まれ、先手を打たれる。 ───強い。 以前戦った黒化英霊には、理性がなく、本来の英霊よりかはステータスも大幅に劣化していた。 純粋な、反射神経で戦うだけの化物。 そこに敵がいたら剣を振るう。距離を取られたら距離を詰める。 単純思考の行動しかとれない、ただの力の塊。 それが、今目の前にいる槍の英霊との違う点。 今戦っているこの英霊には、自我があるのだ。 今まで培ってきた経験が。武器を握るための信念が。人を殺すための願いが。勝利を掴み取ってきた技術が。その栄光の人生が。その誇りが。 ───彼を英霊たらしめる全ての要素が、備わっている。 故に、勝てるわけがない。 美遊・エーデルフェルトも相当の実力者ではある。 並の人物なら手も足も出まい。 しかし今の相手は歴戦の英霊。 とてもじゃないが、敵う相手では─── 『美遊様、私が時間を稼ぎますので、その隙に───ああっ!』 「サファイア!」 ガンッ、という音とともに美遊の腕からサファイアが叩き落とされる。 カラカラと転がっていくサファイアには、もう手が届かない。 拾おうにも、目の前の英霊がそれを許してくれるのだろうか。 「・・・すまないな。君の勇姿は、私の心にしかと刻み込んだ。  痛めつけるのは趣味ではない。  ───安心するといい、痛みは一瞬だけだ」 「い、いや・・・」 カタリ、と槍の英霊が鈍く光る槍を持ち上げる。 狙うは心臓。刈り取るは命。 ───ああ、死ぬんだ。 心は諦めていないのに、体が既に生を諦めている。 目の前のプレッシャーを放つ存在に、肉体が生を放棄し、死を待つだけとなっている。 ───ああ、嫌だ。 ───イリヤともあんな別れをしたままじゃ嫌だ。 ───もっと話したい。 ───もっと仲良くしたい。 ───まだ、死にたくない。 その表情を見て、槍の英霊は何を思ったのか。 彼も生前は誇りある騎士だったのだろう。 こんな幼い女の子を願いのために殺して、気持ちのいいはずがない。 苦虫を噛み潰したような顔をした後、槍の英霊は一言告げる。 「・・・本当に、すまない。  どうか、安らかに───」 ビュンッ!と。 高速の魔槍が、美遊の心臓を食い破らんと迫る。 (い、や───) 彼女の脳裏に最後に映ったのは、彼女自身の、大切な人物。 ”美遊がもう苦しまなくていい世界になりますように” 彼女が幼い頃から、彼女を護ってくれた一人の家族。 ”やさしい人たちに出会って───” ”笑いあえる友達を作って───” 自分が一番辛いはずなのに。 それでも美遊のために微笑んでくれた。 ”あたたかでささやかな───” ああ、なのに。 こんなところで私は死んでしまうのか。 ”幸せをつかめますように” 「助けて───お兄ちゃん」 「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■────────────!!!!!」 咆哮。 慈悲もなく消え去るその命を護ると───狂戦士が推参する。 「な、なんだ貴様はッ!」 槍の英霊が反応する。 美遊の心臓を喰らうはずだったその槍は、突如現れた仮面の化物に標的を変える。 ───だが、遅い。 驚愕した。標的を変えた。 その一瞬が、致命的なまでの敗因を作る。 「■■、■■■■!」 仮面の化物は放たれた神速の槍を何の苦労もなく掴み取る。 まるで最初からそこから動いていなかったものを取るかのような気軽さで、その槍を握り締める。 そして、次の瞬間。 ───バギリ!と。 ただの握力のみで、その槍を破壊する。 「な、貴様、狂戦士の分際で───ガッ!?」 武器を失い。攻撃手段を失った兵など、もはや価値などない。 退散など許さない。 仮面の化物は、そうとでも言うかのように、手に持った黒刀を振り上げ───そのまま振り下ろす。 反応なぞ出切るはずもない。 圧倒的なその暴力の前に───槍の英霊は、恨み言の一つも吐く時間も残さず、塵となった。 「───あなた、バーサーカー・・・?」 敵を排除した後、まるで動かなくなった仮面の化物に問う。 反応はない。立ち尽くしたままだった。 『美遊様ー!!ご無事ですか!?  お怪我は───』 「うん、大丈夫」 大声をあげながら突っ込んでくるサファイアをキャッチする。 サファイアに情報を聞いてみると、頭に入っている情報───聖杯戦争のことなど───はサファイアも知っているらしい。 『このサーヴァントのクラスはバーサーカー。  理性がなく、暴れ回るクラスのサーヴァントです。  魔力供給は私の力で問題はないですが、このサーヴァントを制御するのは至難の技です』 サファイアは、客観的な情報を口にする。 