バベル外伝?14話
~~異空間
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「アーチャーさん、今日はお話があります」
前アーチャー「何だ、チェリーボーイ共が集まって、急に改まって」
子分1ケイ「アーチャーさんはイリヤちゃんの護衛として、ライダーさんを監視していましたよね」
前アーチャー「まあ、それが俺様の今の一応の仕事だからな」
子分2自来也「今後はそれを止めて頂きたい」
前アーチャー「何だぁ! 藪から棒に!?」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「ライダーさんはみんなを愛するために現れた金髪の女神様なんです。
そんな彼女がイリヤちゃんたちを貶めるなんてことは絶対ありえません!
アーチャーさんは誤解してます!わかっていません!
我々としては普段このような生活をしていると思います」
~~イリヤの部屋
ライダー「イリヤ、紅茶が入ったわよ」
イリヤ「ありがとう、ライダーさん」(にっこり)
ライダー「………」(ニコリ)
イリヤ「ライダーさん、この紅茶美味しいよ」
ライダー「イリヤのために仕入れたのだけど、気に入って貰えて嬉しいわ」
イリヤ「わざわざ私のために? 嬉しいなー」(にこにこ)
ライダー「愛するイリヤのためなら、これくらいどうってことないわ」(テレテレ)
イリヤ「ライダーさん……」(真っ赤)
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「このようにですね、女の子同士の甘い愛情をですね……」
前アーチャー「なーに寝ぼけたこと言ってやがる。あいつは朝の一杯は、
イリヤのゴールデンウォーターに限ると言っているような超糞女(グレートビッチ)だぜ」(ほじほじ)
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「そういう決め付けがいかんのですよー!」
子分1ケイ「我々は断固として、清純純情可憐なライダーさんをプッシュします!」
子分6ソロモン・イブン・ガビーロール「そうだそうだーヽ(*`Д´)ノ!」
前アーチャー「へいへい、そうですか。まあ、そのためには本人の許可を取ってくれ。おっと、屁が出るぜ」(ブー)
子分1ケイ「か、完全に舐めきってますね……」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「我々英霊の力を思い知らせてやりますよ!」ゴゴゴゴゴゴゴ
~~イリヤの部屋
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「そういうわけで、ライダーさんにはプラトニックな愛を貫いて頂きたいんです」
ライダー「イリヤ、プラトニックな愛っていうのは何?」
イリヤ「えーと、清い愛ってことかな。具体的に言うと、エッチなことはしない関係って言えばいいのかな?」
ライダー「断固として断るわ」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「即決!?」
イリヤ「ライダーさんからエッチなことを取ったら、何も残らない気がするなー」(汗)
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「そんなこと言わずに、お試しでもいいですから……」
ライダー「絶対に断るわ」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「そ、そんな……折角清純可憐なライダーさんが見れると思ったのに」(号泣)
イリヤ「じゃ、じゃあ、ライダーさんが一日だけ試しにやってみるっていうのはどうかな?」
ライダー「……仕方ないわ」
イリヤ「すごく嫌がってる顔だね」(汗)
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「ありがとうございます! では、ですね、明日はこのシナリオに沿って、お願いします」
イリヤ「シナリオなんてあるんだ……」
~~イリヤの部屋、早朝
ライダー「随分と面倒なことになったわ」
前アーチャー「あいつら、シナリオなんて用意してたのかよ」
ライダー「台本によると、シナリオ1はイリヤを起こすところからね」
~~シナリオ1
ライダー「イリヤ、起きて頂戴」
イリヤ「あ、ライダーさん、おはよう……」(もぞもぞ)
ライダー「今日も天気がいいわよ。いい一日になりそうね」(ニッコリ)
イリヤ「うん、そうだね」(にこにこ)
前アーチャー「やたらライダーがにこにこする場面が多いな、これ。別人とうっかり間違えてねーか」
ライダー「私だって笑えるわ」(ニコニコ)
前アーチャー「うおっ! 普段見慣れてねーから、アメリカ海兵隊も裸足で逃げ出すくらいこえーな」
ライダー「トオサカリンが『笑うという行為は、本来は牙を剥く行為』と言っていたわ」(ニコニコ)
前アーチャー「ますます怖くて、パンツの中が黄色い水で大洪水になりそうだ」
ライダー「イリヤ、起きて頂戴」
イリヤ「んー……くーくー」
ライダー「イリヤ……」
イリヤ「すーすー」
ライダー「………」(もぞもぞ)
イリヤ「ん……」
ライダー「………」(もぞもぞ)
イリヤ「ん……あん……」
ライダー「………」(ぺろぺろ)
イリヤ「はぅ……うぅ……」
ライダー「ん……う……」(ヌギヌギ)
イリヤ「ん、んんっ!」
ライダー「イリヤ……イリヤ……」(ギシギシ)
ガシャーン! System K.A.L.K.I――――起動 オノレイイトコデ―――! キャー!
