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円谷光彦&セイバー」(2014/07/08 (火) 16:23:11) の最新版変更点

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*円谷光彦&セイバー  それは少年探偵団による事件の調査中の出来事だった。  ある事件について、頭の回る江戸川コナンや灰原哀も証拠探しに苦労している様子を見せていたので、(ほとんど迷惑なお節介だが)光彦たち少年探偵団が加勢した。  彼らは事件と聞けば目を光らせる。  時折、危険な事件に何度も巻き込まれたが、それでも彼はめげずに「少年探偵団」を続けていた。  殺人事件や爆弾事件、誘拐事件…まだコナンと出会って一年も経っていないが、巻き込まれた数は数えきれない。まるで二十年ほど一緒にいたのではないかと錯覚するくらいだ。  一般的な男子小学生が殺人事件や爆弾事件に巻き込まれる頻度は大凡、三回か四回だと言われているが、彼の場合はその比ではなかった。  ただ、彼はその日常に対しても一定の理解を示していた。少年探偵団を名乗るほど探偵や推理が好きな彼は、その中で冒険心をくすぐられるような感覚を感じていた。  それはきっと、そこにいた仲間たち全員と共有できるものだろう。  母や姉の心配を余所に、光彦の存在がなければ解決不可能だった事件があるほどに彼は腕を上げている。  コナン、哀といった仲間たちも光彦を信頼し始めていた。  この時も、運命を左右する一つの証拠に、コナンと哀は気づかず、光彦は気づいてしまった。 「コナンくん! ちょっとこれ、見てください!」  円谷光彦がとある事件現場で発見した、謎の木片である。  事件の証拠として江戸川コナンか灰原哀に届けようとした矢先、この聖杯戦争に巻き込まれた。  これこそがゴフェルの木片であった。 ◆   ◆   ◆   ◆   ◆    殺人事件、というにはあまりにも手が込みすぎており、現実の出来事というにもあまりにも不条理だ。  いくら小学一年生としては頭の回る光彦でも理解の追いつかない出来事である。 (はぁ…。こんな時、コナンくんや灰原さんならどうするでしょう…)  コナンと哀。二人は、光彦たちに比べると随分大人な性格をしていて、頭も良い。光彦でも時折、実は大人が新薬で子供になった姿なのではないかと邪推してしまうくらいである。  まあ、そんな薬がこの世にあるわけもなく、光彦もそれは推理ではなく、彼を表現するレトリックとして使っているだけだ。本気ではない。  コナンや哀との決定的な差は、やはり経験ではないかと光彦は考えている。  光彦はまだ出先で必ず殺人事件に出会うコナンらに比べれば、ひよっこの探偵であるといえる。同学年ながら、彼らの方が光彦よりも社会の闇を知っている気がする。  おそらくは、コナンや哀ならば、こうした経験も過去に何度かあるだろうが、あいにく光彦には初めてだ。もし生き延びれば、これもコナンたちと肩を並べるまでの一つの経験になるのか。  しかし、現状コナンや哀のサポートなしに聖杯戦争を生き残るというのは土台無理な話で、なるべくこの聖杯戦争の中から生き残るために考えなければならない。  光彦と、この場で協力してくれるサーヴァントで…。 「よっ! お前が私のマスターか。どっこいしょ」  光彦が顎に手を当てて考えていると、光彦の目の前にサーヴァントが現れた。  光彦が召喚したサーヴァントは、光彦がイメージしていたような屈強な英霊とは違う。  今回、光彦の前に現れたのは、小学一年生の光彦よりもやや身長が小さめで、胡坐をかいた半裸の豚である。  豚とはいっても、二足歩行をしているようで、こうして喋っているところを見ると、外面だけ豚という感じだ。  「私の名はセイバー。救いのヒーローだ。よろしく頼むぞ、マスター」  腰には剣を携えており、どうやら【クラス:セイバー】のサーヴァントが現れたのだと光彦は知った。  しかし、もっと強そうなのがセイバーではないか。 「は? はあ…」  ぱっと見たところでは、このセイバーはほぼ頼りにならなそうである。  剣のリーチも短く、よく目を凝らして見てみるとそれは千歳飴にも見えた。  セイバーは物凄く偉そうに訊く。 「で、ガキ。お前の名前は?」 「つ、円谷光彦です」 「そうか。…チッ、冴えねえ名前と顔のガキだな」  セイバーは光彦と目を合わせず、ボソッと何かを言ったようである。  光彦には聞き取れなかった。随分と偉そうな豚、というのが光彦にとっての彼の認識であり、それは光彦を少しだけイライラさせた。 「今、小声で何か言いませんでした?」 「ヒューヒューヒュー」  あからさまに目線を逸らして口笛を吹くセイバーに更にムッとする。  しかし、光彦としてはいち早く自分の主目的を伝えたい。 「…コホン。僕はこの聖杯戦争からの脱出を考えています。僕は本来ここにいるべきじゃありません。  偶然巻き込まれたんです。ですから、サーヴァントであるあなたも、マスターである僕に協力してくれますね?」 「やだ」 「えっ!?」  間髪入れずにセイバーは答える。 「だってめんどくさそうだし、お前の顔も気に入らない。  私だって、マスターは綺麗なおねいさんが良かった。お前もそうだろ? ファ~」  セイバーは横になって欠伸をした。  本当にやる気がなさそうである。 「で、でも…!」 「…もし本当に協力して欲しいならば私の尻をなめろ」  そう言うと、今度はセイバーはズボンを脱ぎ始めた。  光彦に尻を向け、少し恥ずかしそうにポッと顔を赤らめる。  光彦は、その姿を冷淡に見つめていた。  そして、言った。 「…わかりました」 「ほぅ、物わかりがいいガキだな。最近のガキは進んでいるからこんな事もできるのか。  さて、それじゃあ私の尻が冷える前に…」 「…いいえ。あなたがどんな人なのかわかりました。  