プリンチップ株式会社

企業を装う支援型テロ組織

リヒャルト・トラクル
ダミー会社プリンチップ社のエージェント。鷲鼻と人を食った性格が特徴的な中年男。
黒手組のマークを模倣したネクタイを締め、取引相手には「トラクルおじさん」を自称する。
その目的は、第一次世界大戦を起こしたガブリロ・プリンチップのように、世界史を変える可能性を持った人物に武器を届けること。ミリオポリスで起こった数々の事件へ関与している黒幕的存在。
オイレンシュピーゲル肆においてセカンドマン(第二の男)が登場し、同じ名前を持った二人のリヒャルト・トラクルが存在してることが明らかとなった。
【補足】
  • ネクタイのエピソードにて、黒手組の裏には同じマークを持った秘密結社(イタリア黒手組?)の存在をほのめかしていた。
  • 二人のリヒャルト・トラクルの違いは以下の通り
 トラクルおじさん:象牙色のスーツ/車の運転は部下に任せる/空港占拠事件以降、顔に火傷を負う。
 リヒャルトさん:漆黒のスーツ/車のハンドルは自分で握る

テロ組織/犯罪者


〈キャラバン〉

テロリストを指揮する傭兵的戦術指導者集団

ロートヴィルト
〈キャラバン〉の構成員のひとり。日本人の男。コードネームはドイツ語で「赤鹿」を意味する。
本名コータロー・佐脇・クロイツェル。『中』の麻雀牌を持つ。
プリンチップ社製狙撃用ライフル・ディオスクロイ最新型〈シャウラ〉を使用する魔的な狙撃手。
同時に優れた戦術指導者であり、また格闘術の天才。元はオーストリア軍人でありミハエルの仲間だった。

ホイテロート
〈キャラバン〉の構成員のひとり。中近東系の男。
コードネームはことわざの「ホイテロート、モルゲントート(夕べに赤ら顔、朝には白骨)」から。
本名アリ・ジアッド・ムハウィシュ。胸に『中』の焼印を持つ。
優れた狙撃手であると同時に戦術指導者。また爆弾の天才であり、ロマの出自から培った〝獲物を喰い残さない〟信仰による皆殺しを信条にしている。元はオーストリア軍人でありミハエルの仲間だった。

ルージュトロワ
〈キャラバン〉の構成員のひとり。ブロンドの白人女。コードネームはフランス語で「赤の3」。
本名シャロン・女郎花(オミナエ)・ベイカー。『中』の麻雀牌を持つ。
優れた狙撃手であると同時に戦術指導者で、左眼はプリンチップ社製義眼〈グライア〉。
ミハエルのかつての仲間であり、〈空港占拠事件〉を指揮するが陽炎の狙撃によって打ち倒される。

クリシュナ
〈キャラバン〉の構成員のひとり。インド系でククリナイフの使い手。
〈アンタレス事件〉においてロートヴィルトと共にミリオポリスに姿を現す。
MSSへの奇襲や部隊指揮などで暗躍するが、列車での原子炉運搬の際に陽炎の狙撃によって倒される。

〈ウラジャーイ〉

ロシア反体制組織

ロマノフ・シコルスキー
〈ウラジャーイ〉の幹部。通称・クラカヂール(ワニ)。
〈アンタレス事件〉において組織を指揮し〈待望の会〉に大量の爆弾を手配した。
一度はMSSによって逮捕されるものの、CIAとの裏取引によって死んだと見せかけ〝もう一つの核〟に関するデータをアメリカに売ろうと画策するが、ヘルガによって偽装工作を看破され再び逮捕された。

〈待望の会〉

日本人過激派組織

ヨーコ・イマムラ
〈待望の会〉を率いる日本人の女闘士。日本名は今村蓉子。
元文化人類学者であり、組織の前身である〈七望会〉からの古参。
その身は末期癌に侵されており、〈アンタレス事件〉で原子炉運搬の役目を終えた後、自決しようとしていたところを確保される。しかし、すでにハラキリを行っておりモリサンに重要な情報を言い残した後、息を引き取った。

