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「キノ&アーチャ―」(2014/07/12 (土) 22:40:08) の最新版変更点
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――全ての人は、叶えたい願いがある。
そして、その願いを叶えるためならば時に、同じ人を殺めることも厭わない。
それを体現したような催しがこの聖杯戦争だ。
きっと此処で間違っているのは俺の方で、願いのために戦おうとしている彼らでは無いのだろう。
そこにあるのは全て純粋な願いだけ、と言う訳だ。
でも、……あぁ、それでも俺は信じたいんだ。人を殺して罪を感じる人の心を。
それに、
俺は知って欲しい、殺そうとしている相手が隣で、同じように息をして存在していると…。
それこそが大切だと伝えるために俺はもう一度銃を取る。
大丈夫、長い間、銃をとっても殺さない。そのためには何でもしてきた。できる全ての事をしてきた。そうやって生きてきた。だから、止めるつもりは無い。
今更生き方を変えるなんて過去と未来の俺が許さない、だから世界でただ一人になっても、
俺は俺の生き方を誇る。そうだろ、ナイブズ。
そして、これがたとえ間違っているとしてもヴァッシュ・ザ・スタンピードの戦いって言うのは、
何一つ終わりにしないって、足掻く事だから、みっともない程にね。
だから、
だから、
だから、
頼むよ。月よ、俺に、切符を。
少女は夢を見ていた。
夢の中の少女は、多くの級友と呼べる存在と、
トラブルやイザコザはあったせよ、ただ平和な時を過ごしていた。
それは誰も本来の自分の事を覚えていなかったがための偽りの平和だったとしても。
そこは確かに、穏やかな日常が続き、争いもなく、奪うこともなく、
人が人として生きることのできる聖地だった。
そして、そこは、その場所の名は。
「エルメス…君はやっぱりここには居ないんだね」
見知らぬ天井の下で、大きな目を持ち、精悍な顔をした少女キノは目を覚ました。
飛び起きたキノはずっと一緒に旅をしてきたモトラド(注・二輪車。空を飛ばない物だけを指す。)
を探すが、姿が一向に見当たら無いのを確認して、溜息を吐く。
だがそれもそうか、とキノは思う。
相棒と彼女は“願いの国”と呼ばれた国からはずっと離れ離れのままだったのだから。
願いの国の名産品と呼ばれた木片を妖しい露天商で購入したことが全ての始まりだった。
店主から商品を受け取った途端、キノを眩い光を包み込んだのだ。
薄れていく意識の中、珍しくエルメスが驚いてるな、と思ったのがキノの覚えている最期の記憶だった。
そして、キノはムーンセルに記憶を奪われ、旅人“キノ”で無く少女“木乃”
として、放り込まれた月見原学園にて平穏な日常を過ごした。
でも、ある時彼女は気づいてしまった。相棒の、契約を交わしたモトラドがいないことに。
その事に気づいた時、“木乃”は“キノ”に戻り、今度はこの世界へ連れてこられた。
そこまで思い出したキノは気分を必死に落ち着かせた後に素早く
黒いジャケット、3つのパースエイダ―(注・パースエイダ―は銃器。この場合は拳銃)の、
カノン、フルート、森の人、そして仕込みナイフの有無を確認する。
他の荷物は無い、だがジャケットと武器はちゃんとある事を確認して、ホッと息をつく。
「やあ、君が僕のマスターかい?」
そして顔を挙げるとそこには赤いコートを着た男が立っていた。
「わぁぁぁっ!!待って待ってお願いだからっ。僕は味方だよ、みーかーたっ!