~~三十分後、洗面所
イリヤ「うう、ライダーさん、顔がベタベタしてるよー」(うるうる)
ライダー「ご、ごめんなさい、イリヤ」
前アーチャー「いきなりプラトニックでも何でも無くなったぞ」
イリヤ「ライダーさん、酷いよ。寝てるときにイタズラしてくるなんて」
ライダー「イリヤの寝顔が可愛くて」(真っ赤)
前アーチャー「それで、二番目のシナリオはどうなってるんだ?」
ライダー「登校途中のようね」
~~シナリオ2
ライダー「イリヤ、お願いがあるのだけど」
イリヤ「なーに、ライダーさん?」
ライダー「手を握って欲しいの」(真っ赤)
イリヤ「うん、いいよ……」(てれてれ)
ナナキ「二人とも随分と仲がよろしいことで」
イリヤ「もう、ナナキちゃんからかわないでよ」(真っ赤)
スズカ「二人とも怪しいなー」(にやにや)
ライダー「ナナキ、スズカ、あまり揶揄しないで頂戴」(真っ赤)
前アーチャー「何だか、今更かよっていう感じが強いな。まるで、選挙の後に謝罪会見をする政治家みてーな感じだ」
ライダー「このシナリオ、本当に理解し難いわ……イリヤ、手を握ってくれる?」
イリヤ「えっ!? 別にいいけど……こういうの姉妹みたいでいいね」(てれてれ)
ライダー「確かにちょっと新鮮ね。イリヤの手、すべすべしてて、とっても気持ちいい」(すりすり)
イリヤ「あの、ライダーさん。ほっぺたですりすりされるの嬉しいけど、登校途中は目立つから止めて欲しいな」(汗)
スズカ「おはよう、みんな……ついでにアーチャー」
タツコ「いえーいおはよーー!!」
イリヤ「おはよう、スズカちゃん、ナナキちゃん、タツコ」
前アーチャー「おい、三馬鹿トリオ、世界の存亡に関わる頼みがある」
ナナキ「どしたの、朝っぱらから」
前アーチャー「イリヤとライダーのラブラブっぷりをからかってくれ」
スズカ「急なお願いだな……えっと、どうすればいいんだ?」
ライダー「………」(ペロペロ)
イリヤ「ライダーさん、手をペロペロ舐めるのは止めて欲しいな。ベトベトになってきちゃったよ」(汗)
ナナキ「うわー、二人とも熱々のカップルね」(棒読み)
タツコ「すげー羨ましいぜー」(棒読み)
スズカ「いやーまいったまいったー」(棒読み)
ライダー「みんな、あまり揶揄しないで頂戴」(真っ赤)
前アーチャー「よくやった。おまえらには心からの謝礼として500円をやろう。駄菓子でもエロ本でも、好きな物を買いやがれ」
スズカ「よくわからないけど、これで良かったのか?」
ナナキ「得したはずなのに、なぜか損した気分が………」
~~昼休み、保健室
前アーチャー「次はやっぱり、昼休みか?」
ライダー「よく分かるわね。シナリオによると……」
~~シナリオ3
ライダー「イリヤ、お弁当を作ってきたの。食べてくれる?」(真っ赤)
イリヤ「うわー、ライダーさん、ありがとう。とっても美味しそう」
ライダー「そんな……恥ずかしいわ」(真っ赤)
イリヤ「いただきまーす。美味しいよ、ライダーさん」(にこにこ)
ライダー「そう、良かったわ」(ニッコリ)
イリヤ「ライダーさんも食べなよ。あーんして」
ライダー「え……あ、あーん」(真っ赤)
~~昼休み、屋上
前アーチャー「おいおい、弁当なんてどうするんだよ」
ライダー「一応作ったわ」
前アーチャー「おお、ライダーの手料理か。少しでいいから、俺にも分けて……」
ライダー「蜂の巣になりたいようね」(ジャキッ)
前アーチャー「いや、いらんとです、はい……頼むからコルトパイソンを向けるのを止めてくんろ」