美遊自体は、聖杯に望むものは何もない。 あるにはあるのだが───ここで、この聖杯戦争に乗っていいのかわからずにいる。 強いて言えば、イリヤの元に、帰りたい。 クロや遠坂凛、ルヴィア、みんなのところに、帰りたい。 「・・・サファイア、私はイリヤのところに帰りたい。  でも、私だけの力じゃ足りないと思う」 だから、と。 理性のない仮面の化物───狂戦士へと手を差し伸ばす。 掌を広げ、狂戦士へ。 「お願い───あなたも協力して、バーサーカー」 「・・・・■■、■■■■」 狂戦士は低く唸る。 仮面に隠したその表情はわからない。 恐らく、狂気に歪んでいることだろう。 理性が存在しないのだ、残るは破壊衝動のみ。 「・・・?」 ───それでも。 狂戦士は、差し出された手を確かに握り返した。 己の握力で潰してしまわないように。 最小限の力で、掌の中にある温かみを消してしまわないように。 妹の手を握る、優しい兄のように。 『・・・美遊様』 「・・・うん」 サファイアの声に、美遊は短く返す。 「ありがとう───バーサーカー」 【CLASS】 バーサーカー 【真名】 黒崎一護@BLEACH 【パラメーター】 筋力A+ 耐久B+ 敏捷A+ 魔力C+ 幸運C+ 宝具B 【属性】  秩序・狂 【クラススキル】 狂化:A 全パラメータを1ランク上昇させ、筋力と耐久をさらに1ランクアップさせている。 代わりに言語能力と理性の全てを喪失している。 【保有スキル】 完全虚化:EX 死神の敵である悪霊(虚)の力をその身に纏う、死神の中でも特殊な者しか扱えない能力。 神性を持つ相手に追加ダメージ判定を行う。相手の神性が高ければ高いほど成功の可能性は上がる。 今回のバーサーカーはその力に完全に呑まれており、自我は消失している。 残っているのはただ一つ。 「護る」という意思のみ。 超速再生:B 虚が持つ、再生能力。 このランクならば腕の欠損、胴体に開けられた穴などを一瞬で回復可能。 しかし、再生の規模に応じて相応の魔力を消費する。 チェイン:A 自身の宝具を呼び寄せる能力。 手から離れていたとしても念じるだけでその手元に戻ってくる。 生前はその特性を利用し、投げては戻しの戦法をとった。 守護:B 生前、誰かを・何かを護るために戦い続けたものに付与されるスキル。 護る戦いにおいて、耐久が一段階上昇する。 しかしこのスキルのせいで、バーサーカーは戦意無き者、戦意消失した者を襲うことができない。 【宝具】 『天を鎖す黒刀(てんさざんげつ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:10 黒崎一護の象徴的な宝具。 解放することによって俊敏値を上げ、剣先から魔力の斬撃を発射することができる。 バーサーカーのクラスで召喚されたため、常時解放状態に。 本来のランクはもっと上なのだが、今回は完全虚化の状態として召喚されたことと、これが斬月の真の姿ではないことからこのランクとなっている。 狂化が解かれ、彼が真に自分の意思で戦った時───この宝具は、二刀一対型の真の姿を現すだろう。 『天地呑み込む虚無の閃光(セロ)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:100 本来、『天地呑み込む虚無の閃光』は黒崎一護の宝具としては存在しない。 しかし、黒崎一護の象徴的な宝具、『天を衝く月の牙(げつがてんしょう)』がスキル・完全虚化によって変質したものであるため彼の宝具として認められた。 極限まで練り上げた魔力を凝縮、光の奔流として放つ。 単なるそれだけの技だが、単純であるが故に規格外の火力を有する。 その光は巨大な建造物も一瞬で消失させるほどの威力である。 しかし、威力に比例してその魔力消費はかなりのもの。 現在のマスターではまず使用できないため、令呪の強化が必要不可欠となる。 【weapon】 天を鎖す黒刀 バーサーカーの宝具。 斬魄刀である。 【人物背景】 空座第一高校所属。 職業・高校生───兼、死神代行。 虚に襲われた際、家族を救うために、死神・朽木ルキアから死神の力を譲り受け、以降彼女の代わりに死神の仕事をするようになってから、死神代行として活躍する。 尸魂界に宣戦布告、ルキア奪還、虚圏への突入、謀反者藍染惣右介の撃退、完現術、そして滅却師との戦い───惑わされ、挫けたこともあったが何度も現世・霊界の危機を救ったその姿はまさに英雄のものであったため、彼は英霊となった。 今回の聖杯戦争においては、美遊が放った、兄に助けを求める声を聞いて現界。 