ホラ、ラブ&ピース、ラアアアヴアーンドピィィィスッ!!!」
パースエイダ―を向けた途端、無様にも必死に這いつくばり始めたツンツン金髪頭の
赤コート男に対してキノは問う。
「じゃあ、あなたがボクのサーヴァント…なんですか?」
「イエース!!!僕は確かに君の平和の狩人(アーチャー)だよ。
キミの手の模様がその証。だから早くコレをどけてぇぇぇっ!!」
右手を見て嘘ではないことを確認する。
「……そうですか、失礼しました。ボクはキノです」
まだキノは目の前の情けない男が自分のサーヴァントかどうか怪しんでいたが、
右手のパースエイダ―をどけるとようやく安心したように勝手に男は喋りだす。
「ふぅ、よろしくマスター、改めて、僕はアーチャ―、ヴァッシュ・ザ・サタンピードだ
……お互いの自己紹介も終わった所で、聞いておかなきゃいけないことがある」
聞いても無い自分の真名をあっさりと語った彼は今度は突然真面目な口調に代わる。
「どう言うことですか」
「君の聖杯に願う願いが何かってことさ」
最初は情けないバカの急変を奇妙に思ったキノだったが、
今後の方針に関わるその問いでヴァッシュが急に真面目になったのに合点が行き、静かに答える。
「ボクに聖杯は必要ありません。ここへ来たのも巻き込まれただけですから」
その言葉に目の前の男の顔がパアアッと明るくなる。
「それなら僕も君を安心して守れるよ。僕はこの聖杯戦争を止めたかったんだ」
「どうしてですか?」
キノにとって、自発的に聖杯戦争を止めようとする言葉はムーンセルがキノに与えた聖杯を求める一般的なサーヴァントに対する情報とは、大きく食い違っていた。
だがキノの訝しむような視線も気にせず、何でもないようにヴァッシュは言う。
「どうしてって……そりゃ皆、死んでるより生きてる方が良くない?」
「……。」
キノはこんなギリギリの場所で、クソの役にもたたない理想を唄う彼が不思議だった。
旅をしてきた。幾つもの国を巡った。
愚かな人はたくさん見てきた。優しい人も同じくらい見てきた。
でも、いま彼が言っていることが本心ならば、
ここまで、愚かで、優しい人は見たことが無かった。
出会ってわずかな時間だったが、強く、興味を魅かれた。だから、
「分かりました。護衛、よろしくお願いします。最低限自分の身は自分で守りますから」
少しだけ、この柔らかな笑顔の青年と旅をしてみるのも悪くないと思った。
「ボクは殺し合いには乗りません…でも、襲われたら必ず撃ちます。
頭に二発、心臓に二発。少しだけ祈って…それでもいいですか?」
思ったからこそ、わざとキノは目の前の青年が許すことができないような問いを投げた。
青年はキノが思っていた以上にその言葉に動揺したようだが、それでも迷わず誓う。
「大丈夫、君の銃弾が人を殺すことは無い。誓うよ、僕が盾にでも囮にでもなって、君を守るって」
――その答えに旅人は何も言わなかった。ただ、僅かに微笑むだけだった。
……そして、また新たな、しかし何もかもが違う“キノの旅”が始まる。
相棒のモトラドの姿は無く、代わりにいるのはトラブルに自ら首を突っ込む人間台風。
キノはいろんな国を回ってきた。しかし、干渉しすぎるとはなく何時も傍観者だった。
だが…今回も、彼女は傍観者でいる事を選び続けられるのだろうか
2人の未来への切符はまだ、白紙。
【クラス】
アーチャ―
【真名】
ヴァッシュ・ザ・スタンピード@TRIGUN MAXIMUM
【パラメーター】
筋力C+ 耐久B 敏捷A 魔力C 運D 宝具A++
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:E
魔力への耐性。無効化は出来ず、ダメージを多少軽減する。
単独行動:D
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
Dランクならば半日程度の現界が可能
【保有スキル】
千里眼:C
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
