ダンディモス

『焔に魅せられた蓉蛾の如く、私もまた、美という焔に魅せられているのでして……
  "絶望"という名の美というモノにね!!!』

名前 ダンディモス・御舟ハヤミ(ダンディモス・おんしゅうはやみ)
性別 男性
年齢 41
身長 151cm
体重 55kg
陣営 有志魔獣(元人間)

10/8 久良岐の操る闇に包まれ、刀で頭を突きさされ消滅――!!


容姿

 人間形態時は、チョッキに派手な赤蝶ネクタイ(本人は「蛾ネクタイだ」と主張)、トンガリ革靴に黒ズボン。
 ハンチング帽子に丸メガネにちょび髭という、怪しい大正画商のような風体。
 左手には何故かマラカスを持ち、シャッシャッシャとリズムを取りながらこの世界で拾った画集を持ち歩いている。
 斜視であり、黒目があらぬ方向を向いている。

 魔獣として能力を使う場合は、両手が巨大な炎と化し、蛾のような文様に見える。
 本体部分は硬質な蛾そのもの。ただしその特徴的髭は、触覚のように残っている。

能力

 巨大な火炎の蛾の魔獣。エネルギーを吸い自爆する小蛾を放ち操作する能力を持つ。

 羽が炎で構成された巨大魔獣。平素は力を抑制するために人間形態を維持しているが、人間形態でも周囲は異様な熱に包まれる。

 魔獣時には手が炎の羽になり、そこから無数の火炎小蛾を召喚する。この蛾は生命力が尽きるまで放つ事が出来る。
 小蛾はある程度操作は可能だが、一匹一匹に意志もある(能力によっては支配し、コントロールする事も可能)。
 蛾はエネルギーのある部分に誘導され、そのエネルギーを吸って増幅し、熱爆発を起こす。その爆発は吸ったエネルギーに比例する。
 蛾は、発動自体は瞬時だが、蛾の速度は極めて緩慢。しかし物理攻撃によって消滅させられない。何らかのエネルギーを与えて自爆させなければならない。
 術者はこの能力を遣い、攻撃にも防御(全身に蛾を配置しエネルギーを吸収)にも利用する。自身は熱に完璧な耐性を持ち、むしろ炎攻撃を受けると回復する。
 反面、氷・水属性には弱い。酸素の供給を遮断されるのも極めて弱い。したがって真空も苦手である。
 緩やかだが飛行能力を持つものの、それほど器用に空は飛べない。
 人間形態でも炎の翼を発生させ空を飛ぶ事も可能。その時、どういう加減か、服が燃える事はないようだ。
 また、普通に炎の羽を操り、敵を包み燃やす攻撃も得意。羽の全長は最大で7メートルにも達する(羽のみ。本体は人間サイズ)

戦闘術─


 あまり本気を出す事はなく、人間形態で手のみ炎になり、小火炎蛾を放って高みの見物が多い。
 本気時も基本は変わらず無数の小火炎蛾を放ち、なぎ払うかのように両手の炎羽で火炎熱攻撃を仕掛ける。

武装─

 なし

概要

 「美こそすべて」と豪語する元≪炎装≫の人間。当時の名は【炎舞回天】の御舟(おんしゅう)ハヤミ。自警団所属だった。
 この世界に残されていた「美術品」を回収しつつ、「ヒトが魔獣に殺され、絶望につつまれる瞬間こそ美しい」と豪語し、人を「美しく」殺す事に血道を上げている。
 単なる戦闘狂を最も嫌い、身体だけではなく「ヒトの心が絶望に殺される」瞬間をなによりも待望している。
 自警団時の記憶はうすうす忘れてきているが、印象的な人物や美しい光景は僅かに心に刻まれている。
 また、彼は部隊長としてそこそこの人望もあったため、知っている自警団員もいるのではないだろうか……。

ロール履歴


+ 9/30日 ○【安藤静哉は"後退"を知らない】
 安藤静哉はいらだちを込めながら小型魔獣に執拗な攻撃を仕掛けていた。それは数日前に話したリィオラが死亡した事を聞いたからだ……。
 しかし、より強力な魔獣の気配を察する。それは火炎蛾の魔獣・ダンディモスであった。
 ダンディモスは、安藤の行為を美しくないと評し挑発。安藤は立ち向かうも、空を舞いつつ遠距離攻撃を仕掛ける相手にまったく攻撃を放つ事が出来ない。
 安藤の逃げない態度を彼自身の信条だと悟ったダンディモスは、一方的な攻撃を加えながら、彼自身がその信条をかなぐり捨て、絶望と共に逃げ出す事を待望する。
 しかし安藤は絶対不利の状況にもかかわらず逃げる事はなく、逆にコンクリート片を投げつけてダンディモスを一時的に退ける。しかしダンディモスはほとんどダメージは無かった……。
 ただ安藤に残された力もなく、絶対絶命であったが、ダンディモスは自分の美学に合わなかったらしく撤退。安藤はかろうじてピンチを脱し、その場に崩れ落ちるのであった。

+ 10/3日 ○【業火、絶望の炎】
 ≪都市≫居住区をどんどん焼いて行くダンディモス。破壊の≪焔装≫をつかさどるガルバが応戦するが、蛾男は空中に舞い、ガルバの攻撃をかわす。
 しかしガルバは蛾男の操る蛾がエネルギーの強い所に向かう性質を見抜き、策を用いて空中から引きずり落とすと、渾身の一撃を見舞う。
 蛾男もそれを正面から火炎の羽で受け止めようとするが、力を弱めただけで喰らってしまう。
 しかし放った火炎蛾に犯され、ガルバは炎に焼かれる。
 それでも、人間の尊厳と、怒りを込めてガルバは立ち上がり、最後の一撃を試みる。しかし、魔獣という圧倒的な基礎身体能力を前に、わけなくかわされてしまう。
 蛾男は炎を放ち、ガルバを焼く。
 ガルバの肉体は炎に巻かれ、その炎の中から――
 ≪破壊≫の魔獣・ガルバは焔誕した!!!!!

+ 10/8日○【蓉蛾は闇に溶けて】
 久良岐は重力壁に挑んだ帰り、都市の外で寝転がっていた所、火炎蛾魔獣・ダンディモスと遭遇する。
 久良岐の調子こそ良くなかったものの、ダンディモスが絶望を美というのに激しく反応。瞳を光らせて全てを飲みこむ「闇」を操る。
 ダンディモスの放つ火炎蛾は全て飲みこまれ、羽を侵食し地面にたたきつける。
 久良岐は重力壁から吸収した重力を開放し、桜紋の護り刀にてダンディモスの頭を貫く。
 ダンディモスは人間・御舟ハヤミに戻り、久良岐に「美」を失うなと遺言。ダンディモスは灰と化した。
 ――ダンディモス、消滅。
最終更新:2014年10月09日 04:16