あなたとは協力関係を結ばない事にします。つまり、あなたとはここでお別れです。…さようなら」  光彦は本当に背を向けてセイバーの下を去っていってしまった。  尻を出すセイバーの後ろで、ぴゅーと風が吹く。  セイバーは完全に置き去りにされてしまったようだ。 「おいコラー! 私を無視すんじゃねえクソガキ!」  セイバーは怒りながら、すたこら歩いて行く光彦の背中を追う。聞こえているはずだが、光彦が振り向く事はなかった。  そして、光彦の前で大の字になって止まると、やれやれと肩をすくめる光彦の目を見上げた。 「…おいクソガキ。あくまで私を無視するというなら、私の本当の恐ろしさを思い知らせてやろう」  再び、セイバーはズボンを下げる。 「これぞ私の宝具」  光彦は、セイバーの尻からはみでている物に嫌な予感を感じ、咄嗟に逆方向に逃げようとした。  しかし、セイバーの怒りは収まらない。 「 拭 い て な い お 尻 攻 撃 ( ダ ー テ ィ ・ パ ラ ダ イ ス ) 」 「うわああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!」  大便をした直後の尻を敵に押し付ける宝具である。  古今無双のあらゆるセイバーが、「習得しているはずだが使わない」とされた伝説の技であり、それがこの時、【真名:ぶりぶりざえもん】であるこのセイバーによってなされるのであった。  逃げる光彦に向かってセイバーは突進を試みる。みるみるうちにセイバーの尻と光彦の背中とが近づいていく。 (た、助けてください、コナンくん…! それに灰原さん…! いきなりピンチです…!)  そして、そんな神頼みをした時に限って、光彦がつまづいて転んでしまった。  光彦が再度走り出そうとすると、目の前にあったのは、お見せできない状態になったセイバーの尻である。 「フッフッフッ…私を無視した罰だ」 「くっ…やめてください! 本当に! 近寄らないでください!」 「どうしよっかなー。やめてやってもいいんだけど、その代わり私に百億万円、前払いで…」  駄目だ。  説得できる相手じゃない。  仮にマスターとサーヴァントという関係にあっても、彼はお構いなしだ。  仕方がない。ここで使うのはもったいないが…。 「れ、令呪をもって命じます! やめてください!」  光彦は、一回目の令呪を使った。 ◆   ◆   ◆   ◆   ◆  少しして、セイバーと光彦は落ち着き始めていた。 「…今のは私の宝具、拭いてないお尻攻撃(ダーティ・パラダイス)だ。これから役に立つかもしれんぞ」 「もう二度とその宝具は使わないでください」  令呪を使ってしまった事に対する強い後悔と徒労に、浮かない顔の光彦に、セイバーはなれなれしく話しかける。  このままで大丈夫なのだろうか。後先が不安であった。…とにかく、これからは脱出を目指して一直線だ。 「なあ光彦」 「なんですか?」 「令呪を使って私にあんな事やこんな事をしようなどとは考えるなよ」 「する気がありませんよ」  聖杯戦争というシステムを、光彦は呪い続けるだろう。 【クラス】セイバー 【真名】ぶりぶりざえもん@クレヨンしんちゃん 【パラメーター】  筋力E 耐久C 敏捷E 魔力E 幸運EX 宝具E 【属性】  混沌・中立  【クラススキル】 対魔力:E  魔力の無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する(打たれ強い)。 騎乗:D  運転免許を持っていない。  【保有スキル】 爆弾処理:B  爆弾処理の免許2級。 お助け:EX  救いのヒーローとして日常的なお助けができる。 【宝具】 『千歳飴(オヤツ)』 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1  腰にぶら下がっている千歳飴。 『拭いてないお尻攻撃(ダーティ・パラダイス)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1  脱糞した後、敵にお尻を擦り付ける。 『種族を問わず存在する雄の根(××××)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:? 【weapon】宝具『千歳飴』 【人物背景】  野原しんのすけが落書きで書いた豚の恰好をした救いのヒーロー。  紫のタイツを履いた上半身裸の豚で、腰に刀を差しているように見えるが、実はこれは千歳飴(時々舐めている)。  下品で女好きで自分勝手。「強い者の味方」を自称し、善悪関係なく優勢な方に味方し、すぐに裏切る性格。  そのくせ、裏切った側が勝つとそちらに戻ってきて多額の救い料を請求する。  性感帯は鼻。 【サーヴァントとしての願い】  強い者に味方し、上手い事取り繕って生き残る。 【基本戦術、方針、運用法】  戦闘ではほとんど使えないが、打たれ強いので、しばらく生きていけるかもしれない。 【マスター】円谷光彦@名探偵コナン 【参加方法】事件調査中にゴフェルの木片を拾う 【マスターとしての願い】元の世界への帰還 【weapon】探偵バッジ 【能力・技能】小学一年生レベルを逸脱した知恵と勇気        小学一年生の中では非常に高い体力や運動神経 【人物背景】  米花町に住む小学一年生。江戸川コナン、灰原哀、吉田歩美、小嶋元太と共に少年探偵団として活動している。  同級生に対しても常に敬語を使う礼儀正しい性格で、小学一年生ながらにして幅広い知識を持ち、冷静かつ論理的な思考力を持つ。  身体能力も非常に高く、同級生たちがマラソンでバテている中で一人だけ息も切らさず涼しい顔をしていた事がある。  中学生の姉がいる。 【方針】  聖杯戦争からの脱出。

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