ランクが高くなると、透視、未来視さえ可能になる。
心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理” 。
逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
戦闘続行:B
不屈の闘志と頑健な肉体。
瀕死の傷であっても戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り勝利を諦めることはない。
地には平和をそして慈しみを(ラブ&ピース):A
どんな場所でもヴァッシュが誓った人を殺さないと言う信念。
その信念は人類とプラントの150年の溝を埋めて見せ、人類を救った彼の生き様そのもの。
このスキルが発動している限り、ヴァッシュの銃弾はサーヴァントの行動不能確率を上げる。
【宝具】
『万物創造す苗床の天使(プラント)』
ランク:A+ 種別:- レンジ:- 最大補足:-
エネルギー源及び各種生産能力を自然の摂理を超越して、違う世界から「持ってくる」、「持っていく」力を持つ。
更にヴァッシュの防衛衝動が出たときに発動する、時には何者も切り裂く刃にも時には何者も通さぬ盾となる「尖翼」と呼ばれる力も持つ。
またプラントの能力を応用して即死確定の傷を治すこと、体内に充満した毒を除去する事
銃弾に込めて発射する事、翼をはやして空を飛ぶことなどありとあらゆる事に応用が利く。
だがしかし、この力を使えば使う程「黒髪化」と呼ばれる髪が黒に代わる現象が起き、黒になりきった時ヴァッシュは死亡する。
また、この「黒髪化」はマスターの魔力でプラントの力を肩代わりする事で、
進行を遅らせる事が可能である。
『審判下す天使の腕(エンジェル・アーム)』
ランク:A++ 種別:大軍宝具 レンジ:- 最大補足:1000
ヴァッシュが伝説のガンマンとして謳われる由縁となった能力。
プラントの自然を超越したエネルギーを持つ「ゲート」に「持っていく力」を応用し,対象を異次元に消滅させる力。
数百万の人口の都市を消失させ、更に月にはっきり分かる程のクレータを作る威力。
威力を抑えても数百メートル上空の宇宙船を貫通させる威力がある。
ヴァッシュの最大火力だが、「黒髪化」が最も進む力でもある。
加えて、キノの魔力では肩代わりできる程の力ではないので必然的にヴァッシュ自身がプラントの力を使って使用せざる得ない。
【weapon】
「.45口径6発入り中折れ式リボルバーマグナム」
ヴァッシュ愛用の白銀の銃。GON-HO-GUNSとの戦闘でもビクともしない堅牢さを持つ。
「左手の義手」
隠し銃が仕込まれている。
「.45口径AA(エンジェルアーム)弾頭弾」
エンジェルアームの特性を封じ込めた弾丸。
発射して着弾した瞬間or任意の地点で『ゲート』が開き圧倒的なエネルギーが炸裂、そしてその後、ゲートが閉じて全ての物を空間ごと吸い込み消滅させる。
この弾は、キノのパースエイダ―にも装填可能。
【人物背景】
ノーマンズランドのエネルギー源であるプラントの中で、
たった二人の歩け、話せ、戦える『自立種』の片割れ。
砂漠の星に投げ出された人類が限り少ないプラントのリソースを奪い合う中でそれでも愛と平和を謳い続けた伝説のガンマン。
超が付くほどのお人好しで生粋のトラブルメーカー。不老だが不死ではない。
ちなみに、彼の名前「スタンピード」は、「スタコラ逃げる」と「飼い牛の暴走」の二つの意味がある
【サーヴァントとしての願い】
聖杯戦争を止めたい。
参加者全員が愛と平和の輪の中に居れるようできる全てのことをしたい。
【マスター】
キノ@キノの旅
【参加方法】
立ち寄った国の露天商で購入した名産品がゴフェルの木片だった。
【マスターとしての願い】
特になし。強いて言うなら旅を続けたい。
【weapon】
大口径のリボルバー「カノン」、小口径の自動拳銃「森の人」、ライフル「フルート」
銃が仕込まれたナイフを持っている。
