第三章 ペチンガー

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ザッザッと砂利道を歩いて帰る二人… 「ん?なんか変な音しない?」 二人が耳を澄ますと (ッチンッ…ペチンッペチンッ) となにかを弾くような音がした。 それは近くの民家からするようだった。 「灯りがついてるな。 いってみるか!」 「う、うん!そうだね!見てみよ!」 そういうと二人はソロソロと民家に侵入しそーっと窓を覗いた。 そこでは一人の女が全裸で白眼を剥きながら「ペチンッペチンッ」と音をたて自身の尻をこんにゃくで叩いていた。 「あっ……あれは…」 顎をワナワナと震わせながらしょうへいは呟いた 「な…るみ…?」 そう、そこにいたのはしょうへいの人生で唯一女性(熟女は除く)として愛したなるみがいた。 「こっ、こんな事って…。」しょうへいは自責の念にさいなまれていた。 自分がひどい別れ方をしたからこんな事になっているんじゃないか…と。 フッと横をみるとだいすけがガクガクと身体を震わせていた。 尋常じゃないほどの震えだったからしょうへいは 「だいすけ、どうした?」 と聞いた。 「おっ、思い出したんだ。 アレは最近巷で噂になっている、こんにゃくで尻をペチンペチンとする女… 『ペチンガー』だ! 単なる都市伝説だと思ってたのに…」 「そうなのか…。 だけど、どうしてなるみが…」 「それともうひとつあるんだけど、ペチンガーを見た女は自分もペチンガーになってしまうらしいんだ。 それで…俺は男だけど……… その、しょうへいの前では女だからさっ… 心配になっちゃって……… 俺もあんっ、なっ風になっちゃうのかなぁって思ったら…」 涙で顔をぐちゅぐちゅにしながらそう言うだいすけにしょうへいは 「だいすけがペチンガーになったら蒟蒻でも俺の肉棒ででもお前の尻叩いてやるからそんなに泣くなよ。俺はだいすけのこと大切な人だと思ってるから」 「あ゛りがどう」 だいすけは泣きながら言った。 カチッ ブゥゥィィイィイイイイン!!! 「はっ!」 しょうへいのバイブのスイッチが誤って入ってしまった! 「だぁれ゛ぇぇ゛~?」 どうやら二人はペチンガーに気付かれてしまったようだ! 「ヤバい!バレたっ!!」 この時、 しょうへいの顔面に搭載された鼻もとい、生殖器が超高性能センサーとしての本来の力を発揮する!! 危険を察知したしょうへいはとっさにだいすけの腕を掴み、新幹線のごとくその場から逃げ去る!! が、それに負けじと涎をたらし、尻を猛打しながら、まるで暴れ馬のように後を追うペチンガー・ナルミ。 ガサッ ズザザザザザーッ しばらく逃げてから、だいすけのスネ毛が民家のいけがきに引っ掛かる。 「ち…ちくしょう!… はぁ…はぁ…… なんでこんなときに!!」 鼻息を荒立てるしょうへい。 「しょうへい… 私のことはもういいから逃げて…」 「バカ野郎!! んなことできっかよ!」 必死で絡まるスネ毛をほどくしょうへい。 「いいから… いいから、早く逃げて! わかるんだ…私、もうそう永くはない…」 「おい、… それ…どういう意味だよ…」 しょうへいはしばらくしないうちに、その言葉の意味を理解した。 だいすけの手のひらにヌルヌルした蒟蒻のようなものが膜を張っていた。 辺りは暗く、よくわからなかったが、目もうっすら白く濁り始めていた。 「やっぱり… あのウワサ本当だったんだ…」 「んなわけ… んなわけあっかよ…」 そうこうしているうちに、ペチンガーは二人のすぐそばまで追い付いていた。 聞こえてくるペチンガーの絶叫が次第に大きくなる…。 「で…でも…わたし… わかったんだぁ…」 だいすけの声は以前より、明らかに元気がなくなっていた。 「わたしがペチンガーになったってことは… しょうへいのお陰で… わたしはちゃんとした “女の子”になれたってこと…でしょ?