〈キプロス=トルコ自由戦士団〉

キプロス系トルコ人過激派組織

○戦闘部隊(トイファ・ムカテイラ)
シェネル・シェン
表向きはモスクの指導者。裏の顔は〈自由戦士団〉の関連組織・イスラム解放同盟(≒ジェマー・イスラミア)の〈戦闘部隊〉幹部。宗教連絡会議を襲撃し、それを陽動として自ら犠脳者となり、戦術ヘリ型犠脳体兵器〈カウカソスの大鷲〉によって国連都市を襲撃するも、MSS要撃小隊によって撃墜された。
【補足】
  • スプライトⅠ第一話では「ジェマー・イスラミアの系譜〈戦闘部隊〉の幹部」、同六話では「イスラム解放同盟に所属している」と言及され、スプライトⅡにて「自由戦士団の関連組織」とされているため上記のような解説になりました(汗)

ファトマ・シェン
シェネルの妹であり〈戦闘部隊〉の一員。バロウ神父の知人であることを利用して、スパイとして協力するよう脅迫するがMSSに察知され阻止される。しかし、すでにその身は儀脳者と化しており水中移動砲台型儀脳体兵器〈ステュクスの渡し船〉による攻撃を開始するも、要撃小隊によって撃破された。

ケマル・グルダー
〈戦闘部隊〉の一員であり、シェネル亡き後テロを指揮していた。マスターサーバーの追跡を逃れるため仮想現実空間〈シュリンクスの葦笛〉を介して指示を送っていたがすで儀脳者となっており、自立工作型犠脳体兵器〈ヘーラーの大蟹〉によって地下から破壊工作を行うものの、要撃小隊によって撃破された。

ノギ・シェン
ファトマの息子であり三人兄妹の長男。13歳。両親の死後、市内に潜伏していたところをMSSに保護される。
ヴィエナ・ヒルトン・ホテルに匿われるが鳳たちを油断させた隙に兄弟と脱出、トラクルおじさんと合流する。
その後トラクルの手引きで両親の遺品を手にするが、自分に残されたものが爆弾であると知り激しく動揺。駆けつけた鳳の説得も虚しく、親の遺志に従って自爆した。(遺品はトラクルおじさんが用意した偽者であり、全ては長男ノギを排除するための罠であった)

ハリト・シェン
ファトマの息子であり三人兄妹の次男。11歳。兄妹と共に行動し、トラクルおじさんから兄の死を教えられ復讐を果たすためプリンチップ社の協力者となるように諭されるものの、それを拒否。妹ともに故郷キプロス島へ帰ろうとするが妹が儀脳者にされたことを知りトラクルの悪意に気づく。果敢にトラクルに挑むものの返り討ちにあい、凶弾に倒れる。

アーディレ・シェン
ファトマの娘であり三人兄妹の三女。10歳。兄妹と共に行動し、トラクルおじさんから病気を治す手術と騙されて犠脳者にされてしまう。その後、ハリトと連携しPDAでトラクルの写真を撮る事に成功。駆けつけたニナにそれを手渡し、祈りを終えた後に日向によって神のもとへと送られた。
重い糖尿病を患っており、将来は医者となって自分と同じ病の者を救うことを夢見ていた。

○自由戦士団
トーゴー・セゼル
自由戦士団の構成員。ノギ兄妹の従兄の青年。シェン一族の復讐のため〈アンタレス事件〉において自ら儀脳者となる。MSSに憎悪を抱いており、わざと逮捕され鳳を激しく罵倒する。その後動き出した自由戦士団と共に神に祈りを捧げ死亡。目覚めた犠脳体兵器(〈ヘーラーの大蟹〉の改良型)によって原子炉運搬を支援するも、要撃小隊によって倒された。