ライダー「イリヤ、お弁当を作ってきたの。食べてくれる?」
イリヤ「うわー、ライダーさん、ありがとう。中身は何?」
ライダー「レバニラ炒めとうなぎの蒲焼よ」
イリヤ「う、胃にもた……ありがとう、ライダーさん。美味しそうだなー」(汗)
クロ「いい加減、精力料理から離れられないのかな」
ミミ「はは、イリヤちゃんの無理した笑顔が痛々しいな……」
ミユ「アーチャー、今日もお昼作ってきたわよ」(にこにこ)
前アーチャー「おお、ありがとよ。いつもすまねーな、ミユ。俺がこんな身体じゃなければ……」(げほげほ)
ミユ「えーと、それは言わない約束よ、おとっつぁんって返せばいいのかしら?」(汗)
前アーチャー「うめーうめー」(くちゃくちゃ)
ミユ「そう? 良かったわ」(にこにこ)
前アーチャー「ほら、ミユも食えよ。食わせてやるから」
ミユ「えっ!? あ、ありがとう……あーん」(真っ赤)
クロ「ねえ、どう見ても変態紳士とミユの方がカップルっぽいわよ」
ミミ「うーん、さすがにそれは言い過ぎなんじゃ……」
ライダー「……イリヤの味がする」(ハムハム)
イリヤ「あの、ライダーさん……食べさせてくれるのはいいんだけど、一回ごとにお箸舐め回すのは止めて欲しいなー」(汗)
クロ「アーチャー達の方が普通のカップルに見えるのって、私が疲れてるからかな」
~~帰宅時
前アーチャー「帰宅のコースはどうなってるんだ?」
ライダー「えっ……と、夕日が綺麗な公園に行って……」
~~シナリオ4
イリヤ「うわー、夕日が綺麗!」
ライダー「ええ、そうね。一日がこうやって終わるのを、大好きなイリヤと一緒に過ごせて嬉しいわ」
イリヤ「ライダーさん……私も大好きなライダーさんと過ごせて、嬉しいよ」(真っ赤)
ライダー「………」(真っ赤)
イリヤ「………」(真っ赤)
ライダー「イリヤ……」
イリヤ「ライダーさん……」(チュッ)
前アーチャー「ぬぐおおおおおお、痒いいいいいいいぃ!!。
誰だ、こんなラブラブチュッチュなシナリオを書いた、すっとこどっこいは!?」
ライダー「これくらい、私達もいつもやっているわ」
前アーチャー「いや、おまえがやっているのは、どう見てももっと過激なことだから。
サバイバルゲームとベトナム戦争ぐらいの違いがあるぜ」
ライダー「イリヤ、とりあえず夕日が綺麗な公園に行きましょう」
イリヤ「えっ!? 別にいいけど……な、何だろう、ライダーさん、急に」(ドキドキ)
前アーチャー「イリヤ、悪いがロマンチックなことは、隕石にぶつかる確率ぐらい起きねーと思うぞ」
~~公園
イリヤ「公園に来たけど、これからどうするの?」
ライダー「夕日を見る予定なんだけど……」
前アーチャー「日没まで二時間くらいあるな」
ライダー「………」
イリヤ「えっと……待っている間、どうしようか?」(汗)
ライダー「そういえば、お昼に食べた料理が今になって効いてきた気がするわ」
イリヤ「えっ!?」
ライダー「イリヤ、丁度良いから、そこの茂みでこっそり休憩しましょう」(ムフームフー)
イリヤ「ラ、ライダーさん、絶対に変なことしちゃダメだよ! 絶対だよ!」
ライダー「イリヤ、約束するわ」(ムフームフー)
イリヤ「ライダーさん、ボタン外さないで! やっ、だめええええええ!」
前アーチャー「おま!止めろ! ただでさえおまえの暴走ぶりに読者がひき始めてんのに
こらああああああああ茂みに逃げんなああああああああああああ!!!」
