「ふぅ……
さすがにあれほど立て続けに訓練を行うのは無理があったな。」
そう、一息つきながら腰をおろす間所。
「にしても、アイツ…
どれほどセンスないんだ…
丸一日かけて、まだ『直刺』すら体得できんとわ…
……ヤツに調教術を教えていた頃を思い出すな…フフッ
さて、私もアナル開拓のせいで相当な気功を消費してるようだ。
少し休むとするか。」
そういって、間所は眠りについた。
~~~~~~~~
真夜中…
ドッッゴゴゴゴォォォォオオオオン!!!!!!
監禁部屋の方からとてつもない爆音が鳴り響く。
目の覚めた間所は、急いで監禁部屋へと向かった。
監禁部屋の壁は見事、粉砕され、宙に舞う砂煙が部屋の中からこぼれる光をぼかしていた
。
「何事だ!?…」
手で砂煙をはらいながら、部屋へと足を踏み込む間所。
その先にはなんと、まばゆい金色の光に包まれ、毛髪を逆立て、目を真っ赤に染めたしょ
いへいがいた。
「くっ!?…
なんとバカでかい気圧なんだ!!!……
しかし、これほどの気功…
どうやって!?……
とりあえず、この気功の暴走を止めなくては…
調教の祖である間所家の力をナメるなよっ!!」
目にも止まらぬ速さでしょうへいの背後にまわる間所。
そして、右腕を大きく引き、
「“調教術”…
『三段飛翔-トリプルアクセル』!!!!!」
中指と人差し指をクロスさせ、しょうへいのアナルめがけ、三連続打ち込んだ!!!
「ブルペッチョングララララララァァァア゛アア゛゛゛ッッッッッッッッッッッガァァァ
ハァッア!!!!
……くぅぅう~~んっ……」
耳をツン裂く雄叫びとヨダレを撒き散らしながら、しょうへいは大人しくなった。
~翌朝~
「ん…ぅんん…」
しょうへいが目を覚ました。
「起きたか…」
ボッゴシッ
起きて早々、しょうへいは間所に殴られた。
「あれほど使うなといっただろ!!!」
「先生、でも、俺早く力をつけな…
「お前はここで死ぬつもりなのか!?
戦いってのは頑張ったどうこうの問題じゃないんだ!!!
自分の行動がどうなるかしっかり考えろ!!」
反省するしょうへい。
そして、部屋の壁が無惨に破壊されているのに気がつく。
「先生…
昨日、俺が気功を無理矢理出そうとしたあと、何があったんですか?…」
「本来ならお前は死んでいた。いや身体全てが気功になり、消滅していただろう。
確かに0になった気功を補おうと、お前の体は変換されようとしていた。
だが、鼻に宿しているイノセンスがお前の身の危険を察し、お前に代わって気功を補って
いた。
イノセンスによって産み出された気功は強力で、お前自身の気功は飲まれ、それで気を失
ったわけだ。
強力な気功に満ちた身体が理性を失った。当然、気功の暴走が始まる。
それがこの始末だ。
はぁ…
しかし、このイノセンスを利用した調教術は、マスターすればきっと強力な武器になる!
そのためには気功のコントロールが必要になる。」
そう言うと、間所は奥から何かを運んでくる。
「ンーンン゛んぅう゛ッ…」
なんと、それは裸で縛り上げられ、口を塞がれたしょうへいの卓球部の友達、
佐藤 タクミ
であった。
「イノセンスを発動させながら、また昨日のように中指に気功をためろ。
そして、今度は実際に相手に気功を流し、脳をジャックする感覚をつかんでもらう。」
『さっさっ佐藤…なんでお前がここにいるねん!』
これは翔平お決まりのたまにでる関西弁である。
『佐藤家は間所家代々から友好関係を結んでいるんだ。翔平…佐藤はお前の為にこの役を
かってでてくれたんだ!!』
『んんぅんはんん(そういうことだ)』
口を縛られながら喋る佐藤。
『でも、佐藤は友達…俺は友達のアナルをジャックしなきゃいけないのかよぉぉー!!
ドンドン、ドンドン!間所さぁ~~~ん!!!!!』
バチーーン!!
翔平の頬をはたく間所。
『お前がここにきたのは、そんな覚悟だったのか?翔平!!! 俺が最初に見たのはすべてを
覚悟した男の顔だ。それが今は、友達は調教できない………甘ったれたこと言ってっと…
おまっ…くぅ~~』
感情を抑えこむ間所。
スタスタスタ…
佐藤に近づく翔平
『佐藤、俺やってみるよ。俺がお前を調教しても友達だろっ?』
『はむ(うん)』
『よっしゃぁぁぁーー!うぉぉーー』
決意を固めたところで翔平はイノセンスを発動しようとしていた。
『んーーケナンチョ!』
ツゥッウィーーーーン!!!!!
するとまばゆい黄金の光が翔平の鼻をおおい、鼻もムクムクと上へ上へと伸びていった。
『こっこれがお前のイノセンスのケナンチョかぁぁー!』
と、驚きを隠せない間所。だが、教えてる側ということは忘れていない
『翔平!! ケナンチョのパワーを気功に変換させて、それを指にまとうんだ!』
そして、翔平はドラ〇ン〇ールでスーパーサ〇ヤ人になる時のポーズのごとく翔平の髪は
逆立って、体の周りには黄金の光をまとっていた。
だが、指に気功を溜めることができない…
『なんで…ハァ、ハァ、できないん…だよ。なんでだよー!!!!』
すると、翔平は今までに出したことないくらいの光を放ち、気を失った。
最終更新:2014年11月23日 11:26