ソネル
〈ローデシア〉に協力する〈自由戦士団〉の新たなリーダー。
過去の戦いで失った戦力を補うため、移民たちを脅して利用しようと画策している。

〈ジョハルの手〉

チェチェン人武装報復組織

〈タフタ〉

違法な科学技術を売り物にする放浪集団

マチルダ婆さん
〈タフタ〉を率いる老婆。
ひどい訛りのあるドイツ語でしゃべり、ロマ(北インド系移動居住民族)を主張している。
〈アンタレス事件〉において衛星の落下や原子炉の加工法、犠脳体手術などで暗躍する。
その後プリンチップ社から新しいトレーラーを受け取り、仲間と共に姿を消した。

〈白き盾(ヴァイスシルト)〉

オーストリア軍内に浸透する極右勢力

ヴェンツェル・エルメンライヒ
〈ヴィエナ・タワー〉建造を請け負ったエルメンライヒ建設のCEO。
狼男のような強面の老人で、高層ビル特区で巨万の富を得たが病のため電動車椅子を使用している。
ドイツ系民族至上主義者で他人種へ公私に渡ってと差別的な姿勢を取っている。
世界統一の前段階として真のナショナリズムが必要であるとの考えからEU議会に出馬するも、テロに遭遇し家族と体の自由を失う。そこをプリンチップ社に浸けこまれ思想を歪めれた結果、レーゲルメースィヒ反応によって都市の破壊とオーストリアのドイツ併合という野望に染まる。
〈アンタレス事件〉において〈純粋兵士〉及び〈白い盾〉を動かし、核弾頭〈666〉によってミリオポリス消滅を目論むが、MPBとMSSの活躍によってその野望を阻止され、最期は崩壊するタワーと運命を共にした。

ハインツ・エルメンライヒ
エルメンライヒ建設の御曹司。超然として傍観者的な態度を取るが、本当は年相応の青年。
ヴェンツェル・エルメンライヒの息子であるが実は養子だった。
自身が実子の変わりの人形に過ぎないという思いから、父を葬ることで自由が得られると考えるようになる。
〈アンタレス事件〉において冬馬を誘拐・人質として利用し、またレーゲルメースィヒ反応薬で父を操作しようとするが失敗。反逆者として処刑されそうになったところをモリサンに救われる。その後、父を止めるためヴィエナ・タワーで対峙するも、逆に撃たれて死亡した。

○純粋兵士(ラインゾルダート)
アダム/イヴ
ヴェンツェル・エルメンライヒの秘書を務める男女。
癌に侵されたエルメンライヒ氏の介護を行い、また護衛もになっている。
その正体は〈純粋兵士〉のサイボーグ兵であり、またプリンチップ社が送り込んだ工作員で実は彼らが投薬によってエルメンライヒ氏を操作していた。
〈ヴィエナ・タワー〉での戦闘においてMPB遊撃小隊によって倒された。

〈馬に乗った兵士(ジャンジャウィード)〉

アフリカ・スーダン国内のバッカーラ人民兵。戦犯法廷を襲った。

〈犠牲にされた魂(フィダフォアド)〉

アフリカ・スーダン国内のフール人革命。戦犯法廷を襲った。

〈赤いハヤブサ〉

パレスチナ系武闘派組織

ヤーセル・オカモト
〈赤いハヤブサ〉の翼(本隊)の構成員。ドレッドヘアのアラブ系。
〈空港占拠事件〉においてルージュトロワと共に施設を占拠し、爆弾を使って陽炎と一般客たちを人質に取る。
ミハエルらMPB部隊の突入によって制圧されるが、すでに犠脳者となっていた。
その後戦場の混乱乗じ、パトリックに連れ出されリヒャルト・トラクルのもとへたどり着くも、犠脳体兵器を起動するためトラクルに撃たれ死亡した。