~~深夜、イリヤの部屋
前アーチャー「何々、最後のシナリオは寝るときか」
~~シナリオ5
ライダー「イリヤ、今日も一緒に過ごせて楽しかったわ」
イリヤ「私もだよ、ライダーさん」
ライダー「幸せ……」
イリヤ「えへへ……」(てれてれ)
ライダー「おやすみなさい、イリヤ」
イリヤ「おやすみなさい、ライダーさん」(チュッ)
前アーチャー「なるほど、至ってシンプルな方法で一日を締めて、なかなかいいシナリオじゃねーか。なあ、ライダー」
ライダー「イ……リヤ……」(ズシッ)
お馬さん「………………」ノッカリ
前アーチャー「と言っても、これじゃ聞こえねーか。それじゃ、そろそろカレンの家に行くから、明日も遅刻するなよ」
ライダー「…………ぐええ……」(ミシミシ)
ポリスメン「―――――監視、継続――――」
~~異空間
前アーチャー「というわけで、シナリオをクリアしてきたぞ」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「何処がクリアなんですかー! これじゃ今まで通りの、
イリヤちゃんとのセクハラに執心する変態お姉さんじゃないですか!」
前アーチャー「女に幻想を持ちすぎなんだよ、チェリーボーイ。女だって、性欲はあるし、屁こくし、クソだってするぜ」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「うう、僕達のライダーさんは、清純でイリヤちゃん思いの優しい女性なんです」(号泣)
子分1ケイ「清く優しくイリヤちゃんを見守ってるはずなんだ。
イリヤちゃんへのセクハラが大好きなんて嘘だー!」(号泣)
子分6ソロモン・イブン・ガビーロール「生まれてから一度もおトイレに行ったことなんて無いのに。・゚・(ノД`)・゚・。」(号泣)
前アーチャー「おい、そこ最後。どさくさに紛れて、無茶を言ってんじゃねー。
そんなに問題があるなら、本人に直接文句言って、方向性をもう一回見直して貰えばいいじゃねーか」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「いえ、タンクローリーやプラスチック爆弾は食らいたくないので」
前アーチャー「そんなに怖いなら、変な頼みを言うなよ。しかし、これで問題も解決したってわけだ」
子分7ジェヴォーダンの獣 「アーチャーさん! 我々魔法少女ミユプッシュ派は、ミユちゃんがイリヤちゃんの
ショーツが大好きで、クンカクンカしているという設定を断固として要求します!」
子分11ラシード・ウッディーン・スィナーン 「我々ブラックイリヤ教三名は、イリヤちゃんが実は腹黒くて、
全てを陰で操ってるという陰謀の証拠の提出を求めます!」
子分18マヌ「我々孤高のアヴェンジャー連盟は、一人ぼっちで寂しく暮らすアヴェンジャーさんの姿を観察したいです。
アーチャーさん、今すぐ別れてどっか行って下さい!」
子分21ペルセウス「あたしって、ほんとバカなサクラちゃんファンクラブ推参!
サクラちゃんが自暴自棄になって、リンちゃんが酷い目にあうような毎日が見たいです!」
子分24アンティオキアの聖マルガリータ「マタニティ魔法少女、推進派一名参上!
魔法少女は、全員互いに妊娠させるべきです!」
前アーチャー「うおおおおお、うるせーぞおめーら! 何でそんなに色々な派閥が出来てるんだよ!」
最終更新:2014年11月26日 22:18