【能力・技能】
危険がつき物の旅の経験で培われた射撃の腕とサバイバル技術。
常に状況を俯瞰でき、頭もキレる。多人数との戦いも難なく切り抜けられる戦闘のプロ。
【人物背景】
様々な国を巡る一見少年にも見える、旅人の少女。年は15~16歳。
リアリストであり、目的のためならば手段は厭わない。
基本的に厄介事を避けて通るが、約束のためなら厄介事もちゃんとこなす義理堅い所もある。
また、知り合いとなった少女を助けたり、逆に助けられくて落ち込んだりするなど少女だからこその不器用な優しさと脆さがある。
だが、基本的に敵と認識した存在には一遍の容赦はない
あと、腹ペコキャラな面も持つ。
【方針】
臨時の相棒ヴァッシュと“旅”を続ける。襲われたら容赦せず、必ず撃つ。
――全ての人は、叶えたい願いがある。
そして、その願いを叶えるためならば時に、同じ人を殺めることも厭わない。
それを体現したような催しがこの聖杯戦争だ。
きっと此処で間違っているのは俺の方で、願いのために戦おうとしている彼らでは無いのだろう。
そこにあるのは全て純粋な願いだけ、と言う訳だ。
でも、……あぁ、それでも俺は信じたいんだ。人を殺して罪を感じる人の心を。
それに、
俺は知って欲しい、殺そうとしている相手が隣で、同じように息をして存在していると…。
それこそが大切だと伝えるために俺はもう一度銃を取る。
大丈夫、長い間、銃をとっても殺さない。そのためには何でもしてきた。できる全ての事をしてきた。そうやって生きてきた。
だから、止るつもりは無い。
今更生き方を変えるなんて過去と未来の俺が許さない、だから世界でただ一人になっても、
俺は俺の生き方を誇る。そうだろ、ナイブズ。
そして、これがたとえ間違っているとしてもヴァッシュ・ザ・スタンピードの戦いって言うのは、
何一つ終わりにしないって、足掻く事だから、みっともない程にね。
だから、
だから、
だから、
頼むよ。月よ、俺に、切符を。
少女は夢を見ていた。
夢の中の少女は、多くの級友と呼べる存在と、
トラブルやイザコザはあったせよ、ただ平和な時を過ごしていた。
それは誰も本来の自分の事を覚えていなかったがための偽りの平和だったとしても。
そこは確かに、穏やかな日常が続き、争いもなく、奪うこともなく、
人が人として生きることのできる聖地だった。
そして、そこは、その場所の名は。
「エルメス…君はやっぱりここには居ないんだね」
見知らぬ天井の下で、大きな目を持ち、精悍な顔をした少女キノは目を覚ました。
飛び起きたキノはずっと一緒に旅をしてきたモトラド(注・二輪車。空を飛ばない物だけを指す。)
を探すが、姿が一向に見当たら無いのを確認して、溜息を吐く。
だがそれもそうか、とキノは思う。
相棒と彼女は“願いの国”と呼ばれた国からはずっと離れ離れのままだったのだから。
願いの国の名産品と呼ばれた木片を妖しい露天商で購入したことが全ての始まりだった。
店主から商品を受け取った途端、キノを眩い光を包み込んだのだ。
薄れていく意識の中、珍しくエルメスが驚いてるな、と思ったのがキノの覚えている最期の記憶だった。
そして、キノはムーンセルに記憶を奪われ、旅人“キノ”で無く少女“木乃”
として、放り込まれた月見原学園にて平穏な日常を過ごした。
でも、ある時彼女は気づいてしまった。相棒の、契約を交わしたモトラドがいないことに。
その事に気づいた時、“木乃”は“キノ”に戻り、今度はこの世界へ連れてこられた。
そこまで思い出したキノは気分を必死に落ち着かせた後に素早く
黒いジャケット、3つのパースエイダ―(注・パースエイダ―は銃器。この場合は拳銃)の、
カノン、フルート、森の人、そして仕込みナイフの有無を確認する。
他の荷物は無い、だがジャケットと武器はちゃんとある事を確認して、ホッと息をつく。
「やあ、君が僕のマスターかい?」
そして顔を挙げるとそこには赤いコートを着た男が立っていた。
「わぁぁぁっ!!待って待ってお願いだからっ。僕は味方だよ、みーかーたっ!