〈蟲(チオン)〉

中国軍の非公式工作部隊。

蛭雪(ツーシュエ)
〈蟲〉を束ねる営頭(イントウ=大隊長)。白い髪と赤い瞳を持つ美少女。
紅白のチャイナドレスを纏い、四本の赤い機械化義手を操る。
生誕直後に父親から負わされた傷で声帯を失ってるため、会話は全て無線通信のみ。

蟻骨(イークー)/蛾風(オーフェン)/蚕影(ツァンイン)
〈蟲〉の排頭(パイトウ=小隊長)たち。
蛇腹状の機械化された四肢を駆使し、各小隊を指揮する。
蛭雪に心酔しており、交渉ごとでは喋れない彼女に代わり通訳・対外折衝を努める。

〈ローデシア〉

オーストリア内の白人至上主義集団

ハンス・W・クライン
元オーストリア軍人。ローデシアの首魁。39歳。
組織内の称号は指導者を意味する〈ハンスヴィルスト(大魔術師)〉。
腐らせ屋であり、日常に不満の持つ者たちを操作し〈ローデシア〉団員として利用する。

フリッツ・アッカーマン
〈ローデシア〉団員のひとり。組織内での称号は〈炎の巨人〉。
表向きはミリオポリス第二区のハンバーガーショップ店長だが、DEN(組織の拠点)の管理者のひとりだった。
一発目のAP爆弾テロにおいて、儀脳少女を取り逃がしAP爆弾を奪われた失態により吊るし上げに合い、興奮した団員達に射殺されてしまった。

ボーマン
〈ローデシア〉団員のひとり。組織内での称号は〈炎の竜騎士〉。
元軍人であり、爆弾のプロでキプロス紛争ではエドワルト元少佐の部隊に所属していた。

〈火の飛竜〉 NEW!
〈白き盾〉実行部隊の北部方面指揮官であり未来党員であり〈ローデシア〉の上位構成員。テロ組織たちの会合で各グループから不興を買い、本名を名乗る前に殺害された。合掌。

〈インフィニティ〉

オーストリア内のカルト教団

モーゼル・プファルツァー NEW!
〈インフニティ〉教団の教師長。前教師長の親類として教団の新たな指導者となる。その正体はメンデル博士と共に脳内チップの研究をしていた科学者、アイスラー博士。

〈アルレッキーノ〉

イタリア系過激派組織。黒手組の一派。

羊(ペコーラ)
〈アルレッキーノ〉のリーダー役。
羊のベネチアンマスクを被り、ペコーラ(臆病者)を自称している変態。
〈ローデシア〉に協力し、都市内の治安関係者を脅迫するため様々なテロ活動を行う。

兎/猿/蛇/鶏/熊/豚/孔雀
〈アルレーッキーノ〉のメンバー。それぞれ名前と同じ動物のマスクを被った変態。

蝶々(ファルテッラ) NEW!
〈アルレッキーノ〉の暗殺者。蝶々のベネチアンマスクを被り、伊達男(ファルファローネ)を自称する変態。

〈青いサソリ〉

クルド人民戦線の武装部隊。

ムスタファ・ドゥピスク
〈青いサソリ〉のヨーロッパ方面リーダー。部隊内では〝旗艦(フラグシップ)〟と呼ばれている。
一見するとサラリーマン風の小男だが、挙動不審で病的な生粋のテロリスト。ドゥピスクはクルド語でサソリを意味する。〈ローデシア〉に協力し、浄化作戦〈ヘルタースケルター〉に参加する。

テロリスト/犯罪者


テロリスト

オットー・千代田・ワイニンガー
孤独を抉らせて犯罪に走ったなんちゃって思想犯。片腕を機械化している。通称〝拳銃男〟。
トラクルおじさんから電話でプチンチップ社製特大拳銃〈ヘラクレス〉を与えられ、極右勢力のテロ支援を行うもノリで未来党の選挙事務所(極右勢力の影の親玉)を破壊したことでリンチに遭い逃亡、都市内に潜伏していたところを涼月たちの作戦でおびき出され逮捕された。
【テスタメントシュピーゲル】
刑務所にいる間に〈ローデシア〉にスカウトされ入団。他の仲間と共に脱走しAP爆弾テロに加担する。
組織内での称号は〈蟻人間(ワーアント)〉。
【補足】
  • 漢字名の由来は旧日本海軍の水上機母艦・千代田から。

