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SNイリヤ・ヘラクレス」(2014/07/11 (金) 13:35:31) の最新版変更点

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「殺っちゃえ、バーサーカー!」 少女の無邪気さの混ざった命令が狂戦士を動かす。 それは巌のような巨人と呼んでも差支えない大男だった。 全身が鉛色の暴虐の化身と呼ぶべき存在。 巨人が数回斧剣を振るっただけで敵対したサーヴァントの命は潰えた。 消えかけているその死骸はミンチよりも酷い惨状を晒している。 「ひぃぃい!?お、俺のランサーが……しし、死んだっ!? こ、こんな…あっけなさすぎる!」 「え?まさかあの程度で三騎士だったの? あれならシロウのセイバーの方がずっとマシだったわ。 もういい、死になさい」 バーサーカーが斧剣を大上段に振り下ろす。 先だって目覚め、サーヴァントと契約していたマスターを地面の染みにするには十分すぎる一撃だった。 「バーサーカーは強いね」 バーサーカーのマスターである銀の少女が確信を込めて従者を称賛した。 無論、バーサーカーは静かに佇んだまま言葉を返すことはない。 けれど元より絆の強い二人に余計な会話など無用だった。 少女、イリヤは地上の第五次聖杯戦争に参加している最中だった。 城で過ごしていたはずがいつの間にかこの奇妙な聖杯戦争に巻き込まれていたのだった。 マスターとして目覚める直前、サーヴァントと契約したマスターに襲われた時記憶を取り戻した。 そんな彼女の元に駆けつけたのは当然にして共に戦っていたバーサーカー、ヘラクレスだ。 猛るバーサーカーは僅か三十秒で襲撃者である敵主従を粉砕した。 その後もイリヤの外見を侮ったか仕掛けてくる敵マスターとサーヴァントをその度に返り討ちにしていた。 驚いたことに中には魔術の資質すら持たない哀れな身の程知らずまでいた。 こんな奴らのために足止めをされているかと思うと腹が立つ。 「早く戻らないとシロウが他の誰かに殺されちゃうのに…。 本当に、数だけは多いのね」 苛立ち紛れに石ころを蹴り飛ばした時、ふと妙案が浮かんだ。 地上の聖杯戦争ならシロウ以外のマスターには通用しないだろうがここならあるいは。 「ふふ、誰かに“お願い”してもいいかもしれないわね」 聖杯であるイリヤは生まれつき魔術を知っている。 その応用で拘束・魅了効果のある魔眼を使うこともできる。 抗魔力すら持たない者なら虜にして間接的にサーヴァントを奪い取れる可能性もある。 その方が間引きも手早く済むに違いない。 「ずっと動き続けるのは疲れるもの。 少しは頭を使ってみるのも悪くないわね。 早速獲物を探しにいきましょう、バーサーカー」 地上において最強を誇るサーヴァントの進撃は、止まらない。 【クラス】バーサーカー 【真名】ヘラクレス@Fate/stay night 【属性】混沌・狂 【パラメーター】 筋力 A+ 耐久 A 敏捷 A 魔力 A 幸運 B 宝具A このパラメーターは狂化のランクを低下させている状態での表記である 【クラス別スキル】 狂化:B…理性の代償として能力を強化する。 ランクBは大半の理性を失う代わりにすべての能力値が上昇する。 普段は維持を楽にするためにランクを落として運用している。 【保有スキル】 勇猛:A+…威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。 また、格闘ダメージを向上させる。 しかし現在は狂化しているため効果を発揮しない。 神性:A…生前は半神半人で死後は神に迎えられた為、最高レベルの神霊適正を持つ。 戦闘続行:A…瀕死の傷でも戦闘可能。 決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 心眼(偽):B…直感・第六感による危険回避。 熟練の剣士と打ち合ったとしても生半可なフェイントは通用しない。 本能に近いスキルであるため狂化の影響を受けない。 【宝具】 「十二の試練(ゴッド・ハンド)」 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:− 最大捕捉:1人 生前ヘラクレスが達成した十二の偉業を由来とする宝具。 武器や防具、装飾と言った形は持たず、肉体そのものが宝具となっている。 この宝具は肉体を強靭な鎧へと変化させ物理的な手段、魔術を問わずランクB以下の攻撃を全て無効化する。 