INARXTAL_本編

少女が一人目の前の席に座った。
「おはようございます!」
ハタ人と見える若い娘は、力強く言った。
何故、ハタ人がユーゴック語を話さないのかということは禁忌である。聞いてはならない。何故ならそれを今説明しているこの僕がメタな人間になってしまいFFにアッー♂されるからだ。しかし、こんな若い娘が何故行政相談課に来たんだろうか。まったく、最近の子供はブツブツ…と考えているとその子を待たせているのに気がついた。

「おはようございます、行政相談課のターフ・イヴァネです。今日はどんなご相談で?」
読者の皆さんはよくお分かりだがこの行政相談課では、行政相談が出来る。そのままだな、といった顔だがこの部署ではただの行政の相談だけでなく市民の愚痴も聞かなくてはいけない。ところがこの部署が消滅したことによって消滅した自治体も多数存在する。まぁ、無くてはならない部署なのだろう。
「ターフさんは、はふりの書を知っていますか?」
ああ、あのハタ王国とユエスレオネを舞台にあれこれする映画か。
「はい、それがどうしたんです?」
「私、あそこの小説に出てくるカラム=ケンソディスナルなんですけれど」
ええええええええええええ。
ちょ、ちょっと待て、あの映画に出てくる歴史的人物が何故ここに!?
驚きすぎてカラムを見つめてしまう。

♪みつめあうと~
 ♪えぁ~命はないぞ~

謎の歌が聞こえた瞬間、爆発音が聞こえた。

――

「すいません、いいですか?」
また誰か来たようだ。どうも男性っぽい。
「どうぞ、入ってください。」
「では、失礼します。」
ドアが開いた。するとそこにはラネーメ人っぽい男が立っていた。よく見るとラネーメ公営地下鉄のマークが刺繍されている。
「やあ、アレス・ラネーメ・リファンだ。ラネーメ公営地下鉄の社長をしている。」
「え、社長!?」
いや、驚いた。まさかあの社長がここに来るとは。本当に自由奔放だとは聞いていたがまさか仕事中にここを訪れるとは。
「いやーあなたが来るとは、驚きました。どのようなご用件でしょうか?」
「ふむ、実はだな。このビルの下にウチの列車を通そうと思ってな。」
「は!?」
このビルは地下は7階くらいまである。地下を通そうとするとかなり下まで潜る必要があるはず。
「いいですけれど・・・そんなに下まで掘って大丈夫なんですか?」
「はっはっは、大丈夫だよ。なぜならお宅のビルの地下にウチの駅を作らせてもらうからな!」
「えー、それって、大丈夫なんでしょうか?そればかりはさすがに私だけで建設許可を出すのは難しいですね・・・」
「その心配はいらんよ」
「え、」
「すでに上の者に告げてある。君は何も考えなくてよいぞ。」
「じゃあなぜこの部屋に来たし」
「それはだな…ここを爆破するためだよ。」
「」
「スイッチオン!」
瞬間大きい爆音が聞こえる…
目を開けると…
「あ、間違えて戸籍課爆破してしまった。」

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最終更新:2014年11月02日 21:31