カール・マキシム・フォルメンハウゼン
かつてのライフル友愛会メンバーのひとり。片目に眼帯をした隻眼の老人。
元はオリンピック出場経験もある優秀な射手だったが、6年前の〈医師狙撃事件〉の際に児童買春の容疑で逮捕され地位と名誉を失った。
都市への恨みと酒に溺れていたところをトラクルおじさんに利用され、孫たちを思想犯に育て上げ至上最軽量ライフル〈ディオスクロイ〉を使いテロ支援に加担させる。
その後自身は囮となってライフル友愛会の山小屋に潜伏。陽炎と待機していた〈怒涛〉中隊によって逮捕された。

シュテファン・丈蛇(タケダ)・ツヴァイク
プリンチップ社の配達人を担っていた青年。
かつて母に保険金目当てで毒殺されそうになったところを叔父に救われた過去を持つ。
その後有り余る遺産と共に空虚な日々を送っていたが、ある日トラクルおじさんから電話がかかってきたことでプリンチップ社の配達人となった。
夕霧に強い執着を持っており、トラクルからワイヤー無力化装置を受け取り彼女を支配するため自ら行動に出るが、地下道の暗闇で錯乱した夕霧に撲殺されてしまった。

モーリツ・ライト
BVTの情報監督官。右目に丸い電子眼鏡をつけ除菌服を着たSF版裁判官といった外見の男。
MSSへかけられた嫌疑を裁定するためBVT本部に召喚されるも、彼こそがスパイでありテロリストに情報を漏らしていた。犯行が露顕したことで儀脳者としての正体を現し、自立強襲飛行体型犠脳体兵器〈ステュムパロスの群鳥〉によってBVT部隊への攻撃を開始するも、要撃小隊によって撃破される。

ヨーゼフ・ハース
元オーストリア軍特殊部隊・第四作戦部隊、通称〈山猫(ヴィルトカッツェ)〉部隊の一員。
海外派兵中に仲間がテロリストに誘拐されたことで、政府の隠した〈リスト〉の存在に気づき、それを告発するためプリンチップ社と共同し元第四作戦部隊員を率いて〈山猫事件〉を起こす。
〈リスト〉の秘密が隠された中央銀行アーデア支店にたどり着くも、金庫の中身はリヒャルト・トラクルによって運び去られていた。その後トラクルの指示で現れた白露と戦闘になるが、特甲猟兵の圧倒的な力にまるで歯が立たず戦死する。

チェイス・ザ・サードアイ
アメリカ系テロリストとして指名手配されている国際的電子犯罪者。
額に電子義眼を移植した長髪の色男。元CIA局員であり、4JOウイルスが〈トロイの木馬〉であると犯罪者に露顕した際に犠牲にされた経緯からテロリストに転身した。
〈山猫事件〉においてリヒャルト・トラクルと共にミリオポリスに姿を現し、〈山猫〉部隊と共同して政府高官暗殺と都市内での独自の転送システム構築に成功。
その後MSSを裏切ったシャーリーンと共に都市外へ逃亡した。
【テスタメントシュピーゲル】
〈ローデシア〉の一員、〈光の巨人〉として浄化作戦〈ヘルタースケルター〉に参加。
特甲児童たちを情報汚染によって攻撃する。
【補足】
  • テスタメント2の途中からなぜかコードネームが〈光の王〉に変わっている。