ホラ、ラブ&ピース、ラアアアヴアーンドピィィィスッ!!!」
パースエイダ―を向けた途端、無様にも必死に這いつくばり始めたツンツン金髪頭の
赤コート男に対してキノは問う。
「じゃあ、あなたがボクのサーヴァント…なんですか?」
「イエース!!!僕は確かに君の平和の狩人(アーチャー)だよ。
キミの手の模様がその証。だから早くコレをどけてぇぇぇっ!!」
右手を見て嘘ではないことを確認する。
「……そうですか、失礼しました。ボクはキノです」
まだキノは目の前の情けない男が自分のサーヴァントかどうか怪しんでいたが、
右手のパースエイダ―をどけるとようやく安心したように勝手に男は喋りだす。
「ふぅ、よろしくマスター、改めて、僕はアーチャ―、ヴァッシュ・ザ・サタンピードだ
……お互いの自己紹介も終わった所で、聞いておかなきゃいけないことがある」
聞いても無い自分の真名をあっさりと語った彼は今度は突然真面目な口調に代わる。
「どう言うことですか」
「君の聖杯に願う願いが何かってことさ」
最初は情けないバカの急変を奇妙に思ったキノだったが、
今後の方針に関わるその問いでヴァッシュが急に真面目になったのに合点が行き、静かに答える。
「ボクに聖杯は必要ありません。ここへ来たのも巻き込まれただけですから」
その言葉に目の前の男の顔がパアアッと明るくなる。
「それなら僕も君を安心して守れるよ。僕はこの聖杯戦争を止めたかったんだ」
「どうしてですか?」
キノにとって、自発的に聖杯戦争を止めようとする言葉はムーンセルがキノに与えた聖杯を求める一般的なサーヴァントに対する情報とは、大きく食い違っていた。
だがキノの訝しむような視線も気にせず、何でもないようにヴァッシュは言う。
「どうしてって……そりゃ皆、死んでるより生きてる方が良くない?」
「……。」
キノはこんなギリギリの場所で、クソの役にもたたない理想を唄う彼が不思議だった。
旅をしてきた。幾つもの国を巡った。
愚かな人はたくさん見てきた。優しい人も同じくらい見てきた。
でも、いま彼が言っていることが本心ならば、
ここまで、愚かで、優しい人は見たことが無かった。
出会ってわずかな時間だったが、強く、興味を魅かれた。だから、
「分かりました。護衛、よろしくお願いします。最低限自分の身は自分で守りますから」
少しだけ、この柔らかな笑顔の青年と旅をしてみるのも悪くないと思った。
「ボクは殺し合いには乗りません…でも、襲われたら必ず撃ちます。
頭に二発、心臓に二発。少しだけ祈って…それでもいいですか?」
思ったからこそ、わざとキノは目の前の青年が許すことができないような問いを投げた。
青年はキノが思っていた以上にその言葉に動揺したようだが、それでも迷わず誓う。
「大丈夫、君の銃弾が人を殺すことは無い。誓うよ、僕が盾にでも囮にでもなって、君を守るって」
――その答えに旅人は何も言わなかった。ただ、僅かに微笑むだけだった。
……そして、また新たな、しかし何もかもが違う“キノの旅”が始まる。
相棒のモトラドの姿は無く、代わりにいるのはトラブルに自ら首を突っ込む人間台風。
キノはいろんな国を回ってきた。しかし、干渉しすぎるとはなく何時も傍観者だった。
だが…今回も、彼女は傍観者でいる事を選び続けられるのだろうか
2人の未来への切符はまだ、白紙。
【クラス】
アーチャ―
【真名】
ヴァッシュ・ザ・スタンピード@TRIGUN MAXIMUM
【パラメーター】
筋力C+ 耐久B 敏捷A 魔力C 運D 宝具A++
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:E
魔力への耐性。無効化は出来ず、ダメージを多少軽減する。
単独行動:D
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
Dランクならば半日程度の現界が可能
【保有スキル】
千里眼:C
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
ランクが高くなると、透視、未来視さえ可能になる。
心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理” 。
逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
戦闘続行:B