「何で兄貴が先に生まれてくるか知ってるか?  あとに生まれてくる弟や妹を守るためだ!  兄貴が妹にむかって“殺してやる”なんて死んでも言うんじゃねぇよ!」 生前彼が言い放ったこの言葉は、彼の兄としての誓いでもある。 美遊という妹が死にそうな現状なのに、助けを求めているのに現れない美遊の兄への憤り、目の前で奪われそうになっている罪の無い命を護りたいという心に従って美遊のサーヴァントとして戦うことを決意。 ───しかし、不運にも彼が現界したのは剣士のクラスではなく狂戦士のもの。 しかし狂気に呑まれて尚、その死神代行としての気高い心は「護る」という誓いを失うことはなかった。 よって。 彼は理性のない心で、マスターを護るためだけに再び剣を振るうこととなる。 【サーヴァントとしての願い】 マスターを護る。 【基本戦術、方針、運用法】 マスターの魔力供給で十全の活動はできるので、基本は力押し。 後ろに回り敵の腕を握ってそのまま斬り取ったり、吹き飛ばした相手を踏みつけて粉微塵にしたりと、えげつない戦法が主体。 獣の本能に則った、響転や超速再生を利用した戦法を見せてくれるだろう。 しかし超速再生も魔力を必要とするため、多用はできない。 生前は仮面の一部を破壊することで暴走形態を解くことができたが、今回は「狂戦士」というクラスで召喚されたため、仮面を破壊しても再生してしまう。 暴走、狂化を解くには何らかの奇跡が必要か。 バーサーカーのたった一つ残った自我は「護る」こと。 マスターが危うくなったら問答無用でマスターを抱え逃亡してしまうので、マスターの安全管理も重要なことの一つ。 バーサーカーにどう護ってもらうか、それが一番の要である。 【マスター】 美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei! 【参加方法】 ルヴィア家あったゴフェルの木片に接触(美遊は何が原因で呼ばれたかわかっていないため、ゴフェルの木片の正確な形は不明) 【マスターとしての願い】 イリヤの元へ帰りたい。 聖杯戦争に乗る気はない。 【weapon】 カレイドステッキ・サファイア 宝石翁ゼルレッチが2本1セットで製作した特殊魔術礼装・カレイドステッキ……に、宿っている人工天然精霊。もう1本のカレイドステッキに宿っている精霊・マジカルルビーの妹にあたる。 任務によって宝石翁からルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトに貸し与えられマスターとしたが、遠坂凛との私闘に明け暮れるルヴィアに呆れ、姉と共にマスターを見限った。現在、美遊・エーデルフェルトをマスターとする。 マスター登録をしなければ変身はできない。 基本的に無口であり、あまりしゃべらない。口調そのものは丁寧で、誰に対しても「様」をつける。性格元のメイド服同様、冷静なように見えて意外と感情の起伏が大きい。 また、慇懃無礼な態度の裏の性格は非常に辛辣で、彼女的に見てどうかと思う人物・行為に対しては容赦なく罵倒する。 本来は姉と違ってマスターから簡単に離反するような性格ではないのだが、あまりにルヴィアが任務を無視した傍若無人な振る舞いをしたため、見限ることになった。対し、美遊との関係は良好。 カレイドステッキとして、戦闘に先鋭化した性能を見せる。 平行世界からの干渉によってマスターへ無限の魔力供給が可能。 また、Aランクの魔術障壁の他、物理保護、治癒促進、身体能力強化といった恩恵を常に与えている。 ただし、供給量・持続時間は無限でも、一度に引き出せる魔力はマスターの魔術回路の性能に依存するため、結局は効率的な魔力運用は欠かせない。 機能の一つに、魔術ではなく「純粋な魔力」を放出するというものがあり、砲弾、散弾、ブレード状に固定、といったバリエーションで駆使する。 ある程度、形・大きさを変えることができるらしく、使用時以外は手で持つステッキ部分を消して、羽の生えた星型の丸いヘッド部分のみの姿となって、美遊の近くにいる。 洗脳電波デバイスを有し、事件の記憶を一般人から(時にはマスターたちからも)消したり、トラブルを起こしたお仕置きにルビーを洗脳したりもする。 クラスカード・セイバー 騎士王、アルトリア・ペンドラゴンのクラスカード。 能力・技能の欄に詳細記載 【能力・技能】 カレイドステッキ・サファイアによる変身、魔法少女カレイドサファイアへとなることができる。 身体能力・知能が高く、完璧超人。 Aランクの魔術障壁や飛行能力、無限の魔力供給などできることは色々。 