… しょ…しょうへいがわたしを“女”にしてくれたんだよ!…… しかも…それって… わたし自身、 しょうへいのことを愛せた っていう何よりもの証だよね… だから… だから、わたし… 最期にこの言葉を言わ…なきゃ……」 「最期とか言うなよ! …まだ…終わっちゃ…」 言葉を詰まらせるしょうへい。 「しょ……しょう……へい……、」 だいすけは最期の力を振り絞り、言った… 「好きだよ。」 その言葉を言い遺すと、だいすけはしょうへいの懐から崩れ落ちた。 「うぁぁぁああああああああ゛あ゛ああ゛ああ!!!!! だいすけぇぇぇぇええ!!!!」 ……その声は世界中に届いたと言われる。そうこれが世にいうペチンガーの変である…。 しょうへいはどうすることもできずただただ立ち竦むだけだった そこに先ほど追ってきたペチンガーなるみがそのような憐れなしょうへいをみてこう言うのである… 「タギュバッッダバブブスベベンツベベグヌルヴケォヴィ゛ウ゛ウ゛ウ゛ テベベベボボグスグススクスドララララギガガゴレゴアウグストゥススッヨジュンラララ ウブコバビロニアガーナ」 憐れみを込めた目で見てはいるもののその口調はなにかを訴えかけているようだった。 「お、おれは、、、一体どうすれば良いんだよ……… なにができるんだよッッ!」 涙を流しながら地に吐き捨てるようにしょうへいは叫んだ。 そのとき 「あがっががががっ」 だいすけが息を吹き返した。 「だっ、だいすけ! おいっ!大丈夫か!? だい‥すけ………?」 そこにいたのはもう以前のだいすけでは無く、人の形をしたなにか異形のものに感じられた。 「くそがっ!」 憎々しげに呟いてしょうへいは走りだした。 (二人とも… いつか、いつか…おれが助けてやるから… それまで待っててくれ。) そう心のなかで呟いてしょうへいはカオスと化したその場に背を向け糞まみれの未来を求め走り出した………
ザッザッと砂利道を歩いて帰る二人… 「ん?なんか変な音しない?」 二人が耳を澄ますと (ッチンッ…ペチンッペチンッ) となにかを弾くような音がした。 それは近くの民家からするようだった。 「灯りがついてるな。 いってみるか!」 「う、うん!そうだね!見てみよ!」 そういうと二人はソロソロと民家に侵入しそーっと窓を覗いた。 そこでは一人の女が全裸で白眼を剥きながら「ペチンッペチンッ」と音をたて自身の尻をこんにゃくで叩いていた。 「あっ……あれは…」 顎をワナワナと震わせながらしょうへいは呟いた 「な…るみ…?」 そう、そこにいたのはしょうへいの人生で唯一女性(熟女は除く)として愛したなるみがいた。 「こっ、こんな事って…。」しょうへいは自責の念にさいなまれていた。 自分がひどい別れ方をしたからこんな事になっているんじゃないか…と。 フッと横をみるとだいすけがガクガクと身体を震わせていた。 尋常じゃないほどの震えだったからしょうへいは 「だいすけ、どうした?」 と聞いた。 「おっ、思い出したんだ。 アレは最近巷で噂になっている、こんにゃくで尻をペチンペチンとする女… 『ペチンガー』だ! 単なる都市伝説だと思ってたのに…」 「そうなのか…。 だけど、どうしてなるみが…」 「それともうひとつあるんだけど、ペチンガーを見た女は自分もペチンガーになってしまうらしいんだ。 それで…俺は男だけど……… その、しょうへいの前では女だからさっ… 心配になっちゃって……… 俺もあんっ、なっ風になっちゃうのかなぁって思ったら…」 涙で顔をぐちゅぐちゅにしながらそう言うだいすけにしょうへいは 「だいすけがペチンガーになったら蒟蒻でも俺の肉棒ででもお前の尻叩いてやるからそんなに泣くなよ。俺はだいすけのこと大切な人だと思ってるから」 「あ゛りがどう」 だいすけは泣きながら言った。 カチッ ブゥゥィィイィイイイイン!!! 