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*覚醒するのが一人とは限らない ◆qB2O9LoFeA 燃え盛る家の中、その少女は助けを求めていた。 炎は彼女の行く手を阻むように悪意を持って迫り、またその足は倒壊した建物に挟まれ身動きはとれない。 くわえて、その胸は焼けつくように痛み頭は割れるように痛んで思考を邪魔する。 それでも、否、それだからこそ少女は生きるための道を見つけた。部屋に赤々と火事によるものではない光が満ち、絶体絶命のこの状況をひっくり返すヒーローを呼び寄せる。 そして、そのヒーローが目の前に現れたとき。 「――さん!こっちです!」 思いもよらない他のマスターとサーヴァントの接近を招いた。 「具合はどうだ?マスター。」 「‥‥いいわけないでしょ。」 冬木市にある某病院。そこにアサシンのマスターである九重凛は入院していた。 所々に火傷があるがいずれも軽く、足の打撲と合わせて全治二週間といったところだった。今は個室にいるが明日にも大部屋に移ることになるだろう。 だが、その程度ですんだ怪我でも今は大きな痛手だ。この聖杯戦争において魔力も持たない凛は完璧な弱点である。その上怪我を負ったとなれば勝ち残ることは絶望的ともいえる。 しかし、今さらこの程度で聖杯を諦めるわけにはいかない。 既に戦いが始まっている以上逃げることなどできなかった。 「魔力の供給も含め一切は俺に任せろ。マスターは指示したタイミングで令呪を使え。」 そう冷淡にマスターに指図するとアサシンは複数の分身を作り出す。アサシンと全く同じ姿形の分身は、それぞれが黒ずくめの全身タイツのような姿になると一瞬でどこかへと移動する。『魔力の供給』にいったのだろう。 「――出るタイミング遅くない?もっと早く来てよ。」 そのまさしく魔法のような光景を目にして、凛の口からもれたのは悪態だった。 彼女が予選を突破したのは火事の真っ只中でのことだった。 温かい家庭での幸せな時間は彼女の記憶を封じ込めるのに十分だった。もしあのまま何も起こらなかったら、他のNPCと同じように生活していただろう。だが皮肉にも聖杯戦争に参加するマスターを呼び寄せるかがり火の燃料、そのためのNPCとして選ばれたことが彼女をマスターへと目覚めさせた。 火をつけた本人ですらもわからないであろう、たまたま選んだNPCが予選中のマスターだったという偶然。 その偶然によって九重凛は記憶を、そして願いを取り戻すことができたのだ。もともと周囲で起きていたことに違和感があったことも手伝い、一度記憶を取り戻し始めればそのスピードも早く、すぐさま彼女はサーヴァントの召喚を行った。 ただ、彼女にとって予想外だったのは自分以外のマスターが来ることだった。それは火をつけた者の目論見どうりであったが彼女はそんなことを知るよしもなく、何故か呼び出したはずのサーヴァントがいないことを疑問に思いつつも魔力の急激な消耗に意識を手放すことになり、今こうしてベットで横になっている。 後からとっさにアサシンが気配遮断を行っていたと知ったが、だとしてももっと早く召喚されていれば、という気も起こらなくはないのだ。 じっ、と恨みがましく見てくる彼女をしかしアサシンは涼しい顔で受け流す。彼女程度の子供にいくらガンを飛ばされようといたくも痒くもない。アサシンがその年のころには既に殺しあいが日常だったのだ。殺気すらこもっていない視線に反応するほうが難しい。 「‥‥卑劣漢。」 マスターにそう言われても、アサシン・千手扉間は無言で佇み続ける。 【マスター】 九重凛@こどものじかん 【参加方法】 どこかで木片に触れたはずだが自覚なし。 【マスターとしての願い】 お母さんを生き返らせる。 【weapon】 なし。 全治二週間程度の火傷と足に打撲を負っている。 【能力・技能】 『黒くなる』 スイッチを入れるように心を閉ざして感情をなくすことで殺人などへの忌避感を無くす。自分にも効果が及びリスキーな選択をとりやすくなる。 精神異常E相当。 【人物背景】 双ツ橋小三年一組。 金髪を特徴的なツインテールにした少女で、運動神経はいいほう。 母親の死を幼少期に体験したことで一時期心を閉ざしていたが現在はそれを感じさせないはつらつとして(主に性的な意味で)過激になった。 が、死のショックは心の底に残っており、自身が『黒くなる』と表現するように感情をなくして行動できる。これが彼女が自分自身を軽んじさせる原因である。 現在、母が引き取ったレイジを親代わりとしていて、その危うさから将来はレイジと結婚すると考えているが彼女が好きなのは担任の青木である。 【方針】 お母さんを生き返らせるために『黒くなってでも』聖杯を手にいれる。 先生は―― ※令呪は胸にあります。 【クラス】 アサシン 【真名】 千手扉間@NARUTO 【パラメーター】 筋力C 耐久C 敏捷A+ 魔力B(B-) 幸運E 宝具Ex 【属性】 秩序・悪 【クラススキル】 気配遮断:A+ 自身の気配を消す能力。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となふが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 忍術:A 宝具の域にまでは昇華され得なかったが、歴史に名を刻んだ偉大な忍として研鑽し続けてきた類希なる武芸。気配遮断にも派生する。 水遁に代表される東洋魔術的な狭義の忍術発動には、詠唱ではなく一定の印を結ぶ必要がある。 カリスマ:C- 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。 火影として里を導いた手腕の証しだが、常に仲間の内に犠牲を強いてしまう。 気配感知:A 気配を感じ取ることで、効果範囲内の状況・環境を認識する。 千手扉間の場合、大きなチャクラを持つ人や物、見知った人物やサーヴァントの気配を感知することができる。 【宝具】 『口寄せ・穢土転生(くちよせ・えどてんせい)』 ランク:Ex 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 死者を甦らせ使役する禁術。 発動には依り代となる人間と呼び出す者の肉体の一部、呼び出す魂が必要になる。 聖杯戦争では肉体・魂どちらの保存も難しいが、発動さえすれば無尽蔵の魔力で戦い続けるサーヴァントをも手に入れることができる。 NPCにも使用可能。 【Weapon】 『呪印付クナイ』、他忍具。 『呪印付クナイ』はその場に向かって瞬間移動する『避雷針の術』のための目印となる。 【人物背景】 二代目火影。千手柱間の弟。 兄亡きあと火影になり、徹底した合理主義のもと現在の忍び里のシステムを作り上げるなどその治世が及ぼした影響は大きく、特に『アカデミー』は忍という職業の成り立ちを変えたまさに偉人。 忍としても優秀で高い感知能力と水遁が持ち味。 多くの業績を残したがその徹底した合理主義は時に反感を招きうちは一族の離反を招いた。 最期は雲の国との会談中に金角銀角兄弟の奇襲を受け死亡。 【聖杯への願い】 木の葉の繁栄。 【基本戦術、方針、運用法】 なによりも魔力の供給が足りないので積極的に魂食いを行いたい。 影分身と変化を組み合わせることで別のサーヴァントに罪をなすりつけ、これはと思うサーヴァントがあれば闇討ちして穢土転生の材料にする。 正面からの戦闘も不可能ではないがマスターが貧弱すぎるのでできる限り避けたい。 あと水遁。

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