では何が問題なのか

では何が問題なのでしょうか

一番の問題は「健康被害」です。健康被害には3つのパターンがあります。

 

1 レントゲンが撮れないことにより、骨折、骨の腫瘍などが見過ごされてしまう

2 不適切なマッサージなどにより、神経障害、骨折をおこす、骨癒合が阻害される 

3 本来慢性疾患は診ることができない接骨院であるのに、「ちゃんと通えば良くなります」などと言ってマッサージ理学療法のみ行うことにより、適切な内服、注射、場合により手術などの治療の開始が遅くなる

 

1.2.3は全て僕は経験があります。そのたびに接骨院に指導し、日本整形外科学学会等に報告していますが、

下記のように健康被害はおこっているようです

手技による医療類似行為の危害 国民生活センター(リンク先PDFファイル)

 

 

二つ目の問題は違法診療、違法請求です。これは整形外科医としては直接の影響はありませんが、

医療費が高騰していると言われる医療行政上は問題ではないでしょうか。何故かあまり厚生労働省は問題視していませんが。

違法診療、違法請求には4つのパターンがあるようです。

 

1 慢性疾患なのに外傷の病名をつけて保険診療の対象とする

2 施術部位数の水増し

3 マッサージの施術

4 施術日数の水増し

 

民主党政権に変わったとき、一時政治的に取り上げられたようですが、その後何の進展もありませんね。

「正体不明」の3800億円―柔道整復師の年間保険請求額、医療費議連での議論

民主党政権、禁断の領域に踏み込む?!

 

 

最終更新:2014年12月04日 08:28