子どもながらによく頭が回り、戦闘技術も中々のもの。 しかし頭が良すぎるあまり、常識に囚われがちなところも。 クラスカード・セイバー ・夢幻召喚 クラスカードの本来の使用方法。通行証を介した英霊の座への間接参照により役割に応じた英霊の力の一端を写し取り、自身の存在に上書きする擬似召喚。つまり『英霊になる』こと。夢幻召喚をするとカレイドステッキは宝具の状態になるが、その状態でも会話ができる。 騎士王、アルトリア・ペンドラゴンの能力を得る。 選定の剣を引き抜いたブリテンの伝説的君主、アーサー王。 攻・守・機・守・宝具全てに優れた最優の英霊と呼ばれる。 英霊としての力をその身に宿すことができるが、戦闘センスなどは美遊のものなので、歴戦の英霊達には技術的な面でとてもではないが敵わない。 できても防戦一方、時間稼ぎになるだろう。 ・約束された勝利の剣 「聖剣」というカテゴリにおける頂点。 剣としてもその性能はトップクラスのもの。 所有者の持つ魔力を光に変換し、収束・加速させ運動量を極限まで増大して放たれる究極の一閃は、神霊にまで手が届くと言われる。 しかし、今回はバーサーカーへの魔力供給も行わなければいけないため、真名解放は無理だろう。 ・風王結界 聖剣を幾重にも覆う風の結界。 本来はあまりにも有名な聖剣の姿を空気の屈折率を変えて隠すために使われるが、美遊においてはその必要がないため常時解放状態である。 【人物背景】 とてもクールで、感情表現に乏しい。小学校の授業の問題に高等数学を持ち出すなど、自分の能力が一般のものに比べて高いことに無自覚で、一種の世間知らずでもある。 出会った当初のイリヤが、魔法少女をしているのはゲームみたいだから、と語ったことに対し不快感を表したり、戦闘を全て一人で行おうとするなど、その行動原理に強い使命感がある。 それゆえか、基本的に任務外のことに関心が薄い。特に人付き合いにそれは顕著で、学校に通っても友達は作らず、クラスメイトの名前も覚えない。ただ、拾ってもらったルヴィアに恩義を感じているなど、積極的に関わらないだけで人間嫌いではない。 当初は同じくカレイドステッキに選ばれた身でありながら「魔法少女に憧れていたから」というあまりに稚拙な理由でカード回収を行うイリヤを仲間と認めず、「あなたは戦わなくていい」と言っていたが、彼女との交流を得てイリヤなりに真剣に戦いに赴いていることを知る。同時に徐々に仲が縮まり、後にイリヤが死への恐怖から逃げ出した際には、イリヤがもう戦わなくていいように、「あなたは戦わなくていい」と独り戦いに向かう。同じ言葉でありながら、この時のこの言葉に込められた感情はまったく違うものだった。 そしてバーサーカー戦で決意を新たに魔法少女になったイリヤに救われたことでイリヤを友達と認めるが、それ以降イリヤにべったりになる。 また、イリヤの義兄である士郎に対して好意を寄せている節がある。 その正体は、平行世界で誕生した「生まれながらに完成された聖杯」。 天然もので中身入り、オリジナルに極めて近いという破格の存在。詳細は不明だが、その世界では美遊を奪い合うために聖杯戦争が作られたとされている。 今回はプリズマイリヤ2wei!より、クロと和解した後より参戦。 聖杯に望む願いはあるが───現段階では、ここでそれを果たすために動いていいのか決めかねている。 【方針】 とりあえずイリヤの元へ帰りたい。 聖杯で、自分の世界の救済を願う───? 乗るかどうかは決めかねている。 ----
*美遊・エーデルフェルト&バーサーカー(2) ◆DpgFZhamPE ガラガラと、音をたてて現れる。 よく鍛えられた体。長い足。高い背。鈍く光る槍。 ───これが、サーヴァント・ランサー。 「まさか・・・斬撃”シュナイデン”も効かないなんて」 絶望───美遊・エーデルフェルトの心を包んでいるのは、ソレだった。 カレイドの魔法少女。 無限の魔力供給により戦う、その存在。 本来、普通の人間の体では成し遂げることは不可能であろう黒化英霊を倒すことも可能にした、魔術礼装。 ───それなのに。 目の前の存在”サーヴァント”には、あらゆる攻撃が通じない。 「ほう・・・良いセンスをしているが、まだまだだな。  出来れば成長した姿でまた手合わせ願いたかったが───仕方あるまい。  ・・・すまないな。君には恨みはないのだが」 「ッ!収束放射”フォイア”ッ!!」 魔力の塊を収束して、敵の胴体を貫かんと放つ。 ───しかし、槍の英霊は軽く身を逸らすだけでその攻撃をいとも簡単に避けてしまう。 『美遊様!