不屈の闘志と頑健な肉体。
瀕死の傷であっても戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り勝利を諦めることはない。
地には平和をそして慈しみを(ラブ&ピース):A
どんな場所でもヴァッシュが誓った人を殺さないと言う信念。
その信念は人類とプラントの150年の溝を埋めて見せ、人類を救った彼の生き様そのもの。
このスキルが発動している限り、ヴァッシュの銃弾はサーヴァントの行動不能確率を上げる。
【宝具】
『万物創造す苗床の天使(プラント)』
ランク:A+ 種別:- レンジ:- 最大補足:-
エネルギー源及び各種生産能力を自然の摂理を超越して、違う世界から「持ってくる」、「持っていく」力を持つ。
更にヴァッシュの防衛衝動が出たときに発動する、時には何者も切り裂く刃にも時には何者も通さぬ盾となる「尖翼」と呼ばれる力も持つ。
またプラントの能力を応用して即死確定の傷を治すこと、体内に充満した毒を除去する事
銃弾に込めて発射する事、翼をはやして空を飛ぶことなどありとあらゆる事に応用が利く。
だがしかし、この力を使えば使う程「黒髪化」と呼ばれる髪が黒に代わる現象が起き、黒になりきった時ヴァッシュは死亡する。
また、この「黒髪化」はマスターの魔力でプラントの力を肩代わりする事で、
進行を遅らせる事が可能である。
『審判下す天使の腕(エンジェル・アーム)』
ランク:A++ 種別:大軍宝具 レンジ:- 最大補足:1000
ヴァッシュが伝説のガンマンとして謳われる由縁となった能力。
プラントの自然を超越したエネルギーを持つ「ゲート」に「持っていく力」を応用し,対象を異次元に消滅させる力。
数百万の人口の都市を消失させ、更に月にはっきり分かる程のクレータを作る威力。
威力を抑えても数百メートル上空の宇宙船を貫通させる威力がある。
ヴァッシュの最大火力だが、「黒髪化」が最も進む力でもある。
加えて、キノの魔力では肩代わりできる程の力ではないので必然的にヴァッシュ自身がプラントの力を使って使用せざる得ない。
【weapon】
「.45口径6発入り中折れ式リボルバーマグナム」
ヴァッシュ愛用の白銀の銃。GON-HO-GUNSとの戦闘でもビクともしない堅牢さを持つ。
「左手の義手」
隠し銃が仕込まれている。
「.45口径AA(エンジェルアーム)弾頭弾」
エンジェルアームの特性を封じ込めた弾丸。
発射して着弾した瞬間or任意の地点で『ゲート』が開き圧倒的なエネルギーが炸裂、そしてその後、ゲートが閉じて全ての物を空間ごと吸い込み消滅させる。
この弾は、キノのパースエイダ―にも装填可能。
【人物背景】
ノーマンズランドのエネルギー源であるプラントの中で、
たった二人の歩け、話せ、戦える『自立種』の片割れ。
砂漠の星に投げ出された人類が限り少ないプラントのリソースを奪い合う中でそれでも愛と平和を謳い続けた伝説のガンマン。
超が付くほどのお人好しで生粋のトラブルメーカー。不老だが不死ではない。
ちなみに、彼の名前「スタンピード」は、「スタコラ逃げる」と「飼い牛の暴走」の二つの意味がある
【サーヴァントとしての願い】
聖杯戦争を止めたい。
参加者全員が愛と平和の輪の中に居れるようできる全てのことをしたい。
【マスター】
キノ@キノの旅
【参加方法】
立ち寄った国の露天商で購入した名産品がゴフェルの木片だった。
【マスターとしての願い】
特になし。強いて言うなら旅を続けたい。
【weapon】
大口径のリボルバー「カノン」、小口径の自動拳銃「森の人」、ライフル「フルート」
銃が仕込まれたナイフを持っている。
【能力・技能】
危険がつき物の旅の経験で培われた射撃の腕とサバイバル技術。
常に状況を俯瞰でき、頭もキレる。多人数との戦いも難なく切り抜けられる戦闘のプロ。
【人物背景】
様々な国を巡る一見少年にも見える、旅人の少女。年は15~16歳。
リアリストであり、目的のためならば手段は厭わない。
基本的に厄介事を避けて通るが、約束のためなら厄介事もちゃんとこなす義理堅い所もある。
また、知り合いとなった少女を助けたり、逆に助けられくて落ち込んだりするなど少女だからこその不器用な優しさと脆さがある。
だが、基本的に敵と認識した存在には一遍の容赦はない
あと、腹ペコキャラな面も持つ。
【方針】
臨時の相棒ヴァッシュと“旅”を続ける。襲われたら容赦せず、必ず撃つ。