「はっ!」 なんと、しょうへいのカバンに入っていたバイブが誤作動してしまった! 「だぁれ゛ぇぇ゛~?」 どうやら二人はペチンガーに気付かれてしまったようだ! 「ヤバい!バレたっ!!」 この時、 しょうへいの顔面に搭載された鼻もとい、生殖器が超高性能センサーとしての本来の力を発揮する!! 危険を察知したしょうへいはとっさにだいすけの腕を掴み、新幹線のごとくその場から逃げ去る!! が、それに負けじと涎をたらし、尻を猛打しながら、まるで暴れ馬のように後を追うペチンガー・ナルミ。 ガサッ ズザザザザザーッ しばらく逃げてから、だいすけのスネ毛が民家のいけがきに引っ掛かる。 「ち…ちくしょう!… はぁ…はぁ…… なんでこんなときに!!」 鼻息を荒立てるしょうへい。 「しょうへい… 私のことはもういいから逃げて…」 「バカ野郎!! んなことできっかよ!」 必死で絡まるスネ毛をほどくしょうへい。 「いいから… いいから、早く逃げて! わかるんだ…私、もうそう永くはない…」 「おい、… それ…どういう意味だよ…」 しょうへいはしばらくしないうちに、その言葉の意味を理解した。 だいすけの手のひらにヌルヌルした蒟蒻のようなものが膜を張っていた。 辺りは暗く、よくわからなかったが、目もうっすら白く濁り始めていた。 「やっぱり… あのウワサ本当だったんだ…」 「んなわけ… んなわけあっかよ…」 そうこうしているうちに、ペチンガーは二人のすぐそばまで追い付いていた。 聞こえてくるペチンガーの絶叫が次第に大きくなる…。 「で…でも…わたし… わかったんだぁ…」 だいすけの声は以前より、明らかに元気がなくなっていた。 「わたしがペチンガーになったってことは… しょうへいのお陰で… わたしはちゃんとした “女の子”になれたってこと…でしょ?… しょ…しょうへいがわたしを“女”にしてくれたんだよ!…… しかも…それって… わたし自身、 しょうへいのことを愛せた っていう何よりもの証だよね… だから… だから、わたし… 最期にこの言葉を言わ…なきゃ……」 「最期とか言うなよ! …まだ…終わっちゃ…」 言葉を詰まらせるしょうへい。 「しょ……しょう……へい……、」 だいすけは最期の力を振り絞り、言った… 「好きだよ。」 その言葉を言い遺すと、だいすけはしょうへいの懐から崩れ落ちた。 「うぁぁぁああああああああ゛あ゛ああ゛ああ!!!!! だいすけぇぇぇぇええ!!!!」 ……その声は世界中に届いたと言われる。そうこれが世にいうペチンガーの変である…。 しょうへいはどうすることもできずただただ立ち竦むだけだった そこに先ほど追ってきたペチンガーなるみがそのような憐れなしょうへいをみてこう言うのである… 「タギュバッッダバブブスベベンツベベグヌルヴケォヴィ゛ウ゛ウ゛ウ゛ テベベベボボグスグススクスドララララギガガゴレゴアウグストゥススッヨジュンラララ ウブコバビロニアガーナ」 憐れみを込めた目で見てはいるもののその口調はなにかを訴えかけているようだった。 「お、おれは、、、一体どうすれば良いんだよ……… なにができるんだよッッ!」 涙を流しながら地に吐き捨てるようにしょうへいは叫んだ。 そのとき 「あがっががががっ」 だいすけが息を吹き返した。 「だっ、だいすけ! おいっ!大丈夫か!? だい‥すけ………?」 そこにいたのはもう以前のだいすけでは無く、人の形をしたなにか異形のものに感じられた。 「くそがっ!」 憎々しげに呟いてしょうへいは走りだした。 (二人とも… いつか、いつか…おれが助けてやるから… それまで待っててくれ。) そう心のなかで呟いてしょうへいはカオスと化したその場に背を向け糞まみれの未来を求め走り出した………

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