お逃げください、彼は黒化英霊とは比べものになりません!  まさか、英霊に意識があるだけで、こんなにも差があるとは・・・!』 「わかった、サファイア!  散弾で、隙を───」 「させると思うか?」 ザンッ、と音がする。 槍が目の前の空気を裂いた音だった。 僅かに切り取られた前髪が、はらはらと宙に舞う。 こちらが行動を取る前に、全ての行動が読まれ、先手を打たれる。 ───強い。 以前戦った黒化英霊には、理性がなく、本来の英霊よりかはステータスも大幅に劣化していた。 純粋な、反射神経で戦うだけの化物。 そこに敵がいたら剣を振るう。距離を取られたら距離を詰める。 単純思考の行動しかとれない、ただの力の塊。 それが、今目の前にいる槍の英霊との違う点。 今戦っているこの英霊には、自我があるのだ。 今まで培ってきた経験が。武器を握るための信念が。人を殺すための願いが。勝利を掴み取ってきた技術が。その栄光の人生が。その誇りが。 ───彼を英霊たらしめる全ての要素が、備わっている。 故に、勝てるわけがない。 美遊・エーデルフェルトも相当の実力者ではある。 並の人物なら手も足も出まい。 しかし今の相手は歴戦の英霊。 とてもじゃないが、敵う相手では─── 『美遊様、私が時間を稼ぎますので、その隙に───ああっ!』 「サファイア!」 ガンッ、という音とともに美遊の腕からサファイアが叩き落とされる。 カラカラと転がっていくサファイアには、もう手が届かない。 拾おうにも、目の前の英霊がそれを許してくれるのだろうか。 「・・・すまないな。君の勇姿は、私の心にしかと刻み込んだ。  痛めつけるのは趣味ではない。  ───安心するといい、痛みは一瞬だけだ」 「い、いや・・・」 カタリ、と槍の英霊が鈍く光る槍を持ち上げる。 狙うは心臓。刈り取るは命。 ───ああ、死ぬんだ。 心は諦めていないのに、体が既に生を諦めている。 目の前のプレッシャーを放つ存在に、肉体が生を放棄し、死を待つだけとなっている。 ───ああ、嫌だ。 ───イリヤともあんな別れをしたままじゃ嫌だ。 ───もっと話したい。 ───もっと仲良くしたい。 ───まだ、死にたくない。 その表情を見て、槍の英霊は何を思ったのか。 彼も生前は誇りある騎士だったのだろう。 こんな幼い女の子を願いのために殺して、気持ちのいいはずがない。 苦虫を噛み潰したような顔をした後、槍の英霊は一言告げる。 「・・・本当に、すまない。  どうか、安らかに───」 ビュンッ!と。 高速の魔槍が、美遊の心臓を食い破らんと迫る。 (い、や───) 彼女の脳裏に最後に映ったのは、彼女自身の、大切な人物。 ”美遊がもう苦しまなくていい世界になりますように” 彼女が幼い頃から、彼女を護ってくれた一人の家族。 ”やさしい人たちに出会って───” ”笑いあえる友達を作って───” 自分が一番辛いはずなのに。 それでも美遊のために微笑んでくれた。 ”あたたかでささやかな───” ああ、なのに。 こんなところで私は死んでしまうのか。 ”幸せをつかめますように” 「助けて───お兄ちゃん」 「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■────────────!!!!!」 咆哮。 慈悲もなく消え去るその命を護ると───狂戦士が推参する。 「な、なんだ貴様はッ!」 槍の英霊が反応する。 美遊の心臓を喰らうはずだったその槍は、突如現れた仮面の化物に標的を変える。 ───だが、遅い。 驚愕した。標的を変えた。 その一瞬が、致命的なまでの敗因を作る。 「■■、■■■■!」 仮面の化物は放たれた神速の槍を何の苦労もなく掴み取る。 まるで最初からそこから動いていなかったものを取るかのような気軽さで、その槍を握り締める。 そして、次の瞬間。 ───バギリ!と。 ただの握力のみで、その槍を破壊する。 「な、貴様、狂戦士の分際で───ガッ!?」 武器を失い。攻撃手段を失った兵など、もはや価値などない。 退散など許さない。 仮面の化物は、そうとでも言うかのように、手に持った黒刀を振り上げ───そのまま振り下ろす。 反応なぞ出切るはずもない。 圧倒的なその暴力の前に───槍の英霊は、恨み言の一つも吐く時間も残さず、塵となった。 「───あなた、バーサーカー・・・?」 敵を排除した後、まるで動かなくなった仮面の化物に問う。 反応はない。立ち尽くしたままだった。 『美遊様ー!!ご無事ですか!?  お怪我は───』 「うん、大丈夫」 大声をあげながら突っ込んでくるサファイアをキャッチする。 