シャーリーン・巫(カンナギ)・フロイト
MSS情報解析課課長。ぼさぼさの頭に眼鏡をかけた白衣姿の女性。
元政府の研究者であり4JOウイルスの開発者。その際に出会ったサードアイと恋人関係になり、彼が姿を消したことで復讐にかられ公安局に就職する。
しかし〈山猫事件〉においてサードアイが約束通り迎えに来た事を知りMSSを裏切り、犯罪者となってサードアイと共に逃亡する道を選ぶ。
【テスタメントシュピーゲル】
〈ローデシア〉の一員、〈光の女王〉として浄化作戦〈ヘルタースケルター〉に参加。
特甲猟兵たちの目付け役となり面倒を見るが、彼らへ向ける目は冷めている。

マフィア

スレーブン
マフィアの元親玉。夕霧に片腕を切断されたことで改心し足を洗ったが、トラクルおじさんに夕霧への恐怖と憎しみを刺激され暗殺を考えるようになる。
MPBの地下道掃討作戦を利用し、手下を率いて赤帽派と共謀し夕霧を倒そうとするが返り討ちに遭い死亡する。

ウィリー・ココシュカ
国際的大物ブローカー。49歳。
五十以上の容疑から合法的に逃げ続けていたが、公園のゴミ箱を倒したのが切欠で逮捕される。
EU各国で裁判を受ける途中で、現場検証とためオーストリアへと護送されてくるが移送用の小型機が墜落し死亡する。
オーストリア国内で大規模な資金洗浄(マネーロンダリング)を行い、金をダイヤへと換えていた。

ムージル
スレーブンの後釜となったハイテク・マフィアのボス。
ウィリー・ココシュカが追っていた〝とんでもない数字〟に興味を抱き、それを隠し口座の番号だと考えていた。
ひょんなことから陽炎のぬいぐるみを入手し、それに刻まれた文字が隠し口座の番号だと勘違いしたことにより衝突。MPBがハイテク・マフィア掃討戦を行っていたこともあり組織は壊滅。ムージルも逮捕された。

カルロ・コッローディ
ムージルやウィリー・ココシュカがいなくなったことで台頭してきたイタリア系マフィアの顔役。
たれこみ屋であり、数々の密告を行うことで組織の中で地位を得てきたが、それを種にイザベラ捜査官から情報提供者としてこき使われる羽目になっている。
故ベルナルド・ジュリーニとも知り合いであり、計らずとも彼の行動を密告し悲劇を招いた張本人。

特甲猟兵


白露(シラツユ)・ルドルフ・ハース
  • 所属:オーストリア軍機械化歩兵師団/猟兵→脱走
軍の特甲児童。銀がかった金髪と白い肌をした16歳の少年。
わずか数名しかいない特甲猟兵の一人で、その中でも別次元の存在と評される。
イラクの砂漠地帯へ派兵され、単独で一帯を完全な中立地帯とすることに成功していた。その際、最新鋭戦闘機を撃墜したことから通称〝鳥殺し〟と呼ばれ恐れられている。
千日以上に渡る駐屯によってフロー状態による異常をきたし軍を脱走。
その後プリンチップ社の配達人となって都市内に潜伏していた。〈山猫事件〉によって転送可能となり、以後は都市へ復讐を果たし失った感情を取り戻すためテロに加担する。
○特甲レベル3〈エアリエル〉
白露の転送するマルチキャリバー・フェデール装備の特甲レベル3。名前は空気の精に由来する。
十六対三十二枚の〈羽〉を全身に纏ったドレスタイプで、〈羽〉で加速させた絶大な抗磁圧を機動・攻撃・防御に使用する最強の特甲兵器。
【補足】
  • 名前の由来は旧日本海軍の白露型駆逐艦・白露から。