そしてランクBを超える攻撃により、見事にヘラクレスを討ち果たした場合、ヘラクレスは自動的に蘇生する。 この蘇生は十一回分のストックがあり、ヘラクレスを十二回殺さない限りは消滅させる事が出来ない。 またこの蘇生は魔術に分類されるためマスターからの魔力供給によって失ったストックも回復可能。 マスターがイリヤの場合原作の描写から一日二つ程度は回復可能と思われる。 さらに既知のダメージに対して耐性を持たせるため、一度殺した攻撃で再び殺されることはなくなる。 この既知のダメージに対する耐性はヘラクレスが該当する攻撃で死亡した時ではなく負傷した時点で作られる。 尚、この場合の「ランクB以下の攻撃」とは純粋な威力ではなく神秘の度合いを示す。 極端な例を挙げれば世界を滅ぼす一撃であろうともBランク以下の神秘であればヘラクレスに届きすらせず無効化される。 逆に威力に乏しくともAランクを越える神秘であればヘラクレスを殺傷し得る。 もっとも、攻撃が通用して傷をつけられることと、その攻撃で頑強な彼を仕留められるか否かは別の話である。 しかし弱点もあり、余りに大きいダメージを受けると一度に複数回分命のストックを失う場合がある。 また肉体が傷ついた状態で戦わせ続けるとより死にやすい状態となってしまう。 「射殺す百頭(ナインライブズ)」 彼の持つ万能攻撃宝具。 一つの兵装ではなく、生前の偉業「ヒュドラ殺し」で使った弓の能力を元にヘラクレスが編み出した、言わば「流派・射殺す百頭」。 その本質は、攻撃が一つに重なる程の高速の連撃にある。 状況・対象に応じて様々なカタチに変化する「技」であり、公式で明言されたものは対人用の「ハイスピード九連撃」、対幻想種用の「ドラゴン型のホーミングレーザーを九発同時発射」の二者。 剣や槍や斧や弓といった武器はおろか防具である盾でさえも使用可能であり、複数の名のある宝具候補のうち、クラスに対応して所持する兵装としての宝具が変化しても、この技の性能は変わること無く宝具級の威力を発揮する。 しかし、狂戦士クラスで召喚されたため、その卓越した武技とともに、この宝具も使えない状態となってしまっている。 【weapon】 ・斧剣…第五次聖杯戦争でアインツベルンはヘラクレスを召喚する際彼を奉る神殿の支柱となっていたこの剣を触媒とした。 召喚された後も元より高い神秘を持つこの剣を獲物として戦い続けた。 二次二次聖杯では最初から所持している。 【人物背景】 ギリシャ神話の大英雄。神々や数多の怪物を倒したとされる世界屈指の英雄。 前述の彼を奉る神殿の支柱となっていた斧剣を触媒にアインツベルンのサーヴァントとして召喚された。 アインツベルンが「バーサーカー最強!」と思ってしまっていることと、第四次聖杯戦争のことから手駒に余計な意思を持たせたくなかったためにバーサーカーとして召喚された。 神話中で何度も発狂する伝承があることから「狂戦士」のクラスへの適正はそれなりに高いが、「魔術師」以外の全クラスに当てはまるほどの武芸百般を極めた武人である。 狂化しているためその人格をあらわすことはない。 だが、その実クラス特性たる狂化に飲まれることの無い程の理性の持ち主であり、冷静な戦略眼すら持つ。 武人として高潔な人物であり、戦士として他の英雄としのぎを削りあえることを望んでいる。 二次二次聖杯では第五次聖杯戦争の場から直接呼び出された、言わばイリヤ自前のサーヴァントという扱い。 【サーヴァントとしての願い】 狂化しているためなし。 強いて挙げればイリヤを守り抜く。 【基本戦術、方針、運用法】 圧倒的な怪力と体躯に似合わぬ素早さから白兵戦においては敵無しとされており、セイバー、アルトリア・ペンドラゴンであっても例外となり得ない。 その能力から原作において歴代最高峰のメンバーと評される第五次聖杯戦争のサーヴァントの中でも最強と言われている。 狂化されている為に技量は皆無だが、その剛力から生み出せる一撃と卓越した反射神経から最高のスピード及び攻撃回数を誇るとされ、ただ剣を振り回すだけでも他のサーヴァントを圧倒する。 小手先の技術など彼の嵐のような攻撃の前には無力とされる。 一方、クラスの特質から理性を奪われており、せっかくのスキル勇猛や攻撃宝具「射殺す百頭(ナインライブズ)」が使用不可能。 防御面も本来は戦士としての経験と技術で一度視認した攻撃を見切る事が可能で「十二の試練」を更にフォローしていたのだが、宝具の特性のみに頼らざるを得ない状態となっている(ただしスキル「心眼(偽)」「戦闘続行」による危険察知や死に難さは健在であり、Aランクに相当する攻撃に対して迎撃したり、致命傷を受けても中々死なずあまつさえ反撃すら可能)。 