サファイアに情報を聞いてみると、頭に入っている情報───聖杯戦争のことなど───はサファイアも知っているらしい。 『このサーヴァントのクラスはバーサーカー。  理性がなく、暴れ回るクラスのサーヴァントです。  魔力供給は私の力で問題はないですが、このサーヴァントを制御するのは至難の技です』 サファイアは、客観的な情報を口にする。 美遊自体は、聖杯に望むものは何もない。 あるにはあるのだが───ここで、この聖杯戦争に乗っていいのかわからずにいる。 強いて言えば、イリヤの元に、帰りたい。 クロや遠坂凛、ルヴィア、みんなのところに、帰りたい。 「・・・サファイア、私はイリヤのところに帰りたい。  でも、私だけの力じゃ足りないと思う」 だから、と。 理性のない仮面の化物───狂戦士へと手を差し伸ばす。 掌を広げ、狂戦士へ。 「お願い───あなたも協力して、バーサーカー」 「・・・・■■、■■■■」 狂戦士は低く唸る。 仮面に隠したその表情はわからない。 恐らく、狂気に歪んでいることだろう。 理性が存在しないのだ、残るは破壊衝動のみ。 「・・・?」 ───それでも。 狂戦士は、差し出された手を確かに握り返した。 己の握力で潰してしまわないように。 最小限の力で、掌の中にある温かみを消してしまわないように。 妹の手を握る、優しい兄のように。 『・・・美遊様』 「・・・うん」 サファイアの声に、美遊は短く返す。 「ありがとう───バーサーカー」 【CLASS】 バーサーカー 【真名】 黒崎一護@BLEACH 【パラメーター】 筋力A+ 耐久B+ 敏捷A+ 魔力C+ 幸運C+ 宝具B 【属性】  秩序・狂 【クラススキル】 狂化:A 全パラメータを1ランク上昇させ、筋力と耐久をさらに1ランクアップさせている。 代わりに言語能力と理性の全てを喪失している。 【保有スキル】 完全虚化:EX 死神の敵である悪霊(虚)の力をその身に纏う、死神の中でも特殊な者しか扱えない能力。 神性を持つ相手に追加ダメージ判定を行う。相手の神性が高ければ高いほど成功の可能性は上がる。 今回のバーサーカーはその力に完全に呑まれており、自我は消失している。 残っているのはただ一つ。 「護る」という意思のみ。 超速再生:B 虚が持つ、再生能力。 このランクならば腕の欠損、胴体に開けられた穴などを一瞬で回復可能。 しかし、再生の規模に応じて相応の魔力を消費する。 チェイン:A 自身の宝具を呼び寄せる能力。 手から離れていたとしても念じるだけでその手元に戻ってくる。 生前はその特性を利用し、投げては戻しの戦法をとった。 守護:B 生前、誰かを・何かを護るために戦い続けたものに付与されるスキル。 護る戦いにおいて、耐久が一段階上昇する。 しかしこのスキルのせいで、バーサーカーは戦意無き者、戦意消失した者を襲うことができない。 【宝具】 『天を鎖す黒刀(てんさざんげつ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:10 黒崎一護の象徴的な宝具。 解放することによって俊敏値を上げ、剣先から魔力の斬撃を発射することができる。 バーサーカーのクラスで召喚されたため、常時解放状態に。 本来のランクはもっと上なのだが、今回は完全虚化の状態として召喚されたことと、これが斬月の真の姿ではないことからこのランクとなっている。 狂化が解かれ、彼が真に自分の意思で戦った時───この宝具は、二刀一対型の真の姿を現すだろう。 『天地呑み込む虚無の閃光(セロ)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:100 本来、『天地呑み込む虚無の閃光』は黒崎一護の宝具としては存在しない。 しかし、黒崎一護の象徴的な宝具、『天を衝く月の牙(げつがてんしょう)』がスキル・完全虚化によって変質したものであるため彼の宝具として認められた。 極限まで練り上げた魔力を凝縮、光の奔流として放つ。 単なるそれだけの技だが、単純であるが故に規格外の火力を有する。 その光は巨大な建造物も一瞬で消失させるほどの威力である。 しかし、威力に比例してその魔力消費はかなりのもの。 現在のマスターではまず使用できないため、令呪の強化が必要不可欠となる。 【weapon】 天を鎖す黒刀 バーサーカーの宝具。 斬魄刀である。 【人物背景】 空座第一高校所属。 職業・高校生───兼、死神代行。 虚に襲われた際、家族を救うために、死神・朽木ルキアから死神の力を譲り受け、以降彼女の代わりに死神の仕事をするようになってから、死神代行として活躍する。 