光葉(ミツバ)・ヨアヒム・ローゼンツヴァイク
  • 所属:オーストリア軍機械化歩兵師団/猟兵→脱走
軍の特甲児童。腰まである長い髪を持ったユダヤ系の少年。
わずか数名しかいない特甲猟兵の一人で、ミャンマーの密林地帯に派兵されていたが脱走。
<戦犯法廷事件>において白露と共に国連都市に姿を現す。
特甲の性能によって脳機能が麻痺しており、重度の失語症を呈して声を出すことが出来ず会話は無線通信を通して行う。ユダヤ教の善行(ミツヴァ)の教え「偶像崇拝に翻った都市をことごとく燃やしなさい」に従い、異教徒たちを滅ぼそうと考えている。
○特甲レベル3〈アルラウン〉
光葉の転送するテンペスト・フェデール装備の特甲レベル3。名前は夢魔の精に由来する。
盗聴監視装置テンペスト・システムによる電子戦と透過防壁によって、電子的・物理的に姿を消し行動する強襲斥候型の特甲兵器。
【補足】
  • 名前の由来はミツヴァの当て字だと思われる。なお第一次大戦期までは三葉機(翼が三重の航空機)が存在していた。

陸王(リクオウ)・マルティン・ユング
  • 所属:オーストリア軍機械化歩兵師団/猟兵→脱走
軍の特甲児童。坊主頭の少年。三兄弟の長男。
ひどい訛りがあるドイツ語を喋る(作中では広島弁で表現されている)。
わずか数名しかいない特甲猟兵の一人で、チーム化のテストケースとしてアフリカのスーダン地方に派兵されていた。そこで起こったエルファシル紛争で地獄を経験し、耐えられず脱走。
〈空港占拠事件〉において国際空港に姿を現しテロに参加するも、フロー状態が進行した秋水と交戦し彼を殺害。その後涼月との戦闘に敗北し転送限界に陥り逃走した。
フロー状態が進行しており、つねに喉が渇いている強迫観念に襲われている。
○特甲レベル3〈名称不明〉
陸王の転送する陸戦型の特甲レベル3。
燃動制御式チェーンアーム・抗磁圧防壁の盾・両肩の雷撃器・動輪駆動式の脚部を持った特甲駆逐猟兵の装備。
【補足】
  • 名前の由来は旧日本陸軍が使用していた軍用バイク・陸王から。

秋水(シュウスイ)・ルーエン・ユング
  • 所属:オーストリア軍機械化歩兵師団/猟兵→脱走
軍の特甲児童。パンク頭の少年。三兄弟の次男。
わずか数名しかいない特甲猟兵の一人で、兄弟と共にスーダン地方に派兵されチームを組んでいたが、陸王と共に脱走する。フロー状態が進行しており、無数の黒い虫の幻覚に襲われている。
〈空港占拠事件〉において国際空港に姿を現しテロに参加するも、フロー状態が急速に進行。
自失状態のところを皇&蛍から十三桁の数字を転送され人格の時間面を押し進めようとするが失敗。
錯乱気味に陸王に襲い掛かったところ返り討ちにあい、首を刎ねられ死亡した。
○特甲レベル3〈名称不明〉
秋水の転送する陸戦型の特甲レベル3。
右腕と一体化した迫撃砲のような浮動式ガンバイク・連結式機雷を持った特甲擲弾猟兵の装備。
【補足】
  • 名前の由来は旧日本陸軍の局地戦闘機・秋水から。(特攻部隊に使用される予定だったらしい)

剣(ツルギ)・シンケル・ユング
  • 所属:オーストリア軍機械化歩兵師団/猟兵
軍の特甲児童。三兄弟の三男であり、物語開始時点ですでに故人。
レベル3の人格改変化に耐えるため、変通抑制を共有していたことでフロー状態が進行。
喉の渇きや虫の幻覚に襲われ錯乱状態に陥り、それを鬱陶しく思った二人の兄から虐待を受け死亡した。
○特甲レベル3〈名称不明〉
剣の転送する陸戦型の特甲レベル3。
左腕と一体化した巨大なライフルと陸王同様の動輪駆動式の脚部を持った狙撃型の装備。
【補足】
  • 名前の由来は旧日本陸軍の特殊攻撃機・剣から。(特攻兵器として開発されていた航空機)

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最終更新:2017年01月27日 01:00