この二点から、「狂戦士」ではなく、別のクラスならばより強力なサーヴァントとなったともいわれている。なお、最もヘラクレスの力を発揮できるクラスはアーチャーとのこと(ヘラクレスはレンジャーとしての能力を持つため)。 ただし二次二次聖杯ではサーヴァントの多さから「十二の試練」の有用性が相対的に低下しておりある程度は細やかな戦略を立てて動く必要がるだろう。 【マスター】 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night 【参加方法】 アインツベルン城の調度品にゴフェルの木片が用いられていた。 【マスターとしての願い】 特になし。 全員殺して早く第五次聖杯戦争に復帰する。 ムーンセルの聖杯に関しては今のところ興味なし。 【weapon】 ・特別製の令呪…本来ヘラクレスは令呪すらキャンセルするほどの霊格を誇り、ましてバーサーカーとして制御・使役することなど不可能な存在である。 しかしイリヤの全身に宿るこの令呪はそんなヘラクレスさえも律することを可能とする。 ・魔眼…正確には武器というより魔術(のようなもの)。 イリヤの扱うそれは耐性の無い者なら視界に入れた時点で魅了・拘束することができる。 また然るべき手順を踏めば人形に他人の意識を移すことも可能。 【能力・技能】 マスターとしては聖杯戦争史上最高の適性を持っており、凄まじく魔力を消耗するバーサーカーを苦も無く維持している。 ただし、マスターとしては群を抜く適性を有してはいても、聖杯戦争のためだけに育てられたという歪な教育課程のためか魔術師としての技量そのものは未だ高くなく、まだまだ発展途上。 もっとも、こちらの適性もホムンクルス故に高く、魔術回路の数も通常の魔術師を圧倒し、自立型魔術回路とでも言うべき存在。 魔術師としては未熟とされるイリヤではあるが、そもそもイリヤは「願望機」たる聖杯であるため、彼女の魔術は理論をすっ飛ばして「結果」のみを現出できる。 それがイリヤの魔力で叶うことならば、イリヤ自身はそのために必要な魔術理論を知らなくとも魔術を行使できる(魔力弾を発射するなど)。 【人物背景】 「最高傑作」と謳われる、アインツベルンのホムンクルス。 第四次聖杯戦争開始に先立ち、アイリスフィール・フォン・アインツベルンの卵子と衛宮切嗣の精子を用いて作り出された。 なお、ホムンクルスでありながら、その過程でアイリスフィールの母胎から「出産」されることで生を受けている。 生まれながらに「聖杯の器」となることが宿命づけられており、母親の胎内にいる間から様々な呪的処理を為されている。 しかし反作用として、発育不全・短命などのハンデも背負っている。 第四次聖杯戦争を経て母は亡くなり、父は裏切り者としてアインツベルンから遠ざけられる。 鋳造主であり育ての親とも言えるアハト翁による教育も手伝い、「キリツグは自分と母を捨てた」という誤解によって恨みの感情を募らせていく。 第五次聖杯戦争開始の二ヶ月前にバーサーカーを召喚。 苛烈な訓練によって、人格を失っているはずのバーサーカーと強固な絆を得る。 バーサーカー、セラ、リーゼリットを伴って来日し、切嗣の養子・衛宮士郎と邂逅を果たし、聖杯戦争に臨む。 基本的には素直で無邪気、天真爛漫な幼女。その様は「雪の妖精」に喩えられる。 しかし、聖杯戦争のためだけに育てられたため、一般的な常識や倫理観が乏しく、特に殺人に抵抗がない(但し流石に関係の無い民間人を躊躇無く殺せるという程ではない)。 ナチュラルに天使で、ナチュラルに悪魔。 夜に出会えば危険極まりないマスターであるが、お昼の商店街に現れたときは人との触れ合い方を知らない臆病な少女である。 士郎を「お兄ちゃん」と呼び、マスターとしては裏切った衛宮切嗣の後継者として殺害しようとするが、イリヤスフィールとしては士郎に対し親しみを感じており、HFルートではその二つの相反する感情に戸惑うこともあった。 普段の立ち居振る舞いは幼い少女然としているが、魔術師・貴族の姫として威厳のある態度をとったり、実年齢は士郎よりも上であるため、「妹」ではなく「姉」としての顔を垣間見せる時もあるなど、様々な側面を併せ持つ。 【方針】 敵が多いのでバーサーカーで蹴散らすだけでなく、ある程度はどう動くか計画性を持って戦うつもり。 予選で魔術抵抗を持たないマスターが複数いることを知っているので魔眼で敵マスターを屈服させることも視野に入れる。

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