尸魂界に宣戦布告、ルキア奪還、虚圏への突入、謀反者藍染惣右介の撃退、完現術、そして滅却師との戦い───惑わされ、挫けたこともあったが何度も現世・霊界の危機を救ったその姿はまさに英雄のものであったため、彼は英霊となった。 今回の聖杯戦争においては、美遊が放った、兄に助けを求める声を聞いて現界。 「何で兄貴が先に生まれてくるか知ってるか?  あとに生まれてくる弟や妹を守るためだ!  兄貴が妹にむかって“殺してやる”なんて死んでも言うんじゃねぇよ!」 生前彼が言い放ったこの言葉は、彼の兄としての誓いでもある。 美遊という妹が死にそうな現状なのに、助けを求めているのに現れない美遊の兄への憤り、目の前で奪われそうになっている罪の無い命を護りたいという心に従って美遊のサーヴァントとして戦うことを決意。 ───しかし、不運にも彼が現界したのは剣士のクラスではなく狂戦士のもの。 しかし狂気に呑まれて尚、その死神代行としての気高い心は「護る」という誓いを失うことはなかった。 よって。 彼は理性のない心で、マスターを護るためだけに再び剣を振るうこととなる。 【サーヴァントとしての願い】 マスターを護る。 【基本戦術、方針、運用法】 マスターの魔力供給で十全の活動はできるので、基本は力押し。 後ろに回り敵の腕を握ってそのまま斬り取ったり、吹き飛ばした相手を踏みつけて粉微塵にしたりと、えげつない戦法が主体。 獣の本能に則った、響転や超速再生を利用した戦法を見せてくれるだろう。 しかし超速再生も魔力を必要とするため、多用はできない。 生前は仮面の一部を破壊することで暴走形態を解くことができたが、今回は「狂戦士」というクラスで召喚されたため、仮面を破壊しても再生してしまう。 暴走、狂化を解くには何らかの奇跡が必要か。 バーサーカーのたった一つ残った自我は「護る」こと。 マスターが危うくなったら問答無用でマスターを抱え逃亡してしまうので、マスターの安全管理も重要なことの一つ。 バーサーカーにどう護ってもらうか、それが一番の要である。 【マスター】 美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei! 【参加方法】 ルヴィア家あったゴフェルの木片に接触(美遊は何が原因で呼ばれたかわかっていないため、ゴフェルの木片の正確な形は不明) 【マスターとしての願い】 イリヤの元へ帰りたい。 聖杯戦争に乗る気はない。 【weapon】 カレイドステッキ・サファイア 宝石翁ゼルレッチが2本1セットで製作した特殊魔術礼装・カレイドステッキ……に、宿っている人工天然精霊。もう1本のカレイドステッキに宿っている精霊・マジカルルビーの妹にあたる。 任務によって宝石翁からルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトに貸し与えられマスターとしたが、遠坂凛との私闘に明け暮れるルヴィアに呆れ、姉と共にマスターを見限った。現在、美遊・エーデルフェルトをマスターとする。 マスター登録をしなければ変身はできない。 基本的に無口であり、あまりしゃべらない。口調そのものは丁寧で、誰に対しても「様」をつける。性格元のメイド服同様、冷静なように見えて意外と感情の起伏が大きい。 また、慇懃無礼な態度の裏の性格は非常に辛辣で、彼女的に見てどうかと思う人物・行為に対しては容赦なく罵倒する。 本来は姉と違ってマスターから簡単に離反するような性格ではないのだが、あまりにルヴィアが任務を無視した傍若無人な振る舞いをしたため、見限ることになった。対し、美遊との関係は良好。 カレイドステッキとして、戦闘に先鋭化した性能を見せる。 平行世界からの干渉によってマスターへ無限の魔力供給が可能。 また、Aランクの魔術障壁の他、物理保護、治癒促進、身体能力強化といった恩恵を常に与えている。 ただし、供給量・持続時間は無限でも、一度に引き出せる魔力はマスターの魔術回路の性能に依存するため、結局は効率的な魔力運用は欠かせない。 機能の一つに、魔術ではなく「純粋な魔力」を放出するというものがあり、砲弾、散弾、ブレード状に固定、といったバリエーションで駆使する。 ある程度、形・大きさを変えることができるらしく、使用時以外は手で持つステッキ部分を消して、羽の生えた星型の丸いヘッド部分のみの姿となって、美遊の近くにいる。 洗脳電波デバイスを有し、事件の記憶を一般人から(時にはマスターたちからも)消したり、トラブルを起こしたお仕置きにルビーを洗脳したりもする。 クラスカード・セイバー 騎士王、アルトリア・ペンドラゴンのクラスカード。 能力・技能の欄に詳細記載 【能力・技能】 カレイドステッキ・サファイアによる変身、魔法少女カレイドサファイアへとなることができる。 身体能力・知能が高く、完璧超人。 Aランクの魔術障壁や飛行能力、無限の魔力供給などできることは色々。 子どもながらによく頭が回り、戦闘技術も中々のもの。 しかし頭が良すぎるあまり、常識に囚われがちなところも。 クラスカード・セイバー ・夢幻召喚 クラスカードの本来の使用方法。通行証を介した英霊の座への間接参照により役割に応じた英霊の力の一端を写し取り、自身の存在に上書きする擬似召喚。つまり『英霊になる』こと。夢幻召喚をするとカレイドステッキは宝具の状態になるが、その状態でも会話ができる。 騎士王、アルトリア・ペンドラゴンの能力を得る。 選定の剣を引き抜いたブリテンの伝説的君主、アーサー王。 攻・守・機・守・宝具全てに優れた最優の英霊と呼ばれる。 英霊としての力をその身に宿すことができるが、戦闘センスなどは美遊のものなので、歴戦の英霊達には技術的な面でとてもではないが敵わない。 できても防戦一方、時間稼ぎになるだろう。 ・約束された勝利の剣 「聖剣」というカテゴリにおける頂点。 剣としてもその性能はトップクラスのもの。 所有者の持つ魔力を光に変換し、収束・加速させ運動量を極限まで増大して放たれる究極の一閃は、神霊にまで手が届くと言われる。 しかし、今回はバーサーカーへの魔力供給も行わなければいけないため、真名解放は無理だろう。 ・風王結界 聖剣を幾重にも覆う風の結界。 本来はあまりにも有名な聖剣の姿を空気の屈折率を変えて隠すために使われるが、美遊においてはその必要がないため常時解放状態である。 【人物背景】 とてもクールで、感情表現に乏しい。小学校の授業の問題に高等数学を持ち出すなど、自分の能力が一般のものに比べて高いことに無自覚で、一種の世間知らずでもある。 出会った当初のイリヤが、魔法少女をしているのはゲームみたいだから、と語ったことに対し不快感を表したり、戦闘を全て一人で行おうとするなど、その行動原理に強い使命感がある。 それゆえか、基本的に任務外のことに関心が薄い。特に人付き合いにそれは顕著で、学校に通っても友達は作らず、クラスメイトの名前も覚えない。ただ、拾ってもらったルヴィアに恩義を感じているなど、積極的に関わらないだけで人間嫌いではない。 当初は同じくカレイドステッキに選ばれた身でありながら「魔法少女に憧れていたから」というあまりに稚拙な理由でカード回収を行うイリヤを仲間と認めず、「あなたは戦わなくていい」と言っていたが、彼女との交流を得てイリヤなりに真剣に戦いに赴いていることを知る。同時に徐々に仲が縮まり、後にイリヤが死への恐怖から逃げ出した際には、イリヤがもう戦わなくていいように、「あなたは戦わなくていい」と独り戦いに向かう。同じ言葉でありながら、この時のこの言葉に込められた感情はまったく違うものだった。 そしてバーサーカー戦で決意を新たに魔法少女になったイリヤに救われたことでイリヤを友達と認めるが、それ以降イリヤにべったりになる。 また、イリヤの義兄である士郎に対して好意を寄せている節がある。 その正体は、平行世界で誕生した「生まれながらに完成された聖杯」。 天然もので中身入り、オリジナルに極めて近いという破格の存在。詳細は不明だが、その世界では美遊を奪い合うために聖杯戦争が作られたとされている。 今回はプリズマイリヤ2wei!より、クロと和解した後より参戦。 聖杯に望む願いはあるが───現段階では、ここでそれを果たすために動いていいのか決めかねている。 【方針】 とりあえずイリヤの元へ帰りたい。 聖杯で、自分の世界の救済を願う───? 乗るかどうかは決めかねている。 ---- |BACK||NEXT| |025:[[武智乙哉&アサシン]]|[[投下順>本編SS目次・投下順]]|027:[[ウェイバー・ベルベット&バーサーカー]]| |025:[[武智乙哉&アサシン]]|[[時系列順>本編SS目次・時系列順]]|027:[[ウェイバー・ベルベット&バーサーカー]]| |BACK|登場キャラ|NEXT| |&color(yellow){参戦}|[[美遊・エーデルフェルト]]&バーサーカー([[黒崎一護]])|051:[[夜の始まり]]|

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